最後に。自分だけ相手がいなくなったため、イージーサンからお借りした「TSUSHIMA日本海海戦」(学研)をソロプレイすることにしました。勝手がいいことに、いわゆるソロ専用なんです。
その名の通り、日本海海戦のクライマックスシーンのみをシミュレートしています。簡単に流れを示すと
1)敵前回頭で、一方的にバルチック艦隊に砲撃さる。
2)その後は、連合艦隊-バルチック艦隊の順で、砲撃をする。
3)第5ラウンド終了時の両軍の損害で勝利判定をする。
1)敵前回頭で、一方的にバルチック艦隊に砲撃さる。
2)その後は、連合艦隊-バルチック艦隊の順で、砲撃をする。
3)第5ラウンド終了時の両軍の損害で勝利判定をする。
両軍の砲撃で特徴的なのは、連合艦隊が隊列を組んで(2択で)目標を決定できるのに対し、バルチック艦隊の砲撃はランダムにチットを引いて、損害を決定します。つまり、日本軍が意図的に集中射撃ができますが、ロシア軍は完全にランダムです。
大破・沈没した艦は射撃ができないことから、順当であれば時間が経てば経つほど、両軍の差が広がるわけです。ちなみに、両艦隊の砲撃力の差は、プレイした感覚では、2-3倍に感じます。
ざっと、ルールを読んで、プレイ開始。天気晴朗なれど、波高し。
まず、敵前回頭(いわゆる東郷ターン)の距離ですが、史実と同じ、8000m(レンジC)を選択します。その結果、4発の砲弾が、三笠・富士・敷島・春日に命中します。
続いて、近距離で第1ラウンドに。戦列は三笠を先頭に、無傷の朝日を前衛に配置します。少し距離を置いて、2戦艦。最後に装甲巡洋艦です。
三笠-朝日-富士-敷島-日進-春日
後方に戦艦と装甲巡洋艦を集中したのは、こちらに敵の旧式戦艦が固まっているため。大破2隻または沈没艦1隻ごとに、敵の砲撃チットが-1となるので、耐久力の少ない旧式戦艦から撃破していこうという作戦です。
第1ラウンドはやや日本軍が低調ながら、スワロフに1ヒットを与え、ナワリンを大破させます。こちらの損害は、朝日・富士・日進・春日に分散。

輝かしい戦果は、第2ラウンドに挙がります。連合艦隊の猛烈な砲撃が命中し、ナワリンが沈没、スワロフは大破、オスラビアとシソイに2ヒットを与えます。対する連合艦隊の損害は、旗艦三笠の1ヒットのみ。

この流れを最大限に利用するため、艦隊は敵との距離を詰めて、再接近します(レンジD)。
第3ターン、一か八かの突撃は、連合艦隊に爆発的な攻撃力を与えました。大破していた旗艦スワロフに加え、シノイ・オスラビアが沈没!アレクサンドルⅢ世・ニコライⅠ世も2ヒットを受けます。
ロシア軍の砲撃は完全に混乱し、日進に1ヒットを与えただけとなります。
第4ターン、集中攻撃を受けたアレクサンドルⅢ世が沈没し、アリョールにも2ヒットが命中します。乾坤一擲の反撃も、三笠に1ヒットを与えたのに止まります。

そして、最終5ラウンド、ボロジノのみが小破で残りましたが、アリョール・ニコライⅠ世が大破し、バルチック艦隊の砲撃力は1まで低下。朝日に軽傷の1ヒットを与えて、終了となりました。

損害を比べたところ、
バルチック艦隊…沈没5隻、大破2隻で、日本軍に12VP
連合艦隊 …沈没、大破ともなし
よって、日本軍の大勝利。
バルチック艦隊…沈没5隻、大破2隻で、日本軍に12VP
連合艦隊 …沈没、大破ともなし
よって、日本軍の大勝利。
今回は、drも良く、敵の砲撃も分散したため、ほぼ史実通りの展開になったようです。ランダム性や操作性もよい反面、ウォーゲーマーには戦術的自由度は少ないでしょうね。

もっとも素人さんに訴えるなら、これが限界かも知れません(ルール量自体はこれでも臨界を越えているかも・・・・)。たぶん、SLGamerが歴史好きな素人さんにインストするには、ぴったりかも、ですね。