歴史・戦史研究「ちはら会」Zwei

Yahoo!ブログ終了に伴い、引っ越しました。

2012年12月

年末恒例になりました「行く年、来る年」で、2012年のゲームライフを振り返りたいと思います。
 
[新ジャンルの立ち上げ]
 忙しくってプレイができない時ほど、やってしまうんですよね~。一つは、超メジャー級の「WWⅡ西部戦線1944」。もう一つが、ちょっとメジャーになりつつある「第一次世界大戦」。
 
「終わりの始まり、連合軍の大陸侵攻とドイツ軍最後の輝き!~西部戦線1944 その1 」
http://blogs.yahoo.co.jp/mitsu005jp/archive/2012/07/24
「越すに越されぬライン河とパットンの夢~西部戦線1944 その2」
http://blogs.yahoo.co.jp/mitsu005jp/archive/2012/07/25
「雪のアルデンヌに、燃え上がるヒトラー最後の野心!~西部戦線1944 その3 」
http://blogs.yahoo.co.jp/mitsu005jp/archive/2012/07/26
「これで終わりだあ!激烈な戦術・戦闘級の世界~西部戦線1944 その4」
http://blogs.yahoo.co.jp/mitsu005jp/archive/2012/07/28
 
 「西部戦線1944」はかなり敢闘したものの、やっぱりアイテム数が膨大で、後一歩、目標達成にとどかず。だいたい、紹介記事が4つも必要なのに、7月末からはじめたところが、無謀な挑戦だったかも・・・。
 
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「戦争を終わらせるための戦争」は、地獄の総力戦!~第一次世界大戦アイテム
http://blogs.yahoo.co.jp/mitsu005jp/archive/2012/04/21
 
 「第一次世界大戦」に至っては、1個(!)もプレイ済みにならず。ラスボスの「Guns of August」(AH)のチーム戦ができたのが、せめてもの救いか?!
 
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[2ジャンルの目標達成と旧ブログからの移転]
 
「ちはら会の暗黒時代~中世・近世ヨーロッパ史アイテム」
http://blogs.yahoo.co.jp/mitsu005jp/archive/2012/09/24
 
 2010年に立ち上げたもの、対戦希望がとれず、約3年間、放置されていた「中世・近世ヨーロッパ史アイテム」を、ソロプレイで2割を突破!(ひ、低い~)勢いに乗って、もう一作品もプレイ済みとしたので、来年はなんとか4割に行きたいな~。求む、稀少な同志たち!
 
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「男はつらいよ・・・苦戦、敗戦、撤退戦?!~WWⅡ西部戦線1940-43 」
http://blogs.yahoo.co.jp/mitsu005jp/archive/2012/03/28
 
 マッチポイントまで来ていた「WWⅡ西部戦線1940-43 」で、ついに6割突破!精密戦術級の「Matilda」(ツクダ)に、仮想戦の「スカンジナビア電撃戦(CMJ)43年ゲーム」、止めは、「BLITZKRIEG1940(CMJ別冊)」ヴァリアント-ドイツ逆侵攻1939と、マイナー極まるアイテムでの達成でした。まともなソロは、ないんかい?!(笑い)
 
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[プレイ数は以前の2/3なれど・・・]
 
 今年は、とにかく、多忙を極め、プレイ数が激減。プレイ数は86戦と、以前の2/3です。満足に遠征にも行けず、苦しい戦いでしたが、ちはら会の仲間たちに助けられ、ここまで辿り着いた感があります。
 
<1月>6戦
ラ・エイ・サントは堅固なり!!~The Sunset of Waterloo(GJ) ソロ
寒さに負けず、熱い駆け引き~傭兵隊長(アークライト)3戦●●●
激しい機動戦と壮絶な消耗戦!~バルジ大作戦(CMJ) ○
突進とリアクションと猛烈な砲撃!~Hougoumont(CMJ)mitsu優勢
 
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<2月>5戦
金吾参戦も、刻すでに遅し・・・~入札級関ヶ原(GJ)第一戦○
案外、こうかもしれないと思わせる会戦級~入札級関ヶ原(GJ)第二戦○
そんなに毘沙門天が怖いのか?!~本能寺への道(GJ)○
DOMINON(HJ)2戦●●
 
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<3月>2戦
西で圧倒すれば、全てよし!~入札級関ヶ原(GJ)第一戦○
三成は死なずも・・・~入札級関ヶ原(GJ)第二戦●
 
<4月>11戦
早春の千葉会で、もっぱら日本戦を~日露大戦(CMJ) 3戦○○○
過激なシーソーゲームが、最大の魅力!~文禄朝鮮の役(GJ) 2戦○○
遅すぎた突破か、あるいは、遠すぎた街か?・・・~「ドイツ逆侵攻1939」(CMJヴァリアント)ソロ
消耗、消耗、大消耗・・・~Guns of August(AH)2戦
性懲りもなく、また、やってしまった・・・(笑い)~Guns of August(AH)
序盤はよかったんですが・・・お約束の金吾参戦!~入札級関ヶ原(GJ) ○
北陸の熊が、関白宣言?!~本能寺への道(GJ) ○
 
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<5月>8戦
「7人のサムライ」たちの長く激しい消耗戦!~Guns of August(AH)連合軍優勢
突破!突破!突破!~Battle for the Ardennes(サンセット)Clervaux○
実にタイトな調略合戦!金吾中納言の去就は、いかに?!~入札級関ヶ原(GJ)○
ローマの動員が先か?シシリアの制圧が先か?~ピュロスの勝利 ソロ
短い時間に、圧縮された激戦!~Battle for the Ardennes(サンセット)Celles ソロ
ヤンキーの厚い壁!~Battle for the Ardennes(サンセット)3人プレイ○
DOMINON(HJ)2戦●●
 
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<6月>10戦
スタートは、幕末ものから~「志士の時代」(CMJ)と「箱館戦争」(CMJ)●
手軽さは抜群なれど、展開は全てオリジナル!~日露大戦(CMJ)怒濤の5連戦!○○○
関白宣言♪おまえを加賀に送る前に、言っておきたいことがある~本能寺への道(GJ)○
飽くなき勝利への執念は、ロンメル張り?!~ロンメルアフリカ軍団(GJ)●
俺のケツをなめろ!(天下布武)2戦●●
モスクワ冬将軍(翔企画)2戦●●
 
<7月>8戦
イージーサンと「冬のアルデンヌ」で初対戦~バルジ大作戦(エポック)○
重厚なロシア軍の攻撃!~ 日露大戦(CMJ)○
雰囲気と思い切った「切り捨て」は良し!~TSUSHIMA日本海海戦(学研)○
最も危険に陥った、スパークリング戦?!~バルジ大作戦(CMJ)○
常勝将軍の名に恥じぬ、見事な戦闘!~HANNIBAL(Valley Games)○
止められない、止まらない、簡単マルチCDS?!~本能寺への道(GJ) ○●●
 
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<8月>11戦
Lehrの強攻偵察とプリーストの猛砲撃!~Panzer Leader(AH)シナリオ16  ソロ
火力による正面突撃とギリギリの遅滞戦術~Panzer Leader(AH)シナリオ15   ソロ
アルデンヌ攻勢、開始!!~Battle for the Ardennes(サンセット)キャンペーン  ソロ
ゲーマー故?!あまりに高確率の対空砲火~ミッドウェイ海戦(学研)●
やっぱり、傑作!最終まで、手に汗握る激闘!~HANNIBAL(Valley Games)○
半端な前進防御が、戦線崩壊の序曲に~バルジ大作戦(CMJ)
Panzer Leader(AH)シナリオ16「バストーニュ:迫り来る危機」○ 
日露大戦(CMJ)3戦●●●
バルジ大作戦(CMJ)○
 
<9月>5戦
DESTINATION NORMANDY(CMJ)2戦○○
日露戦争(CMJ)○
History of the Samurai(GJ)●
シャーウッドの森に響き渡る、楽しい人々の凱歌!~The Legend of Robin Hood(AH) ソロ
 
<10月>9戦
高密度の「仮想」グッドウッド作戦~ドイツ装甲師団長(AD)シナリオ5「リターン・マッチ」 ソロ
まさに、カウンターの打ち合い!~ドイツ装甲師団長(AD)S9「クロスカウンター」 ソロ
バルジ大作戦(CMJ)○
HANNIBAL(Valley Games)2戦○●
文禄朝鮮の役(GJ)○
バルジ大作戦(CMJ)●
少数精鋭の作戦級の宴~第93回ちはら会の報告   バルジ大作戦(CMJ)○
壮絶な化学戦から、あまりに理不尽なNukeの応酬へ!!~NATO(VG) ○
 
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<11月> 4戦
英仏百年戦争(GJ)○
OMGは無双か!北ドイツ平原の猛攻!~NATO(VG)戦術的奇襲○
パットンの面目躍如!機動突撃の嵐!~DAGGER THRUSTS:PATTON(CMJ)  ソロ
ジークフリート線は、遠すぎたか?!~DAGGER THRUSTS:Montgomery(CMJ) ソロ
 
<12月>7戦
初動の遅れは、まさに致命的!~NATO(VG)戦略的奇襲  ソロ
四百年早い、ああ無情?!~英仏百年戦争(GJ)フル・オプション  ソロ
五虎三国志Ⅱ(GJ)2戦●●
緒戦とは思えない練度の高さ!~HANNIBAL(Valley Games)○
信長包囲戦(GJ)○
PANTHER(ツクダ)「ドイツ機甲師団最後の勝利」 
 
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 戦績は、引き分けを除いて、39勝25敗で勝率60.9%。これはマルチの勝率が著しく低いためで(たったの19.0%!)、通常の対戦だと81.4%です。時間の都合で、中々、新しいアイテムを開拓できなかったのが、理由でしょう。
 
 対戦数のランキングでは・・・
 第1位   日露大戦(CMJ)10戦
 第2位   バルジ大作戦(CMJ)8戦
 第3位   入札級関ヶ原(GJ)6戦
 第4・5位   HANNIBAL(Valley Games)・本能寺の変(GJ)5戦
 ライト級の「日露大戦」(CMJ)10戦は納得ですが、「バルジ大作戦」(CMJ)8戦と「入札級関ヶ原」(GJ)6戦!は立派なものです。お相手いただいたみなさん、ありがとうございました。
 
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 こうやってみると、やっぱり変なアイテムが多いな~(笑い)。来年もこの状況は変わりそうにないですが、ちはら会同志による運営サポートで、存続できるありがたさです。限られた時間だからこそ、上手に使っていきたいですね~。2013年も、よろしくお願いします。

久しぶりに来場されたMさんが、「HANNIBALを買ったんですよ~」と対戦になりました。一応、緒戦と言うことで、mitsuがインストをしました。Mさんが希望でカルタゴ側を、mitsuがローマ軍を担当します。
 
序盤、アルプスを越えたハンニバルですが、思いの外、損耗がひどくなります(3e!)。それでも、軽く鞘当てをしますが、プブリウスに押され、やむなく退却します。
 
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その後、補充で兵力を増強し、南下を試みますが、今度はフラミニウスに阻止され、敗走。どうにもイタリア本国に入れず。
 
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その間に、ローマ軍は別働隊をヒスパニアに送り、攪乱に出ます。陽動のヴァロがBaeticaに上陸し、時間を稼ぐ間に、もう一人の執政官がIdubedaを攻略。ハシュドルバルと死闘を繰り広げます。
 
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中盤には、カルタゴ領の叛乱(NumidiaとCeltiberia)が相次ぎ、この時点でカルタゴの支配エリアは7に低下します。
 
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このままでは、ジリ貧となると判断したカルタゴ軍は、隘路を遮断するファビウスに、ハンニバルが強襲をかけます。BCは15枚対15枚のイーブンでしたが・・・ついにハンニバルが勝利!敵の本国へ進入します。そのまま、南下すると、南イタリアで兵を養います。
 
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が、この時、ヒスパニアが危機的状況に陥ります。満を持して登場したアフリカヌスが、ヒスパニア南部に上陸。マルケルスと共同でハシュドルバルを挟撃し、カルタゴ軍を全滅させます。これにより、ヒスパニア全土がローマ軍の支配下に。
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そして、迎えた第7ターン。根拠地ヒスパニアの危機に、ハンニバルは海上移動で、泣く泣く、カルタゴノバに転進します。イタリアに残された軍勢は、前執政官に選ばれたマルケルスによって、壊滅させられます。
 
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最後の戦いは、南ヒスパニアで起こります。寡兵で上陸したハンニバルを、いまや同盟軍となったヒスパニア兵を率いたアフリカヌスが迎撃。大兵を生かした物量戦で圧倒し、正面突破!ハンニバルが戦死し、必要なPCを除去できず、和平の嘆願となりました。
 
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驚いたのは、なんといってもMさんの練度の高さ!カードを熟読し、Club千葉や弊ブログを読み込んだだけあって、緒戦から非常に適切な用兵でした。慣れるまではハンニバルが暴走して敗死することが多いのですが(昔は自分がそうでした)、決して無理をせず、前半はほぼイーブンの展開に。中盤の叛乱続きとスキピオの登場で流れが変わりましたが、こりゃ、最後までいくかなという感触でした。ぜひ、また、対戦しましょう。
 
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年の瀬も迫った12/23に今年最後のちはら会が開かれました。クリスマス直前という、無謀な日程でしたが、4名の同志が集まり、対戦を楽しみました。
 
この日は、珍しくカードドリブンが主流に。対戦されたアイテムと戦績は、以下の通りです。
HANNIBAL(Vally Games) ○ローマ軍(mitsu)対カルタゴ(M)●
信長包囲戦(GJ)
 ●織田側(M)対反織田側(mitsu)○
 ●織田側(イージーサン)対反織田側(M)○
Empire of the Sun(GMT) ●日本軍(イージーサン)対連合軍(いの)○
PANTHER(ツクダ)「ドイツ機甲師団最後の勝利」 ドイツ軍(mitsu)対ソ連軍(いの)途中終了
 
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イメージは、Empire of the Sun(GMT)。いのさんのインストで、イージーサンは初対戦でしたが・・・欧州で青作戦が大成功し、レキシントンが引き抜かれ、連合軍は大苦戦。一応、最後は、連合軍の戦術的勝利だったそうですが、いのさん曰く「実質的に負けでしょう」と。なんでも、東条英機が早期に辞任したのが、良かったとか?!
 
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もう一つのCDSが、日本史の傑作の名高い「信長包囲戦」(GJ)。Mさんが持ち込み、自分とイージーサンがお相手をしました。いずれも、反織田側が満を持して、織田側を切り崩し、勝利となりました。
 
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この日、唯一の非CDSが「PANTHER」(ツクダ)!(寄りによって・・・)全国でも、こんな「面倒なアイテム」をプレイしているのは、ちはら会だけ?!戦闘級命のいのさんが来ると聞いて、mitsuが持ち込んだところ、まんまとツクダ・トラップに填り・・・(笑い)。12輌のT34を、虎と豹が迎え撃つもので、中盤まで進んだところで、時間切れ。ソ連軍は5輌が撃破され、2輌が移動不能。ドイツ軍は、パンター1輌が射撃不能で、やや、ドイツ軍有利と行ったところか。
 
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小雨交じりの土曜日に、今年最後の千葉会に行ってきました。11時くらいに着くと、北陸から来たmoritaさんが、スタンバイ。早速、予定の「英仏百年戦争」(GJ)の準備を始めましたが・・・が~ん、マップがない!
 
無理を承知で「百年戦争のマップなんて、ないですよね~」と会場で聞いてみたものの、当然、あるわけもなく・・・。moritaさん、ごめんなさい。次の上京時には、必ず、持っていきますから・・・。
 
イメージは、moritaさん持ち込みのSDF仕様の日清カップヌードル!
 
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気を取り直して、たけきょんさんが持ち込んだ「五虎三国志Ⅱ」(GJ)を4人プレイしました。SSシリーズの「五虎三国志」(翔企画)はプレイ済みでしたが、こちらは初プレイ。インストを受けてのマルチプレイになりました。
 
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第1戦の陣営は、以下の通り。
孫権…morita
劉表…kawa
劉備…mitsu
袁紹…たけきょん
曹操…中立(!)
 
もっとも強力な曹操が中立となったため、全員が一斉に中原をめざします。最も有利なのが当然、袁紹で、ジリジリと北方で領土を拡大します。劉表も、許昌と長安に進出。劉備も泰山を攻略し、都の曹操を包囲します。
ここで、仕掛けたのが、孫権。劉表の守りが薄いと見て、南陽と長沙に電撃戦を行いましたが・・・。次ターンに、劉表が豊作を引いたので、泥沼化。
 
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そこを劉備が突き、孫権が敗退を始めます。ここで、満を持して袁紹が洛陽を制覇。そのまま、裏切りをして、無人の泰山を奪って、16VPで勝利しました。
 
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第2戦は、今度は劉備が中立となり、中央に立ちふさがることに。mitsuの袁紹は、たけきょん曹操の献帝効果により、南下できず。その隙に、またもmorita孫権が、劉表kawaを浸食し、一時的に優位に。
 
と、ここで対孫権同盟が結成され、袁紹が勝利手前まで行きます。となると、今度は曹操たけきょんが袁紹に攻撃を開始。その先鋒を務めるのが、呂布!極悪の修整値3を振り翳し、袁紹陣営を切り刻みます。
 
と、これで盛り返したmorita孫権が、勝利一歩手前に。あわてて、曹操は最前線に呂布を送り込みますが、ここでなんと、調略!無条件で、呂布が孫権に寝返ったことで、16VPを越え、勝利となりました。
 
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元の「五虎三国志」(翔企画)と基本システムは近いですが、イベントの効果が大きいので、初見ではちょっと戸惑うかも・・・。まあ、1戦あたり、2時間程度で片が付くことが多いので、ちはら会でもやってみようかな、と。
 
夕方には、千葉会恒例の年末オークションが行われました。このところ、未消化のアイテムが増えているので、極力、避けましたが・・・MMPのSCSを2点ほど、落札してしましました。
 
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「THE MIGHTY ENDEAVOR」とセットで付いてきたのが、「GUADALAJARA」。なんと、スペイン内戦でのイタリア義勇軍の負け戦だとか?!「まさにちはら会向けじゃないですか!」と、褒められたのか、どうか?!(笑い)分類は、1944年以前の西部戦線にでも、しておきましょうか?
 
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今月のソロプレイ第4弾は、マイナー極まる中世史キャンペーンの「英仏百年戦争」(GJ) です。テーマ的には、日本ではほとんどなじみがなく、欧米で趣味で作ったかと思いきや、デザイナーはなんと日本人!そう、太平記システムで有名な中嶋氏です。
 
元になった太平記システムは、非常に汎用性の高い戦略級で、パズルのような陣地取りをベースに、SLGでは表現しにくい「裏切り」や「在地主義」をスマートに表現しています。どれだけ、融通性が高いというと、博徒の勢力争いを描いた「東海任侠伝」、幕末京都の治安活動(?)を描いた「新選組始末記」まで、再現できるといえば、おわかりでしょうか。
 
今回の「英仏百年戦争」(GJ) でも、ヨーロッパ西部を舞台に、イギリス・フランスの貴族や王、リーダーたちが鎬を削ります。名前は「英仏」ですが、まだ、国民意識はなく、血の繋がった貴族同士が、王をめざして、あるいは自分の勢力を拡大をめざして、活動します。珍しく、「裏切り」のルールがないのは、馴染みのない中世でこれを入れてもピンと来ないか、はたまた、バランスがハチャメチャになると思ったのか?!
 
というのは、1ターン10年というスパンのため、中心となる武将が次々と死去する(入れ替わる)という、予測しづらい展開になるためです。通常は3ターン生きれば、確率的には「病死」が待っています(期待値が1になる)。この時、うまく、兵力を引き継げればいいのですが、先の在地主義や身分、能力差によって、たった1ターンで、圧倒的な戦力が壊滅状態になることもあります。
 
また、攻城戦を描いた「籠城」というルールもあり、守りの堅い地域では大軍で攻めても自動的に後退させられる可能性があります。
 
よって、本作は、太平記システムの中では、もっとも運の要素が大きい、といえます。対戦ならともかく、展開の派手さは、まさに、ソロプレイのちはら会向きか?!(笑い)
 
今回は、歴史に彩りを添えるフルオプション(中立武将の史実オプションを除く)で、プレイします。まず、ゲームの準備ですが、固定セットアップ以外では、2人の中立武将の帰趨を判定します。結果、イギリス側がdrで勝ちフロア伯(BRI)を、フランス側がガン大町人(FLA)を手に入れます。
 
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第1ターンは、イギリス側主導権で6。フランス側はフランドル伯がシャンパーニュの支配を目論みますが、うまくいかず。イギリス側は、鉄人チャンドスをブリタニー経由で南下させ、アキテーヌの支配に成功します。このターンの病死はなく、支配VPは英7:仏6で、イギリス側+1に。
 
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第2ターンは、フランス側主導権で4。戦闘能力が高いイギリス側は、黒太子+鉄人の最強コンビを北上させ、イル・ド・フランス(パリ)を急襲しますが、善良王に第1ラウンドで籠城され、アンジュー地方へ後退し、ここを支配します。
 
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フランス側は、在地の武将をばらして、シャンパーニュとスコットランド、ルクセンブルクを支配します。
 
このターンは、フランス側の善良王が病死。支配VPは、英7:仏7で、変化なし。
 
第3ターンは、イギリス側主導権で5。武将数で上回るイギリス側が、再び、攻勢に。北部攻略の鍵となるピカルディ地方に別働隊を送ったところ、フィリップⅥ世率いるフランス側の主力が迎撃。激戦の末、フランス側が勝利し、ブロア泊を捕虜にします。
 
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一方、イギリス国王自らは、スコットランドの征伐に向かい、デイビットⅡ世を撃破します。が、惜しくも、支配はならず。支配VPは、英8:仏8で、変化なし。
 
と、このターンにはペストが猖獗を極めます。登場したばかりの賢明王をはじめ、フランス側5名、イギリス側が国王に皇太子など3名、計8名が死亡!両陣営とも兵力の引き継ぎに必死になります。
 
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第4ターン、ともに国王がいない状態なので、軍事活動は低調で、フランス側主導権で2。まず、フランス側最強の大元帥ゲクランとナポリ王のスタックが、反撃に出て、アンジューへ進軍。対するイギリス軍は、敵主力の機先を制し、ノルマンディからIDFへ打って出ます。戦闘自体はともにフランス側の勝利となりますが、イギリス側は思惑通り、「時間を稼ぎ」、支配は12:12のイーブンに。
 
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ところが、ここで無情にも「時間」がイギリス側の敵に。鉄人チャンドスをはじめ、3武将が病死!(フランス側は1武将のみ。)
 
第5ターン、まだ、戦争は低調で、イギリス側主導権で3。武将数で上回るフランス側が、大陸での反撃を続けます。ゲクランが地元であるブリタニーへ進み、主力はノルマンディに侵攻。両陣営とも決して優秀な指揮官とはいえませんが、ウェールズ公が活躍し、籠城に成功!数で優るフランス側を押し返します。
 
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が、支配エリアでは、ブリタニー・ベリー・ブルボンなど、地方をフランス側が押さえ(登場した地方武将による)、英10:仏13で、累積VPはフランス側+1に。
 
第6ターン、国王が決まったため、国内は落ち着き、フランス側主導権で8。いまだ、ゲクランが在命のため、正面戦闘は不利と判断したイギリス側は、ゲリラ戦に出ます。ウェストモランド泊が、スコットランドからニーザーランドに海上移動し、そのまま、フランドル・ピカルディを蹂躙します。また、敵がノルマンディに戦力を集中した隙を突いて、ヨーク公がイル・ド・フランスを急襲します!
 
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対するフランス軍も、ゲリラにはゲリラとばかりに、大元帥ゲクランを南下させ、アキテーヌを強襲。さらに、主力を持って、再び、ノルマンディへ繰り出します。
 
最大の戦闘は、ノルマンディで起こりました。両陣営とも4武将を注ぎ込んでいたので、退却ができず、大消耗戦に・・・。結果は、フランス側の数が物を言い、イギリス側はマーチ泊が戦死し、スチュアート卿が敗走。イギリス側は、大陸の拠点-ノルマンディを失います。
 
そして、病死チェックでは、ペストが大流行!元から少ないイギリス側が悪人王など4武将を失えば、フランス側も殊勲のゲクランを始め、3武将が死去します。
 
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ともに、裏をかく機動戦だったので、支配地域は入れ替わりましたが、VPの高い地域をフランス側が押さえたので、英8:仏13で、累積VPはフランス側+6に。
 
第7ターンは、フランス側主導権で6。流れは、フランス側に傾きつつあるものの、ゲクランの死去でリーダーの質はほぼ同レベルになります。となると、お互いに隙を突いて、攻勢を試みます。
 
まず、フランス側の本拠に居座るヨーク公に対し、兵力倍のフランス側が襲いかかり、IDFを奪還。続いて、ピカルディをめぐって、2武将同士が激突しますが、豪勇公率いるフランス側が圧勝し、ここを支配します。
 
と、ここまで一方的に首都を攻められたフランス側は、オレルアン公を渡海させ、イングランドを直撃!惜しくも堅い城に跳ね返されたものの(退却)、イギリス側をひやっとさせます。
 
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支配では、イギリス側がフランドルをとって一息着いたもの、フランス側もピカルディを取るなど、英10:仏15。捕虜によるVPも加えて、累積VPはフランス側+12に。
 
第8ターン、フランス側の勢いは止まらず、フランス側主導権で5。これで3ターン連続で、フランス側が取ります。
なんとか、形勢を覆したいイギリス側は、後のアザンクール大勝の立役者-ヘンリーⅤ世をノルマンディに上陸させます。迎え撃つは、オレルアン公。能力はややヘンリーⅤ世が有利でしたが・・・結果は、イギリス側の大勝!フランス側は、パリへ後退します。また、ピカルディでは、国王のヘンリーⅣ世が攻勢に出て、ここを奪還します。
 
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フランス軍も必死の対応をし、ブルゴーニュに登場した敵に無怖公を、2個武将で圧殺。さらに、豪勇公がイングランドに侵攻し、退却するものの、後一歩まで追い込みます。
 
うまく支配がとれれば、差が縮まるところでしたが・・・よりによって、ヘンリーⅤ世がノルマンディ統治に失敗。さらに、そのまま、病死!(きつーっ)。エリアは1だけ縮まって、英10:仏14。累積VPはフランス側+16。
 
第9ターン、主導権はやっとイギリス軍に(4)。焦点は、ノルマンディとイングランド本国になります。イングランドは、三度、堅い城壁に救われますが、ノルマンディはオレルアン公の逆襲により、フランス側が大勝!ベッドフォード公が戦死し、グロスター公が捕虜となります。支配エリアは変わらず、英10:仏14で、累積VPはついにフランス側+20へ。
 
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第10ターン、フランス側主導権で4。もはや、劣勢はいかんともしがたいイギリス軍ですが、なんとか、重要地点(2VP)を確保せんと、無怖公をアキテーヌに送り、ここを奪取します。また、フランドルに突撃してきたジャンヌ・ダルクによって、大損害を受けながらも、ここを死守します。
 
が、この隙に、本国イングランドが危機に。海を渡ったオレルアン公のdrが爆発し、第1ラウンドに3ヒット!ジェームスⅠ世は後退を余儀なくされ、ついにイングランドが陥落します。
 
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支配エリアは、重要エリアを差し変えた形になり、英10:仏14のまま。病死チェックでは、イギリス側4人、フランス側5人と大量の死亡者が出る中、殊勲の老オレルアン公は生き残ります。
 
いよいよ、終盤の第11ターン。無情にも主導権はフランス側で6ながら、意気の衰えないイギリス側は、各地で攻勢に出ます。これを、数で優るフランス側が、適切に迎撃します。
 
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ポーから北上する青髭に対し、勝利王チャールズⅦ世が迎撃。コンピニューを伺う敵主力は、ジャンヌが阻止。そして、イングランドの奪還を狙う火の顔に対しては、老オレルアン公が籠城策で対抗し、これを退けます。

一方、私生児ジャンはニーザーランド経由で、スコットランドに渡り、敵の後方を攪乱します。これが効いて、支配は英9:仏16。累積VPは、ついに振りきりです(フランス側+30)。
 
このターンの病死チェックでは、主役級の死亡が連発します。イギリス側は、英仏王やソールズベリー泊など4名、フランス側は勝利王に老オレルアン公など、やはり4名。
 
もはや、逆転はありえませんが、第12ターン、イギリス側は最後まで反攻します。わずかながら主導権を取ると(イギリス側:3)、投入可能な全兵力を持って、イングランドに進軍!火の顔の活躍で、本国を奪還します。
 
また、大陸ではピカルディやブルゴーニュに進撃しましたが、武運つたなく、敗北。そのまま、地方に後退して、ジ・エンド。結局、フランス側の累積VPは、振り切りのままで、大勝となりました。
 
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今回は、大元帥ゲクランやオレルアン公などが、平均以上に長生きしたため、フランス側の部隊回しが楽になりました。逆に、イギリス側は黒太子やヘンリーⅤ世が短命で使い切らなかったため、徐々に差が広がり、どうにもできない状態になったかと思います。
 
本当に病死チェックは凄まじいですが、めまぐるしく変わる展開に、その都度、その都度、ベストを尽くした側に、勝利の女神は微笑むのかも知れません。あなたも、病死の神様(?)に運命を委ねてみませんか?!

今月のソロプレイ第三弾は、旧未来戦から「NATO」(VG)戦略的奇襲シナリオです。NATO側が全く開戦を予期できなかったという想定のため、動員と増援が遅れに遅れ、非常に苦戦します。WP軍も十分な兵力展開ができてはいないものの、やはり奇襲は有効で、かなりの確率で北ドイツ平原に突入できます。あとは、どこまで押し込めるかが焦点です。
 
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第1ターン、侵攻直前のターンですが、奇襲の意図を隠すため、WP軍は(夜間の)通常道路移動しかできません。よって、序盤の展開はやや制限されたものになります。
 
もっとひどいのがNATO軍でして、警備態勢の遅れから、なんと第1ターンは一切、移動できず。第2ターンに、西ドイツ国内の戦闘ユニットのみが移動できます(司令部は次ターンに)。よって、西ドイツ以外のNATO軍諸国は、一度、投入方向を間違うと、転進はかなり困難です。
 
いよいよ、開戦の第2ターン。まず、WP軍の空挺部隊が勢力圏内を飛び立ち、NATO軍後方に侵攻します。第1ターンの移動制限のため、戦線には穴が開いており、ここから浸透した空挺部隊は、確実に目標地点に降下します。そこは、当然、事前装備備蓄地点!これにより、実質、3個師団のアメリカ軍機械化師団の増援が失われます。
 
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次いで、地上部隊が足止め部隊を振り切りながら、西ドイツ領内に侵攻します。一部の戦車師団は、ウェーゼル川を渡河します。
 
同時に、基地を飛び立ったバックファイヤーなどの爆撃機が、前線のNATO軍地上部隊を直撃し、4ヒットを与えます。さらに、中央の西ドイツ軍の足を止めるべく、交通妨害を行い、1個装甲師団に+2追加移動力を加えます。
 
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NATO軍は、なけなしの部隊を前線に投入し、なんとか前線を維持しようとしますが、動きが遅く、十分な厚さを形成できず。
 
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第3ターン、同盟国の早期脱落を狙うWP軍は、空挺・空中機動・両用部隊を持って、デンマークに侵攻します。デンマークフェリーを封鎖し、3つの都市の占領を目論みますが、両用部隊が司令部を含む2ステップの損害を受けます。やむなく、地上部隊をこちらにスライドさせます。
 
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主軸の中央部では、攻勢支援を受けた3個軍団による集中攻撃を行います。事前の空爆も炸裂し(7攻撃で5ステップロス!)、全て、8:1以上の高比率攻撃になり、大きな損害を与え、イギリス軍の2個機甲師団を包囲します。
 
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わずかしか後退のできないNATO軍は、ステップロスで耐え、後方からの薄い増援で戦線を取り繕うのがやっとです。悪いことに、後方に浸透した空挺部隊の掃討に時間を取られ、増援のスケジュールが遅れます。
 
第4ターン、北ドイツ平原への最後の防衛線に対し、WP軍が猛攻をかけます。攻勢支援に加え、ここで化学兵器を使用!スタック防御でさえ、全て7:1以上となり、この圧力に耐えきれず、NATO軍の前線が一時的に崩壊!ミンデンが陥落し、平原への突入を許します。
 
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さらに、地上部隊と特殊部隊の両面攻撃を受けたデンマークが降伏し、流れは一気にWP軍に。
 
ここで、NATO軍は、取り残されたイギリス軍の救出のため、反撃を実行します。包囲攻撃により、機械化1個師団を撃破し、救出には成功しましたが、これは早すぎたか?!
 
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第5ターン、反撃のため、足並みの乱れたNATO戦線の先端に、WP軍が殺到!理想的な集中により、化学兵器も使わずに最高比率を出し、ドイツ軍の2個装甲師団をほぼ壊滅に追い込みます。また、余剰となった化学兵器は、戦線南部で使用し、こちらでも敵に相応の損害を与えます。
 
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このままでは、前線兵力が消滅すると判断したNATO軍は、やむなく、包囲下のイギリス軍2個師団を見捨て、戦線を後退させます。
 
第6ターン、WP軍はポケットの掃討を行いつつ、後退したNATO軍戦線に攻撃をかけます。が、さすがの化学兵器も効果が薄れ、最大でも8:1で総花的攻撃になります。ここに来てdrも鈍り、損害を出しながらも、NATO軍は戦線を維持することに成功します。WP軍の攻勢限界点も近いか?!
 
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この時、WP軍首脳部が決定したのは、空挺・空中機動部隊による戦線後方直近の攪乱でした。第7ターン、ヘリコプター輸送と空挺降下によって、北部戦線のすぐ背後に、6個連隊規模の特殊部隊が浸透!動揺したところに、化学兵器が降り注ぎ、のべで7ステップロスを喰らい、NATO軍の前衛部隊が大きく消耗します。
 
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NATO軍は間に合わせの増援でかろうじて穴を防ぎますが、2個師団が敵の後方に取り残され、戦線密度は危険水域を越えます。
 
地形効果の薄い北部戦線では、密度の低い防衛線で防げるはずもなく、第8ターン、再び、WP軍のスチームローラーをまともに受け、戦線は一時的に溶解!ドルトムントが陥落し、ルールとオランダ国内の戦いへと、雪崩れ込む直前に、タイムアップ(シナリオ終了)で幕がおりました。
 
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注目のVPは、
WP軍:52点
NATO軍:13点
相殺によって、確定VPは39点となり、ギリギリの引き分けとなりました。あと、2点、WP軍が上回っていたら、辛勝でした。
 
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その消耗具合から、これが15ターンゲームだったら、間違いなく、NATO軍の勝利はないと思います。そういった意味では、8ターンシナリオ用の戦いをしていたわけで、実際は、包囲された部隊の救出などにこだわらずに、部隊の温存を心掛ける必要がありましたね。
 
ともあれ、WP軍が納得のいく程度の有利さで進むシナリオですので、こちらも対戦者を募集しますよ~。

今月のソロプレイ第二弾は、連発で「DAGGER THRUSTS:Montgomery」(CMJ) です。史実で行われたマーケットガーデン作戦の状況をもとにしており、モントゴメリー・ファン(って、いるのか??)には堪らない設定です。
 
舞台は、ベルギーからドイツ国内までのかなり広い地域です。勝利条件は、以下の三つで史実と同じ条件ながら、マーケットガーデン作戦だけに囚われないのが、ミソです。
1.スヘルデ河口の確保
2.アルンヘムまでの回廊の確保
3.ドイツ国境要塞(ジークフリート線)の占領
 
主力となるのは第21軍集団で、のべで11個機械化師団各師団+2個機甲旅団を擁します。各師団は、9攻撃力に4ステップ、快速の12移動力を持っています。ちなみに、ドイツ軍の最強の部隊は5戦力師団(2ユニット)です。これに、助攻のアメリカ軍が4個師団+1個騎兵連隊を持っています。
 
ちなみに、このゲームでのシークエンスは、DSPと異なり、両軍とも「移動-戦闘」か「戦闘-移動」のいずれかになります。
 
3つの勝利条件について、それぞれ、数回のソロ演習で確かめ、ソロAARにしてみました。なお、勝利条件は、drによってランダム決定しました。今回の目標は、ジークフリート線の占領。3つの中では、もっとも遠い目標ですが、うまく敵の戦力を分断できれば、十分に可能性があります。
 
第1ターン、連合軍は強力なオーヴァーランを駆使しながら、ドイツ軍の薄い阻止線を切り開いていきます。前衛の消耗した歩兵連隊を除去し、ヘントを占領。その勢いで後方の2個歩兵師団を捕捉し、1ステップロスを与えます。drもよく、非常に順調な滑り出しです。
 
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続くドイツ軍ターンは、敵の目標が分からないため、とりあえず、アイントホーフェンの歩兵スタックをスヘルデ河口へ向かわせ、装甲部隊は中間地点で様子を見ます。空挺降下に備えて、アルンヘムには最強の5戦力師団を入れ、国境沿いのアーヘン周辺の歩兵は、ルール川の東岸へ引き上げます。
 
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第2ターン、連合軍の空挺降下が実施されます。降下地点はフェンロを中心とした三角地帯!ドイツ国境線が目標か!
 
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この空挺堡に合流すべく、第21軍集団はひたすら北上を試みます。機動戦闘を使用してアントワープを占領。後方から機械化部隊が跳躍し、左側面に警戒線を引きながら、オランダに突入します。
 
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ドイツ軍は足の遅い歩兵スタックは、そのまま、スヘルデ河口へ向かわせ、残りの装甲部隊等を後退させて、ロール川-マーズ川沿いに、薄いながらも戦線を引きます。
 
第3ターン、快速の連合軍は、遮二無二走って、1個師団がルール川の渡河に成功し、空挺部隊の一部と合流を果たします。
 
一方のドイツ軍は増援を投入して、果敢にも反撃を行い、第101空挺師団に1ステップロスを与えます。
 
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第4ターン、敵が迫っていることを察知したドイツ軍は、ここでルール川のダムを爆破!ルールモントまでの川沿いのヘクスを水浸しにします。これで、しばらくは東側側面は安泰になります。
 
ならば、中央部の要塞地帯を占拠せんと、第21軍集団の機械化部隊主力が、次々とルール川下流を越えます。弱小ユニットはMAで駆逐し、主力は#3306に籠もるSS師団スタックを包囲攻撃します。3:1の中比率でしたが、見事にDRを出し、後退不能で全ユニットを除去します。
 
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兵力の足りないドイツ軍は、やむなく北は5戦力師団を最後の要塞に籠もらせます。一方、南方では再び、第101空挺師団を攻撃し、3:1でBBを適用して、これを全滅させます。
 
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第5ターン、北部での攻勢は続き、最高比率の6:1攻撃で、5戦力師団が損耗します。北部の完全制覇は時間の問題です。
 
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これに対し、南部では、ドイツ軍が#3309に陣取る第1ポーランド機甲師団に、大量増援を集結して、3:1攻撃を実施。見事、DRとして、南部の要塞を取り返します。
 
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いよいよ、終盤の第6ターン。北部要塞の最後の1ユニットをMAで撃破した連合軍は、返す刀で南下し、要塞の再奪還を狙います。ORで側面を確保すると、5個師団を注ぎ込んで1:1攻撃を行いましたが、これはさすがにAS(膠着)止まり。
 
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1/2の確率で踏みとどまったドイツ軍は、メンヒュングラートバッハの三角要塞地帯に立てこもり、最後の抵抗を試みます。
 
第7ターン、南部要塞の完全確保を狙う連合軍は、第21軍集団だけで79戦力(!)に及ぶ物量をかき集め、最も抵抗の激しい#3309要塞に3:1攻撃をかけます。結果はDRで壊滅。さらに氾濫が収まって、やっとルール川を渡河できたアメリカ軍もメンヒュングラートバッハを包囲攻撃し、BBで1個師団を失いながらも、ここを占拠します。
 
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残りは、孤立した#3210の荒地の要塞のみ。最終ターンにどうにか連合軍の勝利が見えて来ましたが・・・ここで、ドイツ軍が「戦闘-移動」手順を選択。戦闘ボーナス1シフトを手に入れた北部のドイツ軍が2:1攻撃を敢行。結果はBBとなり、続く移動フェイズに、重戦車大隊を含む4個スタックが突入して、要塞を奪還してしまいました。
 
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最終の第8ターン、#3305と#3210の両方を制圧しなければならなくなった連合軍は、兵力配分に苦悩します。南部のアメリカ軍は27戦力しかなく、単独では1:2攻撃がやっと。かといって、第21軍集団を振り分ける余裕はなし・・・下した決断は、イギリス軍・アメリカ軍のそれぞれによる、再奪還攻撃でした。
 
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まず、第21軍集団が全兵力を投入して、#3305を攻撃。ここには重戦車大隊(防御時に1シフト)がいたものの、濃密な物量で6:1まで戦闘比を上げ、見事、DEで撃滅します。最後の希望は、アメリカ軍による1:2攻撃で、1/6の確率でDRがありましたが・・・勝利の女神は微笑むはずもなく、AS(膠着)で終了しました。
 
この瞬間に、ドイツ国境線(ジークフリート線)を完全制覇できなかったため、ドイツ軍の勝利が確定しました。
 
drによっては、十分に可能性がありましたが、DSPといい、楽には勝たせてくれませんね~。両方とも後一歩まではいったわけなので、そういった意味では、バランスは良好です。なれれば、1時間半ほどでプレイできますので、手軽に「運命の9月」を楽しむには、双方ともよいアイテムかと思います。

文字通りの師走で、例会の予定さえ立てられませんでしたが・・・3名以上の参加見込みがたったので、会場を押さえました。祝日ということで、いつもと、場所と時間が変更になっています。ご注意ください。
 
[日時] 2012年12月23日(日) 9:00-17:00
[会場] 市原市津公民館 2F 会議室 駐車場あり
 京成ちはら台駅下車 鎌取駅行きバスで、ちはら台中央下車 徒歩15分
[住所]
市原市下野90-1
http://www.library.ichihara.chiba.jp/map/map_sitsu.html 
 [輸送]
10時に京成ちはら台駅からの移送を行います。移送希望者は、前日までに掲示板「各級指揮官殿」への書き込みをお願いします(戦友たちへのリンク参照)。希望者がいた場合は、京成ちはら台駅で8:55にピックアップします(京成千葉駅発8:34)。これ以外は、申し訳ありませんが、各自での来場をお願いします。
[参加費]
300円
 [持ち物]
ゲームとゆとりと常識
 
イメージは、県外出張で行った被災地-松島の様子。芭蕉が絶句した美しい景色が戻ってきていました。島嶼が多かったので、津波が減殺され、被害は極小化されたそうです(南三陸町などに比べればですが・・・)。
 
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それでも、東松島地区は3mを越える津波が来ました。沿岸に近い小・中学校と在来線の駅は廃止だそうで・・・。はじめていった仲間は、実際の衝撃にショックを受けていました。
 
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今月のソロプレイ第一弾は、メジャーテーマの西部戦線1944から「DAGGER THRUSTS:PATTON」(CMJ) です。新たに、西部戦線ジャンルを立ち上げたのはいいのですが、少し停滞ぎみでして・・・。季節もちょうどバルジということもあり、年末までに前進なるか?!
 
ジャンル自体は、メイジャーなんですが、このアイテムは1944年9月の「パットンの攻勢」を扱った仮想戦になります。史実で行われたマーケットガーデン作戦の代わりに、パットン第3軍に空挺軍を含む全面支援を与えていたら、というパットンファン(?)には堪らない設定になっています。
 
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舞台は、史実で激しい攻防戦が行われた南部のメッツから、第三帝国の命運を握る北部ルール地帯になりま
す。アメリカ軍の勝利条件は、ルール工業地帯に1ユニットでも到着すれば、サドンデス。または、ゲーム終了時に、ライン川東岸に5ヘクスの橋頭堡を確保していれば、勝利します。
 
アメリカ第3軍は、師団がまとまっていれば強力ですが、増援を含めて、有効に使用できるのはわずかに6個師団(第9ターンの大増援は、登場しないことの方が多いです)。ドイツ軍は、装甲・歩兵ともに数はいるものの、ほとんどが1ステップユニットのため、機動力に富むアメリカ軍が兵力を集中すると、正面からの対抗は厳しいです。
よって、両軍の基本作戦は、以下のようになります。第8ターン以降に、1/2の確率でゲーム終了となるので、それを睨みながら、丁々発止の駆け引きを行うことになります。
・アメリカ第3軍が機動力と打撃力を生かして、機動戦を展開し、最終目標を秘匿しながら、敵兵力の消耗を狙う。後半になったら、いずれかでライン川東岸の橋頭堡を確保し、守り抜く。
・側面については、耐久力抜群(4ステップ!)の空挺師団と橋梁の破壊(空爆)で、計画的に防御を行う。第1連合空挺軍は、ライン川渡河のための橋頭堡になりうるが、それ以上に側面防御として使用した方が、効果は高い。
・ドイツ軍は可能な限り消耗を避けながら、敵の最終目標を類推し、適切な兵力投入(増援)を行う。敵の手薄な側面に攻撃をかけ、補給線(中継地点メッツ)に圧力をかける。
 
戦術的な運用では、以下になります。
*強力な機動突撃(MA)を駆使して、移動フェイズでの突破の試みを探る。アメリカ軍は、3個師団スタック(36戦力!)があれば、MAと通常攻撃(PA)で大抵の戦線を攻略できる。
*状況を的確に把握し、移動および戦闘の作戦選択を行う。特に、アメリカ軍は、移動-移動モードでMAを連発し、かなりの縦深突破や敵の包囲が可能である。
 
ちなみに、戦闘システムは、少ない側が完全に消滅するBB(EX)や、全てのユニットが1ステップロスをするDEなど、かなりブラッディになります。同じ損害でも、ステップが多く、単位あたりの減少戦力がわずかなアメリカ軍は、壊滅さえしなければ、相討ちでも十分に敵を消耗させられます。
 
これらの特徴を、数回のソロ演習で確かめ、いよいよ、AARです。
 
まず、第1連合空挺軍(1AAA)の初期配置ですが、ライン川及びトリーア付近に降下させ、東西の両側面を守るようにします。東側の1個師団+1個旅団については、ライン川渡河のための橋頭堡を兼ねるようにします。
これを見たドイツ軍は、ライン川沿いに歩兵を中心とした防衛線を引き、一部の装甲旅団を反撃用にカールスルーエに配置します。主力の装甲戦力は、マインツ付近の中央部とボン/デューレンの2箇所にまとまって配置し、敵の出方を見ながら、反撃を試みます。
 
第1ターン、補給を確保しなければならない連合軍は、中継地点となるメッツ攻略を目指します。最強の3個師団スタックを2つ形成し、外郭防衛線にいる歩兵及び装甲擲弾兵師団にMAをかけますが、drがよすぎて(DE!)、1ステップずつの損耗に留まります。
 
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続く、戦闘フェイズに6:1以上のオッズ振り切りで、残存部隊を除去しますが、肝心のメッツには無傷の装甲擲弾兵師団が残ります。連合軍にとってはもっとも遅い展開です。
 
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敵がもたつく間に、少しでも敵の補給源に近づきたいドイツ軍は、一部の部隊で、ライン川沿いの空挺堡を攻略/攻撃しつつ、主力は前進を開始します。
 
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第2ターン、早く主防衛線に辿り着きたい連合軍は、移動-移動モードを選択します。前ターンから延べ4回(!)のMAで、やっとメッツを攻略した第3軍は、1個師団を左翼の防衛に回すと、残りの全部隊を持って、中央部に進出します。
 
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次ターンからの本格攻勢の前に、少しでも橋頭堡を叩いておきたいドイツ軍は、ライン川周辺の予備を使って、空挺師団に包囲攻撃をかけます。第101空挺師団への攻撃はBBとなり、4ユニットの除去と引き替えにこれを排除します。が、カールスルーエへの1:1攻撃ではまさかのAL1となり、ライン川守備隊が壊滅。
 
移動フェイズに慌てて装甲旅団を投入しますが、難地形が重なって、マンハイムの橋梁を抑えることができません。
 
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第3ターン、千載一遇のチャンスに、連合軍の2個師団がMAをかけながら、渡河に成功します。マンハイムの5戦力装甲旅団をBBで除去すると、そのまま、北上してヴォルムスの守備隊を、通常攻撃で殲滅。さらに、もう1個の師団が後続で渡河し、ゲルマースハイムの守備隊も、集中攻撃で撃破します。これにより、間隙はあるものの、ライン川南部の東岸は、カールスルーエを除き、連合軍が支配します。
 
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まずい!すでに勝利条件を整えつつある連合軍に対し、ドイツ軍は全ての増援を南部に投入し、膠着を狙います。装甲兵力は、空白となっていたマンハイムを逆渡河し、消耗しきっていた第82空挺師団を排除し、東岸の敵部隊の背後遮断も目前になりますが・・・。
 
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第4ターン、連合軍は、空軍による橋梁破壊を実施。目標は・・・マンハイム橋!これにより、この地区の唯一のドイツ軍機動兵力は退路を遮断され、中央から引き抜かれた歩兵2個連隊によって、完全に封じ込められます。
後方の安全を確保できた連合軍は、嵐のようなMAを連発しながら、東岸のドイツ軍封鎖部隊を屠っていきます。包囲-MA-別スタックを包囲-もう1スタックがMAと、包囲の攻撃の連鎖により、敵の4個ユニットが壊滅。ヴォルムスからカールスルーエまでの東岸を、再び、占拠します。
 
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戦闘によるステップロスを、豊富な補充(1ターンに2ステップずつ)で回復しながら、第5ターンには、最後の守備拠点カールスルーエを占拠します。
 
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このままでは、連合軍の圧勝か?!危機感を募らせたドイツ軍は、左翼で反撃に出ます。接合点のフンスリュク山地に浸透した3個装甲旅団が、1個歩兵連隊+1個機甲騎兵に、2:1のPAをかけましたが、結果は最悪のAS(効果なし)。
 
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その後も、必死に攻勢を続けますが、周辺からかき集められた増援に前に、どうしても突破ができず。
 
第6ターン、中央の防衛戦に成功した連合軍は、最後の詰めに周辺の橋梁を片端から爆破し、カールスルーエ橋頭堡に立てこもります。ドイツ軍は、なけなしの増援を投入して、反撃準備に移りますが・・・。
 
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第7ターン、またもや先手を取ったのは、連合軍でした。ドイツ軍の増援が出尽くしたと見るや、橋頭堡に集結していた3個師団を投入して、ドイツ軍最後の反撃部隊を強襲します。正面からの力押しで、1個スタックを後退させ、マンハイム南部まで戦線を押し上げます。
 
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あきらめの付かないドイツ軍は、1:1攻撃をしましたが、3個旅団の壊滅と引き替えに、3ステップロスを与えるのが、やっと・・・。
 
開けた第8ターンの開始フェイズに、秋季の到来によって、ゲーム終了。8つの東岸ヘクスを占拠し、補給線を守りきった連合軍の勝利となりました。
 
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はじめは中々、勝てなかった連合軍ですが、高移動力による機動戦と同一師団効果による高比率のMAを駆使することで、ドイツ軍を圧倒できるようになりました。フリー・シークエンスやMAなど、それなりの習熟を必要としますが、慣れれば、パットンが描いた大機動戦を満喫できる一品です。
 
仮想戦と言うことで、人気がない「DAGGER THRUSTS:PATTON」ですが、興味にある方は、ちはら会でいかがでしょう?猛将パットンでも、手負いのドイツ軍でも、どちらでも引き受けますよ~。

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