続いて、ゲーベン関連シナリオの最後を飾るS10「ゲーベン脱出・パートⅢ」です。このシナリオは、ダーダネルス海峡を目前にしたドイツ艦隊に、旧式ながら強力な装甲巡洋艦4隻が接触するというものです。ゲーベンの11inch砲に対し、装甲巡洋艦は9.2inchと射程と貫通力で劣ります。ゲーベンとしては速度を維持しながら遠距離を保ち、砲撃戦を有利に進めるとともに、マップ端からの突破を目指します。

第1ターン、敵の接触を受け、東に進路を変更したドイツ艦隊に対し、イギリス海軍が追いすがり、7-8へクスの中距離で砲撃戦を開始します。この距離だとゲーベンの砲撃は有効ですが、逆に装甲巡洋艦の9.2inch砲では、ゲーベンのヴァイタルパートは打ち抜けない状態です。

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イギリス海軍の3隻の集中射撃はそこそこで、9.2inch砲弾5発と6inch砲弾2発が命中し、軽微ながらも船体1、速度低下1の損害を与えます。ドイツ軍としては、ここで一方的に打撃を与えて、敵戦力の低下を計りたいところでしたが、ゲーベンの砲撃はdrに恵まれず、命中弾なし。どころか、運が悪いことに故障から火災が発生!これが鎮火できずに、特殊損害でなんと艦橋が延焼!司令官が死亡し、ゲーベンは一時的に操舵不能に。

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第2ターン、艦橋破壊の影響で望まぬ旋回を行うゲーベンに対し、イギリス艦隊が距離を詰め、集中砲撃を続行します。9.2inch砲弾5発と副砲弾9発などの命中により、後部主砲1基と副砲・補助砲4基が損害を受け、さらに追加の火災が発生します。

が、船体と速度に変化はなく、怒りに燃えるゲー-ベンは、ディフェンスに対し反撃を実施。drもよく、11inch砲4発と副砲・補助砲8発を命中させ、前部主砲と副砲2基を破壊し、船体3ダメージ、速度低下1を与えます。ディフェンスは一撃で戦闘力が半減する中破相当です。

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この時、もう一隻の装甲巡洋艦ウォーリアは、優速で逃げ切りを計る軽巡ブレスラウを襲い、補助砲の攻撃でMFCを破壊します。

第3ターンも、この状況は変わらず、イギリス艦隊は一定の命中弾は出すものの、ゲーベンの厚い装甲に阻まれ、効果なし。ドイツ軍の砲撃も、ディフェンスのMFCを破壊するくらいで低調に終わります。

唯一、気を吐いたのがウォーリアで、軽巡ブレスラウをとらえ、前部主砲2基を吹き飛ばし、船体に1損害を与えます。

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第4ターン、未だ中距離ながらドイツ軍が優速を生かして、徐々に距離を開け始めます。このターンの砲撃もゲーベンのMFCを破壊した以外は、損害なし。このまま、逃げ切れるか?!

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第5ターン、なおも同航戦は続き、イギリス艦隊が意地の命中弾を出し、ゲーベンの船体に2ヒットと速度低下1を与えます。対するゲーベンの反撃も鮮烈を極め、ディフェンスに対し、特殊損害1発で船体4/速度低下4の大ダメージを加えます。

また、軽巡ブレスラウを狙うウォーリアが、主砲・副砲各1発を命中させ、薄い装甲を引き裂いて、前部主砲1基・船体2損害を与えます(これで前部主砲は全壊)。

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そして迎えた運命の第6ターン、ドイツ軍の度重なる速度低下と突破に向けた転進により、両艦隊の距離が縮まります。ここで、イギリス軍の砲撃が抜群の冴えを見せます。ゲーベンに対し、9.2inch砲弾4発と副砲弾8発、補助砲弾7発を命中させ、装甲の薄い箇所を貫通するなどして、主砲2基を沈黙させ、船体・速度にも影響を与えます。

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ゲーベンも健全なブラックプリンスに目標を変え、主砲2発の命中を出しますが、当たり所が悪く、わずかに副砲2基を破壊したのみに。

一方、ウォーリアは沈没寸前だった軽巡ブレスラウに容赦なく砲撃を浴びせ、船体損害を0にして、ついに撃沈します。

第7ターン、動きの鈍くなった巡洋戦艦ゲーベンに対し、イギリスの装甲巡洋艦4隻が近距離で猛射を浴びせます。このdrも冴えにさえ、なんと9.2inch砲弾だけで22発(!)という空前の命中率に!

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船体のバイタルパートを打ち抜いたのはわずかに4発でしたが、装甲の薄い箇所に命中弾が集中し、ゲーベンの船体が悲鳴を上げます。それでもタフぶりを発揮して、10を越える船体ダメージに耐えていましたが、最後の一発がこれを打ち砕き、これを撃沈しました。

ロイヤルネイビー、ついに勝つ!これによりトルコの参戦は見合わされ、連合軍の戦略的勝利となりました。

う~ん、どうもドイツ軍の砲撃が低調で、当たったしても副砲破壊など、敵に対し十分な損害を与えられず。近距離戦に移行して、格段に命中率が上がったことで、破滅的な量の砲弾を浴び撃沈という、非常に苦しい戦いでした。

戦い方自体は間違っていなかったと思いますが、戦闘級でdrが偏るとやむなしか・・・この借りは対人戦で返したいなぁ~。海軍提督kawaさん、地中海あたりでいかが?