カードで歓待していただいたところで、早くもお昼が近づいてきまして。HAさんと「Down in Flames」シナリオの続きができればよかったのですが、主催者として多くの来場者のマッチメイクをしているので、次回の機会になります(実は主催者とは対戦できないというのは、いずこの例会も同じよう。ホスト役としては、よくわかります)。

かわりに、前回、猿遊会でご一緒したにょろうさんから「バルジをしたいんですけど・・・」と申し入れがあり。プレイ経験を聞くと、ソロプレイのみで対戦はしたことがないそうで。なんと、この二週間で3人目のノービスです。しかも、いずれも三十代から四十代前半で、この業界の「若手」ばかり。こりゃ、「バルジ友の会」も夢ではないぞ?!

よし、ここはおっさんがインスト役を務めようと、お受けすることにします。陣営は、にょろうさんが希望でドイツ軍を、mitsuが連合軍を受け持ちます。

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セットアップは、やはり、何でも対応できる「北の防人」プランでいきます。そう、よほどのdrでない限りは、ゲームになるはずの初期配置ですが・・・。

第1ターンが始まって、連合軍の顔色が変わります。7:1の二つの攻撃がDE(D2R)なのはやむを得ないとして、他の比率でも全て連合軍に損害が出ます(Apotを含むExが3つに、D2)。第二次攻撃に至っては、全てExという凄まじい衝撃。このターンの喪失ステップ数は、なんと17!(8.5ユニットの3個師団弱に相当)擲弾兵さん、エンジョウさん、作戦級の鬼とほぼ一生分のバルジをしてきたはずですが、こんなことは初めてです。

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もちろん、敵の損害も嵩みますが、序盤はとにかくユニットを除去することが優先のドイツ軍にとっては、最良のスタートになります。

なんとか立て直したい連合軍ですが、あまりにも残存ステップが少なすぎて、まともな戦線が張れない?!

戦線密度が低下しているので、戦闘比は高めになり、この勢いは次ターンも止まることを知らず。全滅覚悟の足止め部隊が想定通りきっちり全滅し、2ユニットしか籠もれなかったサンビットも装甲4個師団の強襲を受け、Ex2。南部の3:1だけがかろうじてCont(膠着)でしたが、このターンにさらに8ステップを失います。わずか2ターンで、25ステップ(4個師団強!)が壊滅とは?!

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前回のバストーニュ陥落ミスに続き、この時点で敗北はほぼ確実でしたが、まだ、ゲーム慣れしていないにょろうさんから、申し出が・・・。「よくわからないので、コマンドは使いません」う~む、それなら、まだ、なんとかなる!

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第3ターンにサンビットを陥落させたドイツ軍は、中央へ奔流となって侵攻します。連合軍は敵の機動力を精細に見極め、敵の正面だけスタックしたり、包囲されないよう拠点だけ防御したりと、わずかな戦力を最大限に生かして、防御戦を繰り広げます。一方、南部では機甲部隊が健全なため、計画的な遅滞行動により、空挺がバストーニュに籠城し、ヌシャトー・ドームの形成とマルシェ付近での機動予備の創出に成功します。

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第4-5ターン、ドイツ軍はゆるやかな戦線を形成しながら、主力がアムドレーブ川流域に進出し、低い地形効果を狙って3:1以上の攻撃をしかけ、連合軍を断続的に消耗させます。Contはあるものの、drの冴えは健在で、攻撃すればほぼなんらかの被害を与え、第5ターン終了時までに、41ステップ(!)の累積損害となります。

ほぼ7個師団壊滅に相当する史上最大の損害に、2/3以上のユニットがステップロス状態。中央の機甲予備を、反撃ではなく戦線補充に配分しただけでは足りず。最西部はミューズ川まで引いて、イギリス軍の一部を使って(!)、戦線を構築します。次のターンさえ凌げば、なんとかできる!

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第6ターン、ドイツ軍は南北で兵をかき集め、最後の組織的攻勢に出ます。オッズは低くとも、リターンの大きな3:1攻撃を2カ所で実施し、D2RとEx1とし、スパ前面を守る歩兵スタックを包囲します。また、ヌシャトードームへは1:1にもかかわらず、D1を出して守備兵力を消耗させましたが・・・。

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これが、攻勢限界点でした。無理な攻撃にために兵力が薄くなった敵の中央部に、機動できる全ての機甲戦力を投入して、連合軍が反撃に出ます。消耗し尽くした装甲擲弾兵を一撃で吹き飛ばすと、アングロサクソンの鉄流が突進し、さらに装甲4ユニットを包囲下におきます。

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第7ターン、ドイツ軍は完全に守備モードに移行し、中央へ兵力を派遣しますが、被包囲部隊の解放には至らず。

続く、連合軍ターン、中央部で包囲下の部隊を殲滅する間に、今度はパットン第3軍が南部の戦線を食い破り、一気に背面展開。装甲擲弾兵師団を包囲するとともに、バストーニュに向けて機甲師団が突進。内部の第101空挺師団と共同攻撃を実施し、解放まであと一歩まで辿り着きます。

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と、この時点で、ドイツ軍の得点はわずかにサンビット確保の10点のみ(突破VPと連合軍の損害は、装甲師団の大損害により実質、チャラに)。次ターンで25点の奪取は困難ということで、連合軍の勝利となりました。

いやー、二戦連続でほとんど経験したことがないような苦戦でしたが、これまでの蓄積を駆使して、持ち直すことができました。お二人とも、バルジはノービスとはいえ、基本的な戦線構築や戦術的攻撃能力は十分に有り、鹿内ギャンビットをマスターできれば、相当な使い手になり得ると思います。

「次は、ちはら会にも行きます!」とうれしい呼びかけもあり、次回以降が楽しみです。でも、辺境戦線ちはら会は(本当に)遠いゾ!(笑い)