歴史・戦史研究「ちはら会」Zwei

Yahoo!ブログ終了に伴い、引っ越しました。

2012年07月

最後に。自分だけ相手がいなくなったため、イージーサンからお借りした「TSUSHIMA日本海海戦」(学研)をソロプレイすることにしました。勝手がいいことに、いわゆるソロ専用なんです。
 
その名の通り、日本海海戦のクライマックスシーンのみをシミュレートしています。簡単に流れを示すと
1)敵前回頭で、一方的にバルチック艦隊に砲撃さる。
2)その後は、連合艦隊-バルチック艦隊の順で、砲撃をする。
3)第5ラウンド終了時の両軍の損害で勝利判定をする。
 
両軍の砲撃で特徴的なのは、連合艦隊が隊列を組んで(2択で)目標を決定できるのに対し、バルチック艦隊の砲撃はランダムにチットを引いて、損害を決定します。つまり、日本軍が意図的に集中射撃ができますが、ロシア軍は完全にランダムです。
 
大破・沈没した艦は射撃ができないことから、順当であれば時間が経てば経つほど、両軍の差が広がるわけです。ちなみに、両艦隊の砲撃力の差は、プレイした感覚では、2-3倍に感じます。
 
ざっと、ルールを読んで、プレイ開始。天気晴朗なれど、波高し。
 
まず、敵前回頭(いわゆる東郷ターン)の距離ですが、史実と同じ、8000m(レンジC)を選択します。その結果、4発の砲弾が、三笠・富士・敷島・春日に命中します。
 
続いて、近距離で第1ラウンドに。戦列は三笠を先頭に、無傷の朝日を前衛に配置します。少し距離を置いて、2戦艦。最後に装甲巡洋艦です。
三笠-朝日-富士-敷島-日進-春日
 
後方に戦艦と装甲巡洋艦を集中したのは、こちらに敵の旧式戦艦が固まっているため。大破2隻または沈没艦1隻ごとに、敵の砲撃チットが-1となるので、耐久力の少ない旧式戦艦から撃破していこうという作戦です。
 
第1ラウンドはやや日本軍が低調ながら、スワロフに1ヒットを与え、ナワリンを大破させます。こちらの損害は、朝日・富士・日進・春日に分散。
 
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輝かしい戦果は、第2ラウンドに挙がります。連合艦隊の猛烈な砲撃が命中し、ナワリンが沈没、スワロフは大破、オスラビアとシソイに2ヒットを与えます。対する連合艦隊の損害は、旗艦三笠の1ヒットのみ。
 
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この流れを最大限に利用するため、艦隊は敵との距離を詰めて、再接近します(レンジD)。
 
第3ターン、一か八かの突撃は、連合艦隊に爆発的な攻撃力を与えました。大破していた旗艦スワロフに加え、シノイ・オスラビアが沈没!アレクサンドルⅢ世・ニコライⅠ世も2ヒットを受けます。
 
ロシア軍の砲撃は完全に混乱し、日進に1ヒットを与えただけとなります。
 
第4ターン、集中攻撃を受けたアレクサンドルⅢ世が沈没し、アリョールにも2ヒットが命中します。乾坤一擲の反撃も、三笠に1ヒットを与えたのに止まります。
 
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そして、最終5ラウンド、ボロジノのみが小破で残りましたが、アリョール・ニコライⅠ世が大破し、バルチック艦隊の砲撃力は1まで低下。朝日に軽傷の1ヒットを与えて、終了となりました。
 
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損害を比べたところ、
バルチック艦隊…沈没5隻、大破2隻で、日本軍に12VP
連合艦隊   …沈没、大破ともなし
よって、日本軍の大勝利。
 
今回は、drも良く、敵の砲撃も分散したため、ほぼ史実通りの展開になったようです。ランダム性や操作性もよい反面、ウォーゲーマーには戦術的自由度は少ないでしょうね。
 
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もっとも素人さんに訴えるなら、これが限界かも知れません(ルール量自体はこれでも臨界を越えているかも・・・・)。たぶん、SLGamerが歴史好きな素人さんにインストするには、ぴったりかも、ですね。

夕刻近くになって、あともう1時間というところで、3戦目は「日露大戦」(CMJ)のインストプレイをします。希望により、イージーサンが日本軍で、mitsuがロシア軍です。
 
序盤から中盤にかけては、マカロフや明石大佐のような大きなイベントはなく、普通にゲームが進みます。イージーサンは、旅順には目もくれず、ひたすら満州平野をめざします。当然、ロシア軍も遼陽付近に兵力を集結し、決戦準備を整えます。
 
事態が動いたのは、第5ターンでした。浸透移動を用いた日本軍が戦線を突破し、遼陽を占領。ロシア軍も必死に戦力を引き戻して、膠着状態になります。
 
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ここで日本軍は、包囲された部隊の救出を狙い、+3攻撃を行いますが・・・結果は、まさかのAR!2個師団が自滅!
 
すかさず、反撃に転じたロシア軍は、高火力の平押しで2ユニットを除去し、第8ターンには日本軍の士気を1にまで落とします。
 
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後詰めを欠く日本軍には継戦能力なしと判断し、ロシア軍の勝利となりました。

お昼過ぎにいのさんとkawaさんが来場し、早速、二人で対戦に。「これ、買っちゃったんだけど・・・」といのさんが取り出したのは、歴史群像に付いた「ミッドウェイ」(学研) です。索敵と航空攻撃をばっさりとランダムチットにし、ミッドウェイ海戦のクライマックス部分だけを取り出した簡易空母戦です。
 
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連合艦隊(いの)対太平洋艦隊(kawa)でスタート。「こんなんで、面白いの?」とベテラン二人が半信半疑で取り組んだのですが・・・。
 
「こりゃ、燃える!」索敵のランダムに一喜一憂し、誘爆判定に涙する、白熱した対戦になったようです。
 
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結果は、日本軍の1空母が撃沈され、3隻が大破。アメリカ軍はミッドウェイを除き、無傷で、太平洋艦隊の勝利。転換の幅は大きいのに、かなり、ヒストリカルになったようです。

朝一番で来場したイージーサンと歓談した後、表題の「バルジ大作戦」(エポック)をお渡して、練習プレイに入りました。20年くらい前にかなり遊んだそうですが、それ以来、ということで、作戦指南を含むインストです。
 
イージーサンの要望でドイツ軍を、mitsuが連合軍を担当します。
 
第1ターン、ドイツ軍の攻撃は、北部から中央部に7個師団を集中する「鹿内ギャンビット」になります。降下猟兵師団による2:1攻撃こそA2Rとなったものの、それ以外ではDEやEX2、Aoptionなどにより、敵を除去することに成功します。
 
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第2ターン、ハイテ降下部隊は輸送機の不良で引き返し、降下なし。
 
一刻も早く、中央部に進出したいドイツ軍は、装甲師団をかき集め、第106師団の残存部隊を撃破すると、第2次攻撃でサンビットを強襲します。その結果は、Aoptで見事に攻略!
 
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中央からの圧力を危惧した連合軍は、増援で北端からTrois Ponte付近までの戦線を作り上げます。
 
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第3ターン、成果は北方で上がります。装甲1個師団を投入したモンシャウ攻撃が、わずか2:1ながら、成功!これにより、第2歩兵師団が丸々、包囲され、3:1攻撃を受ける羽目に。結果は、まさかのD1Rで、壊滅!わずか、1/72の確率で北方の守備力が大きく減退します。
 
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やむなく、連合軍は第82空挺師団と第30軍団を全て投入して、ところによっては3枚スタックの強力戦線を築き上げます。一方、南方では第101空挺師団がバストーニュに到着したため、第10機甲師団を中心とした機動防御グループが、マルシェ周辺に展開します。
 
第4ターン、ドイツ軍は北部及び中央部で散発的な攻撃を行いますが、装甲師団を集中できないため(集中させない防衛線!)、大きな戦果は挙がらず。
 
と、中央部に突出した装甲教導師団に対し、機動防御グループが反撃を開始。第2次攻撃の包囲攻撃で、1ステップロスを与えます。
 
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第5-6ターン、Lehrを救援しようと、増援の機械化部隊と第5装甲軍の装甲師団が向かいますが、イギリス軍を含む3個師団以上の反撃を受け、側面を固めていたLAHが包囲されます。ここから抜け出そうと、一か八かの1:1攻撃を行いましたが、ARにより、自滅!
 
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Lehrに続き、2個歩兵師団も呑み込まれて、中央部は大打撃を受けます。
 
第7ターンを終了した時点で、ドイツ軍15VPと勝利の見込みがなくなったため、終了となりました。
 
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梅雨まだ空けぬ、7月はじめの日曜日に、第90回ちはら会が開かれました。出足は低調でイージーサンとサシ例会かと思われましたが、お昼過ぎにいの・kawaの海軍コンビが来場。雑誌掲載の最新作「ミッドウェイ」(学研)から、古典的作戦級の「バルジ大作戦」(エポック)、古の戦闘級空戦ゲーム「AIR FORCE」(AH)まで、各種アイテムがプレイされました。
 
先日、プレイされたアイテムと戦績は以下の通りです。
 
バルジ大作戦(エポック) ●ドイツ軍(イージーサン)対連合軍(mitsu)○
ミッドウェイ(学研) ●連合艦隊(いの)対太平洋艦隊(kawa)○
日露大戦(CMJ) ●日本軍(イージーサン)対ロシア軍(mitsu)○
TSUSHIMA日本海海戦(学研) mitsuソロ 連合艦隊の大勝
AIR FORCE+エクスパンションキット(AH) ○シーファイア(いの)対飛燕(kawa)●
EINDHOVEN BRIDGE(VV) ●連合軍(いの)対ドイツ軍(kawa)○
 
こちらは、珍しいソロアイテム「TSUSHIMA日本海海戦」(学研)。相手がいなくなったmitsuが、早速プレイ。連合艦隊が完勝したのはいいかれど・・・例会場でソロ(!!)とは、いと悲し(笑い)。
 
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前回からそれほど間が開いていませんが、7月のちはら会の予定が決まりましたので、お知らせします。
 
[日時] 2012年7月8日(日) 10:00~20:00
[会場] 菊間保健福祉センター 2F ボランティア・ルーム 駐車場あり
八幡宿駅東口から「菊間団地」行きのバスに乗車、7箇所目のバス停「菊間第3」下車
[住所]
千葉県市原市菊間1870番地4
http://www.kikuma-cwc.jp/
[輸送]
10時前に京成ちはら台駅からの移送を行います。移送希望者は、前日までに掲示板「千葉会一門掲示板」への書き込みをお願いします(リンク参照)。希望者がいた場合は、京成ちはら台駅で9:55にピックアップします(京成千葉駅発9:34)。前日までに書き込みがなければ、直接、会場入りします。
[参加費]
300円
[持ち物]
ゲームとゆとりと常識
 
気がつけば、ちはら会も90回のキリ番。2004年の12月にスタートですから、早7年半もたったわけで・・・。あの頃は、みな、若かった。「何もかも、みな、懐かしい・・・」
 
90で連想するのは、やはり、北アフリカ戦線のDAK第90軽師団ですかね・・・。
 
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