10時になったところで、事前打ち合わせ通りに、南部さんが来場され、早速、「オーガロイド」(ツクダ)のインストに入ります。このゲームは、以前にソロ記事で書いたとおり、全くAARが見つからないんです。世界初で、たぶん、最後の対戦AARをお送りしましょう!システム等については、ソロ記事をご覧ください。
http://blogs.yahoo.co.jp/mitsu005jp/14958603.html
http://blogs.yahoo.co.jp/mitsu005jp/14960637.html
http://blogs.yahoo.co.jp/mitsu005jp/14963050.html

インスト早々で、まず、質問があったのが「オーガスって、どんなアニメでしたっけ?」おお、そこからか!(笑い)
You TubeとWikipediaで得た俄知識で、「歴史背景」をかいつまんで説明。女誑しの主人公の桂木桂が、命令を無視した勝手な判断で時空振動弾を発動させ、世界が崩壊。多次元が入り組んだ世界にタイムスリップした桂が、実娘のアテナ(!)と戦いながら、滅亡に瀕している、次元の修復を目指すアニメ?!このハチャメチャなB級ストーリーに引かれるかと思いきや、「そんなこととは、知らなかった」「ひでぇー話ですね!」と妙な盛り上がりに。ゲームには全く影響ないのに、気がつけば、システムのインストより長くなり、すでに本末転倒の徴候が・・・(笑い)。

イメージ 5

基本はシンプルなので、まずはものは試しで、練習シナリオから、オーガス(桂)対イシュキック・コマンダー(ヘンリー)を対戦します。以後も、陣営は全て、エマーン軍(南部)対チラム軍(mitsu)です。なお、シナリオ指定では、一方がC盤南端、片方がA盤北端からの登場となっていますが、そうすると展開が固定されがちなので(たいていは、中央の平地回廊か北西部の岩場で戦闘になり終了)、北端または南端なら自由に登場OKにしました。

第1ターン、南端から登場したオーガスは、高速のタンク形態のまま、中央へ進撃します。一方のイシュキックは、少しでも分がある近距離戦に持ち込もうと、A盤北西端から登場し、岩場の影で待機します。

イメージ 1

第2ターン、オーガスは前進をすると、距離を取って、中距離火力の最も高いガウォークに変形します。接近戦には持ち込めないイシュキックは、そのまま、待機を続けます。

イメージ 2

第3ターン、敵が乗ってこないと見たオーガスは、接近戦に備えてオーガロイドに変形します。

イメージ 3

第4ターン、遠距離戦を仕掛けられないように、遮蔽物を利用しながら、オーガスが接近します。と、ここで、イシュキックが動きます。全機動力を持って、岩場を回り込むと、唯一、勝機のある接近戦へ!両軍の初射撃は、もっとも損失の高い接近戦になります。

イメージ 4

オーガスの射撃は、最高比の3:1で、かつ、桂のパイロット修整で自動撃破。一方のヘンリーの射撃は、オーガスの厚い装甲により1.5:1がやっと。しかも敵の防御修整により、命中は2d6で4以下。これでも最もよい条件と、気合いを込めてdrしますが・・・ああ、はずれ。順当に、オーガスの勝利となりました。

チラム軍の確率は1/6ですから、当然の結果なんですが、妙に期待してしまうんですねぇ~。

と、一方の南部さんも、オーガスの4形態の変形が楽しめたのと、初勝利のためか、上機嫌でして。「なんか、やる気になってきました」おお、がっつり、ツクダ病に感染しています(笑い)。

第二戦は、オーガス(桂)対ナイキック(アテナ)です。主役機同士の戦いでしたが・・・。ともに機動性が高い故に、開始早々に接触。お互いの長距離攻撃が決まり、第1ターンで終了。

イメージ 6

このあっけなさもツクダの特徴の一つなんですが、剣豪同士の居合抜きでも想像したのか、「主役機の戦いは、あっという間ですね」と何故か、前向きなコメント。いかん、ツクダ病が進んでいるゾ?!(笑い)

第三戦は、いよいよ、複数機戦になります。エマーン軍は、桂の乗るオーガスとリーア・マーイ姉妹の乗るモラーバー2機。チラム軍は、ロベルト大尉とヘンリー中尉の乗るイシュキックコマンダータイプと、一般兵のイシュキック3機です。

以前のソロAARの通り、標準イシュキックでは、桂の乗るオーガス(オーガロイド形態)を破壊することは不可能です。撃墜できるのは(確率は低いですが)ロベルト大尉とヘンリー中尉の乗るイシュキックコマンダータイプのみ。よって、ロベルトとヘンリーが撃破された時点で、オーガスが生き残っていれば、その瞬間にエマーン軍の勝利で終了とします。

あまりの能力差に気づいた南部さんは、「これで負けたら・・・恥ずかしい気がする」。ええっ!やる気、十分じゃないですか!

序盤、エマーン軍は、速度の遅いモラーバーに合わせて、集団で北上を開始します。これに対し、チラム軍は中央の岩場の背後に集結し、待ち伏せを狙います。

イメージ 10

イメージ 9

これを嫌ったエマーン軍は、そのまま、中央を通過すると、敵の側面を突くように岩場の迂回を始めます。このままだと、側面から中・遠距離戦を仕掛けられると判断したチラム軍は、こちらも同方向での迂回に入ります。

イメージ 7

これを見た南部さんは「まさにドッグファイトですね!」と、完全にツクダ病を発症しています(笑い)。

第6ターン、モラーバの移動力ではイシュキックに追いつかれる、と気がついたエマーン軍は、ここで慣性移動システムの強みを生かして、瞬時に反転し、チラム軍に正面戦闘を挑むことに。drの分は圧倒的に不利ですが、チラム軍もコマンダー2機がオーガスに近距離攻撃ができるため、突進をかけ、真っ向勝負に出ます。

イメージ 8

いつものように、オーガスの射撃で、ロベルト大尉は自動撃墜に。チラム軍も指揮官2名でオーガスに乾坤一擲の攻撃をかけましたが、無念にもはずれ。ここで、エマーン軍のモラーバーが、もう一人の指揮官ヘンリー中尉を攻撃し、見事に撃破!チラム軍の標準イシュキックの攻撃でリーアが戦死しますが、この瞬間にオーガスを破壊する手段がなくなったため、エマーン軍の勝利となりました。

ここまで3戦で、チラム軍は0勝2敗1引き分け。さすがに、南部さんもツクダ病のバランスの悪さに気づきます。「これは微妙ですね・・・。なんだか、虐殺をしているようで・・・」片や自動撃破で、片や最善を尽くしても1/6しかないなんて、間違いなく「虐殺」だって!(笑い)

と、ここまで来たからは、グローマが登場する最大シナリオに、チャレンジすることにします。これを逃したら、もう一生、プレイすることはないかも?!(笑い)

第四戦は、艦艇が登場する複数機戦です。チラム軍は、最優秀のアテナとオルソンが操縦するナイキック2機と標準イシュキック5機に、偵察機イシュフォーン1機です。エマーン軍は、リーア・マーイ姉妹の乗るモラーバー2機とスレイの乗る作業用オーガロイドのディ1機です。

エマーン軍には、移動基地のグローマがあります。1移動力ながら、射撃を無効にする防御があり(防御力の設定さえされていない!)、これを沈めるには格闘戦(同一へクス内戦闘)を挑むしかありません。さらに、10耐久力があるので、沈めるのは容易ではありません。

とはいえ、アテナとオルソンなら、dr修整が高いので、毎ターン、ほぼ確実に損害を与えられる確率です。あまりにエマーン軍に分が悪いので、今回は桂の乗ったオーガスをバランス調整で加えることにしました。

第1ターン、エマーン軍は分断を恐れて、グローマの周囲に戦力を固め、微速前進をします。一方のチラム軍は、ナイキックをA盤から進入させ、あわよくば2:1での遠距離戦を狙います。残りは最短距離のB盤から、まとまって登場させます。

イメージ 11

当然、オーガスがこの誘いに乗るはずもなく、グローマに合わせて、随時前進をします。チラム軍は、総力で一気に攻撃をかけるべく、中央の岩場の背後で合流し、タイミングを計ります。

イメージ 12

グローマだけがじりじりと前進し、しばらく、オーガロイド同士は対峙を続けます。と、決戦間近とみて、ここで南部さんが、真剣に視線の確認と確率計算をはじめます。「これは、勝ちたい!!」おお、完全に、重症になってしまった!(笑い)。

イメージ 13

第6ターン、ついに、チラム軍が動きます。グローマが姿を現したところで、全機が岩場の影から飛び出し、エマーン軍に襲いかかります。

イメージ 14

主役のオーガスとナイキックが互いに正確無比な射撃を繰り出し、桂とアテナが相打ちに。と、グローマも、遠距離射撃で後続のイシュキック1機を撃破します。この時点で能力の高いパイロットは、オルソンのみ。バランスは、チラム軍有利かと思われましたが・・・。

第7ターン、ゲームは最高潮に。ここが勝負と、エマーン軍は待機していたモラーバ2機を突進させます。目標は、最後の特異点オルソン。確率はともに、わずかに1/6以下でしたが・・・モラーバを操るマーイの射撃が、なんとピンゾロ!オルソンの反撃で、相打ちになったものの、2階級特進ものの戦果を上げます。

イメージ 15

興奮の余り、南部さんは「楽しくなっちまった、これ!」ともはやドリップ状態です(笑い)。ああ、ツクダ熱に浮かれているゾ!(笑い)

怒り心頭のチラム軍は、後続のイシュキック隊がもう1機のモラーバとディを撃破します。が、エマーン軍も、グローマを含む射撃を成功させ、さらに2機のイシュキックを葬り去ります。

イメージ 16

第8ターン、残ったのは、チラム軍3機に対し、エマーン軍はグローマのみ。チラム軍はなんとか格闘戦に持ち込もうと、突進をかけますが、グローマの正確極まる射撃で、さらに1機が撃墜。まるでマジック・ヒューズか!どんだけ当てるんだ、グローマ!

イメージ 18

それでも、チラム軍は特攻で格闘戦に持ち込み、ついにグローマに1ヒットを与えます。が、グローマも格闘戦(至近距離射撃?)で、2機を一気に除去!これにより、チラム軍が全滅し、エマーン軍の勝利となりました。

イメージ 17

勝利した南部さんは、興奮冷めやらぬ顔で「なんだか、うれしいですね」と余韻に浸っていました。どうやら、ツクダ病の抗体ができてしまったようです(笑い)。

drによっては、「二度とやるもんか!」という展開もあり得たのですが、結果的には、1時間半で4戦をし、バランスの悪すぎも含め、「十分に」満喫しました。南部さんも満足していただけたようで(本当か?)、最後に笑いながら、一言。

「これで、インストもできます」ええ、二度とないでしょうけれども!(笑い)

イメージ 20

ちなみに、さらさら参加する気はない、観戦者の方々からも、数々の賑やかしや質問が・・・。

イメージ 19

「本当に、やっているんですね!」(だから、世界初だって)
「バランスは、どうなんですか?」(それは、聞かない約束!)
「どこで買えるんですか?」(ヤフオクで、原価割れしています)

あろうことか、複数の方から
「自分もファクトリー(オーガスのマルチ)を持ってます!」
といわれて、ビックリ!「だって、安かったから・・・」

こちらもあるのは、中古とか新古品の「安売り」記事ばかり。よし、次は「ファクトリ-」、行くか?!