二週連続で茨城からご来訪いただいたこまいふさんと、久しぶりに「ミッドウェイ・キャンペーン」(CMJ)を対戦しました。一時期、ちはら会・千葉会でプレイしたシンプルなダブルブラインドの空母戦です。今回は、こまいふさんのオファーで、アメリカ軍(mitsu)対日本軍(こまいふ)の対戦でしたが・・・。

イメージ 1

こまいふさんの思い入れはひとしおで、このアイテムのために作った専用バインダーに、日米10ずつの専用ダイスまで持ち込む徹底ぶり。こりゃ、相当、気合いが入っているゾと。

イメージ 5

イメージ 6

通常は第二目から三日目の戦闘がメインなんですが、いきなり序盤にゲームが動きます。まず、第3ターンの終了時に、霧が消滅(わずか10%の確率)。濃霧に紛れて接近を目論んでいたこまいふさんが、自らのdrに嘆きます。「・・・mitsuさん、なにか、仕組んでませんか?」って、専用ダイスを用意したのも、実際に振ったのも、こまいふさんだって!(笑い)

イメージ 3

第4ターン、すかさず、ミッドウェイ島からカタリナが飛んで、日本機動部隊を発見。と、ここで、いきなり、アメリカ軍艦載機による奇襲!

イメージ 2

実は、この時、アメリカ軍も濃霧の海域に突入していました。ともに索敵ができないうちに、日本艦隊に接近し、敵がミッドウェイ島に前進を始めたところで、背後から襲うという、トリッキーな作戦を立てていました。

が、やむなく霧が晴れたので、索敵能力が優勢なうちに、先制攻撃をと切り替えまして。発進準備を整え、さらなる前進を図っていた矢先に、敵艦隊発見の報に接します。

CAP2ユニットを除き、3空母から飛び立った全艦載機が、敵の4空母に肉薄します。当然、零戦による迎撃を覚悟していたのですが、なんと甲板上に機体なし!戦闘はまだと、日本軍は一切の準備をしていなかったのです!まさに、史実を越える奇襲に。

対空砲火をくぐり抜けたSBDドーントレス急降下爆撃機とTBD デバステイター雷撃機が4空母に投弾。drはかなり悪かったのですが、数の威力で命中弾を出し、空母加賀を除く3隻が爆沈!あまりの損害に、日本軍は作戦中止を発令し、アメリカ軍の勝利になりました。

イメージ 4

配置を含め、両軍がアグレッシブに接近をしたことと、あっという間に霧が晴れたこと、日本軍がまさかと油断をしていたことの全ての条件が、そろわないと起こらないわけで・・・第4ターンの決着というのは、おそらく、このゲームの最短記録でしょう。

なにより、オファーしたこまいふさんが一番、びっくり、茫然としていました。「ああ、なにをしに、茨城から来たんだ~」(笑い)。

と、ここのままでは、あんまりなので、仕切り直しで、陣営を入れ替えて、第二戦に。日本軍(mitsu)対アメリカ軍(こまいふ)です。

イメージ 8

こちらは、突然、霧が晴れることなく、一日目はともに接触なく、終了します。ところが、明けて、二日目になっても、「敵影見えず」。アメリカ軍は、潜水艦によるピケット哨戒とカタリナによる索敵を繰り返しますが、夜明けとともに接近してくるはず、と思っていた敵がいない、と焦り出します。

さすがに、おかしいと感じたこまいふさんが、カタリナ1隊を南部に派遣。第9ターンに空母が発見されましたが、アメリカ軍はおとりの空母瑞鳳だと思い込み、爆撃機を送らず(確認せず)。

イメージ 7

実は、これは先導役の蒼龍でした。日本軍は、濃霧海域から接近するセオリーをあえて採らず、主力空母は大きく南方旋回しながら、ミッドウェイ島に迫っていました。

と、同時に、北部には空母瑞鳳をブラフとして派遣し、あえて航空索敵をして、こちらに主力がいるように見せかけていました。

第10ターン、アメリカ軍が混乱する隙を突き、ここで日本軍機動部隊が航空索敵を実施し、2つの敵CV部隊を発見します。すかさず、航続距離内の蒼龍と瑞鳳が攻撃をかけます。戦果こそなかったものの、敵機動部隊の陣容を確認します。

イメージ 9

第11ターン、未だ、敵主力は北方にあると考えたアメリカ軍は、機動部隊を南下させ、一時、距離を取ろうとしましたが、まさにここに、日本軍の主力空母が待ち構えていました。


再発見された第16機動部隊に対し、空母赤城・加賀・飛龍から飛び立った艦載機が総攻撃をかけます。CAPのF4Fを主導権を握った零戦が蹴散らし、99艦爆と97艦攻が同時攻撃を実施します。アメリカ軍も対空砲火でかなりの損害を与えますが、日本軍の練度は高く、あっさりとエンタープライズとホーネットを撃沈します。


攻撃準備のため、日本軍が一端、距離を取り、両軍は索敵に力を入れます。

第15ターン、再び接触した両軍は、最後の空母戦を行います。が、アメリカ軍の空母はわずかにヨークタウンのみ。全滅覚悟で、全ての戦闘機を攻撃隊の護衛に廻したことで、かろうじて零戦のCAPをかいくぐり、3ユニットが攻撃に成功します。結果、空母飛龍を撃沈し、アメリカ軍は溜飲を下げました。しかし、4空母から容赦ない猛爆雷攻撃を受けて、ヨークタウンも太平洋の藻屑と消えます。

イメージ 10

イメージ 11

この時点で、ミッドウェイ島には戦艦・重巡隊が到着し、艦砲射撃を行う手はずが整っていました。もはや、ミッドウェイ島の陥落は必至ということで、日本軍の勝利となりました。

二戦とも相手の心理の裏を付き、奇襲が成功した形になりました。実は、こまいふさんはたいへん研究熱心で、ちはら会のブログ等を読んで、日本軍ならば「絨毯索敵作戦」で来ると、思っていたそうです。たしかに「絨毯索敵作戦」は有効なんですが、せっかくやるなら、敵が予想しない手でと、打ったことが、結果的に裏を取れたようです。

シンプル故の自由度の高さから、様々な作戦が考えられる本作。また、お誘いがあれば、ぜひ、プレイしたいものです。