「なかなか行けない茨城会」のはずなのですが・・・会の当日の会場当番がキャンセルになりまして。これは、北へ向かえという神のお告げか?!ちはら会常連のTommyさんと相談して、ちはら会コンビで9月の茨城会へ行ってきました。よし、茨城会・ちはら会の看板を賭けた頂上決戦だぁ!(うそ)

会場入りすると、名物(?)のセミビッグゲームが広げられ・・・度々、ちはら会にも遠征いただく、こまいふさんと少将さんによる「アクロス・ザ・パシフィック」(CMJ)。

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で、もう一卓は、カードドリブンの「Empire of the Sun」(GMT)で、太平洋キャンペーンが花盛りです。

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そして、最後は「太平洋艦隊」(HJ)あたりかと思いきや、なんとB級の「ゴジラ対モスラ」(バンダイ)じゃないですか!いや、懐かしいアイテムを目にしました。

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自分たちも、茨城会の午後組を待つ間に、「秀吉頂上決戦」(GJ)天王山決戦をプレイすることに。いわゆる山崎の戦いを扱ったアイテムで、今やGJ定番となった、デッキ構築型のカードドリブンの嚆矢です。大返しを成功させた羽柴軍をmitsuが、信長を横死させた明智軍をTommyさんが担当します。

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第1ターン、先攻の羽柴軍は、突撃を使って黒田官兵衛・神子田隊で天王山を占領させます。これに対し、明智勢は、伊勢・津田隊で山崎の隘路に防ぎます。

天王山への強襲はないと判断した羽柴軍は、増援の羽柴秀長隊と木村・加藤隊を山崎前面まで前進させ、中川・高山隊を天王山方面へ転進させます。

明智軍は、全面的な前進を選んだため、並河・松田隊は観音寺への前進に止まります。

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第2ターン、敵の前進が遅れがちなことを見て、羽柴軍は大胆に突撃を使って秀長隊を宝寺北へ前進させます。さらに、中川・高山隊を宝寺南に、増援の池田隊を八幡宮に進出させ、山崎への攻撃態勢を整えます。

明智軍は最強の斉藤利三隊を宝寺北に突入させ、突破を防ぐとともに、光秀率いる主力が後方に展開します。
第3ターン、さらなる増援を投入しながら、攻勢準備を進める羽柴軍に対し、明智軍はここに来て天王山方面に部隊の大半を向けます。これに反応して、羽柴軍も中村隊を増強に廻します。

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第4ターン、天王山占領を目指して、明智軍が攻撃を仕掛け、いよいよ、本格的な戦闘が開始されます。まず、光秀主隊と斉藤隊が山裾から鉄砲を撃ちかけ、山頂の羽柴勢を消耗させますが、これは回復で復活。逆に、明智勢が手番を消費したタイミングを見計らって、大胆にも羽柴勢は山頂を空け、逆落としで酒解神社に突入します。

また、山崎にも池田隊が突入しますが、これは津田勢の逆襲に遭って、敗走となります。ならばと、天王山山麓にいた中川・高山隊が、こちらも逆落としに山崎に突入し、次ターンに移ります。

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第5ターン、羽柴軍は第一手で陣営を立て直した池田隊を天王山山頂に進めると、敵の注意がそちらに向いている隙を突き、山崎で攻勢に出ます。山麓からの秀長隊の射撃(+1修整)と中川・高山隊の突撃を組み合わせ、津田隊を退けます。

明智軍は諏訪隊を投入して、かろうじてここを封鎖するのがやっとです。

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第6ターン、山崎の戦闘で、予備兵力を全て前線に投入した明智軍に対し、羽柴軍は今度は天王山方面で攻勢に出ます。まず、山頂からの射撃と黒田・神子田隊の突撃で、なんと、酒解神社の並河隊を全滅させてしまいます。

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と、そのまま、山麓を移動した黒田・神子田隊は観音寺を押さえます。慌てて山崎から撤退中だった明智軍は、手番を消費したことで手を打てず。

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第7ターン、山麓を駆け下りた黒田・神子田隊は、円妙寺経由で淀川に向けて一気に南下します。これにより、宝寺北と大山崎の明智勢は包囲のため、後退不可能に。

手番差が4枚:8枚と非常に苦しい明智軍は、熟慮の末、明智本隊で円妙寺を奪還すると、円妙寺東の黒田・神子田隊に津田隊で逆襲をかけますが、回復で戦力を整えた羽柴勢には効かず。

と、これにより、史実通り、淀川河川敷がフリーになります。ここで、このターンの追撃を想定して仕込んでおいた「突撃」と「回復」が威力を発揮します。山崎西方にいた秀吉本隊と木村・加藤隊が一気に淀川沿いを駆け抜け、下植野東まで突進します。と、この時点で、羽柴軍による第7ターンの御坊塚突入が確定し、サドンデス勝利となりました。

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ルールはわずかに4ページで24エリアしかないハーフマップですが、デッキ構築にしたことで見た目以上の駆け引き(読み合い)が際立つことになりました。どちらかというとカードドリブンというより、プロット式といった方がしっくりくるかも。よって、単なるドリブンに比べると、計画性が重要で、何戦か「慣れ」が必要そうです。まだ、「賤ヶ岳」もあるので、プレイ希望をお待ちしています。

1点だけ、GJ誌のエラッタによる適用変更があるので、備忘録として。
「同じグループで複数の武将が攻撃を実施する場合は、武将一人の攻撃ごとに損害ポイントを適用する。」
今回は損害をまとめて適用していたので、両軍とも極端な結果が出ていました。これにより、もう少し、被害が少なくなることでしょう。