今月のソロプレイ第1 弾は、日露戦争関連から「日本海決戦1905」(GJ)です。基本は1艦1隻の戦闘級で、日露戦争の勝敗を決定づけた同海戦を描きます。シークエンスは、イニシアチブ決定-2回の移動-回復-戦闘と戦闘級海戦ではよく見られますが、特徴は指揮ポイント(CP)を使ったコマンドコントロールです。

各艦は、いずれかの戦隊に属し、指定のCPを持ちます。これを消費して、速度変更、回頭、砲撃、特殊損害の回復を行います。この時、いわゆる単縦陣を組んでいると、グループごとに効率的なCP消費が行えます。戦隊CP以外に、いずれの戦隊にも使用できる艦隊司令部CPと逆に旗艦の属する戦隊しか使えない旗艦CPがあります。撃沈されるなど、旗艦の変更を余儀なくされると、しばらくは旗艦CPが使用できなくなる上に、第1戦隊(艦隊司令部)の場合、艦隊司令部CPも減少してしまいます。

戦闘は、各艦ごとに練度があり、命中判定-損害判定を行うもので、命中率は落ちるものの、戦隊の複数艦で砲撃にできる集中射撃や個別に照準に時間をかける精密射撃も行えます。当然のごとく、連合艦隊がバルチック艦隊より命中率で10%ほど、優秀です。

よって、基本的には、可能な限り単縦陣を維持し効率的な艦隊運動を行い、敵の旗艦を狙って攻撃をかけ、混乱の乗じて接近戦を挑む、といったところでしょうか?

今回は、練習シナリオと言える、S1「『 ドンスコイ』を撃沈せよ」です。ロシア艦隊の数少ない生き残りの重巡ドンスコイが、軽巡4隻に捕捉された設定です。ドンスコイは敵1隻を沈めるか、2隻を中破、または自身が小破で離脱すれば、勝利です。連合艦隊は、これを防いでドンスコイを撃沈を狙います。

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第1ターン、イニシアチブは自動的に日本軍です。先攻となったロシア軍は、CPをフルに使って、60度の回頭を2回行い、北端への離脱態勢に入ります。これを見た日本軍は、同じ方向に回頭し、単縦陣を組むと、全速力で追撃に入ります。

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第2ターン、全力で追い上げる日本軍は、集中射撃で3発の命中弾を与えます。が、射角が前方だったため、火力が半分となり、わずかに1ヒットにのみに。対するドンスコイも精密射撃で練度の低さをカバーし、明石に命中弾を与え、やはり1ヒットを喰らわせます。

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第3ターンも同様に、必死で追いすがる日本軍第戦隊とドンスコイが射撃戦を展開し、ともに1ヒットずつを与えます。そればかりか、ロシア軍の射撃が幸運にも弾薬の一部を誘爆し、明石には火災が発生します。

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すでに、脱出のできる北端は指呼の間に。第4ターン、日本軍は必死に消火に当たりますが、効果はなし。が、幸いにも延焼は免れます。消火活動に1CPを消費していたため、集中射撃はできなくなったので、先頭の明石が精密射撃を実施し、見事に命中。が、ドンスコイの厚い装甲に阻まれ、1ヒットのみ。

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この瞬間に、ドンスコイは中破に届かず、脱出が決定し、ロシア軍の勝利となりました。あと、1ヒットを与えられていれば、引き分けだったんですが・・・。

悔しいので、早速、第二戦に突入します。

第1ターン、先攻となったロシア軍は、第一戦と同様に、北端への離脱態勢に入ります。ここで日本軍は、単縦陣をあきらめ、明石と対馬を増速させ、早速、砲撃を開始します。

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日本軍は、同方向に回頭し、単縦陣を組むと、全速力で追撃に入ります。中距離でしたが、明石の攻撃は見事に命中!が、ドンスコイの装甲に弾かれ、戦果はなし。

第2ターン、2対1の同航戦に入った両軍は、敵に砲撃を行います。ロシア軍の精密射撃は7以下命中でしたが、外れ。対して日本軍は集中射撃で2発を命中させ、1ヒットを与えます。

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第3ターン、陣形より速度を重視したことで、早くも明石隊は1へクスの接近戦に移ります。ロシア軍も命中率が上がりましたが、またもや外れ。前日の惨敗ですっかりやる気をなくしたか?!対する日本軍は、またもや2発を命中させましたが、今度はドンスコイの装甲を破れず、効果なし。

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突破目前の第4ターン、ロシア軍は発砲を繰り返しますが、ああ、またも外れ。結局、1回も当てることができず。
日本軍は「百発百中!」の気合いとともに、またも2発を命中させます。結果は、2ヒット!が、ここまでのdrが冴えなかったため、後一歩(1ヒット)、及ばず。そのまま、ドンスコイは小破のまま、北端からの突破を果たしました。

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う~ん、せめてドンスコイを中破にと狙いましたが、二戦とも届かず。可能性はありましたが、ドンスコイの装甲に阻まれた形です。バランス的には、ロシア軍がやや有利かも。勝利条件を東端からの突破に限定すれば、まだま行けるかも知れませんが・・・。

ともあれ、基本的な流れが押さえられたので、次回は本命のS2「決戦、対馬海峡」に行きます。