歴史・戦史研究「ちはら会」Zwei

Yahoo!ブログ終了に伴い、引っ越しました。

2012年08月

二週連続で申し訳ありませんが、9月のちはら会が決まりましたので、お知らせします。
 
[日時] 2012年9月2日(日) 10:00~20:00
[会場] 菊間保健福祉センター 2F ボランティア・ルーム 駐車場あり
八幡宿駅東口から「菊間団地」行きのバスに乗車、7箇所目のバス停「菊間第3」下車
[住所]
千葉県市原市菊間1870番地4
http://www.kikuma-cwc.jp/
[輸送]
10時前に京成ちはら台駅からの移送を行います。移送希望者は、前日までに掲示板「千葉会一門掲示板」への書き込みをお願いします(リンク参照)。希望者がいた場合は、京成ちはら台駅で9:55にピックアップします(京成千葉駅発9:34)。前日までに書き込みがなければ、直接、会場入りします。
[参加費]
無料
[持ち物]
ゲームとゆとりと常識
 
イメージは、夏に行った飛騨の高山城址公園。石垣が残る道を上りましたが、かなりの勾配を感じる、典型的な山城でした。
 
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帰り際に胸像を見かけたので、立ち寄ってみると、おお、日露戦争で「軍神」となった広瀬武夫海軍中佐でした。
 
大分県生まれだったのですが、西南戦争で自宅が焼け落ち、一家で高山に移住したそうです。地元の小学校を出て、一時は教師をしたことも。その後、海軍兵学校に進み、あとは、ゲーマーならよく知っている「軍神」のエピソードに。
 
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登る人も希な高山城址に、ひっそりとたたずむ姿に、等身大の広瀬武夫を感じました。 

いよいよ、キャンペーンも最終盤に。
 
第25ターン、すさまじい消耗と停滞をもたらした連合軍空軍の爆撃が、悪天候によってなくなると、ドイツ軍が息を吹き返します。
 
混戦状態になっていた中央部で、包囲したCCに2個相当の装甲師団が襲いかかり、8:1でこれを除去します。連合軍も増援を投入して、反撃を行いますが、大きな戦果はなし。
 
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第26ターンもなおも攻勢を続け、両軍とも損害を受けるものの、戦線は膠着したかに見えましたが・・・。
 
事態が動いたのは、第27ターンでした。中央への執拗な攻撃で前線の部隊が消耗したところに、燃料不足から回復した第2・第116・Das Reich装甲師団の中核が7:1攻撃をかけ、これを壊滅します。中央に空いた穴を装甲と偵察部隊が突進し、MarcheとHottenまで数キロに迫ります。
 
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第28ターン、勢いに乗ったドイツ軍は、包囲した敵を中心に、4箇所で猛攻を加えます。2個スタックや機甲連隊(CC)に打撃を与え、1ユニットを除去。のべ、6ダメージという輝きを見せました。
 
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が、これに対する連合軍の反撃も、猛烈でした。持てる予備兵力をかき集めると、砲撃力に物を言わせて、正面から攻撃。Lehrの装甲擲弾兵連隊を10:1で壊滅させます。
 
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第29ターン、ドイツ軍も一部で攻撃を続けるものの、もはや前進は見込めず。中央の戦線を安定させた連合軍は、機甲兵力をWerbomont方面に送り、空襲で混乱した歩兵を押し返し、2箇所でE(壊滅)を与えます。そのまま、戦闘後前進で一部の部隊を包囲し、Mahnay方面に圧力を加えます。
 
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また、南部では戦略予備の第11機甲師団が投入され、再び、Ettebruckへの攻勢が始まります。
 
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第30ターン、ドイツ軍はWerbomont近郊で包囲された部隊を救出しようと攻撃をかけますが、戦果はなし。が、前衛の歩兵がステップロスで時間を稼ぐ間に、予備兵力を投入して、前線を強化します。
 
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第31ターン、消耗戦になりつつあるWerbomont近郊で、ドイツ軍は燃料切れから回復したLAH装甲師団・総統護衛旅団・第150装甲旅団を集中投入し、10:1で敵の機甲CCを撃滅!戦闘後前進で、Mahnayへの道を封鎖します。
 
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第32ターン、中央での反撃が停滞しそうな頃、南部の連合軍が大きな戦果を上げます。数ターンに渡って、敵の前線兵力を消耗させた連合軍は、機甲師団と歩兵師団の集中で、行軍隊形の装甲擲弾兵連隊を捕捉し、これを撃滅!戦闘後前進で一気にEttebruckを奪還します。
 
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また、中央では突出した敵装甲師団を包囲し、激しい砲撃を加えながら、これを撃退していきます。
 
北部でも一斉反撃を開始し、Spaから前進した部隊がドイツ軍歩兵を蹴散らし、Stavelotに到達します。
 
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第33ターン、南北で起こった危機に、ドイツ軍は装甲師団を転用することを決断します。南部にはBastogne戦線を縮小し、Das Reich装甲師団を行軍モードで突破地点に向けます。北部では、最強のLAH装甲師団をMalmedy方面へと急行させます。
 
連合軍は、戦線の拡大を続け、北部ではついにTrois Ponteを占領します。残り3ターンとなったところで、後一箇所を奪還すれば連合軍の勝利、守りきればドイツ軍の勝利と、非常にタイトな状況に。
 
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第34ターン、ドイツ軍は、行軍移動の甲斐あって、北部の突破口を塞ぐことに成功します。
 
南部でもClervauxへの道を装甲部隊で封鎖。このため、連合軍は攻撃の主軸をMerschへ向けますが、部隊の再転換に1ターンを要します。
 
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第35ターン、北部では戦闘隊形に移行したドイツ軍ががっちりと防御線を形成し、一部では限定反撃を行い、さらなる前進を牽制します。
 
南部ではMerschをめざして、3箇所で攻撃をかけるものの、敵の防御砲撃により、比率が上がりきらず、損害はイーブンで前進ならず。このまま、時間切れか?
 
そして迎えた最終の第36ターン、ドイツ軍はTrois Ponteの奪還めざして、直接攻撃とStavelotへの牽制攻撃を行います。が、地形効果に阻まれて、2ダメージを与えたのみで、攻勢終了。後は、連合軍の攻撃を凌げば、(ゲーム上ですが)勝利が得られることに。
 
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もはや、直接攻撃をかけられるVP地点はない連合軍ですが、一縷の望みをかけて、Mahnay前面の装甲・歩兵スタックに爆撃をかけます。これが、なんとDSP!
 
周囲から動ける部隊をかき集め、砲兵を投入した攻撃は、最高欄の10:1に(2/3の確率でEとなり、戦闘後前進でMahnayが手に入ります)。気合い十分で振ったdrは、ああ、無情にも[6]。敵部隊は全滅したものの、驚異の粘りで3ヘクス前進を阻止し、勝敗が確定しました。
 
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勝利ポイント20以上…ドイツ軍の戦術的勝利
 
のべ、10日間に及ぶ、長い長い戦い(ソロプレイ)に終止符が打たれました。個人的な感想としては、古いゲームですが、十分にプレイアブルで、戦術的勝利な要素も多く、(途中の膠着を除けば)最後まで楽しめました。ただ、増援の投入と防御線の確立は経験値が必要で、それなりに練度がある人同士でないと、キャンペーンが一方的になるかと思います。
 
それでもなれれば、2日弱で終わるでしょうから、いつか、熟練のプレイヤーを募って、キャンペーンのチーム戦に取り組みたいですね。

天候の回復とともに、アルデンヌの冬空に、連合軍の死の天使-戦闘爆撃機が舞い上がります。その数、4ユニット!動く車輌は片端から狙い撃ちされる状況となり、ドイツ軍は行軍隊形に変換できなくなります。これに燃料不足が重なり、ドイツ軍の攻撃は勢いを失います。
 
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第15ターン、Spa攻略を諦めたドイツ軍は、包囲1箇所を含む、3箇所で攻撃に出ますが、数ヒットを与えて、膠着。
 
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毎ターン、いずれかまたは2個装甲師団が燃料不足となる不運が重なり、攻めども攻めども、決定打はなく、損害ばかりが嵩みます。
 
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第17ターンなど、Verviers-Eupen間で4箇所の攻撃を行いますが、敵への損害はわずかに1ヒットのみで、残りは全て、攻撃側の損害になります。
 
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以後も、敵の航空攻撃と砲撃に妨害され、高比率が経たず。膠着状態のまま、損害だけがジリジリと上昇します。
 
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第19ターン、連合軍も敵の装甲部隊がいないところで、局地的な反撃に出て、敵の体力を奪います。
 
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低密度ながら、攻撃と反撃、再攻撃と地味な戦闘が続き、大きな戦果を見ないまま、ゲームは第20ターンに。
 
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この頃から、防衛部隊に余裕が出始めた連合軍は、交通妨害に空軍を活用し始めます。第22ターンには、総統護衛旅団と第12SS装甲師団の一部を混乱状態に陥れます。
 
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第23ターン、やむなく、これ以外の装甲師団で総花的攻撃を行うものの、3:1-2:1の4箇所の攻撃は、1つを除き、+1/-の大損害となります。
 
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逆に、高比率の連合軍の反撃が南部で決まりつつあり、戦線がジリジリと押され始めます。ドイツ装甲部隊の栄光は、もはや、これまでか?
 
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第11ターン、燃料不足により、第2SS装甲師団と装甲教導師団がOSSに。が、連合軍の空軍が猛威を降り始める前に、最大の戦果を狙うドイツ軍の攻勢は、最高潮を迎えます。
 
敵の戦力を消耗させ、あわよくば反撃を遅らせたいドイツ軍は、低比率を辞さず、北から中央部へかけて、OSSの部隊も注ぎ込んで、6箇所の攻撃をかけます。いずれも1-2ダメージでしたが、退却を止めた連合軍にそれなりの損害を与えます。
 
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特に南部ではLuxemburgを完全に占領し、Arlonを奪取することに成功します。
 
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が、連合軍ターン、ついに、パットン第三軍の前衛部隊が駆けつけます。機甲・歩兵の計3個師団の兵力で狙うは、Arlonの奪還!7:1の高比率攻撃により、1個連隊を殲滅し、もう一つを-/3として、Arlonへの連絡線を遮断します。
 
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第12ターン、第2装甲師団が弾薬不足になりますが、中央部ではなおも突破をめざして、攻撃を続けます。深い森林にも関わらず、Werbomont付近で消耗した歩兵を殲滅します。が、Bastogne-La Roche間のオール河架橋が間に合わなかったため、戦線は大きく動かず。
 
一方、北部では、Spa-Stoumont間へ第12SS装甲師団が浸透し、戦車連隊が後方の砲兵を相討ちで撃破します。戦闘後前進によって、Spaの包囲に成功します。
 
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連合軍は、増援で小突破口を防ぐと、Spaにハリネズミの陣を引き、死守の姿勢を見せます。南部の攻勢では、Arlonに対し、8:1の包囲攻撃を行い、これを奪還します。
 
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第13ターン、ドイツ軍は正面から兵力をぶつけて、それぞれに打撃を与えますが、連合軍の増援の方が多く、戦線はほぼ膠着状態に。
 
それでも、VP的に後一押しまで来ているドイツ軍は、北部の重要都市Spaの攻略に命運をかけます。包囲下のSpaに対し、第1SS装甲師団+歩兵部隊を注ぎ込んだ4:1攻撃の結果は・・・-/1。連合軍はステップロスで耐えます。
 
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連合軍もSpaの救出をめざし、包囲を行っているHJ師団の戦車連隊に対し、5:1の反撃を行い、Engでこれを除去し、連絡線の回復に成功します。
 
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南部では、ドイツ軍の歩兵の増援が到着し、進撃速度は鈍りますが、パットン第3軍が力押しで、戦線を拡大します。
 
第14ターン、天候の回復(連合軍空軍の大量投入)まで後1ターンとなり、ドイツ軍は一か八かのSpa強襲を行います。LAH師団を含む2個師団相当の乾坤一擲の攻撃は、ああ、効果なし。この瞬間、ドイツ軍の潮流は完全に止まり、作戦的勝利の可能性はほぼなくなりました。
 
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あとは、連合軍が反撃でどこまで取り返せるか?焦点となる高得点のBastogneへの道を切り開くため、防備の堅いMartelange方面ではなく、西方からの迂回をめざすことに。Habay la Neuveの足止め部隊を包囲攻撃し、損害を与えます。
 
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第5ターン、戦線後方では逃げ遅れた包囲部隊が、ドイツ軍砲兵の洗礼を受け、消耗します。
 
前線では、ドイツ軍の突進は続き、Elsenborn-Malmedy間の道路沿いに攻撃をかけ、-/1を与えます。
 
中央部では、第116装甲師団がVielsamの敵を一蹴し、その他の部隊がBastogneをめざします。
 
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南部では、包囲下の機甲部隊を掃討するとともに、Ettebruckへ4:1攻撃をかけ、これを占領します。
 
破断点を迎えつつあった連合軍でしたが、西方からの待望の空挺増援が到着。行軍隊形で、中央部へ進出します。
 
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アメリカ軍の増援が到着し、防衛線を張るのが先か?ドイツ軍が予定防衛線を突き抜けるのが先か?
 
第6ターン、北部ではまたもスコルツィーニが浸透に成功し、主戦線の後方にすり抜けます。これにより退路が狭まったMalmedy近郊の歩兵連隊に対し、2個SS装甲師団が10:1で強襲しますが、壊滅はならず(-/3)。が、戦闘後前進で、一気にSpa近郊に迫ります。
 
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最も突進を果たしたのは、中央部でした。Vielsamを抜いた第116装甲師団などが、足止め部隊を掃討しながら間隙部を浸透し、La Rocheに2ヘクスにまで迫ります。Bastogne前面でも攻勢を続け、2戦力歩兵を除去して、Bastogne近郊に辿り着きます。
 
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よもやの大突破直前、連合軍の増援が、ついに前線に到着します。行軍隊形のため、薄い戦線ながら、北部からBastogne付近まで連続した戦線を形成します。
 
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また、やっと飛来したヤーボが、道路上にいたLAH(第1SS装甲師団) の2個連隊を直撃し、これを混乱状態(DSP)に陥れます。猛烈な圧力に晒されていた北部の戦線も、一息つきます。
 
第7ターン、まだ、防御態勢が整わないうちにと、ドイツ軍は北部から中央部の4箇所で攻撃をかけ、戦術的前進を獲得します。同時に、最も手薄なBastogne-Manhay間に増援を差し向けます。
 
一方、南部では、中央の危機に兵力を送りすぎたアメリカ軍が、ピンチとなります。消耗した歩兵で支えていた前線の一角が、歩兵の集中攻撃で崩壊(2戦力歩兵をE!)。
 
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戦闘隊形になった連合軍が北部から中央部の主戦線を維持したものの、南部は全面的な敗走に追い込まれます。
 
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第8ターン、完成したばかりの連合軍の主戦線に対し、Spa、Trois Ponte、Manhay、Bastogneなどで、装甲師団を集中した攻撃をかけます。特にBastogne近郊の戦闘で戦果が挙がり(5戦力歩兵をE!)、戦闘後前進で装甲教導師団の一部がオール河を渡河します。
 
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総崩れとなった南部では、歩兵と戦車大隊が追撃を行い、さらに1ユニットを除去して、戦果を拡大します。
 
第9ターンからドイツ軍の燃料不足チェックが始まりますが、このターンは影響なし。ドイツ軍は悪天候に乗じて猛攻をかけ、Spa前面とBastogne北方でE(壊滅)をもぎ取ります。
 
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これにより、連合軍は同地域で戦術的後退を余儀なくされ、増援を注ぎ込んで、戦線を保持します。
 
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第10ターン、戦線はできたものの、決して十全ではない北部から中央部にかけて、手をゆるめずに、ドイツ軍が攻撃をかけます。大突破は難しいものの、北部ではSS装甲師団がStavelot近郊のスタックに猛攻をかけ、これを撃滅。Stoumontに迫ります。
 
一方、ポイントになるのは、中央部です。オール河と深い森で支えているここを抜ければ、ドイツ軍は機動に適したミューズ河回廊に突入できます。増援の第9SS 装甲師団や第5装甲軍から転用した国防軍の装甲師団で攻撃をかけますが、深い森にがっちり押さえられて、効果なし。Das ReichによるBastogneへの直接攻撃も、街のコラムシフトで-/1に留まります。
 
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最も兵力差が付いた南部では、ドイツ軍の優勢の前に、歩兵連隊がLuxemburg近郊で包囲され、完全に戦線が崩壊します。
 
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この事態に、連合軍はやむなくBastogneを放棄し、その直後に半円形の防御陣地を引きます。北部から中央部にかけては、増援を注ぎ込んで、戦線を維持し続けます。予断は許しませんが、後方にはイギリス軍も到着し始め、ミューズ河突破の可能性は、限りなくゼロに近くなります。
 
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今月のソロプレイ第三弾は、「Battle for the Ardennes」(サンセット)のキャンペーン・シナリオです。バルジ戦役の正統派セミビッグゲームであり、まっとうなキャンペーンアイテムとしては古典であります。これまで、ミニシナリオで、入念なソロプレイと対戦をしてきており、今回のソロがその頂点にあたることでしょう。
 
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キャンペーンだけに画像も多く、5 回に分けて、アップしていきます。
 
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第1ターン、両軍とも(1ユニット以外は)移動ができないため、ドイツ軍は次ターンを見越した攻撃をかけます。
 
北部では、#1421の歩兵に連隊に対し、ダメ元で2:1攻撃をかけますが、最悪の[+1/-]となり、攻撃失敗。その分、#1022の装甲騎兵大隊への6:1攻撃が、きれいに決まって、E(撃滅)となります。
 
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焦点のClervaux前面の渡河攻撃は、3:1ながら[6]が出て効果なしになります。その南のVuandenへの3:1の渡河攻撃は、最良の「-/2」に。どうも、drが極端な幕開けです。
 
このターン、唯一、移動可能なVielsamの機械化大隊は、後の道路封鎖を見越して、#0412へ派遣します。
 
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第2ターン、移動を開始したドイツ軍が各地で猛攻を加えます。
 
北部では、再び、#1421の歩兵連隊に対し、HJが集中攻撃をかけ、5:1で[-/2]と、敵を撃破します。戦闘後前進で突進した戦車連隊が、#1321の歩兵の退路を遮断。ここにパイパー戦闘団を筆頭に7:1の猛攻をかけ、見事にE(撃滅)!
 
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中央部では、前衛の#0116の第28歩兵師団の1個連隊を第560師団が包囲して、これを壊滅させます。また、先の攻撃で効果のなかったClervaux前面の渡河攻撃は、今度は6:1で決まって、渡河に成功します。前ターンに、渡河に成功した第5降下猟兵師団は、前面部隊と併せて、#1218の歩兵を側面攻撃し、これもE(撃滅)と戦果を上げます。
 
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機械化部隊のみが移動可能となった連合軍は、道路の封鎖がやっと。かわりに、橋梁の爆破でドイツ軍の足を止めようとしますが、Clervauxなど2箇所で爆破に失敗します。
 
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第3ターン、ハイトの空挺降下を#1814に行い、これが奇跡的に成功!道路を戦略移動で使えない連合軍にとっては、痛手です。
 
勢いに乗るドイツ軍は、北部でSS部隊が猛攻をかけます。正面で唯一の対抗部隊である第9機甲師団のCCに6:1をかけ、これを撃退し、戦闘後前進でエルゼンボルン尾根の背後に飛び出します。一方、Elsenborn前面の攻撃は、アメリカ軍の防御砲撃が効き(4:1→3:1に)、効果なし。シューネアイフェイル高地の第2師団への攻撃も、ステップロスで凌がれます。
 
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中部・南部でも攻勢は順調で、装甲工兵が必死に架橋を行う中、渡河済みの前衛が非力な歩兵を押し込め、Clervauxを占領し、一部の歩兵がEttebruck側面に浸透します。
 
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やっと、全部隊が移動できるようになった連合軍は、接敵した部隊を戦術移動で後退させながら、いくつかの部隊を捨てがまりで犠牲にしながら、道路を封鎖し、増援を待ちます。
 
唯一の反撃は、戦線後方のハイトに対するもので、9:1の包囲攻撃により、見事にE(撃滅)とします。
 
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第4ターン、スコルツィーニの特殊部隊が活躍し、Elsenborn前面で浸透に成功します。すかさず、2個SS装甲師団が包囲攻撃をかけ、Elsenborn籠もる6戦力歩兵を、一撃で粉砕します。また、北翼の消耗した歩兵に集中攻撃をかけ、8:1でこちらも撃滅します。これにより、2個連隊が包囲下に取り残されます。
 
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中央部では、後方に包囲された歩兵を砲兵で叩き、消耗させながら、交差点を占有する敵の足止め部隊に猛攻をかけ、大きく後退させます。
 
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南部でも歩兵による堅実な攻撃で、Ettebruck前面の敵を撃破します。
 
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もはや、中央部の戦線が維持できなくなった連合軍は、Bastogne-Houffalizeのラインに、大きく後退します。北部では、増援を注ぎ込んで、Malmedy-Trois Ponte-Vielsamの第一次防衛線を形成します。
 
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少し間が開きますが、8月のちはら会の予定が決まりましたので、お知らせします。
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[日時] 2012年8月26日(日) 10:00~20:00
[会場] 菊間保健福祉センター 2F ボランティア・ルーム 駐車場あり
八幡宿駅東口から「菊間団地」行きのバスに乗車、7箇所目のバス停「菊間第3」下車
 [住所]
千葉県市原市菊間1870番地4
http://www.kikuma-cwc.jp/
 [輸送]
10時前に京成ちはら台駅からの移送を行います。移送希望者は、前日までに掲示板「千葉会一門掲示板」への書き込みをお願いします(リンク参照)。希望者がいた場合は、京成ちはら台駅で9:55にピックアップします(京成千葉駅発9:34)。前日までに書き込みがなければ、直接、会場入りします。
 [参加費]
300円
 [持ち物]
ゲームとゆとりと常識
 
なお、9月のちはら会ですが、業務+ボランティアのため、第一週しか、開けそうにありません。2週連続で恐縮ですが、どうぞ、よろしくお願いします。
[日時] 2012年9月2日(日) 10:00~20:00
[会場] 菊間保健福祉センター 2F ボランティア・ルーム 駐車場あり
 
イメージは、yaikoのコンサートで下車した新木場(夢の島公園)で、偶然に「発見」した第五福竜丸展示館。自分たちの世代なら、平和教育の中で、必ず、耳にする象徴的な出来事でした。
 
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はるか昔に聞いた覚えがあったのですが、ここだった、とは・・・いてもたってもいられず、見学に。開館して40年弱が経ちますが、あまりにも圧倒的な福竜丸の現実を突きつけられました。これだけ圧倒されたのは、一人旅で訪れた、広島原爆記念館以来でした。
 
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実験のために、大気圏内で23回も核兵器を炸裂させる「無謀さ」。現地の住民や漁業関係者には、実施さえ、伝えない「無神経さ」。
 
「原水爆による犠牲者は、私で最後にして欲しい」
被爆の半年後に死去した第五福竜丸無線長-久保山愛吉さんの遺言が、胸を突きました。
 
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敗戦記念日となる8月だからこそ、過去を忘れず、もう一度、この国の姿を・・・。
「過去に目を閉ざすものは、結局のところ、現在にも盲目になります」
-Richard Karl Freiherr von Weizsäcker 1985年5月8日の演説より

今月のソロプレイ第二弾は、再び、「Panzer Leader」(AH)から、シナリオ15「エルゼンボルン尾根」です。アメリカ軍の予想外の抵抗により、すっかり進撃スケジュールが遅れた第6SS装甲軍が、最後の突破をかけて、エルゼンボルン尾根を強襲するシナリオです。
 
ドイツ軍には、最強のケーニッヒ・ティーガー3個小隊をはじめ、ティーガー・パンテルなど、13ユニットのAFVが登場します。砲兵こそ、迫撃砲のみですが、歩兵戦力も30個小隊と十二分です。
 
対する連合軍は、21ユニットの歩兵に、強力な砲兵(80火力)がいますが、AFVはわずかに5ユニットのみ。全てを守ることは到底、不可能です。
 
連合軍の最大の味方は、地形です。ドイツ軍は全ての街を占領した上で、10ユニット以上の戦闘部隊を東端から突破させなければなりませんが、地図盤Cには深い森と丘陵、河川が入り組み、進撃路は限定されます。よって、街には最低限の守備隊を置くのみとし、主力は中央の丘陵から森林に配置します。南部は、WILN北の森林に装甲車のバリケードを引き、背後に歩兵のスタックを積んで、突破に備えます。あとは、駆逐戦車の射撃と105mm砲の間接射撃があたることを祈るのみ。
 
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後攻に配置のドイツ軍は、これを見て、部隊を大きく3つに分けます。ケーニッヒを含むティーガー部隊を中央に侵攻させ、力押しで突破を狙います。南部のWILNは、森の2箇所の隘路と南側の迂回路からパンテル部隊を侵攻させ、街の確保とあわよくば突破を狙います。最後の第276国民擲弾兵師団は、配置の都合で北からST.ATHANを抑えます。迫撃砲部隊はやや火力は弱いものの、D盤中央の森において、援護砲撃を行います。
 
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第1ターン、最前線で観測を行っている装甲車に対し、対空砲とヴィルベルウィンドが攻撃を集中し、4:1でこれを撃破します。エルゼンボルン尾根攻防戦の始まりです。
 
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当初の予定通り、ティーガー部隊が中央に進出し、快足のパンテル1個小隊がST.ATHANに接触し、偵察を行います。その北部では、第276国民擲弾兵師団が徒歩でジリジリと迫ります。また、南部ではパンテルを先頭に、森林地帯に分け入ります。
 
これに対し、連合軍も想定通りの1ヘクス単位の遅滞戦術で応えます。
 
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第2ターン、敵を観測できないドイツ軍は、装甲の厚いAFVを先頭に、敵ににじり寄ります。唯一、捕捉できたZ5への直接射撃は、drに恵まれず、散開に留まります。
 
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ここで連合軍の迫撃砲が、炸裂します。目標は、D盤上で視認されていた2個対空砲でしたが、こちらもdrが冴えずに、ともに散開に。
 
やむなく、遅滞戦術を続け、中央隘路の丘陵地帯に撤収します。ST.ATHAN市街地で唯一、行った攻撃(近接突撃)は効果なし。
 
第3ターン、前線に部隊が集結したことで、ドイツ軍の直接射撃と突撃が猛威を振るいます。まず、Z5に立てこもる歩兵を、4:1で撃滅。さらに、AA4のスタックへの3:1突撃、TとUを封鎖していた歩兵への2:1突撃が、全て成功して、一気に6ユニットを除去します。この成功で、早くもST.ATHANが陥落します。
 
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これに対し、連合軍は森林の奥に潜んでいた駆逐戦車とM4が火を噴き、虎と王虎の各1ユニットを撃破します。
 
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第4ターン、2ユニットの仇とばかりに、火力戦に移ったドイツ軍の直接射撃は、すさまじい威力を発揮します。ティーガーとパンテルの正確無比な射撃が、連合軍の3個AFVを撃破。さらに、ティーガーの88mmで散開した歩兵に、短機関銃小隊と国民擲弾兵が突撃をかけ、これを撃破します。
 
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南部では、最南端を迂回したⅣ号戦車が、WILNに取り付きます。
 
劣勢の連合軍は、強力な砲兵の間接射撃に賭けますが、ケーニッヒ・ティーガーへの砲撃は厚い装甲に阻まれて、効果なし(1:1+1drm)。敵歩兵を狙った迫撃砲攻撃は、視認部隊が混乱したため、スカッターを起こし、寄りによって、誘導していた味方を誤射!これが壊滅していまいます。
 
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わずかに残った2個AFVで、ティーガー小隊へ乾坤一擲の4:1攻撃を行いましたが、こちらは散開止まり。
 
第5ターン、流れは完全にドイツ軍に。直接射撃で最後のAFVを除去すると、後方からケーニッヒ・ティーガーなどが突進し、盤端まで3ヘクスに迫ります。
 
南部でも、パンテルとⅣ号戦車がわずかな守備隊を直接射撃で吹き飛ばし、WILNの制圧に成功します。
 
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連合軍は、早くも最終防衛線に立てこもり、徹底抗戦の構えを見せます。頼りなかった砲兵も、やっと歩兵スタックに命中し、1個を除去、もう1個を散開状態にします。
 
第6ターン、迫撃砲の間接射撃と先頭に立つティーガー隊の直接射撃で、U9に前進します。残りはあと2ヘクス。これ以外は、敵への接触を行い、次ターンの攻撃準備を整えます。
 
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第7ターン、再び、敵を捕捉したドイツ軍の直接射撃が火を噴きます。射撃位置に付いたパンテルが、観測によって照準した歩兵に75mm榴弾の嵐を見舞い、2ユニットを除去。
 
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さらに、森林にスタックしている装甲輸送車群を撃破します。ここに、最高の射撃能力を持つ短機関銃小隊が前進します。
 
と、ついに連合軍砲兵が、的確な目標を捕らえます。U8の歩戦合同スタック!ちょうど装甲と非装甲の防御力が拮抗していたため、80火力をもろに喰らうことになり、ティーガーを除く、3ユニットが撃破か、散開状態になります。
 
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南部でも歩兵のスタックが、最前線の短機関銃小隊に近接突撃の逆襲をかけ、これを散開に。
 
連合軍の必死の抵抗が効を奏し、第8ターンのドイツ軍の攻撃に狂いが生じます。南部のM8の歩兵スタックに対する攻撃は成功(2個撃破)したものの、肝心の北部での3つの射撃は散開がやっと。
 
そこへ、二匹目のドジョウを狙う連合軍の間接射撃が、またもU8を直撃し、今度はティーガーを含む、全てのユニットが散開状態になります。
 
後、もう1ターンだけ、凌げば、ドイツ軍の猛攻は止められるか?!
 
が、確率の女神は、非情でした。第9ターン、先ほどのスカに気合いを入れたドイツ軍の直接射撃は、これまでの不発を取り戻し、ほぼ全弾が命中!北部の全ての歩兵を除去してしまいます。対戦車砲しか残らない状態では、もはや、この突破口を防ぐことは不可能です。
 
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さらに、頼みの綱だった砲兵が、重迫撃砲の洗礼を受けて、散開となり、砲撃力が半減してしまいます。南ではかろうじて封鎖を維持しているものの、北はすでに打つ手はなし。
 
最終の第10ターン、唯一、残っていた対戦車砲スタックの臨機射撃を封じるべく、森林を浸透した短機関銃スタックが、先制射撃を行い、これを完全に沈黙させます(散開)。さらに、南でも1箇所に穴が開き、盤端に向けて浸透が可能になります。
 
この瞬間に、勝負は付きました。阻むものがいなくなった北部の森林回廊を、AFVと歩兵を積んだ輸送車が突進し、13ユニットが突破し、勝利を確定しました。
 
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唯一の反攻は、射撃可能だった1個105mm砲が、隣接ヘクスを疾走するパンテルに臨機射撃(直接射撃!)を実施。これを散開状態にしたことでした。
 
連合軍としては、ほぼ想定通りの遅滞行動と乾坤一擲の反撃を行いました。が、drに恵まれず、敵を打ちこぼしたことで、猛烈な反撃(直接射撃)を招き、力押しを許してしまいました。drがもう少し恵まれていればと思いますが、それでももう一粘りができるように、完全に市街地を放棄する手などもあるかも知れません。後は、間接射撃のあたり具合かしら・・・。

今月のソロプレイ第一弾は、古き良きAH最盛期の戦術級アイテム「Panzer Leader」(AH)です。「Panzer Blitz」(AH)の西部戦線ヴァリアントであり、ノルマンディ上陸から、マーケットガーデン作戦、ラインの守り作戦までを20のシナリオで再現します。
 
実は、「Panzer Leader」(AH)は、高校時代に買った、はじめての戦術級アイテムでした。初めの購入者は知人で、休み時間に(!)シンプルなシナリオ20「レマーゲン」を楽しみました。が、知人はそれ以上の複雑さに耐えきれず、格安で転売したわけで・・・(笑い)。それ以来、いくつかのシナリオはソロプレイしたものの、間接射撃のプロットが祟って、ほとんど押し入れゲームになっていました。
 
今回、西部戦線ジャンルの立ち上げを機に、プレイを再開しようと思います。
 
基本システムは、至って簡単。ユニットは、各ターンに戦闘または移動のいずれかを行うのみです。戦闘は、直接射撃か間接射撃が主で、歩兵のみが近接突撃を行えます。攻撃側の兵装種別と防御側の装甲の有無で火力が決まり、総攻撃力と総防御力を整数比にして、戦闘結果表で判定します。敵を撃破するには最低で2:1が必要で(1/6)、4:1となると5/6で撃破できることになります。
 
今回は、以下の追加ルールを使用しています(あと2つはシチュエーションが合わず、未使用)。
歩兵の緊急移動
臨機射撃
 
選ばれたシナリオは、バルジの戦いから、シナリオ16 「バストーニュ:迫り来る危機」です。第101空挺師団の前衛部隊と装甲教導師団の偵察部隊が遭遇戦を行うもので、バストーニュ東方のARTAINの攻防を描きます。地図盤はわずか1枚で、かつ両軍とも歩兵が主力のため、ARTAIN周辺となる1/3程度しか使用しません。
 
まずは、セットアップですが、全て道路上にという制限があるため、ドイツ軍は歩兵のスタックを道路沿いに並べ、直接射撃を担うAFVと装輪装甲車を視認できない森林に配置します。一方の連合軍は、ARTAINのすぐ隣に4個歩兵小隊を置き、残りはやむなく視認外となる丘の背後に並べます。
 
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第1ターン、先攻の連合軍は、4個歩兵小隊に、3個シチュアート小隊をARTAIN市街へ突入させます。さらに、後方から迫撃砲を積んだ2個トラックが、猛烈な速度でARTAIN市街へ進入し、迫撃砲小隊を守備隊として下車させます。本来なら、臨機射撃を受けかねない状況ですが、市街地のカバー効果により、影響はありません。
 
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後攻のドイツ軍は、擲弾兵をスタックさせ、ARTAIN市街へ隣接し、敵の視認に成功します。
 
が、ここで、連合軍の一部隊から臨機射撃が!目標は、突撃戦闘の要の戦闘工兵。1:1の結果は、D!工兵が散開したので、突撃の1シフトが使えなくなります。それでも、残った歩兵スタック群がDD6とCC5へ近接突撃を敢行し、DD6のM5・歩兵スタックを散開状態にします。
 
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第2ターン、連合軍は群がる敵を照準にM7プリーストの集中砲撃を実施します。着弾は次ターンに。なんとか、ARTAIN市街へ増援を送り込みたい連合軍は、歩兵を道路沿いに接近させるとともに、一部を河川に進入させます。また、輸送の役割を終えたトラックを後方に下げ、緊急突入用に歩兵を乗車させます。
 
敵を視認して攻撃態勢の整ったドイツ軍は、まず、森林に潜んでいた装甲部隊が、DD6とCC5へ2:1(+1dr)の直接射撃を行います。結果は、ともにD(散開)状態。
 
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混乱し浮き足立つ敵に対し、歩兵のフルスタックが近接突撃を行います。D(散開)状態に加え、戦闘工兵のリードもあって、1:1及び2:1攻撃(ともに-2dr) が見事に成功し、2スタックを消滅させます。残ったのは、DD6で燃え上がるM5の残骸のみに。
 
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第3ターン、わずか1ターンの攻撃で全兵力の1/3を失った連合軍は、後方から歩兵を送り込んで防備を固める一方で、敵歩兵の主力-DD7の戦闘工兵スタックに、間接射撃を命中させます。その火力は、80戦力!4ユニットで分割したものの、それでも全ユニットが2:1攻撃の洗礼を受けます。
 
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結果は・・・たった1/6の確率で、突撃戦闘の屋台骨-戦闘工兵が壊滅!!以後、突撃の1シフトが使えなくなったわけで、これは痛い!!残りの全ての部隊もD状態になります。
 
怒り心頭のドイツ軍は、再び、AFV・装輪装甲車の直接射撃で、2スタックをD状態にし、仇討ちとばかりに近接突撃をかけますが・・・あろうことか、全てに失敗。流れは、完全に連合軍に。
 
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第4ターン、弾薬装填にいとまがないドイツ軍のAFVスタックに、再び、砲撃の嵐!M7プリーストの猛烈な砲撃がこれを襲います。その火力は、装甲効果にもかかわらず、40火力!結果、75mmと37mm砲を積んだ装甲車が炎上。対装甲火力は、一気に半減します。
 
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生き残ったⅢ号突撃砲は、突出しているDD6の敵歩兵1個小隊に照準を付け、4:1でこれを撃破します。が、それ以外の攻撃は、突撃の戦闘比が上がらず、1個スタックをD状態にするのみ。
 
第5ターン、敵火点の制圧に執念を燃やす連合軍は、再び、EE3の装甲スタックを砲撃。が、今度は4枚スタックにしていたため、1個装甲車小隊が撃破されるに留まります。
 
地に這うようにして生き延びたⅢ突が正確な射撃で、CC5の敵スタックを散開させますが、ああ、比率の落ちた(1:2の)近接突撃が、またもスカで、成果上がらず。第2ターン以降、撃破した敵は、わずかに1個小隊のみです。
 
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連合軍の猛砲撃か、ドイツ軍の強攻か?第6ターン、三度、EE3の装甲スタックを襲った砲撃は、装甲車2個小隊を散開状態にします。
 
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それでも引かないドイツ軍は、突撃砲の射撃が決まって、CC5の敵を散開状態に。折しも緊急移動で街を回り込んだ歩兵が到着し、突撃の戦闘比が1:1(-2dr)に戻ります。これをきっちり決めて、久しぶりに4ユニットを撃破!
 
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が、これが限界でした。第7ターン、直接射撃を担うAFVスタックのうち、2ユニットが4度目(!)の砲撃で撃破され、生き残ったのは、非力なLinxとⅢ突のみ。やむなく、北の森林へ撤退します。
 
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こうなると、直接射撃・突撃戦闘のコンビ攻撃が実施できず。敵を混乱させるのがやっと。
 
安全地帯に逃げ込んだ生き残りのAFVが市街地を攻撃しますが、drにも見放され、効果なし。
 
反対に、突撃を繰り返す擲弾兵スタックに目標を変えた、「僧侶」プリーストの火の洗礼が、次々とドイツ軍歩兵をなぎ倒します。
 
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出血しながらも突撃を繰り返すドイツ軍は次第に損耗し、戦局は膠着状態に陥ります。
 
結局、このまま、時間切れで連合軍の勝利となり、バストーニュ防衛の貴重な時間を作り出すことに成功しました。
 
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わずか3ヘクスの街を奪い合う、ミニゲームですが、ドイツ軍の射撃・突撃戦術と連合軍の猛砲撃が正面からぶつかり合う、激しい消耗戦でした。昔、プレイした時には、ここまで辿り着かずに、一度きりで目もくれなかった覚えがあります。きちんとプレイすれば、見るものはあるんですね~。
 
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以前、T誌に載っていたコメントでは、ドイツ軍圧勝。確かに戦闘工兵が不運で壊滅しなければ、最後はドイツ軍が寄り切りことが多いようです。が、連合軍もM7の強力無比な砲撃を楽しめるので、短時間で楽しむ分には、十分かと。
 
昔、Leaderを楽しんだ人、新たに始める人ともに、インストにはよいシナリオかも知れません。
 
<追記>
ちなみに、HJの日本語訳では、以下の特別ルールが抜けています。
「連合軍の迫撃砲ユニットは、ゲーム開始時にトラックに積載されている。」

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