先日のちはら会例会で「国内戦役1814」(CMJ)を対戦し、ナポレオニック・アイテムのプレイ率が5割を超えました。よって、旧ちはら会ブログから、ジャンル別記事の転載をします。記述は、立ち上げた時のものを引き継ぎますので、ご了承ください(最新の更新は、文末になります)
 
<初稿掲載:2010/01/11>
 
今年に取り組みたい新ジャンルの筆頭が、このナポレオニックです。戦史上、もっとも名高い人物-ナポレオン・ボナパルトの戦跡をたどるアイテムたちです。当然、キャンペーンから作戦級、会戦級、はては戦術級(!)まで、発表されていて、どこから手を付けてもOK。自分が所有しているものも、SLG界の花形-WWⅡに継ぐ、アイテム数です。
 
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○●は、いつもの表示です。
無印…未プレイ △…軽くインストプレイ ○…ソロプレイ済み ●…まさかの対戦済み
 
[堂々たる欧州キャンペーン]3点
 
戦争と平和(AH)△
 古典とも言える、ナポレオン戦役。1805年以降の主要会戦が全て揃った、豊富なシナリオ群と、120ターンを越えるフルキャンペーン!旧GJ誌に、皇帝になる以前のイタリア・キャンペーンとエジプト遠征のシナリオ有り。
 
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皇帝ナポレオン(翔企画)●
  90分でできる、ナポレオン英雄譚。ロシア遠征とスペイン征服が成功するか、否かで、勝敗が決まります。展開が狭いとの批評もありますが、SSシリーズの理念から考えると、十二分に評価できると思います。最近、CMJ誌で、すっかりきれいになって再版されました。
 
フィン・ナポレオン(旧GJ) 
 同人時代の作品でかなり以前になりますが、実は日本語で発売された、もっとも「最新」のキャンペーン。ぜひ、プレイしてみたいです。
 
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[若き司令官ナポレオン]3点
 
Battle for Italy(AH)●
 ケヴィン・ザッカーの作戦級シリーズをコンパクトにしたミニゲーム。入門用として最適かも?!
 
マレンゴの戦い(T誌付録)●
 いわゆるNAWシステムの会戦級。同シリーズの中では、もっとも評価の高い作品。
 
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Napoleon's First Battles(DG)
 イタリア・キャンペーンとエジプト遠征からなる4つの会戦級。基本システムは、S&T誌のフリートラントの援用だそうで・・・。マムルーク騎兵とピラミッドで戦える貴重なシナリオもあり!
 
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[皇帝ナポレオンの戦い]7点
 
アウステルリッツの太陽(AD)●
 チットシステムの会戦級で、状況とうまくマッチしていました。ACROSS FIVE APRILSより早かった?序盤のランヌ・チャージは、強力無比!
 
イエナ・アウエルシュタットの戦い(T誌付録)
 NAWシステムのクワドリの一つ。二つのマップを、増援が行き交う。次のBattlefield Auelstadtに影響されて、一度、プレイしてみたくなりました。
 
Battlefield Auerstadt 1806(旧GJ)●
 アウエルシュタットのカードゲーム。形はB級ぽいが、中身はかなりの正統派!機動力と指揮に富むフランス軍と、鈍重だが兵力で勝るプロイセン軍の対比が、見事!
 
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アイラウの戦い(T誌付録)○
 自作が必要ながら、ほぼフルマップの本格派会戦級。部隊ごとの指揮チャートがあり、戦闘と休息のローテーションを考えるシステムです。敵にスタックして自軍ZOCを及ぼす(退却不能にする)騎兵突撃が独特です(歩兵との協同攻撃の必要性を、実にスマートに表現しています)。
 
Eylau-NAPOLEON ART OF WAR(SPI)
 NAWシステムの会戦級。東プロイセンの寒村を部隊に、フランス軍とロシア軍が猛吹雪の中で激突します。
 
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FRIEDLAND(S&T誌)
 決着のつかなかったアイラウ戦に引き続き、ロシア軍との死闘になります。けっこう、細かいルールがあり、NAPLEONIC BATTLES SYSTEMと名付けられて、シリーズ化されています。
 
ワグラムの戦い(T誌付録)○
 再起成ったオーストラリア軍を、正面からねじ伏せた戦い。NAWシステムの会戦級。大量の徴兵と増員が可能になったこの頃から、ナポレオンの戦術が変化したと言われています。
 
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[運命のロシア戦役]3点
 
ナポレオン、モスクワへ(AD)●
 スモレンスク会戦とボロディノ会戦の2in1。強ZOCにマストアタック、モラルチェックに砲撃などのルールを加えた、正統派の会戦級。ただ、題材が題材だけに(市街戦と要塞陣地戦)、動きが少ないのが残念。SLGで始めて、学術論文が添付されました。
 
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大堡塁(T誌付録)○
 同じ付録でも、こちらはお手頃なB5サイズの会戦級。大堡塁をめぐって、両軍がガシガシ、正面から殴り合います。
 
Napoleon at the Berezina(AtO)○
 寄りによって、ロシアからの退却戦という、マイナー路線まっしぐらのAtO作品。ソロ専用というのも、すごい。
 
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[ナポレオンの黄昏]7点
 
STRUGGLE OF NATIONS(AH)
 諸国民の戦いを精密に表現した、作戦級。コンポーネントの都合で、3枚のマップを1枚半に凝縮したため、1cmを切るミニヘクスと、鉛筆並みのミニカウンターが、話題になっていました。HJが和訳付きで販売していたのですが、今一つ、リプレイを見かけないので、ちはら会で成仏させるか?!
 
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諸国民の戦い(旧GJ)●
  エリア方式で描く、諸国民戦争のカードドリブン。実はGJ系では同人時代から、結構な数のナポレオニックを発表していますが、カードドリブンはこれだけ。ぜひ、プレイしてみたい一品です。
 
1813諸国民戦争(GJ)
 新装成った商業GJ誌の作戦級アイテム。ポイント・トゥ・ポイントで描く戦場は、かなり好評のようです。
 
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バウツェンの戦い(AD)○
 チットになる前の「アウステルリッツの太陽」システム。個人的に、強引にチット導入を試みたことがありますが、状況が合わなかったので、諦めました。同テーマを、手堅く表現しています。
 
DRESDEN-NAPOLEON ART OF WAR(SPI)
 NAWシステムの会戦級。ナポレオンの直率で勝利するものの、決定打にならず、ずるずると、次のライプチッヒ会戦へ。
 
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NAPOLEON AT LEIPZIG(OSG)
 マップ2枚の準ビッグゲーム。形は大きいが、基本システムはNAWなので、プレイ自体はしやすいかも・・・。基本・上級・グランドキャンペーンに分かれています。例会では終わらないので、暖かい時期に、ナポレオン合宿か?!(うそ)
 
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VITTORIA(S&T誌)
 こだわりのボリスとは思えないほど、シンプルなシステムで、スペイン戦争の一大会戦を描きます。ウェリントン率いるイギリス軍をはじめ、スペイン軍、ポルトガル軍が出てくるあたりが、スペイン戦らしいです。
 
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[獅子奮迅のフランス国内戦役]4点
 
NAPOLEON AT BAY(AH)
 ザッカーの誇るナポレオニック作戦級の嚆矢。フルマップ2枚の広大な戦場を、両軍の指揮官が縦横無尽に走り回ります。典型的な外線と内線の戦い。
 
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ナポレオン帝国の崩壊(AD) 1814年シナリオ
 日本で最もナポレオニックに力を注いだ、亡きアドテクノスの作戦級。システムを覚えれば、ワーテルローキャンペーンもできるお得な一品。マップ1枚でコンパクトに表現されています。
 
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赤い夕陽のナポレオン(CMJ)●
 国内戦役をハーフマップでシンプルに描いた一品。プレイ時間もお手頃で、よい評価を受けています。名作「皇帝ナポレオン」の平野茂氏が、デザインしています。
 
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国内戦役1814(CMJ)●
 赤ナポと同じテーマとサイズで、再び、フランス国内戦役に挑んだ最新作。システムはカードドリブンで、なれれば1-2時間程度とか。
 
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[最後の輝き-ワーテルロー戦役]7点
 
ナポレオン帝国の崩壊(AD)1815年シナリオ
 先のお得パックの一つ。本当に後のない大陸軍故に、一手ごとに緊迫感が溢れます。皇帝の百日天下となるのか!
 
ワーテルロー(翔企画)○
 師団単位のわずかなユニットで、ワーテルロー会戦を描いたSSシリーズ。老親衛隊がステップロスした瞬間に崩壊する大陸軍が、まさに最終決戦のワーテルロー!
 
Napoleon At Waterloo(T誌付録)○
 NAWシステムは、ここから始まった!ただ、展開的には、後発の方がよろしいようで・・・。(ちょっと見にくいけど)T誌のきれいなマップが、Good。
 
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The Sunset of Waterloo(GJ)○
 ワーテルロー会戦の最新作。チットシステムの嚆矢「アウステリッツの太陽」を発展させたもので、砲兵が強力になっています。混乱状態の敵に対する騎兵突撃は、尋常ではありません。フランス軍はかなりきついですが、一瞬の勝機にかける老・壮年親衛隊の突進に痺れます。
 
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NEY VS WELLINGTON(SPI)
 ワーテルロー会戦に先立つ、カトル・ブラでの戦闘。システムは、あの「WELLINGTON'S VICTORY」。まずは、これから攻略したいです。
 
Hougoumont(CMJ)●
 ワーテルロー会戦の一角-ウーグモン館の攻防戦。戦術級というのも珍しいが、寄りによって、前哨戦の戦いをゲーム化するとは!本家コマンド誌とこれを付録にしたCMJ誌に感謝です。
 
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WELLINGTON'S VICTORY(SPI)
 フルマップ4枚と詳細なルールで、ワーテルロー会戦の全てを表現した、超精密戦術級ビッグゲーム。ナポレオニック・アイテムのラスボス。いつか、こいつをやってみせるゾ!求む、「無謀な」同志たち!(笑い)
 
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[ナポレオン以前とナポレオン以後]6点
 
フリードリッヒ最大の危機(GJ)
 かのフリードリッヒ大王の七年戦争を、傑作「信長最大の危機」システムで描く、戦略級。ぜひ、プレイしたのですが、最大6時間くらいかかるというので、準備が必要そうです。日本では、この時代の文献が少ないので、ネットで漁って調べてみましょうか。
 
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LOBOSITZ(CMJ)
 ナポレオンに先立つこと、50年。プロイセンの啓蒙専制君主フリードリッヒ大王の戦い。霧の中の遭遇戦を、Fog of Warで表現しています。
 
プラハの戦い(CMJ)
 同上の七年戦争初期の戦い。地形偵察のミスから一時は苦境に陥るも、敵の連携ミスに付け込んで、戦況をひっくり返します。
 
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The Sedan Campaign(CMJ)●
 ナポレオン戦争後、最大のヨーロッパ戦役。モルトケ率いるプロシア軍が、フランス軍を圧倒し、ナポレオン三世を捕虜にしてしまいます。NAWシステムを用いた機動戦の妙が味わえます。
 
アルマの戦い(CMJ)
 いわゆるクリミア戦争の一会戦。数で勝るロシア軍が指揮系統の不備から、精鋭のフランス外人部隊やスコットランド連隊に押されまくります。ゲーム的には、なるようにしかならないあたりが、GDW120シリーズぽいです。
 
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大航海時代(ツクダ)●
  発見されたばかりの「新大陸」アメリカ大陸をめぐって、ポルトガル・スペイン・オランダ・イギリス・フランスが凌ぎを削る、いわゆる植民地獲得マルチです。航海から上陸、探索、交渉、戦闘、植民などが、システムマックに表現されたアイテムのはずでしたが・・・実際は、面倒極まりないプロットやポイント表、けばけばしいだけのマップなど、あんまりな出来でした(ちゃんと、テストプレイしたのか!!)。あきらめの悪いちはら会で「大改造!劇的ビ●ォーア●ター!」して、とうとう、奇跡の対戦ができました、とさ。
 
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 そろいも揃ったりで、延べ数で36点。うち、プレイ済みは10点で、プレイ率は27%。3割まで残り1アイテムで、4割突破だとあと5点になります。道は険しいですが、南北戦争や中世・近世アイテムよりは、相手はいそうです。また、HG級のキャンペーンやビッグゲームを除けば、ハーフマップサイズの作戦級や会戦級が多いので、このへんから狙えば、結構行けるかも?!
 
<2011/05/05の追記>
 
 先日のオフ会での「セダン・キャンペーン」(CMJ)の対戦で、ナポレオニックのプレイ率が40%を越えました。カードに自作の付録ゲーム、ソロアイテム、CDSと、このジャンルはWWⅡ並みに、諸般のシステムに溢れています。
 
セダン・キャンペーン(CMJ)●
http://chiharakai2005.at.webry.info/201105/article_7.html
 
 2011年の「広域前進計画」で、3ジャンル目の達成です。やっぱり、目先が変わると、いいのかも・・・。次の目標は5割突破で、プレイアイテム数は3です。
 
<2014/11/6の追記>
 
 先日の対戦でプレイ数が20となり、ナポレオニックのプレイ率が、ついに50%を越えました。前回の更新から3年と、思ったよりかかりまして。ブームが来ると一気に進むのですが、最近はジャンル別記事が増えたため、次の「波」まで間が開き、その間に新作が忍び寄りと・・・(と言い訳を)。
 
赤い夕陽のナポレオン(CMJ)●
http://chiharakai2005.at.webry.info/201112/article_3.html
The Sunset of Waterloo(GJ)○
http://blogs.yahoo.co.jp/mitsu005jp/2490212.html
 
また、二つの新作と一つの発掘があり、のべ数は39アイテムになりました。
 
フリードリッヒ最大の危機(GJ)
国内戦役1814(CMJ)
大航海時代(ツクダ)
 
次の目標は6割突破で、あと、4点です。来年はワーテルローの「波」に乗りたいですね~。