続いて、GWオフ会の第二弾を・・・。前半戦の29日に、今度は「作戦級の鬼」ことDas Reichさんが来宅し、かなり濃密な対戦を行うことができました。
 
緒戦は、Das Reichさんの希望で、ダミー作戦級の「砂漠の狐」(エポック)をプレイしました。陣営は、mitsuがイギリス軍で、Das Reichさんが枢軸軍を担当します。この担当での対戦は、はじめてです。
 
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序盤、未接近によるVPの損失(特別ルール)を気にしたイギリス軍は、砂漠及び海岸通り方面でかなりの前進をします。
 
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が、第2ターン、あきらかに枢軸軍に計画的に感じられる動きが・・・通常なら死地となるハルファヤ峠とその周辺にドイツ軍が前進してきます。どうも海岸通りが、あやしい。こちらにDAK主力か?!
 
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初めの計画では、第3ターンに強襲する予定だったハルファヤ峠攻撃を取りやめ、ダミーを放出して、様子を見ます。また、中央部から快足の第4旅団を含む2個機甲旅団を後退させ、不測の事態に備えます。すると・・・。
 
「じゃあ、行きますか」と宣言したDas Reichさんが、海岸沿いに浸透を始めます。やはり、ここが主力だった!こちらもそれなりの兵力を回していたので、消耗上等を覚悟していましたが・・・ああ、なんと戦線の1箇所に穴が!怪しいと思ってダミーを多めに撒いたのが祟り、1ヘクス分、本物の位置がずれていまして(なんてこった!)。
 
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正面からの打撃戦を予定していたDas Reichさんは、敵を包囲できる絶好のチャンスに、敵の撃滅と集積基地の破壊へと作戦を変更します。この結果、イギリス軍の2個師団が、丸々、包囲されることに。幸いにして、戦闘drに救われましたが、前線の部隊が拘束され、東端の補給基地(実は本物)近くに1個装甲連隊が迫ります(きゃー!)。
 
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本来ならここで終わってもおかしくない状況でしたが、たまたま、引き戻していた2個機甲旅団を分割し、極めて薄いながらも、ダミーと合わせて阻止線を形成します。
 
第4ターン、絶体絶命の危機でしたが、運良く敵の装甲連隊がこの阻止線にかかり、サドンデスを免れます。が、必死に後退するイギリス軍に、枢軸軍が組織的な追撃と攻撃を行い、包囲網からの緊急脱出を含め、9ユニットが混乱状態に陥ります。
 
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第5ターン、さらなる強襲により、砂漠方面では半数近くのユニットが混乱。猛烈な圧力で攻勢を継続する枢軸軍の前に、ついにイギリス軍は補給基地を囲む最終円形防御陣を形成します。これを破られたら、サドンデス負けです。砂漠に逃げ込んだ多数の部隊が必死に回復を試みますが・・・ああ、drにも見放され、まともに稼働できる部隊は10ユニット程度に。回復の神に見放されたか?!
 
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第6ターン、防御陣の攻防は、すさまじい熱戦に。中央部こそ、防御部隊を集中したため、数ヘクスの前進に留まりましたが、東西両翼からイタリア軍とDAKの主力が迫り、集積基地から4ヘクス以内に接近されます。が、度重なる戦闘により、枢軸軍にも少なからずの損害が出始めます。イギリス軍は、損害覚悟で回復したばかりの部隊を投入し、最後の阻止線を張ります。
 
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第7ターン、案の定、枢軸軍は総花的な攻撃を行い、そのほとんどを撃退することに成功しましたが・・・。
 
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この時、東方から待ちわびた援軍が登場します。足止めを喰らっていた海岸通りの歩兵師団が抵抗を排除し、間一髪、到着!包囲網を締め上げていたDAK主力を側面から強襲します。部隊数の減少により、戦線の維持ができなくなっていた隙をつき、DAKの1個師団を半壊させることに成功します。
 
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同時に、トブルク陣地からも第90師団と機甲兵力が突出し、最西端の陣地を攻撃し、揺さぶりをかけます。
 
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第8-9ターン、なおも諦めない枢軸軍は、DAKを磨り潰しても、と気迫の攻撃で、ついに補給基地(ダミー)1箇所の破壊に成功しますが・・・これが攻勢限界点でした。
 
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東方からの援軍と回復した混乱部隊、第7ターンから始まった補充により、ついにDAKを撃退することに成功します。第10ターンの枢軸軍の退却を持って、イギリス軍の勝利となりました。
 
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いやー、つまらんミスのもたらした劣勢とはいえ、実にきつかった!あそこでスルーされていたら、というタラレバが何回かあり、勝てたのは僥倖でした。
 
Das Reichさんに言わせると、「あまりのチャンスに目がくらんだ」そうで・・・。そう、補給基地など狙わず、戦線の穴から阻止部隊を展開して、当初の目標通り、海岸通りを強襲していれば、と。高い目標設定は、非常に参考になりました。ともあれ、Das Reichさん直伝のイギリス軍の防御作戦は、当の本人にも有効でした(笑い)。
 
古いゲームの入手しにくさとダミーシステム故に、なかなか、AARを見かけませんが、丁々発止の腹の探り合いと戦闘の高いランダム性が秀逸な作品です。ちはら会ではTommyさんがプレイしており、ブームがこないかなぁと、秘かな野望を持っています(笑い)。よければ、「作戦級の鬼」の戦略をお伝えしますので、どなたかいかが?ああ、「Das Reichさんを除いて」ですよ(大笑い、本当は濃密な時間をありがとうございました。)。