この日の本命が、マイブームの太平洋海戦アイテム-「日本機動部隊」(CMJ) でした。今回は、戦術級命のいのさんとシナリオ5「珊瑚海海戦」を対戦しました。陣営は日本軍をmitsuが、アメリカ軍をいのさんが担当します。
 
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日本軍の基本方針は、以下の通りです。
・6ユニットの全ダミー艦隊(!)を東側に配置し、アメリカ軍に圧力をかけ、進出を遅らせる。
・主力の空母群は、一路、水道を目指して南下する。敵の進み具合を見ながら、水道の南北いずれかで、迎撃する。
・輸送船はひたすらニューギニアよりの勝利判定地点(ポートモレスビーから16ヘクス以内)を目指す。
 
結果から言えば、ほぼこの思惑通りに展開しました。5/7は、ダミー艦隊を恐れて、アメリカ軍は、南北に広く広がり、あまり西進できず。
 
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夜間になっても日本軍が4艦隊(ダミー)を突進させたため、水上戦を恐れたいのさんは、南部と北部に別れることになります。さらに、夜明け前には機動部隊から分離した本物の巡洋戦隊が、アメリカ軍のダミーに突入し、3ユニットを除去します。水上戦自体は起こりませんでしたが、これによって、艦隊マーカー数が減ったまま(索敵に不利)、アメリカ軍は二日目を迎えることになります。
 
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決戦は、あっという間に訪れました。第15ターン、早朝索敵によって、両軍とも機動部隊を一つずつ発見します。すかさず、攻撃機が発進します。
 
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アメリカ軍が発見したのは、史実同様に祥鳳艦隊。レキシントンとヨークタウンから飛び立ったSBD隊が、ゼロ戦のスクリーンを突破し、最大の14火力を投弾します。多数の命中弾を浴びた祥鳳は、瞬く間に撃沈されます。
 
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一方、日本軍が見つけたのは、ヨークタウン艦隊でした。攻撃隊の護衛のため、ほぼ戦闘機が出払っていたので、ゼロ戦がこれを難なく駆逐。対空砲火で艦爆が若干の被害を受けたものの、全攻撃機が雷爆撃を敢行し、ヨークタウンを撃沈。さらに護衛の駆逐艦2隻に引導を渡します。
 
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翌第16ターン、もう一つの機動部隊-レキシントン艦隊も発見されます。ほぼ主力を温存していた瑞鶴隊が、これに襲いかかります。本来ならば、攻撃圏外に離脱することもできたのですが、沈められたヨークタウン隊の回収のため、5ヘクス以内に留まったことがレックスの運命を決めました。対空砲火の洗礼を突破した3ユニットが投弾に成功し、レキシントンを轟沈させました。
 
この時点で空母数は2:0となり、輸送船団の進出を止められないということで、日本軍の勝利となりました。
 
予定よりも早く決着がついたので、陣営を入れ替えて、再戦へ。
 
今度はアメリカ軍を担当し、以下の基本方針で臨みます。
・主力の空母は、敵から最も遠い南方に配置し、ひたすら西進をする。決戦は原則として、二日目以降にする。
・主力隊には、十分なダミーを付けて、足止めを防ぐ。また、各油槽船ごとに艦隊を編成し、索敵の混乱を目論みる。
・重巡と駆逐艦からなる高速打撃部隊(2艦隊)を編成し、ソロモン海に迂回させる。敵の裏を突けたならば、輸送船団をめがけて水上攻撃(特攻)をかける。
 
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序盤はほぼ想定通りの行動になりましたが、予定が狂ったのは、日本軍の重巡艦隊の突進でした。先の戦闘で水上打撃部隊がそこそこ使えると思い出したいのさんが、重巡艦隊を編成し、昼間にもかかわらず、アメリカ艦隊に接近したことです。
 
当初、無視をして主力の西進も考えましたが、夜間にダミーを奪われるのも分が悪いので、思い切って空襲をかけることに。第8-9ターンに発見された艦隊には、航空掩護はなし。2空母から飛び立った攻撃隊が、容赦なく空爆を行い、重巡2隻と駆逐艦2隻を撃沈、重巡1隻を中破にします。ここで夜間に。
 
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戦力が落ちた残存部隊に対し、レキシントン艦隊の護衛艦で新たに水上艦隊を編成し、夜戦を挑みます。夜明け前の激しい夜戦で、ほぼ数隻まで日本軍の重巡艦隊は撃ち減らされます。
 
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明けて、2日目の早朝、両軍はほぼ同時に主力の機動部隊を発見します。が、ちょうど、距離が足りなかったために、お互いに補助艦艇をたたき合うという、ぱっとしない航空戦で幕が開きます。
 
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第17ターン、攻撃隊が再び準備を終えたところで、発進。この時、護衛戦闘機の活躍と空母の発進準備状態が明暗を分けました。
 
まず、翔鶴に対し、太平洋艦隊の2空母の攻撃機が向かいますが、重厚なゼロ戦の迎撃により、ほぼ3/4が壊滅します。残ったドーントレスが決死の投弾をするも、無情にも効果なし。
 
これに対し、日本軍の攻撃は見事でした。F4Fの迎撃と激しい対空砲火によって、1ステップずつに減少した3つの攻撃隊が、投弾、命中!と、この時、ヨークタウンの甲板には、発進を待つばかりの攻撃機が並んでいました。次々と誘爆を起こすドーントレス。これにより、火災に包まれた同艦は、放棄を余儀なくされます。
 
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本来ならここで一隻となったレキシントンは、一時退避したいところでしたが、ヨークタウンの攻撃隊を収容するため、やむなく5ヘクス以内に留まります。
 
第18ターン、お返しとばかりに、レキシントン攻撃隊が再び、翔鶴へ。この攻撃は成功し、翔鶴を中破(着艦不能)に陥れます。が、全ての航空機を収容状態にしていたため、被害は最小限度で押さえられます。
 
第20ターン、このレキシントン隊に、3隻の空母から発進した雷爆攻撃機が肉薄し、またも投弾、命中!夕刻の迫る中、最後の出撃準備中だったレキシントンは、誘爆により紅蓮の炎に包まれます。
 
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ここで、再び、戦場は夜間に。ソロモン諸島を大きく迂回した高速打撃部隊(2艦隊)が、ついに日本軍の輸送船団を捕捉しましたが、護衛駆逐艦の奮闘で、船団に損害はなし。ゲームエンドとなりました。
 
が、結果的には、翔鶴1隻の中破と引き替えに、2隻の正規空母を失うことになったわけですが、VPを計算してみると・・・
アメリカ軍:27点
日本軍:25点
で、アメリカ軍の辛勝に!
 
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日本軍は、空母と輸送船が離れすぎて、ポートモレスビー攻略の15VPが入らなかったことと、重巡艦隊が全滅してVPを献上したことが、響きました。でも、逆ミッドウェイを喰らったアメリカ軍としては、勝った気がしない一戦でした(日本軍も負けた気がしないと言っていました、笑い)。