歴史・戦史研究「ちはら会」Zwei

Yahoo!ブログ終了に伴い、引っ越しました。

2013年08月

最後に取り組んだのが、古代朝鮮三国史を描いた「大戦略白村江の戦い」(GJ) です。選択チットを使用するため、毎回、展開が大きく変わります。実行可能な手番数で何がベストかを選び抜く、戦略的思考が苦しくも楽しいアイテムです。
 
今回は、Tommyさんが希望で倭・百済・高句麗軍を、mitsuが唐・新羅軍を担当します。
 
第1ターン、いきなり同一チットが重なり、1ラウンドも起こらずに終了!可能性は限りなく低いとはいえ、丸々1ターンがなくなったのは、大きな痛手です(これが最後の最後に響いてくるとは・・・)。
 
気を取り直して、第2ターン、まずは漢城に唐軍1部隊を送って、高句麗の南下を牽制。その後、新羅主力を持って、百済に侵攻します。と、ここで倭軍が安羅に上陸!かなりの6部隊を送り込んで新羅軍の後方遮断を図りますが、新羅軍は沙伐を軸に補給路を確保します。逆に補給量を超える部隊を展開しすぎた倭軍が、補給切れにより3ステップが損耗する事態に。
 
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第3ターン、援軍で百済軍を押さえ込みながら、唐・新羅軍は弱体化した倭軍に集中攻撃をかけます。なんとか、百済領に逃れたい倭軍でしたが、唐・新羅軍の防衛線を打ち崩せず、各地で包囲殲滅されます。と、早くも6ユニットを失ったため、倭軍が撤退し、百済は風前の灯火になります。
 
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第4ターン、なんとか救済したい百済・高句麗軍は、内訌と疫病で兵力の少なくなった漢城を抜き、高句麗軍を南下させます。が、唐・新羅軍の攻勢の方が早く、百済軍主力を居烈で殲滅させます。
 
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第5ターンに、百済軍が消滅し、残りは高句麗だけに。高句麗は遅滞戦術で兵力を撤退させます。唐・新羅軍は、第7ターンまでに討ち入り準備を終えます。
 
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第8ターンから高句麗侵攻が始まります。大陸から唐軍が、漢城から唐・新羅連合軍が進入し、あと5エリアに迫ります。このままいけば、ギリギリ、間に合いそうなタイミングか?!
 
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最終の第9ターン、唐・新羅軍のチットは、イベントが混じり、かつ行動数は低め。かなり、厳しくなりましたが、運用がうまくいけば、勝機はある!と計算して攻撃を続行。第4ラウンドまでに、大陸側の別働隊を殲滅し、残りは国内城に籠もる国王と泉蓋蘇文のみ。疾病で1ヒットを与え、最終ラウンドへ。
 
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が、ここで高句麗軍の先制!高句麗軍は国内城から出撃し、巧妙な遅滞戦術に。唐・新羅軍はわずか参のチットをもとに、最後の移動を行いましたが・・・平壌を奪還した泉蓋蘇文が生き残り、規定により高句麗軍の勝利となりました。
 
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ああ、あの第1ターンがなければ!いや、せめて、あと一ラウンドあれば!後から考えれば、まだ、いくつか手があったのですが、敵のチットがわからない中では、やむをえずか。

戦略的な反省としては、冬季損耗を恐れすぎたので、もう少し積極的に高句麗討伐に向かってもよかったかもしれません。
 
選択チットの組み合わせとイベントの効果により、展開が大きく変わる本作。いずれにしろ、簡単には底が見えない(奥の深い)秀作です。次は、きっちり借りを返すぞ!

この日の本命が、古典的三国志マルチの「三国志演義」(エポック)です。日本で最も早く発売された三国志もので、いわゆる三国志の登場する武将たちのバトルロワイアルです。
 
今回は5名のため、中原と北部、呉越までの地域を使用します。スタートの勢力は以下の通り。
翼州…田豊(mitsu)
洛陽…虞翻(エンジョウ)
長安・并洲…歩鴽(sawada)
徐州…跡継ぎ2世(kawa)
建業…跡継ぎ1世(Tommy)
 
序盤、人材に恵まれたのは、歩鴽(sawada)。三顧の礼で引き当てた陸遜を核に、北辺を固めます。文官にも恵まれ、かなり有望だったのですが・・・。
 
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ゲームは、天命により一気に荒れます。2ターン連続で北狄が発生!うち、一つは50戦力!北辺沿いに領土を持つ歩鴽(sawada)は分断され、優秀な人材を生かすことができず、一気に衰退します。「二度と北になんか、領地を置かないぞ~」(笑い)
 
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この隙に、北狄討伐を名目にして虞翻(エンジョウ)が長安を簒奪!このままいくと、虞翻(エンジョウ)の一人勝ちになる、と判断した田豊(mitsu)が宣戦し、魏に侵攻し、洛陽に圧力をかけます。と、何を思ったか跡継ぎ1世(Tommy)も南部から参戦し、虞翻領土をかすめ取りに行きます。「ちょっとやってみたかったから・・・」(笑い)これで、虞翻・田豊・跡継ぎ1世は膠着状態に。
 
唯一、局外にいた徐州の跡継ぎ2世(kawa)は、なんと二度の君主死亡!裏切りこそなかったものの、凶作も重なって、制圧が遅れます。「天命って、悪い札しか入っていないんじゃ?!」(笑い)
 
中盤は、お互いに牽制をしながら、残り少ない中立領土の制圧に。長安返還で一時的に虞翻(エンジョウ)と休戦を結んだ歩鴽(sawada)は、必死に旧領の回復を図ります。
 
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徐州の跡継ぎ2世(kawa)も無象の武将を率いて、なんとか東方を制圧(はじめから文官がいないなど、最後まで人材には恵まれず)。
 
膠着状態の田豊(mitsu) は別働隊を使って遼東半島に向かい、計略により呂布を手に入れたものの、中立の龐統を取り逃がし!あろうことか、敵側の虞翻(エンジョウ) に走ってしまいます。「なんてこった!」これで人材的には虞翻(エンジョウ) が突出します。
 
勝利を目指した終盤、台風の目(?)になったのは跡継ぎ1世(Tommy)でした。なんと、虞翻(エンジョウ)と紛争中だったにも関わらず、安易にとれる北部に目が翳んで侵略!「こっちの方が楽だから・・・」これに対し、中立の平定を終えた跡継ぎ2世(kawa)は圧倒的な兵力を持って反撃し、これを撃退してしまいます。
 
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逆襲を受けて存亡の危機に立った跡継ぎ1世(Tommy) は、手薄な下邳に侵攻し、敵の補給路を断とうとしますが、わずか2戦力に敗退!敗走の中、君主が死亡し、跡継ぎがあまりにカリスマが低かったために、70%以上の武将/文官が裏切り!「なんてこった!」ひとり台風の目の不運に、みんなで大笑い。
 
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北部では、虞翻(エンジョウ) と田豊(mitsu)の最終決戦が行われます。南部の脅威がなくなった虞翻(エンジョウ) は、徐庶等の優秀な人材率いる大軍を投入し、田豊(mitsu)を圧倒します。が、田豊(mitsu)もゲリラ戦で敵の補給線を分断。最後に歩鴽(sawada)と結んだ同盟で補給線を回復すると、切り札の呂布を投入して、兗州を奪還します。
 
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と、ここでゲーム終了。38点を獲得した田豊(mitsu) の勝利となりました。兗州奪還がなければ(あるいはもう少し続いていたら)勝利は虞翻(エンジョウ) に譲っていたでしょう。
 
天命と欲と計算が渦巻いたマルチで、3人が初プレイでしたが、十分に楽しんで(苦しんで?笑い)いただけたようです。また、みなさんで再戦したいものです。

人数待ちの間に、早く来た3人でプレイした緒戦が、「ヘビーメタル」(ツクダ)です。いわゆるツクダアニメシリーズで、精密なプロットシステム。これほど、面倒なアイテムがプレイしているのは、ちはら会くらい?!(笑い)
 
kawaさんが初プレイだったので、B級HMをランダムチョイスして、バトルロワイアルです。

叛乱軍アローン(mitsu)
グライア(エンジョウ)
ディザード(kawa)
 
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序盤は、お互い、射撃はほぼ効果なし。
 
中盤、距離が近づいたところで、グライア(エンジョウ)が動きます。目標は最も優秀な機体のディザード(kawa)。
必死にため込んだエネルギーを集中使用して、グライア(エンジョウ)が射撃をしかければ、ディザード(kawa)も高い効率を使って反撃。と、ディザードの射撃があろうことか、グライアのパワーランチャーを直撃!
 
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飛び道具を失ったグライア(エンジョウ)は、セイバーを片手にディザードに切り込みます。ディザード(kawa)の不慣れもあって、巧妙な立ち回りで、なんと左足を破壊してしまいます。
 
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このままではやられると悟ったディザード(kawa)は、自らもセイバーを握ると、足を止めて壮絶な切り合いに移ります。執拗な下段切りで、グライア(エンジョウ)の右足を破壊!
 
同時に、グライアはセイバーを持つ敵の左手を切り落とし、両者とも満身創痍。
 
ここで、局外の叛乱軍アローン(mitsu)は、押っ取り刀で駆けつけると、側面から射撃を浴びせます。ディザード(kawa)の右足にヒットを与えたところで、お昼になったので、お開きに。まあ、両者で死闘をしてくれたので、このままいけば、叛乱軍アローンが漁夫の利で勝利(?)でしたね(遅れていっただけなのに、笑い)。
 
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やってみると、思った通り、かなり面倒ですが、どうも不思議な魅力があるらしく、HAさんからもリクエストを受けています。折を見て、また、持ち込みます。

やっと暑さも一息ついた8月最後の日曜日に、第103回ちはら会が開かれました。5名の常連が集い、B級から三国志マルチ、朝鮮史、北アフリカものを楽しみました。
 
先日のプレイアイテムと戦績は、以下の通りです。
ヘビーメタル(ツクダ)
 叛乱軍アローン(mitsu)・グライア(エンジョウ)・ディザード(kawa)
三国志演義(エポック)
 ○田豊(mitsu)・虞翻(エンジョウ)・歩鴽(sawada)・跡継ぎ2世(kawa)・跡継ぎ1世(Tommy)
大戦略白村江の戦い(GJ) 
 ○倭・百済・高句麗軍(Tommy)対唐・新羅軍(mitsu)
ロンメル・アット・エルアラメイン(SLGamer) 2戦
  ○イギリス軍(kawa)対ドイツ軍(sawada)
  ○イギリス軍(sawada)対ドイツ軍(エンジョウ)
 
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イメージは、「ロンメル・アット・エルアラメイン」(SLGamer)。同人ゲームとは思えない本格的なコンポーネントで、エルアラメイン戦を描きます。kawaさん、sawadaさん、エンジョウさんが代わる代わるでプレイをしていました。、ルールは簡単だけど、考えることが多い秀作とのことです。

8月後半の休日に、久しぶりに茨城会へ行ってきました。3年ぶり、2回目の訪問です。今回はじっくり風景も見たかったので、自動車化輸送の旅です。
 
途中で偶然、立ち寄った「予科練平和記念館」。思うところあって、MAで別記事にしてあります。
http://www.mustattack.com/?m=pc&a=page_fh_diary&target_c_diary_id=30125&comment_count=1
 
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お昼前に着くと、会場はすでに熱気溢れる対戦が・・・。sinyamagさんや喜多川さんの「トワイライト・インペリウム」、HAさんの「激闘川中島」など、ちはら会では見かけないアイテムが実に楽しそう。今や、茨城組となったmoritaさんが航空祭のポスターを広げていました。
 
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対戦の切れ間に、組み合わせを変えてくれまして、こまいふさんと「大戦略白村江の戦い」(GJ)をプレイ。序盤から内訌で鬼室福信などを失うものの、内訌返しで唐軍を弱体化。倭・百済軍が鉄壁の守りを見せます。
 
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と、中盤に新羅軍が突出した隙を突き、甲部隊で金城を占領。金庚信を包囲殲滅し、新羅を滅亡させます。
 
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倭軍が損害に耐えかねて撤退してしまうものの、高句麗軍の南下で唐軍を封じ込めます。この状態では厳しいということで、百済・高句麗軍の勝利となりました。
 
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次もこまいふさんのお誘いで、「五虎三国志Ⅱ」(GJ)を、HAさんと三人でプレイ。ちはら会ブログをこまめに見ていただいているようで、「よく対戦されていますよね」と持ってきてくれたそうです。ああ、こんな場末のブログをありがたや。
 
とはいえ、二人とも初プレイなので、mitsuがインストします。陣営は、以下の通り。
孫権…mitsu
劉表…HA
曹操…こまいふ
 
前半は、mitsuが同盟に成功した袁紹を使って、曹操と戦闘に入ります。この間に、孫権と劉表は順調に領土を伸ばします。劉表は人材登用で呂布を引き、長安の攻略に成功します。
 
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事態が大きく動いたのは、中盤でした。曹操による暗殺により、呂布が死亡。と、続けざまに、曹操陣営に軍師が登場します。うち一人は諸葛亮!軍師勢による怒濤の調略がはじまり、袁紹と劉備とも一時、曹操に味方します。孫権と劉表はこれを中立化するのがやっとです。
 
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と、その間に兵を蓄えた曹操軍が、諸葛亮らを前面に押し立てて、南進。圧倒的な戦闘力で劉表陣営を切り崩し、16VPを獲得して、勝利しました。
 
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最後の対戦は、mitsuが持ち込みの「文禄朝鮮の役」(GJ)。HAさんは初プレイということで、インストになります。陣営は希望によりHAさんが日本軍を、mitsuが明・朝鮮軍を担当します。
 
序盤、行軍drに恵まれた日本軍は破竹の勢いで前進し、第3ターンに漢城を占領します。また、鍋島隊が、機動力を生かして電撃的に全羅道を制圧します。
 
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これに対し、朝鮮軍は各ボックスに1ユニットずつを捨て駒にする遅滞戦術で対抗します。最前線までの補給線が伸びきった第8ターンに、忠清道と京幾道で義兵蜂起をし、前線への連絡線を断ち切ります。
 
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日本軍は、釜山に集結した後方予備を持って、連絡線の打通のために北上しますが、これは朝鮮軍が仕掛けた罠でした。強力な戦術値3の武将を配置し、突進を防ぐとともに、慶尚道と全羅道に大量の義兵を発生させます。前進する日本軍予備隊の後方をさらに遮断する二重包囲に。
 
慌てた日本軍は前衛部隊を反転させますが、補給切れのため、効率が低下。そこを明軍の主力が追撃し、小西隊を全滅させ、黒田隊も半壊させます。
 
やむをえず、細川隊や小早川隊を中部に投入しますが、この隙に朝鮮軍の義兵が電撃的に釜山を占領。日本軍の全部隊が補給切れになる三重包囲に、挽回は困難ということで終了になりました。
 
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このゲームの典型的な展開になったわけで、自分も初めの頃はとにかく日本軍が勝てなかったことを思い出しました。不利な状況でも最後まで見たいのでと、お相手いただいたHAさん、どうもありがとうございました。

諸般の事情により、オフ会のAARが遅れましたが、最後の記事を掲載します。
 
最後に、マイブームの太平洋海戦ジャンルから「日本機動部隊」(CMJ)第二次ソロモン海戦をエンジョウさんと対戦しました。アメリカ軍をmitsuが、日本軍をエンジョウさんが担当しました。
 
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このシナリオは、二日設定なんですが、日によって航空戦力の優越が変わります。初日は日本軍は正規空母2隻+軽空母1隻で、アメリカ軍は正規空母2隻とやや日本軍に分があります。二日目は逆にアメリカ軍にワスプが加わるため、アメリカ軍有利に。ちなみにヘンダーソン基地にも航空隊がいますが、ほぼ日本軍の夜間砲撃でつぶされるので、大きな影響はありません。
 
初日は、空母艦隊が慎重に展開したため、前衛のたたき合いになります。両軍のピケット艦(駆逐艦)が爆撃を受け、7-8隻ずつ、損害が出ます。
 
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事態が大きく動いたのは、第7ターンでした。前方にいた日本軍の「機動部隊」を攻撃したところ、空母龍驤を確認!CAPの零戦に半数の攻撃機が撃退されたものの(実に7ステップ!)、3ユニットが投弾し、これを大破にします。
 
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また、日暮れ間際に、ガダルカナル島に接近する艦隊(輸送船団)を、エンタープライズ隊が捕捉。ドーントレスの攻撃により、2隻の輸送船を撃沈します。これにより、日本軍が上陸を諦めたため(ルールの規定)、アメリカ軍は10VP を獲得します。
 
一日目が終わったところで、VPは18:5.5とアメリカ軍有利に展開します。予想以上だったのは、航空兵力の損耗で、CAPばかりか、対空砲火により、両軍とも10ステップ近くの損害を受けます。まだ、空母決戦に至っていないのに、すでにこの状態です。
 
夜間に入り、主導権を取ったのは、日本軍でした。輸送艦隊を解散した日本軍は、水上艦隊を編成し直し、ヘンダーソン基地に艦砲射撃を行います。これを予測していなかったアメリカ軍は大損害を受け、基地は壊滅します。
 
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遅まきながら、戦艦を含む護衛艦を分派して、この重巡艦隊を叩き、ほぼ壊滅状態にしますが、夜戦の雷撃により、ノース・カロライナが失われます。
 
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明けて、二日目、両軍の正規空母同士で決戦の幕が開きます。先手を取ったのは日本軍で、第15ターンにエンタープライズを捕捉!二空母の全力攻撃でしたが、こちらもF4Fを全て迎撃に回して、壮絶な空中戦が展開され、結果、1/3の攻撃隊が撃退されます。それでも生き残った雷爆撃機により、ついにBigEを中破(発着艦不能)にします。エンプラ攻撃隊の決死の攻撃は、零戦に阻まれて、損害なし。これで、空母数は2:2に。
 
次に、お返しとばかりに、アメリカ軍が二空母による全力攻撃を行います。向かった先で、二機動部隊を発見します!(翔鶴・瑞鶴の合同編成)が、これも濃密なCAPに阻まれ、攻撃機は半数以下に。やむを得ず、戦力を集中して、瑞鶴を狙いましたが・・・見事に撃沈!これで、日本軍の稼働空母数は1隻になります。
 
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と、ここで、状況の不利を悟った日本軍が撤退を開始し、ゲーム終了となりました。VPとしては、40:17.5で、アメリカ軍の大差による勝利でした。
 
日本軍としては、初日は慎重な展開でしたが、航空優勢を生かして、全力で攻撃を挑む手もあったかも知れません。1:2くらいの損失割合で、敵空母に損害を与えられれば、輸送船団の上陸は、十分に可能です。
 
一方で、アメリカ軍としては、今回のように、前衛を叩きながら、VPを小幅に稼ぎ、敵の攻撃を誘うことがいいかもしれません。決戦は、もちろん、ワスプが合流する二日目に。また、輸送船団を叩ければ、それだけで10VPを獲得できるので、ダミーをうまく生かして、狙う価値は十分にあります。
 
これで、全シナリオ/ヴァリアントのうち、8つをプレイできたので、このまま、勢いに乗って、制覇を目指します。

スパークリングを終えたところで、エンジョウさんと対戦したのが、古典的作戦級の「バルジ大作戦」(CMJ) です。今回は二面打ちということで、mitsuが連合軍を、エンジョウさんがドイツ軍を担当します。
 
序盤から、作戦級の鬼-エンジョウさんの強気の攻撃が行われます。装甲全てを北部から中央に配置。第1ターンの第6SS装甲軍の攻撃では、第2次移動で味方の擲弾兵を踏みつぶしてオッズを上げる「踏んで来い攻撃」を敢行。その甲斐あって、第3ターンには早々にサンビットが陥落します。
 
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が、dr自体は微妙なことが多く、押してはいるけれども、ExやD損害が少なく、連合軍の損害はかつてないほど少なくなります。となれば、当然、スタック密度が上がり、北部は深い森以外では3枚スタックが成り立つくらい。
 
ならばと、中央の突進で戦線を広げようとしますが、スコルッツィーニ狩りが、これもかつてないほど順調のため、戦略移動の展開が限られます。第5装甲軍の全力を挙げて突進しましたが、連合軍の機動防御グループとの混戦に巻き込まれ、アンブレーブ河を渡った時には、すでにイギリス軍がリエージュに展開をしていました。
 
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なんとか、突破を試みましたが、堅い防御に戦線が膠着。逆に中央部から始まった連合軍の反撃で、マルシェを奪還されたところで、連合軍のサドンデスが確定し、終了となりました。
 
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久々のバルジで結構、つまらん戦術上のミスはあったのですが、基本構想とdrに救われました。

真夏の休日に、常連さんたちをお誘いして、自宅オフ会を開きました。Tommyさんとエンジョウさんが来宅し、以下のアイテムを楽しみました。
 
大戦略白村江の戦い(GJ)  2戦
 ○百済・高句麗・倭(mitsu)対唐・新羅(エンジョウ)
 ○百済・高句麗・倭(mitsu)対唐・新羅(Tommy)
バルジ大作戦(CMJ) ○連合軍(mitsu)対ドイツ軍(エンジョウ)
日本機動部隊(CMJ)S7第二次ソロモン海戦  ○連合軍(mitsu)対日本軍(エンジョウ)
 
緒戦が「大戦略白村江の戦い」(GJ)で、mitsuのインストでエンジョウさんと対戦します。その名の通り、大化の改新直前の朝鮮半島における戦争を扱ったものです。百済・高句麗・倭の連合軍に対し、唐・新羅軍が攻勢をかけます(史実では後者が勝利)。
 
システムは、ランダムチット+デッキ構築といったもので、ランダムに引いてきた6枚の作戦チットを組み合わせて、作戦を立てます。お互いに1枚ずつ出し合って、数値分だけ、ユニットを活性化します。この値が2-7と幅があり、1作戦ポイントに付き、1ユニットを1マス動かせます(海路だと2作戦ポイント)。この時、両軍が全く同じチットを出すと、そこでそのターンが終了してしまいます。
 
マップはポイント・トゥ・ポイントで、自国内だと補給線を切られない限り、補給が来ますが、敵国の場合はエリアをユニットで支配しないといけないので、侵攻するほど、兵力が先細りになります。
 
第一戦は、防衛の難しい百済・高句麗・倭をmitsuが、攻勢側の唐・新羅をエンジョウさんが担当します。
 
序盤、半島に兵力を送り込み、攻勢に転じようとする唐軍に対し、三国連合軍は内訌を有効活用して、集中を妨げます。やむなく、新羅軍を使って攻撃をしますが、倭からの増援で戦線を持ちこたえます。
 
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と、そのうち、高句麗軍が南下を開始し、連絡ルートを確保します。
 
これに対し、第6ターンに唐軍が取った手は、高句麗軍の補給線の要である漢城攻略作戦でした。4個軍16戦力の大軍で海岸に上陸すると、そのまま、漢城へ。高句麗軍も主力を呼び戻し、14戦力で乾坤一擲の決戦に。drによっては、結果はわかりませんでしたが・・・精鋭高句麗軍のdrが炸裂!防御射撃の先制を生かして、わずか2ラウンドで、唐軍を圧倒します。
 
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兵力の大半を失った唐軍は、ゲーム期間での再建は不可能と見て、講和となりました。
 
第二戦は、同じ陣営で百済・高句麗・倭をmitsuが、攻勢側の唐・新羅をTommyさんが担当します。
 
第1ターン、ソロで感覚を掴んでいたTommyさんが的確な攻勢を発動。別働隊で退路を断つと、白村江(周留)に唐軍主力が包囲攻撃をかけ、百済・倭の4スタックを殲滅してしまいます。2年早い、白村江の惨敗です。
 
このままだとジリ貧の三国連合軍は、高句麗軍を南下させるとともに、百済・倭の精鋭(甲部隊)を安羅から東進させ、電撃的に金城を占拠します。
 
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焦った唐・新羅軍は、唐軍の援軍を持って、金城を奪還しますが、これが三国連合軍の罠でした。第4ターン、巧みな遊撃戦で新羅軍の地方隊(2ステップ)を撃滅すると、高句麗・倭・百済軍で機動戦に持ち込み、敵の主力を金城周辺に包囲してしまいます。
 
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ターンエンドで猛烈な損耗を喰らった唐・新羅軍は、増援を持って、補給路を確立しようとしますが、ここで三国連合軍が動き(チット)を読んで、サドンデスのターン終了!
 
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もはや、回復は不可能ということで、三国連合軍の勝利となりました。
 
いやー、ルールは簡単ですが、戦略が実に悩ましい。唐・新羅軍は正規戦では圧倒的な戦力を持つものの、敵地の占領(支配のための拘束)を考えると、決して潤沢ではありません。百済・倭軍は戦力は少ないですが、戦術に優れた武将(甲部隊や武属性)がおり、これをうまく使って敵後方の攪乱を行い、高句麗軍の掩護を待ちます。
 
これに加え、イベントによる振れや同チットによるサドンデス終了などが、色を添え、簡単に底が見えない好ゲームです。しばらく、ちはら会で楽しめそうです。

先日、盟友Tommyさんと、自宅オフ会を開きまして。短時間でしたが、ガチンコのゲームと楽しい会話ができました。アイテムは、マイブームの太平洋海戦ジャンルから「日本機動部隊」(CMJ)ミッドウェイ海戦です。アメリカ軍をTommyさんが、日本軍をmitsuが担当しました。
 
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ご存じの通り、やや兵力で勝る日本軍が最悪のタイミングで奇襲を受け、空母の損失としては4:1で大敗した海戦です。このシナリオでも、夜間索敵により、情報面では連合軍が圧倒的に有利です。加えて、日本軍の移動制限とミッドウェイ空襲の強制により、アメリカ軍は、ほぼ確実に先制攻撃を行えるようになっています。
 
そこで、日本軍が取った(数少ない)方針は、以下の通りです。
・限度いっぱいの6艦隊を編成する。うち、2艦隊は駆逐艦3隻のおとりとする。
・防御力の高い赤城/加賀に十分な護衛戦力を付け、敵の攻撃を受けやすい前面に艦隊を配置する(できるなら、敵の攻撃誘導を)。
・ミッドウェイ空襲は、九九艦爆を主力にした十分な戦力を投入し、(可能な限り)一撃で撃破する(史実の轍を踏まない)。
・チャンスがあれば、航空攻撃により、迅速な反撃を行う。当面は、敵空母の撃沈ではなく、中破による空母機能の喪失を狙う。
 
第1-2ターン、進撃する日本艦隊を、夜間索敵が照らします。索敵チットの引きもよく、夜明け前には全てのダミーが除去され、艦隊の位置が明きらかになります。
 
第3ターン、強制攻撃を義務づけられた日本艦隊は、ミッドウェイ島に九九艦爆8ユニットの圧倒的な攻撃力で空襲を行います。これに対し、アメリカ軍はヨークタウンとエンタープライズの戦闘機隊まで投入して防空戦闘に勤めますが、護衛の零戦を突破できず。対空砲火も物ともせず、艦爆が投弾を行い、一撃でミッドウェイ島飛行場を廃墟にします。
 
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アメリカ軍も、ミッドウェイ島の陸上機で蒼龍艦隊に攻撃をかけましたが、直衛の零戦により半数が撃退され、残った攻撃機も戦果なし。
 
後知恵ですが、アメリカ軍は空母を慎重に後方配置にしたため、第3ターンに日本艦隊に艦載機で攻撃ができなかったことが大きかったです。また、そうならば、戦闘機を主体に発進準備を整え、ミッドウェイ島の上空直掩を増やす手や陸上機による攻撃をバラして確実な索敵を行う手もありましたが、そうはならず。
 
とはいえ、未だ、攻撃機の収容に余念がない日本艦隊に対し、第4ターン、エンタープライズとヨークタウン隊が先制攻撃をかけます。目標は、強力な護衛艦に守られた赤城(日本軍の目論見通り)!猛烈な対空砲火で照準を反らせたことで、なんとか沈没を免れます(大破)。残った6戦力では空母攻撃は難しいと判断したアメリカ軍は、三隈を大破にして、去っていきます。艦載機数ではアメリカ軍の方が多いものの、ともに空母の隻数は3対3。これなら、まだ、十分に勝機がある!
 
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第5ターン、両軍の航空攻撃が正面からぶつかり合います。アメリカ軍は先の頑強な防御態勢に影響され、3隻の攻撃隊を蒼龍に集中します。28戦力の雷爆撃は圧倒的で、蒼龍と護衛の長良が撃沈されます。
 
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対する日本軍は、敵の航空能力を奪うことを最重要にして、3隻全てに攻撃機を割り振ります。猛烈な防御砲火でホーネットへの攻撃こそ、阻止されましたが、BigEを中破(着艦不能)に、ヨークタウンを撃沈します。これで、隻数は1.5対2と、日本軍が逆転します。
 
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その後、お互いに攻撃準備を進めた両軍は、第8ターンに再び、壮絶な殴り合いを行います。2隻の空母からの集中攻撃を受けて、ホーネットと飛龍がともに爆沈します。その結果、稼働状態の航空兵力は、日本軍の加賀1隻となり、アメリカ軍の勝機がないということで、終了となりました。
 
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今時点の損害は
アメリカ軍:45.5点
日本軍:41.5点
 
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が、今後、一方的に日本軍が残存艦隊を叩き続ければ、おそらく辛勝にはなることでしょう。
 
とりあえず、奇襲を受けなかっただけ、史実よりはかなりマシな結果になりました。

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