朝一で来場したDas Reichさんですが、お目当ては当然、バルジ大作戦でして。先週、千葉会に参加した時に、Das Reichさんから「バルジを忘れていませんよね~♪」と実に楽しげなお誘いがあり、昨年末から数えて、7戦目の対戦になります。「北の防人」作戦を破りついにドイツ軍が勝利した前回から、陣営を入れ替えて、久々にドイツ軍(mitsu)対連合軍(Das Reich)でプレイします。

イメージ 4

今回、Das Reichさんが取ったセットアップは、ベストセットアップを改良した中央突破阻止計画です。端的には、第28歩兵師団の1個連隊をサンビット前方に指向し、第1ターンのドイツ軍の突破を絶対阻止するもの。その分、南部は薄くなりますが、中央の早期突破と装甲集中による鹿内ギャンビットを抑えるための新たな手です。

これを見たmitsuは、第1ターンの7個装甲師団の中央集中は愚策と判断し、第5装甲軍の2個師団をクレルヴォー方面に、1個師団を中央部に投入します。地形効果が減ったクレルヴォー前面で想定通り、突破を果たし、早くもサンビット-バストーニュ街道を遮断します。

イメージ 5

第2ターン、バストーニュへのラッシュと見せかけて、クレルヴォを突破した第2及び第116装甲師団は、サンビット近郊に撤収を計る歩兵連隊を側面から包囲し、殲滅します。第二次移動で先鋒隊がトロワポンへ肉薄するのと同時に、サンビットを2:1で強襲(これはContに)。

イメージ 6

これを見た連合軍は、サンビットにさらに機甲1個連隊をスタックさせ、主戦線をモンシャウ-マルメディ-ウェルボンに引きます。

イメージ 7

大きくゲームが動いたのは、第3ターンでした。一瞬の隙を突いて、コマンド部隊がウェルボンを迂回して、アムドレーブ川を突破。第5装甲軍先鋒隊がトロワポン近郊の歩兵連隊を撃破すると、その突破口から第5装甲軍と増援の装甲旅団が戦略移動で浸透し、リエージュ-スパ街道を遮断してしまいます。同時に東から第6SS装甲軍が力押しで突き上げ、北部の連合軍を半包囲します。

イメージ 8

連合軍はなけなしの機甲連隊を投入して、中央部の装甲連隊を包囲殲滅しますが、これは次ターンに捕捉殲滅されます。残ったユニットでは戦線密度を維持できずに、リエージュから北部全体にかけて、一線防御がやっとです。

イメージ 9

第4ターン、この薄い戦線を食い破り、スパとヴィルビレを占領。リエージュ付近の2個連隊を除き、北部のほぼ全ユニットを包囲します。

イメージ 10

こうなれば、イギリス軍は恐れるに足らずと、第5ターン、移動制限解除もなんのその、残った部隊を次々と殲滅し、ミューズ川に戦線を引くことに成功します。

イメージ 2

一方、南部では装甲擲弾兵師団の増援を得て、ヌシャトー北部の歩兵連隊を撃破!バストーニュとヌシャトーを包囲下におきます。

連合軍はイギリス軍を投入して、リエージュ南部で反撃を開始し、怒濤の突破攻撃で装甲連隊3個を撃破する殊勲を上げますが、時すでに遅く、北端からの突破で大量の増援を失います。

イメージ 3

その後、この戦線を維持したまま、消耗戦が続きます。その後方で第8ターンに包囲下にあったサンビットがドイツ軍の増援による強襲で、ついに陥落。この時点で74点のVPを獲得します。

が、あきらめないDas Reichさんは、すごかった!冷静にVPを計算すると、リエージュ側面のドイツ軍を撃破し、そのまま、都市に籠もる第1SS装甲連隊を包囲攻撃。航空機を投入しても1:1しかならない第二次攻撃で、見事、これを成功させ、なんとドイツ軍の60点を阻止!

普通はここまで占領していれば、、まず、60点を割ることはないのですが、連合軍の果敢な反撃とドイツ軍の凄まじい数のEXにより、20ユニット近くが壊滅したことが響きました。いつもなら、この後のドイツ軍は点数が落ちるだけなので、ほぼ敗北でしたが、ただ、今回はまだ、バストーニュが落ちる確率が相当あったので、引き分け終了としました。

イメージ 1

いやー、ハードだけど、楽しかった!初版のバルジがエポックから発売されて以来、今年で33年目になりますが、「北の防人」といい、「中央突破阻止」といい、未だに新作戦が生み出されるとは、なんて、息の長いアイテムでしょう。バルジは、未だに現役なり・・・年末のバルジの季節まで、しばし、楽しめそうです。