この日、mitsuがやる気満々で持ち込んだのが、HJのオリジナルSF戦術級の「SF3D」(HJ)です。HJ誌に掲載されたリアルSF企画なんですが、なにやら「大人の事情」で「マシーネンクリーガー」と呼ばれ、今でも続いているそうです。このゲーム自体は、その前の「平和な時代」に作られていまして、モデラーを引き込むために極力シンプルな作りになっています。

シークエンスは、統一の空戦の後で、シュトラール軍-傭兵軍の順に、行動フェイズを繰り返すというもの。細かいフェイズを設定するとビギナーには理解できないと判断して、移動・射撃・白兵戦のいずれかを、任意のユニットから行うことにしています。

射撃は、火力から敵の防御力と地形効果を引き、2d6してそれ以下だと命中となります。ただ、わかりにくいのは、なじみのある2d6の和ではなく、乗算という点です。確かに乗算の方が、dr変化値は差が少ないのですが・・・はじめはちょっと慣れないかも。

射撃が命中すると、兵器ごとに設定された耐久力値を使って、損害判定をします。初期のホバー軽戦車のサンドストーカーはあきれるほど脆く、逆にドールハウス等の重装甲車輌は非常に壊れにくくなっています。

やや面倒なルールは、3へクス以内から撃たれたり、敵が接近(隣接)したりすると、防御射撃が行えたり、白兵戦の拘束ルールが煩雑であったり、というあたりでしょうか。

登場する各兵器は、花形のAFSやPKA、強力無比なナッツロッカーにドールハウス、堅くて機動力に満ちたファルケ、自由な機動と降下で優位に立つホルニッセなど、原作のイメージをうまく表現しています。

それこそ、発売当初に何度かソロをしたことがあったのですが、相手がおらず、押しオモゲームになっていました。今回、BIBIさんのリクエストで対戦準備を始めたところ、これが思いの外、簡単で拮抗する展開が面白い!

勇躍して、持ち込んだのはよかったのですが、よく聞くとBIBIさんもウン十年ぶりとのことで。急遽、お手すきだったTommyさんを誘って、インストプレイとなりました。陣営は、 シュトラール軍対傭兵軍(Tommy)です。

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第1ターン、シュトラール軍は制空権の確保を第一に、11機のホルニッセを投入し、空戦を挑みます。傭兵軍もファルケを全機、空戦任務に廻しましたが、シュトラール軍のdrもよく、ファルケ1機が撃墜されます。

第2ターン以降もシュトラール軍は、絶対的な制空権を取り続け、毎ターン、ファルケが1機ずつ消耗していきます。結果的に傭兵軍の航空機は全滅しますが、これにより、第7ターンまで地上戦に投入すべきホルニッセを惹き付けることに成功します。

残りのGustav及びPKAのホルニッセとナッツロッカー2機は、北部の建物裏に降下します。

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これに対し、傭兵軍はドールハウスの重ロケット弾による間接射撃とSAFSの直接射撃を行いましたが、drに嫌われ、戦果はなし。

第2ターン、未だ、少ないシュトラール地上部隊と傭兵軍守備隊との間で、前哨戦が始まります。シュトラール軍は打撃力と反撃力を確保するため、一部がスタックしますが、これをドールハウスのロケット弾が捉え、虎の子のGustav2機を早々に撃破します。

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また、もう1機のドールハウスは間接射撃用の大口径ロケットを直接射撃でナッツロッカーに命中させ、これを撃破してしまいます。

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第3ターン、シュトラール軍は#0703の目標へクスにPKAスタックを突入させ、白兵戦を挑みます。これにより、GustavとSAFS各1機が損傷します。さらに、ドールハウスの直接ロケット射撃がまたもや成功し、強敵ナッツロッカーを全滅させます。空ではシュトラール軍が、地上では傭兵軍が有利といった展開です。

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第4から第5ターンも動きは変わらず。#0703での白兵戦はますますヒートアップし、ノイ・パンツァー・ファウストを撃ち尽くしたPKAが、執念の素手による攻撃で、敵を撃破すれば、傭兵軍も増援のSAFSを投入して対抗します。ここまで、シュトラール軍につけいる隙を与えません。

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第6ターンに傭兵軍のファルケが全滅したことで、流れが変わります。第7ターンに残った全てのホルニッセが降下し、最終攻撃の準備を行います。

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と、ここでシュトラール軍は、ついにノイ・スポッターを投入し、射撃可能なユニットがわずか1ユニットになった#0703を偵察します。結果は、見事に司令部にヒット!

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第8ターン、残りが少なくなってきたシュトラール軍は、今度は強引に#0709へPKAとノイ・スポッターを突入させます。確率論的には、傭兵軍の防御射撃で85%の撃退が可能なはずでしたが・・・ここに来てはずれ。さらに、高出力レーザーの弾切れを起こすとは!

結果、もう1機のノイ・スポッターが脱出に成功し、画像を分析したところ、こちらも本物!2つの司令部を発見したことで、シュトラール軍の勝利となりました。


う~ん、傭兵軍としては、十分に守りを整えていたはずでしたが、射撃drに泣きました。非装甲のノイ・スポッターに当てることさえできないとは!そう、2d6の乗は、至近距離でも63%強の命中率しかないんです。まあ、drのブレは戦闘級の性とは言え、変則drに泣いた対戦でした。

ともあれ、始めてしまったからには、成仏するのがちはら会ですので(笑い)、この後はソロだろうが対戦だろうが、SF3Dチックにやり遂げたいと思います。どなたか、ご協力を!