最後に取り組んだのが、古代朝鮮三国史を描いた「大戦略白村江の戦い」(GJ) です。選択チットを使用するため、毎回、展開が大きく変わります。実行可能な手番数で何がベストかを選び抜く、戦略的思考が苦しくも楽しいアイテムです。
今回は、Tommyさんが希望で倭・百済・高句麗軍を、mitsuが唐・新羅軍を担当します。
第1ターン、いきなり同一チットが重なり、1ラウンドも起こらずに終了!可能性は限りなく低いとはいえ、丸々1ターンがなくなったのは、大きな痛手です(これが最後の最後に響いてくるとは・・・)。
気を取り直して、第2ターン、まずは漢城に唐軍1部隊を送って、高句麗の南下を牽制。その後、新羅主力を持って、百済に侵攻します。と、ここで倭軍が安羅に上陸!かなりの6部隊を送り込んで新羅軍の後方遮断を図りますが、新羅軍は沙伐を軸に補給路を確保します。逆に補給量を超える部隊を展開しすぎた倭軍が、補給切れにより3ステップが損耗する事態に。

第3ターン、援軍で百済軍を押さえ込みながら、唐・新羅軍は弱体化した倭軍に集中攻撃をかけます。なんとか、百済領に逃れたい倭軍でしたが、唐・新羅軍の防衛線を打ち崩せず、各地で包囲殲滅されます。と、早くも6ユニットを失ったため、倭軍が撤退し、百済は風前の灯火になります。

第4ターン、なんとか救済したい百済・高句麗軍は、内訌と疫病で兵力の少なくなった漢城を抜き、高句麗軍を南下させます。が、唐・新羅軍の攻勢の方が早く、百済軍主力を居烈で殲滅させます。

第5ターンに、百済軍が消滅し、残りは高句麗だけに。高句麗は遅滞戦術で兵力を撤退させます。唐・新羅軍は、第7ターンまでに討ち入り準備を終えます。

第8ターンから高句麗侵攻が始まります。大陸から唐軍が、漢城から唐・新羅連合軍が進入し、あと5エリアに迫ります。このままいけば、ギリギリ、間に合いそうなタイミングか?!

最終の第9ターン、唐・新羅軍のチットは、イベントが混じり、かつ行動数は低め。かなり、厳しくなりましたが、運用がうまくいけば、勝機はある!と計算して攻撃を続行。第4ラウンドまでに、大陸側の別働隊を殲滅し、残りは国内城に籠もる国王と泉蓋蘇文のみ。疾病で1ヒットを与え、最終ラウンドへ。

が、ここで高句麗軍の先制!高句麗軍は国内城から出撃し、巧妙な遅滞戦術に。唐・新羅軍はわずか参のチットをもとに、最後の移動を行いましたが・・・平壌を奪還した泉蓋蘇文が生き残り、規定により高句麗軍の勝利となりました。

ああ、あの第1ターンがなければ!いや、せめて、あと一ラウンドあれば!後から考えれば、まだ、いくつか手があったのですが、敵のチットがわからない中では、やむをえずか。
戦略的な反省としては、冬季損耗を恐れすぎたので、もう少し積極的に高句麗討伐に向かってもよかったかもしれません。
選択チットの組み合わせとイベントの効果により、展開が大きく変わる本作。いずれにしろ、簡単には底が見えない(奥の深い)秀作です。次は、きっちり借りを返すぞ!