この日、事前にWilandorさんと対戦を決めていたのが、 「国内戦役1814」(CMJ)です。CMJの最新作で、自分は3戦目になります。mitsuがフランス軍、Wilandorさんが連合軍を担当します。
 
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第1ターン、連合軍は南北で前進を開始します。最も兵力の多いシュヴァルツェンベルクは、ショウモン経由でトロワを目指します。これに対し、皇帝ナポレオンがパリから連続機動で駆けつけ、バールで戦闘になります。兵力的にはやや少ないものの、ナポレオンの戦術修整は強烈で、ボヘミア軍は撤退を余儀なくされます。
 
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一方、セダン経由で前進将軍ブルッヒャーが進行しますが、ネイの迎撃に遭って、損害過多で退却に。再度、シャロンを狙いますが、今度はマルモンの迎撃で時間を浪費する間に、再び、ネイの強烈な攻撃を受け、ヴェージュへ退却します。
 
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第2ターン、正面が堅いとみたボヘミア軍は、別働隊を編成し、アヴェミン経由でサンスを狙います。戦術値の高いモルティエが遅滞行動を行いますが、戦術的後退に失敗し、戦死してしまします。
 
後方遮断の危機にフランス軍が選んだのは、ナポレオンによる機動防御でした。トロワ方面から主力を引き抜くと迷わず、オセールに投入。フリモン、ギュライを電光石火で壊滅させます。
 
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ならばと、シュヴァルツェンベルクが主力をもって攻勢に出ますが、北部からネイが強行軍で駆けつけ、進路をふさぎます。
 
第3ターン、南部がだめなら北部でと、増援を得て大兵力となったシレジア軍が、イルソン経由でランを占領。さらに、主力のブルッヒャーも、シャロン経由でランスを占領します。重要都市3カ所を押さえたことで、ついにVPを逆転します。
 
フランス軍は、ここで一か八かの賭に出ます。トロワにいたネイをシャロン経由でセダンに前進させ、ヴィクトールの別働隊でセダンを占領し、敵の補給線をカットします。
 
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しかし、敵主力を叩くには、兵力が不十分です。そこで、敵カードが最後の1枚になるのを待って、「伝令の捕獲」を発動します。これが、秘蔵の強行軍カード!そう、これさえ残っていれば、連合軍は最後の手番でトロワ、サンスを電撃的に占領し、フランス軍の士気値を零にするはずだったんです。危なかった!
 
間一髪でこれを得たフランス軍は、ナポレオンをサン=ディジュに突入させ、敵に占領されていた同市を奪還します。
 
第4ターン、補給切れで損耗したシレジア軍主力を救うべく、連合軍は先手で、増援のプリーストを持って、セダンを封鎖するヴィクトールを強襲します。ほぼ確実にこれを除去できるはず(5/6)でしたが・・・ここで、ヴィクトールが獅子奮迅の活躍を見せ、これを撃退してしまいます。
 
すかさず、手番を得たナポレオンがシャロン経由でランスにいるブルッヒャーを捕捉します。補給切れの上に戦術能力差、さらに砲兵と親衛隊も投入したナポレオン攻撃は鮮烈を極め、ブルッヒャー一人を除いて、全滅!この時点で、連合軍の士気は-2となり、もはや回復不能ということで投了となりました。
 
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ああ、面白かった!フランス軍、連合軍ともに勝利の可能性があり、いつ、どこで勝負をかけるか、ギリギリの決断を迫られます。もちろん、カードや迎撃・撤退の成否によっては、なすすべもなく、敗退することもありますが、より可能性のある作戦を立て、時には頑固に、時には柔軟にそれを実施し、勝利をたぐり寄せます。システムは一見地味にも思えますが、裏返せば、堅実な展開が期待できる秀作です。フランス軍の作戦が見えてきたので、今度は連合軍で、まだ、しばらく、楽しめそうです。