歴史・戦史研究「ちはら会」Zwei

Yahoo!ブログ終了に伴い、引っ越しました。

人混みをかき分けながら、ブースを一回りしたところで、yagiさんから声がかかりまして。「CMJ新作のテストプレイをしてよ~ん」。え~げーむSHOPさんのブースをお借りして、来年のCMJ 掲載予定の「菅渡戦役」を対戦しました。

デザイナーは、砂漠のキタキツネさん。ちはら会茨城会で評判の「ノルマンディの切り札」(CMJ)や箱庭南方戦線「ルントシュテットの戦い」(CMJ)など、カードドリブン系のミニゲームが好評です。

今回は前近代的な軍隊の作戦級とあって、ナポレオンの芸術的な機動防御を描いた「国内戦役1814」(CMJ)に近いシステムを用いています。これに最近、よく使用しているデッキ構築型を取り入れています。

第一戦はインストを受け、mitsuが曹操軍を担当します。

序盤、袁紹軍にはVP上、攻勢が義務づけられており、動きの速い顔良が北部で河川を渡河します。これに対し、曹操率いる主力がすぐに反応し、迎撃。鎧袖一触で、顔良を討ち取ります。

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中盤、出撃準備を整えた袁紹が渡河して、中央部に進出します。曹操も迎撃を試みしたが、両陣営とも損耗し、消耗戦を嫌って曹操が退却します。戦術力の差が±2あるとは言え、袁紹の戦力は最高の10で、正面決戦ではいつか物量の並みに呑み込まれます。

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いったん、後方に下がった曹操ですが、首都からの増援を統合し、反撃に。大将同士の猛烈な激戦を制し、曹操軍が勝利を収め、袁紹本隊はやむなく対岸に撤収します。

曹操軍も消耗していましたが、同数ならこちらが上と、側面防御をしていた文醜に襲いかかり、これも討ち取ってしまいます。

結果、袁紹軍のVPが激減。意地で淳于瓊が南方から渡河を成功させますが、時すでに遅し。曹操の支配を崩すことができず、魏の勝利となりました。

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どちらかというと曹操軍が有利なアイテムなようで、インスト接待をしていただいたので、第二戦は陣営を入れ替えて、mitsuが袁紹軍を、yagiさんが曹操軍を担当します。

序盤、曹操本隊が河川中央に出てきたため、(袁紹本隊以外の)強行渡河は危険と判断。上流に袁紹に次ぐ兵力をもつ淳于瓊を派遣し、下流に顔良を派遣し、敵の分散を試みます。

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が、曹操本隊はあえて動かず。ならばと、袁紹本隊が中央で渡河を実施します。

兵力的には圧倒的な袁紹本隊ですが、いかんせん動きが遅いため、顔良と淳于瓊にも河川を渡河させます。これに対し、曹操本隊は顔良隊に機動防御を実施。強行軍で渡河したばかりの顔良を捕捉し、これを討ち取ってしまいます。

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ならばと、文醜隊が袁紹本隊を乗り越えて中央部を侵食しますが、舞い戻った曹操本隊がこちらも討ち取り。

全く占領地が増えず、モラル的に追い込まれた袁紹は川沿いに南下し、河内河南エリアを占拠します。が、南部にいた于禁が、最後の手番で逆渡河を実行し、この支配を切り崩してしまいます。結果、士気が零になった袁紹軍の敗北となりました。

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なんとか手はないかと、第三戦も同じ陣営で対戦します。

焦って前進しても曹操本隊の餌食になるばかりと思った袁紹軍は、未占領による士気の低下にはあえて目をつぶり、袁紹・淳于瓊の高戦力部隊の慎重な前進と「田豊カード」の入手を優先します。第1ターンに先駆隊として淳于瓊が渡河し、第2ターンに袁紹本隊が続きます。

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この状況を作ったところで、北部及び南部で軽機動部隊による浸食を始めます。これに対し、曹操本隊はまず北部の淳于瓊を迎撃し、これを撃退します。本来であれば、ここで北部の再占領を行うところですが、同時に顔良隊と文醜隊が突出したため、急ぎ、南下し、顔良隊を襲います。が、袁紹本隊が介入し、消耗戦に。と、その隙に文醜隊が敵領土深くに浸透し、後方を荒らし回ります。

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曹操本隊が河川付近で、袁紹本隊相手に死闘を繰り広げている間に、この後方攪乱により領地が減り、曹操軍の士気が下がり始めます。曹操軍は曹洪隊を派遣し、文醜隊を掣肘しようとしますが、するりと抜けた文醜が汝南エリアの支配を切り崩し、さらに士気が低下。第6ターンに、曹操軍の士気が崩壊し、袁紹軍の勝利となりました。

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いやー、面白かった!ひたすら物量で押す袁紹軍に対し、高能力の本隊による機動防御の曹操軍という対比が見事。迎撃の成否や戦闘によるブレも適度に有り、今の最善手が何か、いい意味で悩み多い多いアイテムです。それでいて、1戦あたり、1時間程度のプレイしやすさ。かつて10番勝負を楽しんだ好ゲーム「国内戦役1814」(CMJ)に、近い印象を持ちました。バランス的には曹操軍にやや有利のようですが、袁紹軍を持って史実を覆す戦役にしてみたいものです。

先月最後の休日に、千葉会yagiさんのお誘いで、ゲームマーケット2018秋に行ってきました。二日目ということも有り、若干、空いているなと思ったのは大間違いで、中には溢れんばかりの人、人、人!案内いただいたyagiさんも、自分のブースがわからなくなるほど(笑い)。

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SLGの常連組は前日の出展が多かったようですが、この日でもサンセット、え~ゲームi-OMGなどの大手に、さいたまオフライン、YSGA、ジブセイルズ等が参加されていました。

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イメージは、軍装した三楽堂の店長さん。来場者に「国防軍の夜2」をインストされていました。

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yagiさんから「テストプレイ、つきあって~」と、CMJのブースに行き、新作予定「菅渡戦役」をローテンション。これを見かけた来場者から「これはどこで売ってるんですか?」とお声がかかるなど、宣伝効果もあったかな・・・。

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最後に、ついつい、購入してしまった戦利品。Bonsai Gamesの「TOGO」に、話題の「300」。新作の「ウォーゲームハンドブック2018」と名作カード戦術級のヴァリアント「PANZER WAFFE WEST FRONT」。

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お隣のブースで販売されていた「ボードウォーゲームをプレイしてみよう Vol.2」。仙台から来たということで、少しでも帰りの荷物を減らせるよう(?)お布施買い。

極めつけは、アルンヘムシステムを用いた「東大安田講堂強襲」。ジブセイルゲームの新作で、当時に東大キャンパスを描いたマップ上で、火炎瓶や敷石投擲、放水車、催涙ガスなどが飛び交います。「かえんびん、投げられま~す!」という呼び込み文句が「危険がアブナイ」と、つい、購入してしまいました(笑い)。

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古代戦ジャンルのプレイ率が4割を超えたので、更新と本ブログへの移転をします。それにしても、このジャンルは歩みが鈍く、初稿からもうすぐ9年目ですが、更新記録は今回を入れて2回だけ。20アイテムですが、マイナー故にちはら会でもなかなか相手が見つからず。ソロでも頑張りますが、どなたか、よろしくお願いします。

<初稿掲載:2010/01/24 >
 
多種多様のSLGの中でも、独特の雰囲気を持ったテーマが存在します。紀元前から西ローマ帝国崩壊までを扱った古代戦です。

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その最大の特徴は、やはり史料の稀少さ故、解釈が様々に分かれるところでしょう。数少ない史料をつきあわせて、当時の様子を描き出そうとする故に、足りないところは合理的な類推が補うことになります。前後の文化性や流れを元に、こうあったはず、と理知的に補完をしていくのですが、時には一つの新発見で、通説が覆ってしまうこともしばしば・・・。現存する最も古い戦闘の記録といわれている「カデッシュの戦い」でも、実は起こっていなかったという、極端な説もあるくらいですから・・・。

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また、その期間の長さも、他のSLGに比べると、対照的です。もっとも人気のあるWWⅡアイテムが、足かけ6年間の時期を扱っているのに対し、古代エジプトだけでも3000年(!)の歴史を誇るわけですから、汎用システムなど、できようがありません。

つまり、この時期の戦いは、デザイナーが主説を選択し、思い入れたっぷりに演出していくことが可能になっています。ファラオや大王を中心とした英雄物語でもいいし、古代文明の興亡をマクロ的に描いたものでも、良いわけです。

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○●は、いつもの表示です。
無印…未プレイ △…軽くインストプレイ ○…ソロプレイ済み ●…まさかの対戦済み

<人類誕生から地中海文明の興亡まで> 3アイテム

STICKS&STONES~人類創世記(T誌付録) 
 人類最古の時代の戦闘級。時代は、紀元前1万年!!マンモス狩りもあります。

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CIVILIZATION~文明の曙(AH)●
 かなり真面目な文明史。キャンペーンだと1日で終わらないそうで、ちょっと時間がかかります。

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History of the World(アークライト)●
 正確には、古代史だけではありませんが、文明の発祥から古代史もプレイできるので、こちらに入れました。プレイヤーは歴史の見守り手という斬新な観点で、古代から現代までの帝国・王国・民主国家・その他の勢力の攻防を描きます。新版になってプレイ時間も3時間ほどと、とてもやりやすくなりました。

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<偉大なる古代エジプトとオリエント・ヘレニズム文明>  9点

カデシュの戦いCMJ) 
 記録に残る最古の戦い。奇襲を受けたエジプト軍でしたが、最後はラムセス二世の活躍で劣勢をはねのけたとか。

TRIREME(AH) 
 紀元前400年から紀元前後までの水上艦隊戦。この間、ハードは、ほとんど進歩していないんですね。

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300(同人)●
 映画「300」の背景になった、ペルシア帝国対ギリシアポリス国家群との戦いを扱った戦略級。 同人ながらCMJの中黒氏デザインで、コンポーネントと内容ともに、商業誌レベルのキレッキレの出来です。量対質の典型的な戦いで、脳みそ沸騰ものの駆け引きが秀逸です。

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ペロポネソス戦争(VG)
 アテネ対スパルタの古代ギリシアの戦いを描く、戦略級。珍しいのは、ソロ専用と言うことで、一方の陣営でスタートして、攻めきれないと、途中で陣営が変わるという、「目から鱗」の得意なシステムを採用。Victory Gamesらしく詳細なルールなので、いつかどっぷりソロしてみたいです。

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アレクサンドロスの戦い(CMJ別冊)
 アレクサンダー大王の偉大な足取りを体験できます。よくもまあ、SLG「冬の時代」明けに出したものだ!偉いぞ、CMJ!

アレクサンドロスの遺産(AD) 
 大王亡き後の後継者争い。マルチにすると、面白そうで・・・。なんと、GJ誌で再版となりました。

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ALEXANDER(AH) 
 ガウガメラの激戦を再現した会戦級。昔は、これしか手に入らなかった。

Alexander the Great(GMT) 
 大王の4つの会戦をクワドリで、再現。オプションまで入ると、かなり精密です。

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アレキサンダー・トライアンフ(アドテクノス)
 抜群のプレイアビリティを誇る浅野竜二氏のデビュー作。基本システムは、ローマン・トライアンフ(旧GJ)と同様です。対ペルシア戦の3つの戦い-グラニコス・イッソス・ガウガメラをプレイできます。

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<古代地中海の覇権> 5点

ハンニバル(Valley Games)● 
 カードドリブンの最高傑作の呼び名もある、第二次ポエニ戦争もの。あまりに美しいコンポーネントに痺れます。すっかり、mitsuの定番となったアイテムです。

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ポエニ戦争(SPI/T誌付録)○ 
 評判の高い戦役級。第1次から第3次までの戦いが楽しめます。古いゲームなので、時代を超えて、指揮官ユニットを共用しますが、指揮官名があったら盛り上がったでしょうね(自作で行くか?!)。

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ローマン・トライアンフ(旧GJ)● 
 ハンニバルの全ての会戦を、シンプルにゲーム化。あの戦象隊が登場します。

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ピュロスの勝利(CMJ)○
 「スパルタクス」のヴァリアント。アレクサンダー大王の血を引くピュロスの対ローマ戦を再現。

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スパルタクス(CMJ)○ 
 ローマを揺るがせた剣闘士の叛乱を扱った戦役級。会戦では、陣営の再現までできて、整然と並んだ戦列が激突する様は、圧巻です。

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<全ての道は、ローマに通ず> 3点

CAESAR(AH)
 カエサルの最も困難で成功した戦役-ガリア征服のクライマックスを描く会戦級。外周から押し寄せるおびただしい数の蛮族と、内線の利を使って迎え撃つ精鋭ローマ軍団の激突を余すことなく、再現します。

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ローマ帝国の滅亡(T誌付録)○
 珍しいソロシステムのローマ帝国滅亡史。衰弱した帝国に、無数の蛮族が押し寄せる様は、壮絶。特に、シナリオ5「フン族来る!」では、21戦力のレギオンに対し、なんと130戦力のフン族が襲いかかります。

ローマを継ぐもの(旧GJ)
 西ローマ帝国の崩壊と、ゲルマン王国とビザンチン帝国の攻防を描く、マルチゲーム。プレイを堪能できる(知識を持つ)5人を集めることから、ゲームが始まるか?!

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戦国時代とWWⅡからこの趣味に入ったため、古代戦に興味はなかったのですが、カルタゴを巡る興亡やラムセス二世の活躍などを、通書や物語で知り、徐々に史料とアイテムを集めることになりました。知らないテーマは極力、控えたにもかかわらず、気がついたら16点のアイテム数に・・・。

ここまでプレイできたのは、わずかに1つで、6%(!)と、過去最弱。唯一、プレイ済みの「ローマン・トライアンフ」(旧GJ)も、まだ、未プレイのシナリオが残っています。とりあえず、2割突破をめざして、あと2アイテムを頑張ります。古代戦ファンのみなさん、ちはら会で一戦、いかがですか?

<2010/2/28の追記>
先日、プレイした「ポエニ戦争」(T誌付録)で、古代戦アイテムのプレイ率が2割を越えました。


また、オークションで、以下のアイテムを手に入れました。

アレキサンダー・トライアンフ(アドテクノス)

これで、総数は17アイテムです。次の目標は、地道に3割突破、あと3点です。 

<2018/12/6の追記>

先日、プレイした「300」(同人)で、古代戦アイテムのプレイ率が4割を越えました。前回の更新後に、プレイされたアイテムは、以下の通りです。

ピュロスの勝利○
History of the World(アークライト) ●
300(同人)●

また、新たに追加になったアイテムは、以下の通りです。

ペロポネソス戦争(VG)
CAESAR(AH)
300(同人)
History of the World(アークライト) 

こちらは、古代戦ジャンルにエントリーしていましたが、ゲームシステムと展開からファンタジー級に変更しました。

トロイ戦争(T誌)

これで、総数は20アイテムで、プレイ済みは9点となりました。次の目標は6割突破で、あと3点です。

夕方近くになって、軍神さんにお声かけをいただき、「300」(中黒デザイン)をプレイすることになりました。その名の通り、映画「300」で描かれたペルシア帝国とギリシアのポリス国家群との戦いです。

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エリア式カードドリブンの戦略級ミニゲームですが、史実通り、生産量も兵力もペルシア軍が圧倒的で、ギリシアポリス国家の2-3倍を誇ります。ふつーに考えればペルシアの圧勝でしょうが、優秀なギリシア軍が様々な揺さぶりをかけ、本土防衛を試みます。

シークエンスは、生産-カードプレイ-補給とシンプルです。ターン始めに生産があって、ここで兵力とカードを購入します。カードプレイではイベントとして使用するか、1アクションのいずれかを選択します。

1アクションで、1エリアの部隊を移動できます。自軍がすでにいるエリアは通過できますが、空白や敵がいるエリアに入ると停止し、戦闘になります。

戦闘はペロポンネソス半島の地形を考慮して、ギリシア軍にかなり有利です。兵力がいくつあっても、ともに振れるdr数は3個まで。より多くの目を出した側が勝利しますが、敵地での不案内を考慮して、ペルシア軍は4以上は全て「4」と見なします。そう、ギリシア軍が5-6を出し続ければ、絶対に負けません。

それでも、正面決戦ならば、いつかはペルシア軍の量が圧倒するでしょう。これを制限するのが補給判定です。本拠地にいるペルシア軍に制限はありませんが、ギリシアに入った途端、各エリアに着き1戦力しか養うことができなくなります。結果、史実のようにテルモピュライで足止めできれば、ペルシア軍は補給不足で壊滅するか、根拠地への撤退を余儀なくされます。

さらに、陸路での押し合へし合いだけでなく、どこにも強襲上陸できる海軍があり、敵の後方を狙って、隙を突くゲリラ戦が行えます。両軍は敵の本拠を一気に付く上陸作戦ができ、また、進撃を遮断する背後上陸やVP確保のため島嶼攻撃も行えます。

両軍とも非常に多くのオプションがあって、いい意味で悩みの多いアイテムです。

まず、第一戦は、大群ながら扱いの難しいペルシア軍を軍神さんが、内線戦略のギリシア連合軍をmitsuが担当します。

第1ターン、ペルシア軍は全てを兵力生産につぎ込んで、アクションはなし。ならば、この隙にVPを得んと、ギリシア軍はペロポネソス半島を北上します。

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第2ターン、いよいよ、ペルシア軍が攻勢にと思いきや、ここで「王の急死」。ターンがなくなったため、ギリシア軍は悠々と兵力の増強ができます。

ちぐはぐ感はあったものの、第3ターン、ペルシアの大群がペロポンネソス半島に雪崩れ込みます。騎兵を先頭に怒濤の進撃をしますが、史実通り、テルモピュライでギリシア軍が迎撃します。ここで、mitsuが5-6を10回近く連発し(!)、第一次遠征を退けます。

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第4ターン、気を取り直して再編なったペルシアの大群が、再び遠征に。今度は、ペルシア軍も奮闘し、一旦はポリス近くに迫りますが、あと一歩足りず。補給切れを恐れて、やむなく本拠地に撤退します。ギリシア軍は送り狼のように、半島を奪還し、VPは振りきりに。

そして、最後の第5ターン、残った山札は4枚。4枚目が「王の急死」ならまだ可能性はありましたが・・・2枚目にこれが出て、ゲームエンド。望外にも緒戦でギリシア軍の勝利となりました。

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第2戦は、陣営を入れ替えて、ペルシア軍(mitsu)対ギリシア連合軍(軍神)です。

先の展開から、ペルシア軍(mitsu)はいかに「王の急死」(無条件ターン終了)を防ぐかを前提に作戦を立てます。16枚のカードがあるので、最大の6枚を引くと「王の急死」の確率は35%です。これが5枚ならば、30%強ですみます。敵が引いてくれれば大手を振ってフル活動できるので、それが確認できるまでは5枚引きを原則にします。うまくすれば、「王の急死」が1回程度で済むかも。

第1ターン、ペルシア軍は前回の展開に習って、全てを兵力生産につぎ込みます。少し違っていたのは、海軍をフルに建造したことです。これを見たギリシア軍はナクソスに上陸し、VPで優位に立ちます。

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第2ターン以降、エーゲ海を舞台に激しい島嶼争奪戦が展開されます。ペルシア軍が海軍を集中してナクソスを奪還すれば、ギリシア軍は別の島嶼をとるなど、めまぐるしく支配とVPが入れ替わります。途中、1回「王の急死」が入り、実質2ターンの駆け引きの結果、ギリシア軍がややVP有利で最終ターンに。

第5ターン、ここでも「王の急死」の可能性がありましたが、そこは例の5枚引きでクリア。ペルシア軍が重い腰を上げ、ペロポネソス半島に雪崩れ込みます。強襲上陸も成功し、ティバイまで進撃しましたが、大消耗戦となり、実質的な攻勢能力を失います。

と、ここで敵がパスを選択したため、こちらもパスをして終了。結果、最終ターンに4VPを取り戻し、危ないところで引き分けになりました。

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考えることが非常に多く、かつ、イベントの振れもあって、大いに楽しめました。ここ近年の中黒氏デザインらしく、「キレッキレ」の作品です。古代戦でかつギリシア国家というマイナーテーマですが、これを機に興味を持つ人が増えたらいいですね~。

最後は、おふざけで・・・軍神持ち込みのカード立てを握って、「リアルバトル」をする筆者。ずっしりと重いアクリル製で、これで殴られたら、結構痛い?!「これじゃ、馬鹿じゃねーか」と笑いながら、お付き合いただいた軍神どの、ありがとうございました(笑い)。

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その後、たかさわさんのコーディネートで、初参加のコーラさんと「ハリコフ攻防戦」(CMJ) を対戦することになりました。コーラさんはかなり以前にSLGをプレイし、しばらくご無沙汰していたそうで、ここ数ヶ月の出戻り組みとのこと。
持ち込んでいた中で最もシンプルな「ハリコフ攻防戦」(CMJ)を作戦のインストもしながら、対戦することに。それなりに攻勢のできるソ連軍をコーラさんが、ドイツ軍をmitsuが担当しました。

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序盤、ソ連軍は主力の戦車軍団をハリコフに向けます。さすがにこの数の敵に対し、ハリコフ市街地の死守は自殺行為のため、歩兵で戦線を張りながら、郊外へ後退します。

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それを追って、ソ連軍が突進し、ハリコフを一時占拠します。

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が、敵が前に出てきたため、SS装甲師団が反撃を開始します。第4ターンの2:1攻撃こそ失敗したものの、その後は増援の装甲師団を集中投入し、南部から迂回攻撃で戦線を突破。背後に回り込んでハリコフを奪還し、敵の後方を遮断。正面からの押し上げが鉄槌になって、この方面の1/3の兵力を撃破します。

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一方、南部ではスチームローラーにより鉄道支線が遮断されたもの、やはり集結した装甲師団がドネツ河を逆渡河して、中央部の敵を包囲していきます。第5ターンに突破口を開き、歩兵の守備隊を包囲殲滅し、第6ターンには敵の背後に向かって突進を開始します。

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と、この時点でソ連軍の戦線はほぼ崩壊したため、終了としました。

コーラさんはまともな対戦は20年ぶりとのことでしたが、戦線の構築は覚えていたようで、今後やり込めば、いい勝負になるかも。また、どこかで対戦しましょう。

続いて、主催者のたかさわさんにお願いして、「シュナンドウ・ナノ」(たかさわオリジナル)をインストしていただきました。前記事でも触れましたが、南北戦争フリークのたかさわさんが制作したミニゲームです。

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両軍はdrを振って、大きい方が1アクションを選択します(同数なら、南軍に)。1アクションで、1個旅団が1エリアの移動ができます。山地の移動では、さらに成功したかを判定します(1/2の確率)。dr6だと、ダブルアクションが可能になります。

南軍drが1の場合、アクションは終了し、戦闘になります。基本は兵力の多い方が勝利し、その兵力差分のVPを獲得します。同数の場合は、戦術的有利をもつ南軍の勝利となります(VPはなし)。

ターン終了時に、それぞれの色の付いている町を占領していると、その分のVPが獲得できます。第7ターン終了時に、南軍が7点以上を獲得していれば勝利、それ以外は北軍の勝利です。

南軍の方が兵力は少ないのですが、史実の石壁ジャクソンが行ったように、南軍は攻勢を義務づけられています。

第一戦は、量の北軍(たかさわ)対質の南軍(mitsu)で開始。序盤、2個旅団で北進を試みる南軍ですが、山地を迂回してストラスバーグに兵力を結集した北軍の前に、前進を阻まれます。

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ならばと、山地に旅団を送り、地道にVPの獲得を狙いますが、2ターンに渡って全く動かないうちにターン終了となり(南軍drが1)、思うように加点できず。

結局、この初動の遅れが祟って、2VPしか獲得できず、北軍の勝利に。

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この間、インスト入れてわずか20分。リベンジマッチで、同じ陣営で再戦します。

先の失敗を元に、南軍は組織的な北上計画を立てます。序盤、山地にいる北軍1個旅団を包囲殲滅し、量的均衡を取ったところで、全軍でストラスバーグを目指します。

連続して南軍のイニシアチブがとれ、早くも第2ターンにストラスバーグを占領します。

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時間的な余裕を得た南軍は一部を山地に迂回させ、VPを稼ぎながら、第5ターンに3方向からの分進合撃を成功させ、ウィンチェスターを陥落させます。そのまま、退却する北軍を追って、北部への門ハーパーズ・フェリーに。4個旅団同士の死闘は、ジャクソンの戦術的手腕により、南軍の完勝に!

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その後、再編成された北軍が山間部から反撃に出ますが、時間切れ。ぎりぎり7VPを獲得した南軍の勝利となりました。

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「ハガキのゲティスバーグ」のオマージュという通り、移動も戦闘も当てにならない自軍を統制して、いかに勝機をつかむかという、南北戦争の雰囲気はばっちり。drによってはなすすべもない展開もあるでしょうが、慣れれば15分というプレイ時間ですので、次の対戦をすればよし。

イメージは、惜敗だったのに、なぜか満面の笑みのデザイナー氏。うまく機能したことが(かつ、いい展開になったことが)うれしかったそうで。

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この日の緒戦は、たかさわさんのお誘いで同人の「躍進!無敵皇軍」を3人プレイしました。いわゆるウォーゲームではありませんが、かなりハードなミリタリー要素を詰め込んだマルチカードゲームです。

各プレイヤーは、日本軍の参謀本部の1将校となって、立身出世を目指します。イベントカードで軍部内や軍需産業にコネを作り、部隊配備や戦闘で有利な修整を獲得します。

それを元に、対ソ連軍・対中国・対イギリス・対アメリカの各戦線で作戦を行います。兵力が足りないときは、作戦を理由に強制的に国内から陸軍(兵役人口)を動員したり、他の艦船を借用したりできます。一旦、獲得した陸軍は、そのまま、現地で使い続けることができます。

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カードの指定兵力を投入できれば作戦成功で、投入した兵力に応じたVPを獲得できます。この時、敵の反攻を受けて兵力を失うこともありますが、これでさえ、「健闘した」とVPの対象に!作戦が成功すると軍政費用がかかり、毎ターン、VPが減少しますが、これも「国家方針」に必要だと中央政府に肩代わりさせることができます。

兵役人口が零になったらゲーム終了で、最も多くのVPを獲得したプレイヤーが勝利します。

序盤、「五一五事件」で政府を脅して資源を手に入れたmitsu少尉は、それを元手に航空隊を充実させます。ピポ少尉は国家財政を無視して海軍拡充に突っ走り、多くの艦艇を指揮下におきます。と、たかさわ少尉は陸軍を充実させ、いきなり大陸に出兵。強引に巻き込まれたmitsu少尉とピポ少尉もすわ遅れじと、作戦に協力し、VPを稼ぎます。

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その後、「ただ、成功しやすいから」とノモンハンに出兵したり、「点数が高いから」と南方を攻略したりして、出世(階級上昇)と指揮兵力の増強を繰り返します。多少、無理な作戦でも権限を生かして、内地から兵力を引っ張り出し、強引に成功させてしまいます。

そのうち、敵軍カードが増え、いずれの戦線も行き詰まりになったところで、「まだ、ましな」対アメリカ戦に突入!う~ん、そんな理由で、あの対米戦を?!この行き当たりばったり感があまりにリアルで・・・。

国家財政など、どこ吹く風と、強引に兵力を増強した結果、ミッドウェイとパールハーバーまで占領!ただし、駐留費用がひどく高いので、すぐさま、「国家方針に従っただけ」と費用を国に押しつける始末。おお、統帥権を盾にした、この暴走ぶり!

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その後も、あっちこっちの戦線に、見境なくVPを求めて首を突っ込みます。青年人口(兵役人口)をアジア各地に散らばせまくり、時折、敵の反撃も受けて、多くの犠牲を出します。最後は、東京大空襲を受けて、兵役人口が枯渇し、ゲームエンド。

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結果、陸海空をバランスよく揃え、最も多くの作戦を成功させたmitsu中将が勝利となりました。途中から予科練を動員し、空軍(航空隊)であちこちの作戦に介入したことが、VPを押し上げました。たかさわ中将は陸軍と空軍中心で、ピポ大将は逆に海軍と陸軍に偏ったため、VP的に届かず。

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ゲームには勝ちましたが・・・お気づきでしょうが、ペナルティが少ないことから、積極策ほどVPが取りやすくなります。兵力的に多少、無理でも、強引に作戦を決行し(戦線拡大)、それを理由に内地から兵力を投入させます(まるで関東軍)。勝手に占領しておいて手間がかかるようになると、「国の方針」だからと政府に肩代わりさせ、さらに戦線を拡大。失敗して恐ろしいほどの兵員を失っても、責任を取らされるどころか、「お国のためによく頑張った」とVPが上がる始末(インパール作戦か)。己の栄達のため、最後は青年人口(兵役人口)が枯渇するまで、軍拡に突っ走る・・・プレイヤーは、まるで牟田口廉也か、辻政信か。

あまりの無責任と暴走ぶりに、そりゃ、日本が滅ぶはずだと納得。「躍進!無敵皇軍」ではなくて「暴虐!無責任皇軍」かしら?!(苦笑い)。そう、このアイテムは、「ニュークリアウォー」と同じ系列のブラックジョークアイテムですね~。

「聞くところによれば、デザイナーは「国防軍の夜」(同人)を購入して、そのコンセプトに引かれ、デザインしたそうで。ある意味、プレイヤーを選ぶ同人アイテムですが、「非常によく」できているので、アイロニー好きには堪らないかも?!

さわやかに晴れ上がった日曜日、今年も猿遊会に行ってきました。10時前に船堀の会場入りすると、すでにほぼ満席状態!前日からのがっつり系アイテムを楽しむグループが、ここかしこに。1年ぶりにお目にかかる方もいて、旧交を温めてきました。

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関西から来たtakobaさんも参加していた、作戦級空戦アイテムの「ELUSIVE VICTORY」。第4次中東戦争の航空戦で、前日はエジプト軍のSAMが破壊され、この日はイスラエル空軍の精鋭が散華したとのこと。シナリオでも、数時間は必要なそうで。

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千葉会でもおなじみのトンデモブラウンさんと山田さんが、「Fall of the South Vietnam」を対戦。その名の通り、アメリカ軍撤退後の南ベトナム解放を扱った珍しい作品です。そのまま、他の方も巻き込んで「Maria」に雪崩れ込んでいました。

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外国の方とYSGAの常連さんが対戦していた「Drive on Paris」。シュリーフェンプランの最終局面を扱います。

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奥津城さんとHAさんの「Hands in the Sea」。シシリア島を中心にした海洋マップで、いつの戦いか、聞くと「第一次です」。てっきりWWⅠかと思って、「ゲーベンは出てくるんですか?」 と尋ねると、二人とも「??」。そう、第一次ポエニ戦争とのこと。なんて珍しいテーマでしょう。

本格的作戦級愛好の金吾さんとSさんの「Holland`44」。なんと、昨日から二日がかりで対戦だったようです。

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いつものミニチュア系のみなさん。今回は、独ソ戦の初期を扱ったようで、3号戦車に、街道上の怪物T34、多数のラッチョ・ブムが美しく塗装されていました。

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主催のたかさわさんの歓待からいただいた記念品は、なんと自作の南北戦争アイテム!その名も「シュナンドウ・ナノ」。かつて国際通信社が発表した「ハガキのゲティスバーグ」のオマージュだそうで、その名の通り、シュナンドウ渓谷を舞台に石壁ジャクソンが大暴れするそうで。せっかくなので、インストしていただきましたが、これががっつり面白い!詳しくは、別記事にてお知らせします。

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この日、自分が対戦したアイテムと戦績は、以下の通りです。

躍進!無敵皇軍(同人)
 〇mitsu中将・ピポ元帥・たかさわ少将
シュナンドウ・ナノ(たかさわオリジナル)2戦
  〇北軍(たかさわ)対南軍(mitsu)●
  ●北軍(たかさわ)対南軍(mitsu)〇
ハリコフ攻防戦(CMJ) ●ソ連軍(コーラ)対ドイツ軍(mitsu)〇
300(中黒デザイン)2戦
 ●ペルシア軍(軍神)対ギリシア連合軍(mitsu)〇
  ペルシア軍(mitsu)対ギリシア連合軍(軍神)引き分け

いよいよ、年末。それぞれ、お忙しい中かと思いますが、年越しゲームをちはら会で。12月の例会が決まりましたので、お知らせします。

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[日時]12月1日(土)10:00-20:00
[会場]おゆみ野公民館 2F 第1講習室
[住所]千葉市緑区おゆみ野中央2丁目7-6
[アクセス]
 京成電鉄千原線「学園前駅」または「おゆみ野駅」から徒歩10分
または、JR鎌取駅発小湊鉄道バスでおゆみ野中央二丁目バス停降り、徒歩1分(20~30分おき)
[参加費]無料
[持ち物]ゲームとゆとりと常識

イメージは、前回の珍来反省会で、プレイ希望のあった「神々の戦い」(エポック)。各プレイヤーは主神となって、英雄を操り、民に神殿を建てさせ、最後はハルマゲドンでライバルを蹴落とすという、信仰に寛容すぎる日本だから成り立つアイテムかしら。間に合えば、プレイ準備をしておきます。

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最後に、次々回以降の予定を。

第168回ちはら会 1月5日(土)10:00-20:00 おゆみ野公民館 第2講習室
第169回ちはら会 2月2日(土)10:00-20:00 おゆみ野公民館 第2講習室

最後にkawaさんと、久しぶりにB級戦闘級アイテムの「ラウンド・ヴァーニアン」(ツクダ)をプレイしました。今回のシナリオは、第26話「新型RV出撃!」です。

kawaさんに希望陣営を聞くと、機体(ドギルム)の揃っているククトニアンがいいとのこと。確かに、ジェイナス側はバイファム、ネオファム、トランファムの3機にジェイナスを加えた実質4機で、かつ、全て性能と特殊ルールが違うため、かなり面倒です。が、なんとか、ちはら会のB級魂で乗り切りましょう。

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第1ターン、両陣営は機体を加速させ、ゆるやかに接近を図ります。ジェイナス側は艦艇の支援(対空射撃)も考えて、加速はかなりゆっくりです。このターンは、大きな操縦ミスもなく、両軍とも(バイファムを除いて)遠距離ながら敵を2機程度ずつ、視認します。

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ここで、すかさず、ネオファムが遠距離射撃し、ドギルムの2号機に見事に命中弾を出します。しかも、武器を持つ右手!一気に状況を有利にできる可能性がありましたが、残念ながら、距離による威力の減殺で、損害はなしになります。

第2ターン、両軍は接近を続けますが、ここで敵がジェイナスの30へクス以内に。艦内に積んであるモノリスが、エキストラ力線を発生させ、ククトニアンのレーダーが全く使えないことに。

こうなると、ジェイナス側が一方的に射撃しますが、距離があったためと敵が十分な防御PPを投入していたため、命中弾はなし。

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第3ターン、このままでは一方的に撃たれると判断したククトニアンは、バーニアを全開にして、接近を図ります。両軍が中距離となり、同じくジェイナス側が射撃しますが、ククトニアンがPPをフルに防御に廻していたため、命中弾はなし。ちなみにこのターンは、トランファムがパネルチェックに失敗し、一時的にレーダー追尾を失います。

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いよいよ、両者が目視距離に入る第4ターン、読みの違いが明暗を分けます。ククトニアンはさらに加速をかけ、敵の後方に回り込んだ(と思われる)所で、ターンをかけます。うまくすれば、敵の背後を取れるはずでしたが・・・ジェイナス側はこれを読んでいました。ターン-バーニア-ターンの機動で制動をかけます。結果、敵の裏を取ったのは、ジェイナス側でした。

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まず、バイファム7(ロディ)が敵の指揮官の1号機に背後から射撃を行い、見事に右手に命中!ランダムdrで武器に命中となり、ドギルムは強力なハンドキャノンを失います。また、ネオファム(バーツ)は3号機を攻撃し、右足を破壊。このショックで、パイロットはパニックに陥ります。そして、レーダー捕捉に成功したトランファムは、2号機に命中弾を出しバーニアを破壊し、敵を恐慌状態にします。

ククトニアン側は1号機のみが攻撃可能でしたが、なぜかバイファム7(ロディ)だけ目視に失敗し、射撃できず。

第5ターン、いまだ、パニックから回復しない敵に対し、機体を旋回させたジェイナス側が加速をかけ、攻撃に移ります。が、ここではじめて、ジェイナス側に不運が。最もPPの高いロディの乗るバイファム7が、パネルチェックに失敗。結果はなんと、武器の故障!

ジェイナス側はやむなくパニック状態のドギルム3号機に射撃を集中し、バーニアとハンドキャノンを破壊します。

第6ターン、擦れ違い後、お互いに制動をかけ、再び、目視距離に接近した両者は一斉に攻撃を行います。まず、バイファム7(ロディ)が敵の動きを読み切り、敵の背後に!これを予測していなかった3号機は、回避もできずにもろにパンチを食らいますが・・・命中箇所はまさかの右足。厚い装甲に阻まれ、効果なし。

次にネオファム(バーツ)が2号機に的を絞り、強力なハンドキャノンを発射。が、ここでまたもや武器の故障!しかし、後方から対空砲火を撃ちまくっているジェイナスの一発が2号機に命中し、カメラアイを破壊してしまいます。エキストラ力線でレーダーが使えず、目視もできなくなった2号機はただの的に。

これで、ジェイナス側で射撃可能なRVはわずかにトランファムのみに。が、ケンツとマキの乗るトランファムが、乾坤一擲とハンドキャノンを発射します。決して高いとは言えない命中率でしたが、ガンナーのマキが抜群の冴えを見せ、1号機に命中弾!これが見事に腹部を吹き飛ばし、指揮官機を爆発球に変えました。

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同時に、ククトニアン側の攻撃も行われましたが、目視のためにPPが取られ、命中率が低下。かつ、drにも恵まれず、攻撃は失敗に。

と、この時点で、例会の終了時間に。

ジェイナス側はバイファムとネオファムがハンドキャノンを故障させたものの、VPに響くような損害はなし。ククトニアンは最もPPの高い1機を撃墜され、かつ、残った2機もハンドキャノンを破壊または遺棄。さらに3号機はアイを破壊され、攻撃ができない状況に。(もとより、エキストラ力線でレーダー確認はできない!)

ククトニアンはバーニアを破壊されていることから、逃走はほぼ不可能で、このまま、続けると、おそらく、強力なハンドキャノンを持つトランファムとビーム砲だけの3号機の一騎打ち次第でしょう。これから、ジェイナス側有利で終了としました。

これで、2シナリオをプレイしたわけですが、わずか3機ずつ(ジェイナスを入れれば、4機)の戦闘にもかかわらず、1ターンに付き、たっぷり30分はかかるハード級でした。ツクダ製はただでさえ、人を選ぶのに、さらに高いハードルのアイテムでしたね~。最後のシナリオなど、なんと16機が出てくる設定で、一体誰が(あるいは何人いれば)プレイできるのでしょうね?

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