歴史・戦史研究「ちはら会」Zwei

Yahoo!ブログ終了に伴い、引っ越しました。

来場者がその場で対戦を決めることの多いちはら会ですが、珍しく事前予約をしていたのが、Battle for the Ardennes(サンセット)です。以前、St.VithとClervauxを対戦したので、ぜひ、ミニキャンペーンをということで、シナリオ「アグリーフェン」を選びました。
 
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ドイツ軍はかなりの作業になるので2人で分担しました。
 第6SS装甲軍(いの)
 第5装甲軍・第7軍(Tommy)
 連合軍(mitus)
 
第1ターンは両軍とも移動がないので、ドイツ軍はほぼ定石の攻撃を行います。中央の騎兵大隊を集中攻撃で殲滅し。#1422の歩兵連隊へは歩兵による攻撃だったので、1ヘクスの退却のみ。一方、Clervaux前面では、砲撃支援を受けた装甲擲弾兵が、警戒陣地にいた歩兵大隊を殲滅します。
 
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連合軍は、唯一、移動可能な機甲大隊を中央後方の交差点に派遣し、陣地構築に備えます。
 
第2ターン、主力が動き出したドイツ軍は、北方でHJが後退した歩兵連隊に攻撃をかけますが、連合軍砲兵の防御支援が効き、効果なし。次に、LAHが歩兵と共同して#1321の歩兵を7:1で[-/3]にしますが、包囲できなかったので、するすると後方へ退却します。
 
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Clervaux方面では、包囲した歩兵を装甲師団で撃破し、一部の歩兵がオウル川を渡河するなど、順調な展開を見せます。
 
未だ、歩兵の移動制限が解けないアメリカ軍は、唯一、まともな戦力を持つCCをElsenbornエルゼンボルン方面に投入し、敵の前進を牽制します。
 
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第3ターン、ドイツ軍のハイト旅団は降下せず。北部では攻撃ポイントがややずれていたこととdrに恵まれなかったので、攻撃はするものの、するりと後退されて、決定的な突破になりません。砲兵の支援もあって、第4ターンまでElsenbornを守り抜きます(第5ターンにやっと陥落)。
 
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南方では、歩兵による攻撃が順調でEttebruckが陥落し、装甲部隊がいないために、戦果を拡大できません(戦闘後前進が限定的)。
 
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このため、連合軍部隊は消耗せずに残ったので、もっとも危険な第4-5ターンをしのぎます。増援が来るまで、交差点を中心に敵の前進を阻むことに成功します。
 
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第6ターン、ドイツ空軍が活躍し、川向こうのCC+歩兵連隊を混乱状態に陥れます。ここを集中攻撃し、Elsenborn後方への進出に成功しますが、すでに背後に増援が来始めており、戦術的な突破の域を出ません。
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一方、中央部ではBastonge方面が堅いと見たドイツ軍が、中央部へ部隊の進路を変え、Vielsam周辺に進出します。2個装甲師団を集中した猛攻で、第7ターンにVielsamを陥落させましたが、時すでに遅し。
 
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西方からの大量の増援-2個師団相当が到着し、こちらでも突破の望みが失われます。立ちはだかる、ヤンキーの厚い壁!
 
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以後、総統護衛旅団を投入した南部での攻勢以外は、ほとんど戦線は動かず、最終ターンに。ドイツ軍はダメ元で「これで最後だ」攻撃を行いましたが、さしたる戦果もなく、わずか7VPで勝敗が決しました(ドイツ軍の必要VPは22点)。いのさんは初対戦、Tommyさんも久しぶりにドイツ軍ということで、攻撃の鋭さが少なかったのがラッキーでした。
 
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ともあれ、ミニキャンペーンなら十分、例会でプレイできるのがわかったので、次回は陣営を入れ替えて、対戦したいものです。

5月らしい晴天の日曜日に、第88回ちはら会が開かれました。いつもの常連さんがいつものように集まり、最新B級にカードアイテム、本格的な作戦級をプレイしました。
 
先日、プレイされたアイテムと戦績は、以下の通りです。
2192:Invasion Earth(同人)
 ●ガミラス軍(sawada)対地球軍(kawa)○
日露大戦(CMJ)
 ●日本軍(sawada)対ロシア軍(kawa)○
Battle for the Ardennes(サンセット)シナリオ「アグリーフェン」3人プレイ
 ●第6SS装甲軍(いの)+第5装甲軍・第7軍(Tommy)対連合軍(mitus)○
DOMINION(HJ)5人プレイ
 ○Tommy・sawada・kawa・mitsu・いの
 ○Tommy・sawada・kawa・mitsu・いの
 
イメージは、kawaさん持ち込みの「2192:Invasion Earth」(同人)。ゲームマーケットで仕入れてきた「宇宙戦艦ヤマト」の戦略級で、ガミラスによる地球侵攻を扱います。
 
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こちらは、戦利品の同人誌「このシミュゲがすごい!2012年版」。
 
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いやー、この質感といい、印刷といい、もはや同人誌レベルを超えています。「このシミュゲがすごい!」に至っては、この世界のビッグネームがライターとして、実に楽しそうに好きなゲームを語ってます。しかも、帝国陸軍のミニゲーム付き!あんまり新作に手を出さない自分ですが、ふらふらとプレイしたくなりました。
 
最終ページには、自虐的な4コマ漫画も載っているのですが、第44話の[不幸自慢]に触発されて、例会後の夕食会では「罰ゲーム」の話題(それぞれにとっての酷いゲーム)で大盛り上がり!そこで出てきたのが、悲喜こもごもで・・・
 
「PAT●ON」のATM(対戦車ミサイル)シナリオは・・・展開が「ひどい」(笑い)。
「プラン・オ●ンジ」の戦術ゲームは・・・手間が「ひどい」(笑い)。
「フラッ●トップ」は・・・プレイ時間が「ひどい」(笑い)。
「霧のア●デンヌ」は・・・ユニット管理が「ひどい」(笑い)。
「ダイダ●ハード」は・・・汗をかくくらい「ひどい」(大笑い)。
 
いっそ、ちはら会らしく「罰ゲーム例会」(!)でも開こうかと案も出ましたが、「ゲームではなくて、例会自体が×になりそう」(笑い)ということで、却下になりました。
 
ならば、せめて「このシミュゲがひどい!」記事でもアップしましょうか!?(うそ、笑い)

今月のソロプレイ第2弾は、前回のオフ会でバルジ熱に火が付いた「Battle for the Ardennes」(サンセット)からCellesシナリオです。題名の通り、バルジの戦いの転換点となった、戦線中央での遭遇戦を描きます。
 
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ターン数はわずかに7ターン。アメリカ軍には最強の機動部隊の第2機甲師団があり、敵がミューズ河に近づくと、2個歩兵師団と2個の機甲旅団(12戦力!)のイギリス軍も投入されます。
 
対するドイツ軍は、消耗したとはいえ、第2・第116・装甲教導・第2SSの4個の装甲師団に、総統護衛旅団(14戦力!)という機動兵力が与えられます。
 
ただし、第2ターン以降は、いずれかの師団または旅団が、1/2の確率で燃料切れ(補給切れ)になります。連合軍の2個空軍も投入され、道路上にいる部隊は1/3の確率で、混乱(ZOCがある以外は孤立)という厳しい制限が課せられます。また、航空妨害を表現してか、マップ上で行軍隊形になることはできません。
 
ドイツ軍の目標としては、ミューズ河の渡河と行きたいところですが、一時的に渡河できても、大量のイギリス軍の増援に呑み込まれ、維持は不可能でしょう。よって、ミューズ河及びイギリス軍には近づかず、アメリカ軍のみを相手にして勝利をもぎ取りたいところです。
 
となれば、街の占領によるVP狙いとなります。開始時に占領しているLa Rocheに加え、第1ターンに攻略が確実なRochefortを合わせて、2VP 。南方のManhayも、SSと装甲旅団を投入すれば、ほぼ攻略できるでしょうから、勝利のためには、最低であと1箇所を狙うことになります。
 
史実通りでいけば、中央のCineyは第1ターンに占領できるものの、第2機甲師団の反撃を考えると、維持できるとは思えません。と、必然的に至近にあるMarcheとHottenのいずれか、または両方を狙う作戦が現実的でしょう。
 
第1ターン、この方針に沿って、ドイツ軍は機動及び攻撃を行います。Rochefortには、増援の装甲教導師団と第2装甲師団の1個連隊を投入して、5:1の包囲攻撃をかけます。結果は[-/2]で、これを奪取。戦闘後前進で部隊をばらして、空襲に備えます。
 
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残りの第2装甲師団は、作戦通り、MarcheとHottenの間接包囲に向かいます。
 
一方、東のManhay方面では、次の攻撃を優位にできるよう、歩兵と第116装甲師団の1個連隊が、歩兵陣地を攻撃して、[1/1]で敵をManhayに後退させます。
 
アメリカ軍は、Huyにいた歩兵連隊を行軍隊形でCellsに投入するとともに、#0108の戦車大隊を#0505に送り、唯一、守備隊のいないミューズ河の橋梁を爆破します。
 
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南部から中央は、第75歩兵師団と第3機甲師団のCCRで薄いながらも戦線を張ります。主力の第2機甲師団と偵察連隊は、Ciney-Havelangeに展開し、反撃に備えます。
 
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第2ターン、計画通り、Marcheを包囲したドイツ軍は攻撃をかけます。結果は[1/1]で、歩兵連隊が損耗し、陥落目前です。
 
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また、Mahnayに4:1攻撃をかけ、これを占領。Das Reich師団が外郭陣地を蹂躙して、工兵連隊を除去します。
 
対する連合軍は、早くも反撃に移ります。Marcheを包囲している装甲連隊を逆包囲し、空軍を投入して、1ヒットを与えます。中央戦線では突出した歩兵連隊を、CCRと歩兵連隊で包囲攻撃し、これを壊滅させます。
 
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第3ターン、ドイツ軍は、包囲環を破られる前にとMarcheに第2次攻撃を敢行し、見事にこれを占領します。これでVPは4点となり、戦術的勝利の条件を整えます。
 
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と、大戦果は、東で上がりました。Manhay占領の勢いをかって、後退中の歩兵中隊をDR師団と第116装甲師団の1個連隊が捕捉。11:1の最高比率の攻撃は、見事にE!森林地帯を巧みに突破したSS装甲師団が、Werbomontを占領してしまいます。
 
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5VPを献上した連合軍は、第75歩兵師団の一部とCCRを投入して、かろうじて戦線を張ります。
 
同時にMarche近郊で必死の反撃に出ます。平地にいた装甲連隊に対し、第2機甲師団と空軍を投入し、6:1。これが[-/3]となって、戦線に大穴が空きます。ここからCCが突進し、Rochefortを奪還したばかりか、Marcheのドイツ軍を逆包囲してしまいます。実に激しい機動戦です。
 
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第4ターン、ついに第2SS装甲師団が燃料切れを起こし、鋭鋒が鈍りますが、包囲したCC(消耗)を7:1で攻撃し、これを除去します。
 
一方、連合軍もRochefortまではよかったものの、部隊を分散し、前線を広げすぎたおかげで、包囲網内の敵の掃討に2ターンを要します。
 
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第5ターン、北への突破が厳しいと判断したドイツ軍は、矛先を西に向けます。中央部に展開していた3-3歩兵(消耗)に対し、総統護衛旅団まで注ぎ込んで10:1攻撃を敢行します。結果は[-/3]となり、戦闘後前進でこの方面唯一の完全充足の機甲旅団を包囲して、中央に大きな突破口を空けます。
 
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連合軍も4-6機甲旅団を行軍隊形で投入し、かろうじて穴を埋めますが、後手後手に回る展開に・・・。
 
第6ターン、2度目の大突破が中央で起こります。Durbuy前面の4-6機甲旅団(行軍隊形)に対し、第116装甲師団の基幹部隊が正面攻撃を行います。連合軍も防御支援に空軍を投入し必死に抵抗しましたが、7:1攻撃の結果は、なんとE!
 
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戦闘後前進で爆破されていない橋梁を通って、装甲部隊がアンブレーブ川を渡り、ミューズ河まで道が開けます。
 
連合軍には、これに対抗できる通常部隊はなく、やむなく砲兵(!)をOuffetの守備に回す羽目に。
 
最終の第7ターン、燃料切れはなし!ドイツ軍は包囲したCCRに包囲攻撃をかける一方、Ouffetに対し、4:1の攻撃をかけます。空軍の投入により、3:1にシフトダウンしましたが、結果は「-/1」で、見事に占領。
 
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さらに、一か八かのHottenへの1:1攻撃で、まさかの[1]が出て、これを占領してしまいます。これでドイツ軍のVPは、5点となり、勝負はほぼ確定します。
 
連合軍はあきらめられず、Marcheを強襲し、ここも奪還しますが、ターンオーヴァー。4VPで、ドイツ軍の限定的勝利となりました。
 
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ターン数は短いですが、両軍とも十分とは言えない機甲部隊を使って、激しい機動及び戦闘となります。おそらく、一度も同じ展開にはならないでしょう。そういった意味では、手軽な遭遇戦を求める作戦級プレイヤーにも、お勧めできるかも・・・。

久々に、今月のソロプレイをいきます!第一弾は、古代戦の戦役級「SPARTACUS」(CMJ) のヴァリアント「ピュロスの勝利」です。奴隷戦争をエキサイティングに表現した「SPARTACUS」のシステムを援用し、ポエニ戦争前のピュロスの介入を描きます。
 
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オリエント軍隊の特徴となっているファランクスや戦象、重装騎兵などのルールが追加され、ピュロス軍の質対ローマ軍の数が激突します。
 
第1ターン、ピュロス軍はローマとの戦闘に入る前に、少しでも有利な状況を作ろうと、外交ステップに腹心のキネアスを派遣して、カルタゴとの交渉に当たります。結果はカルタゴの中立。キネアス派遣(dr-1)がなければ、ローマ側で参戦していたところだったので、よしとします。
 
続いてローマ軍ターンですが、史実のヘラクレアの惨敗を避けるべく、ラエウィヌス率いる前衛部隊をカンパニアに撤収させます。エトルリアにいたコルンカニウスを合流させ、最大限の守りを固めます。
 
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ローマが守りに徹するのを確認したピュロス軍は、ミロンに主力を率いさせ、アプリアに進行させます。と、ここで、ピュロスは大胆にもシラクサへ渡海!ローマとの決戦を先に延ばす長期戦略ですが、電撃的にシシリアを制圧し、可能な限りローマ軍に補充を与えない作戦です。
 
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序盤、両軍とも、しばらくは戦闘準備に費やします。ローマ軍はカンパニアに立てこもる一方で、コルンカニウスに率いる同盟軍をアドリア海沿いに進軍させ、占領地を広げます。
 
ピュロス軍は、増援を含むファランクスをルカニアに集結。その間にピュロスはシラクサで攻城兵器を製造します。
 
第4ターン、攻城兵器が完成したピュロスは、メッシナ経由でアグリゲンティウムへ。早速、パロルノスを攻めますが、城壁を破れず、失敗。
 
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第5ターン、両軍にとって初めての補充・動員となります。ローマはイタリアで12ポイントを獲得し、1個軍団と数を生かすために大量の同盟軍を動員します。対するピュロス軍は、シシリアの領土も加えて、ローマを凌ぐ13ポイントとなり、6個の同盟軍歩兵と1個投石兵を雇い入れます。
 
ローマは、決戦に向けて、なおも領地を拡張します。
 
対するピュロスは、はじめの失敗で城攻めのコツを掴んだのか、第5ターンにパロルノスを攻略。第6ターンには、続けざまにエリュクスを陥落させます。勢いに乗るピュロスは、第7ターンにリリバウムも陥れ、シシリア全土を掌握してしまいます。まさに電光石火!
 
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シシリアに領地を失ったカルタゴは意気消沈し、マゴ率いるカルタゴ艦隊を撤収して、中立に戻ってしまいます。これほどまでに素早い攻略を考えていなかったローマは、カルタゴの同盟軍を投入するまもなく、単独でピュロス軍と闘う羽目になります。
 
第8ターンの冬の地中海の悪天候を避けたピュロスは、春になるやいなや、イタリア本土に舞い戻ります。正面からの激突を恐れたローマ軍は、ラティウムに後退し、元老院が緊急徴募した2個軍団を加え、敵を待ち受けます。
 
運命の第10ターン、刻は至れり。満を持して集結した両軍は、ローマ市街を指呼の間とするラティウムの平地で激突します。
 
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ローマ軍が完全充足の9個軍団に、足止め用のトリーアティ4個、同盟軍12個!対するピュロス軍は、精強のファランクス6個に、親衛隊、戦象隊2個、重装騎兵2個、12個!22個のユニットが長い戦列を組む、決戦の火ぶたが切られます。
 
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まず、両軍の投石・弓兵が雨嵐の射撃を見舞い、ローマ軍に2ヒットを与えます。すかさず、両軍の戦列が白兵戦に移り、すさまじい損害が発生します。その数、19ヒット!
 
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と、ここで、ピュロスが後方に待機していた戦象隊を、中央のレギオに向かって放ちます。初めて見る異形の動物にローマ軍は崩れかけますが、勇敢にも立ち向かった一兵士の活躍で象がパニックを起こし、後退してしまいます(まさかのdr6!)。が、この隙を突いて、ファランクスがレギオを押しまくり、第5ラウンドまでにローマ軍の2名の指揮官が命を落とします。
 
激しい戦闘はなおも続き、ある箇所ではローマ軍がピュロス軍の同盟軍を突破し、側面に回り込んだかと思えば、別の箇所ではファランクスがトリーアティを殲滅して、戦線に穴を空けるなど、大混戦になります。
 
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勝負を決めたのは・・・ファランクスの堅牢さでした。正面と側面から群がるローマ軍に一歩も引かず、攻撃と反撃を繰り返し、次々とレギオを消耗させていきます。夕陽が落ちる頃には、戦列を維持しているのはわずか4個軍団のみに。
 
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やむなく、ローマ軍は撤退を開始しますが、追撃で更なる被害を出します。ローマ市に辿り着けたのは、消耗し尽くしたトリーアティを含め、実質2個軍団程度に・・・。
 
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ピュロス軍も、ファランクスと重装騎兵各1個を失いますが、8個軍団に3人の指揮官、全ての騎兵と10個同盟軍を失ったローマ軍の大敗となりました。
 
残すはローマ市街地のみ。まもなく冬がやってくるピュロス軍は、史実通り、一時撤退するかどうか、迷います。が、勝負は(敵の補充が来る前の)今しかない!
 
冬をものともせず、攻城戦に移ります。すると、この気迫が伝わったのか、奇跡的な暖冬となって、消耗はなし!
シシリアで大活躍した攻城兵器を先頭に、歴戦のファランクスが次々と城壁を乗り越えていきます。もはや後がないローマ軍は、全ての指揮官が戦死(!)するほどの激しい抵抗を繰り広げ、2個ファランクスを市街戦で殲滅します。
 
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が、押し寄せるピュロス軍の物量の前に、次々とレギオが消滅。最後に残った3個トリーアティがユピテル神殿を枕に討ち死にし、ローマが陥落!大王アレクサンダーの血を引くピュロスの勝利で、幕を下ろしました。
 
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ただでさえ、マイナーな古代戦の上に、ヴァリアントということで、ほとんど陽を浴びない「ピュロスの勝利」です。十分なデヴェロップができなかったのか、リプレイにもあったとおり、ファランクスの堅牢さが強すぎるようで、drによっては勝負にならないこともあります。ファランクスと重装騎兵の損害無効を1-2(損耗時は1)にすると、バランスがとれそうです。
 
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ローマ軍団対ファランクスという珍しい決戦が見られる貴重なアイテムですので、ご希望の方がいれば、マイナー戦線ちはら会らしく(笑い)、お相手をしたいと思います。でも、きっと、いないでしょうね~(笑い)。

冬のアルデンヌを駆け抜けた後、取り出したのが、「入札級関ヶ原」(GJ)です。非常に手頃で、史実に沿った調略の駆け引きが楽しめる本作ですが、これまで5戦して、全て東軍の勝利です。なんとか、手はないかと、mitsuが西軍で、Tommyさんが東軍で対戦します。
 
序盤、東軍の猛攻と西軍の反撃が起こります。宇喜多隊へかけた4:1の強襲が成功し、早くも1ユニットを除去します。西軍も調略阻止で立花隊を呼び寄せ、藤川を渡河して反撃。消耗した敵に反撃を加え、寺沢広高を討ち取ります。
 
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が、松尾山勢の裏切りを警戒し、初期陣地へ撤収します。北部は石田・小西・島津ががっちり固めているもの、中央部では東軍が押し気味になります。
 
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運命の第5ターン、四将は寝返ったものの、キーマンとなる小早川の裏切りは12ポイントの大枚を叩いて死守。毛利・小早川が動き出す前にと、東軍は猛攻を繰り返しますが、西軍が必死に防御します。
 
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そして、第6ターン。ついに毛利・小早川が参戦!毛利は南宮山で東軍後詰めと、山岳戦に入ります。小早川は、山麓の裏切り四将を一蹴し、そのままま、東軍主力の包囲を狙います。
 
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激戦の続く第8ターン、小早川勢はついに陣馬野を占領し、包囲網を完成させます。さらに、西軍の攻勢開始により、+2シフトと、大きなアドヴァンテージを受けますが・・・東軍の選んだ手は、強引なまでの西への突破でした。
 
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手つかずで温存していた徳川本隊を持って、小池村に反復攻撃を実施し、ついにここを占領します。徳川隊の勝鬨は無効(ぴったりの妨害!)にされたものの、福島隊の奮闘により、天満山も占領します。この戦闘で、石田隊の蒲生及び嶋左近、小西行長が討ち死にします。
 
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これに対し、西軍の反撃も鮮烈を極め、集中攻撃で、井伊直政、細川忠興、生駒一正、旗本1ユニットが討ち死となります。
 
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結局、両軍とも消耗戦のまま、ゲームは終了し、勝利判定に・・・。結果は、54対33で、西軍の勝利!苦節6戦目に、ついに石田三成が勝利を得ました。
 
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YSGA参加と前後しますが、ちはら会自宅オフ会の報告をします。
 
巷はGWなのに、動員と休日出勤で2日間が瞬く間に過ぎまして・・・せめて、前半の一日だけでも対戦がしたい!と、Tommyさんと自宅オフ会を開きました。アイテムは、バルジの古典「Battle for the Ardennes」(サンセット)はシナリオClervauxです。
 
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「最近、まともなアイテムをプレイしていないので、ユニットの少ない連合軍がいい(?!)」という希望で、連合軍をTommyさん、ドイツ軍をmitsuが担当しました。
 
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序盤、ドイツ軍の猛攻が、手薄な連合軍戦線を襲います。第1ターンに、オウル川の渡河攻撃に成功すると、そのまま、クレルボーからディーキリッヒにかけて、橋頭堡の拡大に成功します。また、第116装甲師団は、戦線北部に取り残された歩兵連隊を包囲殲滅し、浅瀬を渡って、西方へ進出します。
 
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第3ターン、設置に成功した架橋を渡って、装甲部隊がクレルボーに殺到!足止めの歩兵大隊を包囲攻撃で殲滅し、古い城町を占領します。同時に、架橋以前に果敢に前進した歩兵師団がディーキリッヒを見事に攻略します。
 
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ここで、連合軍のコンバットコマンドが、北部中央で反撃に出ますが、engとなり、時間だけを浪費します。
 
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部隊が足りない連合軍を尻目に、第6ターンまで補給切れにならないドイツ軍は、浸透と高比率の攻撃を組み合わせて、前進と戦線の拡大を続けます。高比率攻撃の結果で得た戦闘後前進を巧みに使い、唯一の完全充足のCCを包囲し、第5ターンにヴィルツを占領します。
 
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連合軍は、必死に北部に増援を送り込もうとしますが、典型的な逐次投入となります。行軍隊形で展開中に攻撃を受け、次々に包囲・撃破されていきます。
 
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焦りが焦りを生み、南部の兵力バランスが崩れ、こちらでも第7ターンに歩兵(+1個装甲大隊)による突破を許します。
 
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第8ターン、かろうじてバストーニュを中心に防衛線を引いた連合軍に対し、ドイツ軍は史実と同じ間接包囲に移ります。
 
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また、南部では逃げ遅れた砲兵が包囲殲滅され、ルクセンブルクまでの道が開けてしまいます。
 
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第9ターン、ルクセンブルクが陥落し、行軍移動を巧みに使ったドイツ軍により、アローンまで包囲されます。
 
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第11ターン、マップ西端周辺で包囲した3ユニットを殲滅すると、装甲部隊の多くは北西部へと突破します。
 
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遅まきながら3個師団強の増援を得た連合軍は、アローン周辺で反撃に出て、これを解放しますが、刻すでに遅し。バストーニュこそ、堅持したものの、マップ上の3/4の街と都市を占領され、9個連隊・旅団を失った連合軍の敗北となりました(VPが27:16で、ドイツ軍の作戦的勝利)。
 
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Tommyさんにとっては、数十年ぶりのプレイで、しかも計画性が必要な防御側ということで、最終盤でやっと感覚が戻りつつあったようです。昔はキャンペーンをソロしたのが夢のよう(!)、とのことでしたので、ぜひ、ちはら会で、チームプレイのキャンペーンに挑戦したいものです。kawaさん、いのさん、次回あたり、いかが?

この日の本命であり、唯一のアイテムが「Guns of August」(AH)の7人戦です。マップはKさん作成の拡大マップで、種々の追加マーカーも準備済み。昼食のロスを防ぐために、お弁当を持参。まさに、Gunsをするためだけに、横浜に行ったと言っても過言ではありません。ああ、なんて贅沢な例会だ!(笑い)
 
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同盟国軍をyagi・下総・mitsuの千葉会組が担当し、連合軍をYSGAの誇る4人組が担当します。名付けて「クラブ対抗戦」だそうで・・・yagiさん曰く「千葉会からYSGAに殴り込みじゃー!」(うそ、笑い)
[同盟国軍]
 yagi…ドイツ軍西部戦線
 mitsu…ドイツ軍東部戦線
 下総…オーストリア・ハンガリー軍及びイタリア・バルカン方面

[連合軍]
 もりつちさん…フランス軍
 Uさん…イギリス軍
 Kさん…ロシア軍
 Mさん…セビリア軍及びイタリア・バルカン方面
 
9時半を廻る頃には、参加者が全て集合し、セットアップを実施。西部戦線を優先して、連合軍-同盟国軍の順に配置します。東部戦線では、これが逆になり、同盟国軍-連合軍になります。「よろしくお願いします!」とあいさつを交わして、スタートです。
 
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第1ターンは、ほぼ定石通りに進行。ドイツ軍西部戦線がベルギーを蹂躙して、フランスに侵攻。フランス軍は特別ルールに従って、無謀な攻撃を行い、消耗。その後は、お約束の塹壕戦がはじまり、文字通り、寸土を争う壮絶な消耗戦に入ります。
 
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東部戦線では、練習を重ねたレンベルク-プルジェムイスル要塞の防御線が機能し、ガリツィアを守り切ります。が、速攻を仕掛けたセビリア戦でdrに恵まれず、長期戦へ。
 
東部戦線ドイツ軍は、当初は守勢をとる予定でしたが、ロシア軍が仕掛けた北部での攻勢が大損害を出して頓挫。すかさず、yagi総司令部から増援とともに反撃命令が出て、北方で2ヘクスも(!)占領することに成功します。
 
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が、その後は、歴戦のKさん(Gunsを10戦!)の巧みな防御と攻撃により、一進一退の攻防が続きます。
 
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以後、ブルガリアやギリシアの参戦、イギリス軍によるガリポリ上陸、イタリアの参戦など、状況は変わりますが、決定打がなく、膠着と消耗戦になります。
 
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事態が動いたのは、2年目の冬に突入した1915年11月でした。西部戦線から秘かに輸送していた攻城砲兵を注ぎ込み、ワルシャワに対して、3正面攻撃を仕掛けます。戦闘比は3:1(+1drm)。確率は1/2でしたが、大損害を出しながらも(DX)、敵の隙を突き、ワルシャワ要塞を攻略します。
 
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が、その後は、損害の回復に時間がかかり、再び、陣地戦に。補充なったドイツ軍が増援とともに、ガリツィアで攻勢に出て、戦線が動き始めたところで、タイムアップ。この日の熱戦を終えました。
 
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その後は、参加のみなさんと中華料理店で、深夜まで、杯を傾け、解散。帰郷がとても惜しまれる、楽しいGW対戦となりました。YSGAのみなさん、お誘いいただいたyagiさん・下総さん、会場でお話しいただいた参加者のみなさん、どうもありがとうございました!
 

小雨交じりのGW連休の後半初日に、横浜のYSGA例会に行ってきました。過日のクレタ例会以来、二度目の参加になります。
 
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今回の会場は、由緒正しき横浜の開港記念館。大正時代に建築されたモダンな建物で、重要文化財に指定されています。こんなおしゃれな会場でプレイできるなんて!さすが、老舗のSLGサークルです。
 
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目の前には、こちらも趣ある県庁があり、その奥は赤レンガ倉庫に続く、港の跡地になっています。ああ、ペルーが浦賀でなく、木更津あたりにきてくれれば、今頃、千葉もこんな発展していたのに(笑い)。
 
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家庭ZOCの強いこの時期でしたが、お昼頃までに次々と人が集まり、20名を越える参加者で会場は溢れていました。バルジのセミビッグゲームから、日露戦争、アメリカ独立戦争物、新版Panzer Blitzなど、他では中々見られない、アイテムが、実に意欲的に対戦されていました。くわしくは、もりつちさんの記事をご覧ください。
http://blogs.yahoo.co.jp/mk2kpfb/65252820.html
 
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自分が参加したGuns of Augustクラブ対抗戦(?!)は、次の記事で。

やっと、時期相応の気候になってきましたが、5月のちはら会の予定が決まりましたので、お知らせします。

[日時] 2012年5月27日(日) 10:00~20:00
[会場] 菊間保健福祉センター 2F ボランティア・ルーム 駐車場あり
八幡宿駅東口から「菊間団地」行きのバスに乗車、7箇所目のバス停「菊間第3」下車
[住所]
千葉県市原市菊間1870番地4
http://www.kikuma-cwc.jp/
[輸送]
10時前に京成ちはら台駅からの移送を行います。移送希望者は、前日までに掲示板「千葉会一門掲示板」への書き込みをお願いします(リンク参照)。希望者がいた場合は、京成ちはら台駅で9:55にピックアップします(京成千葉駅発9:34)。前日までに書き込みがなければ、直接、会場入りします。
[参加費]
300円
[持ち物]
ゲームとゆとりと常識
 
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イメージは、槍隊(やりたい)リスト3点作の「Battle for the Ardennes」(サンセット)と「CAESER」(AH)、天下強奪(CMJ)。相手がいなくてもソロで凌いできたちはら会ですが、最近は全然時間がなく、気持ちがよどんでいます。夏までこうかな・・・。
 
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最後に、時間が余ったので、こんな時のためのお手軽マルチ「本能寺への道」(GJ)を4人で対戦しました。
 
明智…yagi
柴田…mitsu
徳川…下総
羽柴…Tommy
 
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序盤は、各陣営とも兵力拡張と操り大大名の侵攻に精を出します。まず、徳川下総に嗾けられた毛利が、羽柴Tommy領に侵攻し、嫌がらせをしますが、戦闘drが今一つで、返り討ちに遭います。
 
次に、明智yagi に操られた上杉が、お約束の上洛を開始します。このままだと、確実に崩壊または縮小を余儀なくされる柴田mitsuは、忠臣に「寝返り」をさせて、これを成敗すると称して、尾張に遷都します。
策に長けた 明智yagiは、本願寺に襲いかかられる前に、先手を打って石山に侵攻。これを撃破して、領土を拡大します。一方、徳川下総は、中央には見向きもせずに、東に進み、北条勢を撃破して、ひたすら領土の拡張に。
 
迎えた第4ターン、やはり、謀反は 明智yagiでした。越前まで進んでいた上杉を操ると、信長のいる京安土へ侵攻させます。この戦闘で、わずか2ユニットまで打ち減らされた「上様」に向かって、明智主力が突入します。まさに「敵は本能寺にあり!」。
 
見事、信長を討ち取った明智は、2箇所の領地と京の支配で5VPを獲得し、4ターン逃げ切りを狙います。これに対し、瀬戸内に行ってしまった羽柴Tommyと東方遠征に夢中の徳川下総は、機内に戻ることができず、次ターンを信じて、兵を返すのがやっと。
 
最後に残ったのが、戦術値はともかく、もっとも策に疎い柴田mitsu。未だ、1箇所しか領地がなく、通常ならば、このターンの逆転は不可能でしたが・・・明智yagiのVPを削り、自分のVPにするため、敵の領地である石山と丹波を、同時に攻略。これで、VPは3:3。ここで切った切り札が「関白宣言(+1VP)」!
 
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(このターンだけ)4VPを獲得した柴田mitsuは、1/3の終了drにかけます。結果は・・・ゲーム終了!柴田らしからぬ、鮮やかな逃げ切りで、勝利となりました。

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