歴史・戦史研究「ちはら会」Zwei

Yahoo!ブログ終了に伴い、引っ越しました。

2012年02月

年々、忙しくなっていくのと、疲れがとれないと、感じるのは、歳のせい?!でも、来場してくれる同志がいる限り、低空飛行で頑張ります。3月のちはら会の予定が決まりましたので、アップします。
 
[日時] 2012年3月11日(日) 10:00~20:00
[会場] 菊間コミュニティセンター 1F 集会室 駐車場あり
[住所]
千葉県市原市菊間1870番地4
http://www.kikuma-cwc.jp/
JR浜野駅東口発(小湊鐵道バス)喜多・和楽の郷・ロングウッドステーション行 古市場大下車 徒歩850m
(土日は1時間に一本程度しかないので、バス輸送のみなさんはご注意を)
http://www.eris.ais.ne.jp/~kunyu/bus/uchibou/hamano01.htm
http://www.mapion.co.jp/m/35.5386661_140.153743_8/v=m2:%E5%8F%A4%E5%B8%82%E5%A0%B4%E5%A4%A7%E6%B0%97/
[自動車化輸送]
10時前に京成ちはら台駅からの移送を行います。移送希望者は、前日までに掲示板「千葉会一門掲示板」への書き込みをお願いします(戦友たちへのリンク参照)。希望者がいた場合は、京成ちはら台駅で9:55にピックアップします(京成千葉駅発9:34)。これ以外は、申し訳ありませんが、各自での来場をお願いします。
[参加費]
300円
[持ち物]
ゲームとゆとりと常識
 
春はそこまで来ていますが、春の戦いでイメージするのは、「西方電撃戦1940年」ですかね。奇妙な戦争と言われた半年以上のあと、ドイツ軍が西部戦線で攻勢に出て、典型的な「電撃戦」で勝利するわけですが、フランス軍が宣戦布告と同時に、きっちりルールをめざしていたら、どうなっていたか?
 
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ルール占領は無理でも、当然、40年にアルデンヌが使えなくなるわけで、マンシュタインプランもなかったことでしょう。この仮定は、「パリ陥落1940」のヴァリアントシナリオで試すことができます。また、CMJ最新刊の「1940: What If?」では、ドイツ軍がフランスではなく、ソ連を相手に1年早いバルバロッサを仕掛けるというもので、ここでも英仏軍によるルール侵攻が行われます。
 
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おかしな仮想戦は、ちはら会向き?!一丁、ソロでいってみますか?それとも、奇特な同志と対戦か??

戦国続きで、mitsu・Tommy・sawadaの三人でプレイしたのが、名作CDSマルチ「本能寺への道」(GJ) です。慣れれば小一時間で終わる手軽さとリプレイアビリティの高さは、抜群です。
いつものように、陣営をランダムに決めた結果は・・・
明智…mitsu
柴田…sawada
羽柴…Tommy
となりました。「柴田だけはいやだな~」と洩らしていたsawadaさんは、期待通り(?)の勝家担当となりまして・・・(笑い)。
 
第1ターン、いきなり、羽柴(Tommy)がこけます。高松城のある備前を攻めたのはよかったのですが、柴田にそそのかされた毛利の猛攻をうけ、なんと蜂須賀小六が敗死!しばらくは、膠着状態で足腰が立たなくなります。
 
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羽柴が勝手にこけたので、マークすべきは、柴田(sawada)のみになり、早速、上杉を南下させます。
 
すると、よっぽど、謙信に嫌な思い出があるのか、第2ターンにいきなり、柴田主力が飛騨に遷都!!
 
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これは、さらにエスカレートし、第3ターンに「謀反」を起こしてまで、岐阜の織田信忠を柴田が攻め落とし、この日に二度目の遷都!! なんで?!そんなに毘沙門天が怖いのか?!(笑い)
 
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羽柴はまだ回復しきっておらず、柴田は謙信から逃げ回っているを見た明智は、上杉をそそのかし、攻勢をかけさせます。目標は、安土の信長!!さすがに、信長の首を取るまでは行きませんでしたが、残りは本陣のわずか1ユニットに。
 
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と、ここで、明智光秀が史実通りに「敵は本能寺にあり!」と謀反を起こし、信長を討ち取ります。
 
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慌てた羽柴と柴田は、本願寺を突入させ、明智・上杉・本願寺の三つ巴にして、消耗を図ります。が、明智が補充によりギリギリのところで踏みとどまり、支配は変わらず。
 
ならば、主力で安土を奪還と、両軍とも隣接エリアに辿り着きましたが・・・刻すでに遅し。終了判定で4を出した明智が逃げ切って、勝利となりました。
 
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続いて、昼前に到着したTommyさんから、インストの要望があり、早くも「入札級関ヶ原」(GJ)の再戦になります。西軍の随時入札と、陣営は第一戦と同じです。
 
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第1-3ターンは、東軍が猛攻をかけるものの、一向に損害が生じず、0-0Rばかり。結果、西軍は全くの健在で、地形を利用して、強硬な堅陣を引きます。
 
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調略でも国崩しが故障したものの、他は効果薄く、第3ターンには吉川が(西軍で)参戦する始末。
 
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第4ターンに、毛利も動きだし、こりゃ、きついかと思われましたが・・・。
 
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第5ターン、小早川隊の参戦を機に、西軍四将が東軍に寝返ったのをきっかけに、流れが変わります。それまで、蓄積された疲労(ステップロス)が効き、西軍の戦線は低戦力になります。徳川隊の援軍を得た東軍は、ここで消耗戦術に出ます。最低1:1が立てば、攻撃をかけ、相討ち上等の肉弾戦に。
 
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第6ターン、東軍にも少なからずの損害が出ましたが、これにより、西軍の戦力はガタ落ちになり、ついに小池村を諦めて、伊吹山系に後退します。
 
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第7ターン、このチャンスに、西軍中央部に集中攻撃をかけ、ついに天満山を占領して、ここを崩壊させます。同時に北では、徳川本隊が石田隊に襲いかかり、激しい消耗戦となります。
 
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第8ターン、ここで、西軍が疲労したユニットの回復に成功すれば、まだ、手はあったのですが、あろうことか10ユニット以上が判定に失敗し、ついに中央部を突破されます。また、北部では、包囲下に取り残された嶋左近が敗死し、VPが急上昇。
 
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西軍も吉川・毛利勢の攻勢で、南宮山中腹まで東軍を押しまくりますが、刻すでに遅し。このままだと、西軍の挽回は難しいとのことで、東軍の勝利で終わりました。
 
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第一戦を見学していたTommyさんは、前半は入札も含めてかなり有利に闘いましたが、中盤のほころびからバランスを崩し、入札も多くなって、敗北となりました。もっとも、あの「回復大失敗」がなければ、まだ、戦いようはあったのでしょうが・・・。
 
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ともあれ、シンプルで奥の深いこのアイテムに、二人とも「面白い!」の太鼓判でした。展開にも寄りますが、ベストな入札を捜すまで、まだ、しばらく楽しめそうです。ご希望の方は、いつでもどうぞ。

この日にどうしてもプレイしたかったのが、関ヶ原熱に浮かされた「入札級関ヶ原」(GJ)です。SLGでは最新にあたる関ヶ原合戦アイテムで、移動-戦闘とシンプルな手順ながら、遊撃ユニットの投入や地形効果などで、それ
らしい展開となる会戦級です。
 
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特徴的なことは、関ヶ原にまつわる調略の数々を、事前の入札で決定するというもの。小早川の寝返りも、吉川の静観も、入札次第では、史実と逆になることもあります。ただし、入札に成功したものの、恩賞を約束しすぎて負けた、という笑えない展開になることもあります。
 
今回は、エンジョウさんへのインストということで、ルールブックの選択ルールの西軍の随時入札を使用しました。よって、陣営はmitsuが東軍で、エンジョウさんが西軍です。
 
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第1ターン、根っからのエリート好きのエンジョウさんは、「京極高次の調略」を無効にして、立花隊を登場させます。東軍はその代わり、「西軍前面への牽制」を成功させます。
 
で、ここから、関ヶ原会戦がスタートし、東軍前衛が西軍主力に襲いかかります。結果は、ほぼイーブンでしたが、積極的な西軍は、立花宗茂を投入し、井伊直政に反撃をかけます。戦闘比4:1で、見事、2を出し、直政、戦死!いくらなんでも、早すぎるぞ!
 
 
 
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第2ターン、やはりエリート好きなら島津は外せないと、恩賞を張り込んで、島津隊を参戦させます。う~ん、だいぶ、史実と違う「関ヶ原」になりつつあります。ならば、せめて「国崩し」を故障させようとしますが、ここでも西軍が張り込んで、効果なし。が、すでに西軍の恩賞は過多ですね~。
 
ともあれ、強力な地形効果に、十分な戦力を得た西軍は、がっちりと東軍の攻勢を受け止めます。
 
事態が動いたのは、第3ターンでした。史実通り、徳川隊が動き出し、これを見た吉川が東軍への寝返りを決めます。これで、南宮山方面は、まず、安泰になりました。
 
十分な後詰めを得た東軍は、消耗覚悟で正面攻撃をかけます。drもよく、ほとんどの攻撃で敵のステップロスを与えましたが、中でも、島津の籠もる小池村の攻撃が大成功!1/6の確率を越えて、ここを占領してしまいます(2:1の防御陣地攻撃で2-1R)。
 
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慌てた西軍が宇喜多隊まで動員して反撃をかけますが、これは膠着となります。
 
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第4ターン、西軍は小西隊を北にシフトさせ、なんとか戦線を維持しますが、VPを考えてもとても押し返せそうにありません。
 
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第5ターン、小早川の裏切りを恩賞を張って食い止めたものの、これでVPは益々、不利に。
 
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第6ターン、前線に徳川本隊が到着し、分厚い戦線を形成します。西軍は、小早川隊を投入し、反撃に出ますが、敵に阻まれ、効果は薄。
 
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と、このままでは、挽回は不可能ということで、東軍の勝利で終了しました。まだ、戦況としてはイーブンですが、西軍は盤面に引きずられて、恩賞(入札)を多くしすぎた敗北でしょう。ただ、目の前にあると、やっぱり阻止したくなるのは、人情でして、いかに我慢するかが問われる、心理戦が楽しめました。
 
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殺人的な業務多忙のため、だいぶ、日にちが経ってしまいましたが、第85回ちはら会の報告です。寒気の中、2月のちはら会例会が開かれ、常連の4人が日本史ものを中心に、9戦をしました。
 
入札級関ヶ原(GJ)2戦
 ○東軍(mitsu)対西軍(エンジョウ)●
 ○東軍(mitsu)対西軍(Tommy)●
信長包囲戦(GJ)
 ○織田側(エンジョウ)対反織田側(sawada)●
本能寺への道(GJ)3人プレイ
 ○明智(mitsu)・羽柴(Tommy)・柴田(sawada)
日露大戦(CMJ)2戦
 ○日本軍(エンジョウ)対ロシア軍(sawada)●
 ●日本軍(sawada)対ロシア軍(エンジョウ)○
Race to Tokyo(CMJ)
 ○第8軍(sawada)対第1軍(エンジョウ)●
DOMINION(HJ)2戦
 ○sawada・mitsu・Tommy
 ○sawada・mitsu・Tommy
 
見事なくらいに、並んだ日本史・帝国陸軍もの。一つ以外は、特に決めていなかったのですが、「入札級関ヶ原」が存外に面白く、引きずられるように、「信長包囲戦」(GJ)と「本能寺への道」(GJ)へ。
 
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一息ついたところで、今度は帝国陸軍で、「日露大戦」(CMJ)と「Race to Tokyo」(CMJ)へ。
 
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しっかりヒストリカルしたあとは、定番のライト級「DOMINION」(HJ)で、締めとなりました。
 
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この日、対戦予定があったのが、精密戦術級ナポレオニックの「Hougoumont」(CMJ)です。CMJ誌初の戦術級がこのアイテム(!)というのもチャレンジですが、基本システムは比較的に簡単で、プレイヤーはその名の通り、「戦術」に専念できるようになっています。
 
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シークエンスは、一方の移動・射撃と他方のリアクションから成り立っています。各ユニットは一律に16移動力を持ち、地形による消費移動力を消費しながら、前進します。ZOCはありませんが、敵味方を問わず、ユニットに隣接すると、+2追加移動力がつくので、けっこう渋滞になります。これを避けるには1ヘクス置きに散開して前進することで、映画のシーンのように全域に広がりながら前進するフランス軍が見られます。
 
射撃は行動の一部で、8移動力を消費して実施します。つまり、移動しなければ、1ターンに2回の射撃ができるというわけです。射撃判定は極めてシンプルで、射程距離やユニットの質による修整をして、1d6で敵のスタック値の合計以下ならば、1ステップロスとなります。ちなみに、フランス軍のスタック値は通常で4で、消耗状態で2。イギリス軍は、通常で2で、消耗すると1。つまり、同じ状態ならば、命中率比は連合軍が2倍となるわけです。
 
特徴的なのはリアクションで、8射程内で敵が行動をすると、非手番側がストップを宣言して、先にリアクション行動をします。このリアクションも、実は16移動力(!)と言うことで、敵が2回撃てば、リアクションでも2回撃てることになります。ただし、敵マップ端方向へのリアクション移動は禁止されています。
 
これを実際に当てはめると、どうなるかというと・・・薄く直線の戦列を引くイギリス軍に対して、フランス軍の前衛が前進。これに対し、イギリス軍が適当な距離に引きつけて発砲。その後、白兵戦をさけるために、8移動力で次のラインへ撤退。一角が後退すると、そこからフランス軍が流れ込んでくるので、回り込まれないうちに、近くの部隊が発砲・撤退をして、全ユニットが二次戦線に撤退します。
 
行動終了後に、フランス軍が敵に隣接できていると、白兵戦が行えるのですが、大抵は敵が大きな修整の付く生垣や外壁の後ろに撤収しているので、膠着か次ターンの攻撃に移ることになります。
 
そして、最後に、プロットしたイギリス軍の曲射砲が、フランス軍横隊に降り注ぎます。事前計画のため、目論見が外れることはありますが、2/3の確率で目標ヘクスの空中炸裂(効果7ヘクス!)となるので、うまく平地で敵を捕らえると、史実同様に恐るべき損害を与えることができます。
 
これで兵力が十分ならば、フランス軍に勝ち目はありませんが、イギリス軍の泣き所はなんといっても兵力数です。初期配置の本国軍はわずかに8ユニットで、同盟軍は12ユニットです。しかも、第8ターンまでに半数を(!)撤退させないと、-1VPとなります。損害や撤退したステップ数により増援も使用できますが、以後、8ユニットを投入するごとに-1VPが付くので、ギリギリの遣り繰りを余儀なくされます。
 
ちなみに、フランス軍は初期戦力だけで42ユニットがあり、増援で-1VPすることで、最大2個旅団(72ユニット!!)が投入可能です。完全に質対量の戦いです。
 
勝利条件は占領VPが多い方で、同数ならばイギリス軍の弾薬運搬道を遮断または維持している側が勝利します。Hougoumont邸宅が2VPで、庭園と果樹園が各1VPといえば、増援によるVP損失がいかに大きいか、実感できると思います。
 
今回は初対戦なので、簡単にルールを確認してからのプレイです。陣営は、kawaさんの希望でフランス軍を、抵抗するイギリス軍をmitsuが担当しました。
 
イギリス軍の基本方針はシンプルで、Hougoumontの邸宅の死守と果樹園か庭園の最終的な保持です。これがうまくいけば、3個増援グループを投入しても、フランス軍と同点になります(敵はほぼ、間違いなく増援を投入するため)。イギリス軍の弾薬運搬道は、こちらのマップ端に近く、後の手番ということでモラルの高いイギリス軍を白兵戦に集中できるので、維持または奪還は可能なはずです。
 
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この最終目標に向けて、できるだけ自軍の損害を減らし、敵に痛打を与えながら、前線から射撃/撤退を繰り返します。踏みとどまるとすれば、Hougoumont庭園の外壁ですが、いずれ、これも破られるので、邸宅を死守しつつ、増援を投入して、弾薬運搬道の保持に努めます。後は、曲射砲の「読み」次第かしら(笑い)。
 
第1ターン、ほぼ全域に横隊展開したフランス軍が、押っ取り刀で前進を開始します。まず、(イギリス軍から見て)右翼の果樹園を歩兵中隊が前進。これに対し、生垣越しに潜んでいたハノバー兵がリアクション射撃で1損害を与え、ウーグモンの戦いが切って落とされました。
 
果樹園と森に阻まれ、前進が遅れた中央部から右翼に対し、フランス軍は左翼の平地を疾走してきます。この横隊に対し、左翼の囲い地にいたナッソウ兵が次々に発砲をし、4損害を与えます。その後、全力で生垣の背後に滑り込み、次に防衛線を引きます。
 
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敵の攻勢軸がはっきりしたので、イギリス軍は、中央から右翼に近衛兵を送り込み、戦線を補強します。
 
第2ターン、左翼で損害を恐れずに生垣に接近するフランス軍に、再び、ナッソウ兵の一斉射撃が襲います。これにより、左翼のフランス軍は全てステップロスに陥りますが、猛烈な突進のおかげで、3ユニットが白兵戦を挑むことに成功します。条件は全くのイーブン、その結果は・・・1ユニットのナッソウ兵が潰走するものの、突撃で息の切れているフランス軍2ユニットも敗走し、イギリス軍の戦術的勝利となります。
 
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一方、厳しい地形を遮二無二、前進する中央から右翼には、イギリス軍の曲射砲がドンピシャで降り注ぎ、かなりの損害が出ます。2ターンの合計で、なんと32ステップロス!早くも増援の投入が決定します。
 
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これにより、左翼はウーグモン果樹園の戦いに突入し、中央はいまだ森の中で戦い続けます。
 
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第3ターン、あまりの損害に集中の危険を察知したフランス軍は、全面で散開を行い、慎重ににじり寄ります。これにより、損害は減ったものの、前進速度は鈍り、左翼の果樹園は膠着、中央から右翼は、イギリス軍は森の生垣の戦線を維持します。
 
第4ターン、恐る恐る近寄ってくるフランス軍に対し、イギリス軍は生垣に十分に引きつけて発砲し、庭園の外壁へと撤退します。森の地形効果と敵の消耗状態(目標サイズが小さくなっている)により、損害は抑えめです。が、森でもたついている間に、またもや曲射砲の洗礼を受け、合計損害は43ステップに達します。ちなみに、イギリス軍の損害は、わずかに1ステップです。
 
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第5ターン、すっかり消耗したフランス軍の前衛は、森の生垣ラインにへばりついたまま、庭園の外壁に陣取るイギリス軍に対峙します。再び、曲射砲が命中しますが、さすがに地形効果も高く、損害は軽微に終わります。
前線が膠着したと見たイギリス軍は、増援の条件を満たすべく、ナッソウ兵の一部を引き抜き、マップ端へ向かわせます。
 
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第6ターン、フランス軍に待望の増援が登場。左翼で2段の戦列を組むと(増援を2回に分けると)、駆け足で囲い地に突入してきます。
 
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が、これは完全に読まれていました。無防備な平地に位置する敵増援に対し、10発の曲射砲が炸裂し、一気に9ステップロス(!)を与え、第一陣を半壊させます。
 
フランス軍は、右翼の一部が突入の気配を見せるものの、戦力不足でいまだ庭園内には入れず。が、撤退期限の近づいたイギリス軍は、兵力の約半数を転出せざるを得ず、外壁の防衛線に穴が開きます。
 
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第7ターン、これまで耐えに耐えてきたフランス軍は、増援の到着とともに、一斉に前進を開始します。守備兵が置けなかった東側の外壁をフランス兵が次々と乗り越え、ついに庭園内に進入します。イギリス軍も必死に防御射撃を行いますが、所詮は多勢に無勢で対処しきれず。銃剣を輝かせて白兵戦を挑むフランス軍に圧倒され、庭園の北西の一角を占拠するに留まります。
 
勢いに載るフランス軍は、右翼を迂回させたスタックを持って、邸宅の北門を攻めます。ここに配置されていたのは、マクドネル指揮下の近衛兵1ユニット。わずかの差でしたが、量で優るフランス軍が近衛を圧倒し、ついに邸宅内への進入に成功します。
 
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一気に劣勢になったイギリス軍は、増援が来ることを信じ、兵力をかき集めて反撃に出ます。まず、射撃能力に優れるハノバー兵が、北門に陣取る敵スタックを縦射し、兵力を削ります。そこへ、邸宅内から駆けつけた近衛が白兵戦を敢行し、フランス軍から北門を取り返します。まさに、一進一退の攻防!
 
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第8ターン、今度は手薄になった西門に、フランス軍のハイスタックが押しかけます。その数、3ユニット相当!施錠直前で閉門していた西門を無理矢理にこじ開け、大量進入してきます。「Wellington's Victory」の箱絵のような激戦です。
 
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増援の到着でなんとか左翼の手配を終えたイギリス軍は、中央からも強引に兵力を引き抜くと、邸宅内の戦闘に投入します。まるで、百数十年後のスターリングラードか?!密集するフランス軍歩兵に対し、またもハノバー兵を含む、2ユニットの射撃で兵力を消耗させると、マクドネルが陣頭に立って、近衛兵による逆襲を敢行します。結果は・・・イギリス軍の勝利!再び、閉門に成功!
 
ここが、フランス軍の攻勢限界線でした。二度にわたる邸宅内の突入や命中率で優るイギリス軍との射撃戦で、またもや兵力を消耗。第2弾の増援(損害60ステップ以上)も活性化しましたが、中央から右翼を中心に投入したため、地形に阻まれ、時間が経過。その間に、イギリス軍の2個増援部隊が到着し、左翼の果樹園で逆襲に成功します。
 
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と、ここで、時間終了。久しぶりに一例会で1アイテムという、濃密な対戦でした。勝利条件的には、次ターンにイギリス軍の3個目の増援部隊が到着予定のため、庭園はともかく、フランス軍による果樹園の確保は、かなり困難。イギリス軍の優勢といったところでしょうか。
 
初対戦ということで、最後までは行きませんでしたが、こんなレアアイテムがプレイできて、幸せです。おつきあいいただいたkawaさん、どうもありがとうございました。いつか、決着を付けましょうね!

今年の寒さはモスクワ並み(うそ!)ですが、1/21(土)に新春のちはら会例会が開かれました。アクセスが少し厳しかったものの、いつもの常連さんに、千葉会会長や新人さんも加わり、9名の参戦となりました。
 
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ブログで予告した新春お年玉には、自分の用意したゲーム関連グッズに、エンジョウさんといのさんから「命の水」、さらに遠く北陸勤務のMoritaさんからいただいた空自カレンダーなどが集まり、dr勝負となりました。
 
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 9人しかいないのに3人が「6」を出したりと、確率を軽く無視するハイロール(笑い)!みなさんの一振りにかける意気込みは強く、もつれにもつれた勝者は・・・初来場のYさんでした。出戻りさんらしく、最近のゲーム紹介の載った関連本をゲット。
 
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千葉会会長のyagiさんなぞ、先日、オークションで出品したばかりの「パットン第3軍」(HJ)を獲得しましたが、途中参加組が「命の水」を持ち込むと、うれしそうに物々交換していました(笑い)。
 
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 この日に対戦したアイテムと戦績は、以下の通りです。
 
熱闘!ペナントレース(同人)
 ●96年阪神(yagi)対95年阪神(Y)○ 
  95年阪神(Y)対97年阪神(HA) 雨天引き分け

 
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長篠・設楽原合戦(WGJ)
 ○武田軍(Tommy)対徳川・織田軍(HA)●
 
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Hougoumont(CMJ) 連合軍(mitsu)対フランス軍(kawa) 第10ターン終了、連合軍優勢
 日露大戦(CMJ)
 ○日本軍(Tommy)対ロシア軍(sawada)●
 ○日本軍(HA)対ロシア軍(エンジョウ)●
 ○日本軍(エンジョウ)対ロシア軍(HA)●
 
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バルジ大作戦(CMJ) ○連合軍(エンジョウ)対ドイツ軍(yagi)●
 
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Race to Tokyo(CMJ)3人プレイ ○日本軍(いの)・第8軍(HA)・第1軍(Y)
 
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 なお、現在、かつてないほどの業務多忙のため、mtsuのプレイした「Hougoumont」(CMJ)を除き、AARが作れそうにありません。

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