初年で手早く終わらせるはずが、思わぬ抵抗を受け、二年目に突入した独ソ戦。ドイツ軍に前年のような兵力も勢いもありませんが、ソ連軍もモスクワ前面の冬期反攻以外はまだ積極攻勢に出られるような技量もなく、まだ、判定勝ちの可能性があった時期の戦いです。

[1942年]20アイテム

Sunrise of Victory(CMJ)
 「電撃戦1941」(CMJ)と同じシステムで、東部戦線全体を描く続編。もはやKO勝ちはなくても、判定に持ち込める可能性は、まだ、ありそうです。初期配置によっては、必勝法になるとのことで、紳士協定で楽しみたいですね。

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アイアン・ドリーム(CMJ)
 タイフーン作戦から翌年のドイツ軍の青作戦までを描く、ミニキャンペーン。基本システムは「Dagger Thrust」(CMJ)を援用しており、移動か戦闘かを任意で順番を選べるため、シンプルながら考えることが多くなっています。

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ドイツ国防軍:5回目の電撃戦(同人)
 「ドイツ国防軍:最初の敗北」(同人) の続編で、その名の通り、ブラウ作戦とソ連軍の反攻までを描きます。時期的にも隣接していることから、前作と合わせてプレイすることが可能です。

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ターニング・ザ・テーブル(CMJ)
 第二次ハリコフ戦を扱ったC3Iチットシステムの嚆矢。このシステムは戦術的な要素を練度に対応してランダムで引いてくるもので、当然、ドイツ軍の戦術的技能はソ連軍を圧倒しています。その結果、ソ連軍の攻勢は第1ターンで止まり、反撃に移ったドイツ軍に蹂躙させるという、史実の再現になります。

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FROZEN FRONT(T誌)○
 T誌付録の本格的作戦級。珍しいのはそのテーマで、凍結戦線の名の通り、1941年の北方軍集団の冬期戦を描きます。あまりの厳寒故に凍死者が続出し、ある兵士は脳髄が凍って死亡したとか!システム的には、移動-戦闘-二次移動のシンプルなもので、地形障害が大きすぎて、道路沿いに限定戦闘になった記憶があります。

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CRIMEAN SHIELD(3W)
  独ソ戦ではサイドショウ扱いのクリミア半島を舞台にした、一風変わったミニキャンペーン。ドイツ軍の半島進入から、マンシュタインによるセバストポリの攻略、ソ連軍のケルチ海峡を渡っての反撃、ドイツ軍による半島撤収まで、全てシナリオ化されています。指揮/補給ポイントを使用したコマンドコントロールシステムを採用しています。

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スターリングラード(エポック)●
 最近、再販された青作戦キャンペーン。最高三回の行動インパルスがあり、その間に敵のリアクションがありますが、それほど複雑ではありません。スタック無制限とか戦闘が異常にブラッディとか、一部だけがエキセントリックに取り上げられたこともありましたが、展開は至ってノーマルです。

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Drive on STALINGRAD(サンセット)
  PGGシステムを使用した、フルマップ2枚の青作戦キャンペーン。最後の電撃戦と言っていいブラウ作戦を描くのには、もってこいのシステムです。ビッグゲームですが、チーム戦ならば二日程度で決着が付くそうで、いつか仲間たちとわいわいと取り組んでみたいものです。

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スターリングラード戦役(旧GJ)
 こちらはハーフマップで描く、青作戦キャンペーン。基本的に各ユニットは1へクスしか動けないので地味な印象ですが、この規模でちゃんとキャンペーンになっているあたりは、さすが。が、これだけ、同テーマのアイテムが出てしまうと、今更、プレイされることは少ないでしょうね。

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激闘!スターリングラード電撃戦(GJ)
 傑作「激マン」システムを使用した青作戦キャンペーンの前半戦。ドイツ軍は強力な装甲部隊を投入できますが、ヴォロネジとスターリングラードの両方を奪うには兵力が不足気味だそうで、用兵の妙が競われます。

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スターリングラード・ポケット(CMJ)
 かつて3Wから発売され、チャールズ・ロバート賞を受賞した同作の第二版。ソ連軍のウラヌス作戦からドイツ軍の救出作戦、スターリングラード守備隊の崩壊までを描きます。が、セットアップに瑕疵があるらしく、そのままではドイツ軍に勝ち目はないとか。千葉会会長yagiさんによれば、「大人の視点」で必勝策を封印すれば、かなり面白いそうです。

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パウルス第6軍(SA)
  デザイナーの山崎雅弘氏が執念で制作した「スターリングラード・ポケット」(CMJ)の第三版。基本設定はほぼ同じで、前作のエラッタが改良されています。それにしても、全く同じテーマ・同じシステムで、3回も出版するとは、さすが東部戦線の鬼です。日本のダニーパーカーといってもいいかも。

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Operation Winter Storm(アドテクノス)○
  今は亡き、アドテクノスの制作した1942年のソ連軍の冬期反攻アイテム。前半はとにかく兵力がないドイツ軍が、後方で敗残兵を再編成し、ソ連軍の侵攻を少しでも食い止めようとします。ホリトとかフレッタ-=ピコとか、戦史によく出てくるドイツ軍支隊の成り立ちと奮闘が涙を誘います。後半はマンシュタインがなけなしの装甲予備をかき集めて、救出作戦を実施しますが、力及ばないことが多く、東部戦線の終わりに始まりを実感できます。

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スターリングラード救出作戦(CMJ)
 2016年現在で最新作の1942年作戦級で、その名の通り、マンシュタインによるスターリングラード救出作戦を描きます。変わっているのは全部隊がダミーブラインドになっている点で、敵の配置を読みながら、エリアの突破を(あるいは死守を)目指します。ポイント・トゥ・ポイントや相互手番システム、補給ポイントなど、斬新なアイディアです。

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第48装甲軍団の死闘(CMJ)○
  かなり早期のCMJ誌(17号)に掲載された作戦戦術級。大量の物量を背景に、次々とチル川を渡河してくるソ連軍。自らをすり減らしながら時間を稼ぐドイツ軍歩兵。そして、増援のたった1個装甲師団(第11装甲師団)が獅子奮迅の活躍でソ連軍を叩きに叩く。が、最後は、物量の前に撤退を余儀なくされ、とまるで史実を見ているかのような激しい展開になります。いつか、対戦をしてみたいものです。

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RATTENKRIEG:STALINGRAD(CMJ)●
 通称.はがきのスターリングラード市街戦。トランプを使った簡単システムですが、両軍とも兵力が不足しまくっているので、どれだけブラフでしのげるか(あるいは敵にカードを浪費させるか)が問われる駆け引きゲームです。でも、半分以上はブラフなので、タフネゴシエーターでなければ、疲労困憊します(笑い)。

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スターリングラード攻略(SPI/HJ)○
 中隊から大隊規模で描く、きわめて精密なスターリングラード市街戦。基本はドイツ軍の行動で、途中、戦火を交えるとソ連軍反攻チットを引き、手番が移る(かもしれない)という不規則シークエンスを採用しています。drによる奇襲や無謀攻撃、防御火力3倍の要塞化建物、強力無比な空爆、零位距離射撃で敵を粉砕する野戦砲兵、ソ連軍の命綱の渡船場など、詳細なルールが満載です。

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スターリングラード強襲(GJ)●
 アルンヘム強襲+カードシステムで、スターリングラード市街戦を描く、手頃な作戦級。特別ルールをカードに落とし込んでいるので、ルール習得の負担が少なく、それでいてスターリングラード戦らしさが出ている傑作。いつでも、ちはら会でお相手しますよ~。

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Turning point STALINGRAD(AH)
 こちらは、正統的な「アルンヘム強襲」システムの後継作。つい最近、千葉会会長のyagiさんと異邦人プレイヤーヤニスさんが「国際交流」で連戦していました。例によってyagiさんがドイツ軍の補給を遮断してしまい・・・「コンナ負ケ方ハ、ハジメテデス!」とよほど悔しかったよう。その後の対戦で、きっちり「倍返し」をしていました。

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ATS BASIC GAME2(CMJ)
 発売と同時に、ほぼ瞬殺となった、アドヴァンストブルクシステムを簡易版。スターリングラードでの小隊から中隊規模の戦闘を描きます。元アイテムの習熟用に持ってこいっでしょう。自分はまだ未プレイなので、じっくり時間をかけて取り組みたいものです。

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