先日、3割突破を果たしたばかりの第一次世界大戦から、「1914:栄光の終焉」(CMJ)とハガキゲーム「Battle of the Falkland Islands」(CMJ)をkawaさんとプレイしました。
[1914:栄光の終焉(CMJ)]
ミスター第一次世界大戦こと、テッドレーサー氏デザインで、第一次世界大戦の初戦となるフランス侵攻を扱った作戦級です。基本はシュリーフェン・プランの再現ですが、ダミーを使用するため、プレイヤーなりの攻撃重点を設定することが可能です。
初めは作戦の立て方が難しいため、それなりにソロ演習を行っていたmitsuがドイツ軍を、kawaさんが防御側の連合軍を担当します。
ゲームに先立って、エラッタを確認しました。
・フランス軍の増援「35]は、「3S」(3ターン、南部からの増援)と見なす。
・[3]-1-6などのフランス軍騎兵は、単なる表記ミス。実際は、3/1-6として扱う。
・ダミーは復活せず、攻撃を受けると失われる。
・フランス軍の増援「35]は、「3S」(3ターン、南部からの増援)と見なす。
・[3]-1-6などのフランス軍騎兵は、単なる表記ミス。実際は、3/1-6として扱う。
・ダミーは復活せず、攻撃を受けると失われる。
kawaさんの立てたプランは、南部に攻勢をかける17号計画。2個軍ほどの兵力を最南部の山岳地帯に配置し、攻撃によるVP獲得をめざします。
これを見て取ったmitsuは、右翼に最重点をおく、正統派のシュリーフェン・プランを採用。が、連合軍がまともに対応すれば、ベルギーで足を止められる可能性が高いので、行き詰まった時に重点を変えるべく、メッツ周辺にダミー付きで少なからずの精鋭軍団を配置しておきます。うまくすれば、これが勝負を決めるかも・・・。
第1ターン、フランス軍は山深き南部に侵攻し、攻撃準備を整えます。その分、北部は騎兵を含めても手薄で、ベルギー北部までの戦線は張れそうにありません。
続くドイツ軍は、事前の計画通り、ミューズ河東岸をかすめて、西に向かいます。閂にあたるリエージュには、精強の2個軍団と全砲兵を投入し、一撃でこれを奪取します。中央部ではナンシー近郊までドイツ軍が前進し、後の制圧の足がかりを作ります。
第2ターン、フランス軍は17号計画を発動し、山岳部の都市に攻撃をかけます。が、1/0と一方的な損害を被り、益少なし。
一方、ドイツ軍は強行軍を使って、西方への突進を続け、ナミュールを包囲します。連合軍は兵力不足が祟って、アルデンヌに戦線を引くのがやっとです。
第3ターン、アルザス軍が無益な攻撃を続行する傍ら、ベルギー軍は包囲殲滅の危機に立たされたブリュッセルを放棄。フランス軍とBEFはモブージュ周辺に薄い戦線を形成します。
ドイツ軍は包囲したナミュールを10:1の力押しで攻略し、さらに西方への突進を続けます。騎兵の一部がアルデンヌを突破し、主力の第1軍はモンをかすめてフランス国境近くに迫ります。また、中央部では、歩兵の浸透が成功し、要塞化地帯に進入。要衝トゥールを半包囲します。
第4ターン、フランス軍は増援を戦略移動で北部に回すものの、穴を埋めきれず。
モブージュに要塞守備隊しかいないことに気づいたドイツ軍は、歩兵スタックを使って攻撃をかけます。3ステップの損害を出したものの、これを攻略します。
第5ターン、連合軍は労多く益少なかった17号計画が終了。対するドイツ軍は、歩兵による攻撃でアントワープを奪取すると、MAと浸透を駆使して、フランス国境を突破。イープル近郊に達します。同時に中央部に部隊を集め、サンミッシェルとトゥールににじり寄ります。
第6ターン、ベルギーを陥落させたドイツ軍はMAによって、穴をあけると、そこからダミーを被った騎兵と歩兵が浸透し、西岸まで2ヘクスに迫ります。連合軍は片端から増援とイギリス軍を投入しますが、動きを止められず。
第7ターン、北部に大量の増援と転用した連合軍は、要衝アベヴィルまで3ヘクスのところで、なんとか戦線を安定させます。
が、これがドイツ軍の罠でした。北部への移動で防御密度が落ちた連合軍中央部に、ダミーを使って部隊を結集させていたドイツ軍が一斉に攻撃をかけます。この結果、要衝サンミッシェルが陥落!ベルギー軍の国外退去(全滅扱い)により、26点まで来ていたVPが30点を超え、この瞬間、ドイツ軍のサドンデス勝ちが決定しました。
「う~ん、17号計画は、やってはダメだな・・・」北部への展開が遅れたため、ドイツ軍の突進が優り、ベルギーを失陥。あわてて、部隊を回したものの、今度は薄くなった中央部を破られて、勝負ありでした。今度、プレイする時はソロしてから、とkawaさんが残念そうでした。
馴染みが少ないWWⅠアイテムでダミーを使用したり、ZOCがなくMAが制限なくできたり、そのくせ、ユニットは戦線を張るのがやっとなので、運用が思いの外、タイトです。かつ、補充や戦略移動、防御施設、重砲兵など、ちょっとしたルールが多く、のべ30ターンの長丁場。WWⅡならば、通常のルール量ですが、テーマのマイナーさ故に、ほとんどプレイされていないのでは?
が、プレイした感想としては、傑作「1918」には劣るものの、貴重なWWⅠ初期の攻勢を描いた正統派の作戦級として、十分に評価できると思います。このまま、未プレイゲーム群に埋らせてしまうのは、もったいないので、もし、希望者がいれば、ちはら会か千葉会で挑戦を受けますよ~。
[Battle of the Falkland Islands(CMJ)]
いわゆるダブルブラインドの通商破壊戦で、ドイツ軍は北部から離脱するか、ポートスタンレーの無線基地を襲撃し、VPを得ます。イギリス軍は、敵艦隊を撃滅すれば、勝利します。勝敗はVPの多寡で決まります。
第1戦は、mitsuがイギリス軍を、kawaさんがドイツ軍を担当します。序盤、イギリス軍はポートスタンレーで石炭を詰め込みながら、敢えて索敵をせず、敵の出方を待ちます。
第3ターン、軽く牽制のつもりでD3に出撃し、初の索敵を行ったところ、いきなり、ドイツ巡洋艦隊を発見!万全のイギリス軍の前に、シャルンホルスト他3隻が撃沈となり、勝負あり。
第2戦は、陣営を入れ替えて再戦。ドイツ巡洋艦隊ははなから目標をポートスタンレー襲撃に決めていました。序盤、あえて南部海域に留まり、敵を疑心暗鬼にします。
索敵をすれども一向に見つからないドイツ軍に痺れを切らしたイギリス軍は、突破をふせぐべく、北部海域に移動します。この間、休むことなく索敵を続けたため、イギリス艦隊の位置はほぼ筒抜けに。
予想通りの展開に、ドイツ巡洋艦隊はゆっくりとポートスタンレーに向かい、第8ターンにここを襲撃!3VPを得て、勝利となりました。
ともに艦隊は1つだけなので、ルールはシンプルですが、その分、読み合いに集中できます。もとから、ブラインド好きはもってこいのアイテムでしょう。こちらも対戦を受けますよ~。