歴史・戦史研究「ちはら会」Zwei

Yahoo!ブログ終了に伴い、引っ越しました。

カテゴリ: SF級

年末にTommyさんをお呼びして、今年最後の自宅オフ会を開きました。プレイを開始した「宇宙の戦士」(AH)から、S2「オペレーション・バグハウス」です。陣営は、アレクニド側(Tommy)対テラン側(mitsu)です。

イメージ 1

このシナリオでは、本命の蜘蛛型エイリアン-アレクニドが登場します。地下深くにトンネル網を形成し、工兵による開削で突破口を形成し、地上のテランを攻撃します。テランは、この敵をモグラ叩きで撃破するのですが、いつ、どこで出てくるのかが不明で、イニシアチブはアレクニド側にあります。

また、両軍とも長距離射程兵器が与えられています。アレクニドには射程6へクスの殺人光線火器が与えられ、1へクスの全ユニットに18火力を浴びせます。テランには、やはり射程6へクスのHEロケットランチャー(9火力)が15基が与えられており、最大135火力という猛烈な攻撃を加えることができます。ただし、テラン側は死亡していない味方のへクスには撃ち込めないため、負傷した機動歩兵がいるへクスにアレクニド側が居座ると、酸鼻な白兵戦を余儀なくされます。

今回のテラン側が立てた作戦と戦術は、以下の通りです。
*ビーコンの位置は、もっとも南東寄りのAA20とする。部隊は散開しながら、南から進入する。
*3個分隊を山地の東側から進入させ、兵力を均等に配置しながら、山岳地帯を左に回り込み、2/3の地域を制圧する。3個分隊は西側から進入させ、1/3の地域と山岳地帯の制圧を試みる。
*HEロケットは、高機動の指揮官及び偵察兵に装備し、機動打撃部隊とする。主に山岳地帯沿いに配備し、敵の発見とともに高機動力を生かして、ラン・アンド・ヒットを狙う。
*部隊は敵の長距離射程兵器の攻撃を避けるため、基本的にスタックをせず、散開する。が、各部隊は白兵戦のため、最低3ユニットがスタックできる位置を保つ。

なお、ゲームのマーカーが見にくかったのでKIAとWIAを自作し、点数計算用にVPトラック及びターントラックを作ってみました。

イメージ 2

第1ターン、指揮官と偵察兵を先頭に南から進入するテラン側に対し、アレクニドは北部に2カ所の突破口を開き、バグを地上に出します。このターンは接触できないため、アレクニドは5VPを獲得します。

イメージ 3

第2ターン、アレクニドは様子見をして、新たな突破口や兵力展開はなし。テラン側は当初の計画通り、HEロケットランチャーを持った高機動部隊(指揮官と偵察兵)を突進させ、2カ所の突破口にいる隠蔽状態の蜘蛛に、HE弾を叩き込みます。正体は労働者3体と兵士1体で、ともに最高比率6:1を喰らって消滅します。このターンは制圧成功となり、テラン側は10VPを獲得します。

イメージ 4

イメージ 5

第3ターン、北・南東・南西で一斉にアレクニドが奇襲攻撃をかけます。突然、足下が崩れ、現れた蜘蛛に急襲され、機動歩兵1機がKIA(死亡)、もう一機がSTUN(麻痺)に、偵察兵1機がWIA(負傷)になります。

イメージ 6

テラン側はすかさず反撃に移り、STUNとWIAのへクスに機動歩兵を突入させ、白兵戦で1匹を除去、もう1匹をD(混乱状態)にします。そして、南部の蜘蛛のフルスタックには、惜しみなくHE弾を砲撃し、全てを除去します。

イメージ 7

第4ターン、アレクニドは人海戦術(蜘蛛海戦術?)で、既存の突破口とあたらな突破口から少数の部隊を展開させ、制圧を遅延させるとともに、山岳を含む2カ所で機動歩兵を強襲し、HVY(装甲重損傷)を与えます。

さらに、南西端から長距離光線兵器を出現させ、外周で警戒に当たっていた機動歩兵を攻撃しますが、こちらはSTUNに止まります。

イメージ 8

テラン側は各地の部隊を砲撃と白兵戦に分け、組織的な反撃を実施します。この結果、北東の1スタックを除き、全ての攻撃に成功し、一気に9匹(兵士3匹、労働者6匹)を殲滅します。さらに、5個のHEロケットを集め、長距離光線兵器をD状態にします。

イメージ 9

第5ターン、アレクニドは混乱した部隊を残したまま、生き残った部隊をトンネル網へ撤収させます。その上で、新たに山岳2カ所でバグを出現させ、攻撃を加えます。北部では長距離光線兵器2機を出現させ、共同で6:1攻撃し、機動歩兵1機をKIAにします。

イメージ 10

モグラ叩きの様相を呈してきた激戦ですが、テラン側は効率よく砲撃と白兵戦を進め、10匹近くのバグと2機の長距離光線兵器を破壊します。

第6ターン、さすがの損害に、アレクニドは山岳の1カ所を除き、残りを撤収させます。

イメージ 12

テラン側は混乱して取り残されたバグを掃討するとともに、山岳のバグに白兵戦を仕掛けましたが、惜しくも1匹を討ちもらし、制圧ならず。

イメージ 11

この時点でバグの損害は、(混乱状態を含め)兵士9匹、労働者匹12匹、長距離光線兵器2機と、初期兵力の半数近くに達します。

イメージ 13

第7ターン以降、戦力が減少したバグは、消耗を押さえるために、山地を中心に敵が集中しにくい位置にゲリラ的に現れては引っ込む、ヒットエンドラン戦術に切り替えます。数が少なくなったため、テラン側は集中の原則を徹底し、敵の撃破に努めます。

イメージ 14

イメージ 15

第9ターン、敵は最後の長距離光線兵器を山岳に投入し、これは散開止まり。すかさず、山麓で待機していた高機動部隊が駆けつけ、至近距離からHE高性能弾を浴びせ、撃破。白兵戦も好調で少数のバグを駆逐し、ついに二度目の制圧に成功します。

イメージ 16

この時点でアレクニドの戦力は、大半が狩られ、兵士は6匹にまで激減します。

イメージ 17

そして迎えた最終ターン、アレクニドは勝利のため、残ったバグを各所に散らし、散兵戦を挑みます。テラン側は計算して殲滅の可能性が高い作戦を選びましたが、白兵戦のdrが振るわず、制圧できずにゲーム終了。

イメージ 18

結果は、アレクニド側68点:テラン側54点で、蜘蛛型エイリアンの勝利となりました。あと一度、制圧ができていたら、1点差で逆転だったわけで、惜しかった!!

イメージ 19

このシナリオでは、テラン側はバグの出現位置が全くわからず、主導権を持ったアレクニドが圧倒的に有利です。また、負傷者の運搬ができないため、取り残されたへクスにはロケットランチャーが使えず、効率の悪い白兵戦を挑むしかありません。「史実通り」の惨敗がありえるわけで、そういった意味では今回は健闘と言えるかと思います。

イメージ 20

最近、ずっと興味があった「孤児たちの戦争」シリーズを読み始め、あまりの面白さにSFに填まっています。

イメージ 1

久しぶりに古典とも言える「宇宙の戦士」も引っ張り出して、並行読み。当時の政治状況でバイアスはかかっていますが、それを差し引いても、やっぱり面白いです。当時、隆盛を誇っていたAH社が「古典的」な正攻法でゲーム化したのが、同名の「宇宙の戦士」です。

イメージ 2

今回、Tommyさんと計画を立て、1シナリオずつプレイしていくことにしました。シナリオ1「ヒューマノイド襲撃」は、宿敵アレクニドの同盟軍ヒューマノイドとの戦いです。マップ上の重要施設をテランの機動歩兵が破壊して、同盟関係に揺さぶりをかけると言う設定です。テラン側をTommyさんが、ヒューマノイドをmitsuが担当しました。

イメージ 3

このシナリオの手順は、基本的に移動-戦闘-回復のみです。よって、射撃(投擲)兵器がないテラン側としては、一つ一つ重要施設をつぶしていくことになります。となれば、ヒューマノイド側は、ダミーを含む、重要施設をマップ上に拡散し、あわよくば反撃で敵を麻痺させ、時間を稼ぐことを狙います(ヒューマノイドの火力では、通常の機動歩兵を負傷または戦死させることは、極めて不可能です)。わずか12ユニットの戦力は、高得点の水資源プラントと通信施設の周辺に配置し、防御陣地に籠もらせて反撃態勢を取らせます。

イメージ 5

ゲーム開始とともに、南端から進入したテラン側がヒューマノイドと接触したのは、第3ターンですが、これは当然、ダミーで戦果なし。

イメージ 4

テラン側は、移動力の大きな指揮官及び捜索兵を宇宙港に進出させ、主力はスタックを崩さず、山岳地に沿って北上させます。

イメージ 6

第6ターン、テラン側は指揮官と機動歩兵スタックが初の接敵をします。両方とも動力プラントとそこで働く労働者でしたが、戦闘ではともに混乱止まり(最高比でまさかの1)。16火力を集めて、労働者のデモも鎮圧できないとは、情けないぞ、機動歩兵!(笑い)

イメージ 7

さすがに第7ターンは、労働者と動力プラントの排除に成功しますが、これで残り5ターンに。

イメージ 8

第10ターン、テラン側は機動歩兵を2スタックに分けると、防御の堅い(ように見える)最北端と東側の重要拠点に突入させます。こちらは、通信施設と最もVPの高い水資源プラントで、労働者ユニットの排除に成功します。

イメージ 10

が、この直後、防御陣地に籠もっていたヒューマノイドが一斉に姿を現し、施設の破壊を妨害します。うち、一つでは1:1の反撃で、機動歩兵1ユニットを麻痺させることに成功します。

イメージ 9

テラン側は、高火力で敵の排除を進めますが、その都度、ヒューマノイドが加勢に駆けつけ、これを妨害。低比率の反撃もdrに恵まれ、さらに機動歩兵2ユニットを麻痺させるなど、想定通りのゲリラ活動が展開されます。と、結局、このまま、最重要拠点はテラン側の占領ならず、ゲーム終了。

イメージ 11

兵力の消耗をさけ、重要拠点を確保し続けたヒューマノイドが、34点と、テラン側の18点にダブルスコアで勝利しました。

まあ、練習シナリオということで、次回は本命のアレクニドが登場するS2に挑戦します。

↑このページのトップヘ