今週のソロプレイ第4弾は、「戦艦の戦い」(CMJ)から、太平洋戦争の仮想戦となる「サマール沖決戦」です。史実では、小澤艦隊の陽動に引っかかて、主力を北上させたハルゼーですが、ここでは用心のため、サン・ベルディノ海峡に戦艦隊を残した設定になっています。レイテ湾に向かう栗田艦隊と封鎖中のアメリカ艦隊が、深夜のサマール沖で砲撃戦を交えます。

主力の戦艦隊では、アメリカ軍が総合火力で、優勢。一方、重巡洋艦は日本軍が数で優位に立ちます。が、最大の特徴は、アメリカ軍の全艦艇が発展型レーダーを搭載していることです(日本軍は、大和のみ、しかも初期型)。
となると、アメリカ軍はレーダーの優位を生かして、距離を置いて一方的に攻撃を行いたいところです。日本軍は、逆になるべく接近戦をしかけながら、隙を見てレイテ方面(東端)からの突破を目指します。
第1ターンは、アメリカ軍の完全な奇襲から始まります。可能な限りの速度で、闇夜を手探りで前進する日本軍に対し、丁字戦法をとったアメリカ軍が、遠距離からレーダー射撃を浴びせます。

突然に起こった一方的な砲撃で、日本軍は大混乱に陥ります。装甲の薄い巡洋艦と金剛級を狙った射撃で、のべ、10ポイントの損害を受けます。特に、マサチューセッツの放った砲弾は、重巡羽黒のヴァイタルパートを貫通し、一撃で同艦を海の藻屑に変えます。

慌てた日本軍は、最大戦速に増速すると、敵艦隊の分散を狙って、北方に向かう重巡艦隊と南方からの突破を狙う主力艦隊に、別れます。

第2ターン、一時的に月明かりを得た日本軍ですが、レーダーを積んだ大和以外の戦艦はは敵艦への砲撃を行えず。精密なレーダーを持つアメリカ軍は、北に向かう巡洋艦に砲撃を集中し、さらに8損害を与えます。これにより、速度が低下した艦は6隻に及びます。

第3-4ターン、頭を押さえたアメリか軍による、ほぼ一方的な攻撃で、重巡鈴谷が沈没し、戦艦榛名が一時、航行不能に陥ります。日本軍も反撃をするものの、戦艦に2ヒットを与えるのと止まります。

損傷艦を置き去りにしても突破を急いだことで、第5ターンからやっと同航戦に移ります。が、不安定な月明かりでは、大和以外の連続した砲撃は不可能で、日本軍の必死の反撃に対し、アメリカ軍は安定したレーダー射撃でほぼ2倍の砲撃の機会を得ます。

唯一、レーダー射撃で対抗した大和も、第6ターンに特殊損害でレーダー装置を破壊されてしまいます。
また、北方では巡洋艦3隻と駆逐隊に加え、戦艦アラバマが加わったことで、日本軍の巡洋艦隊が危機に瀕します。日本軍もお家芸の夜間雷撃などで、アラバマに損害を与えるなど、抵抗しますが、いかんせん、多勢に無勢。


第9ターンまでに、重巡利根・筑摩が沈没、機関への損害で速度が低下した鳥海・熊野も随時、捕捉され、シブヤン海の底に沈みます。唯一、機関が無事だった駆逐隊が、第10ターンに突破できたことが、僥倖でした。

一方、南方では、アメリか戦艦の間断なき砲撃を浴びながらも、大和がその強靱な防御力を生かして、前進を続けます。この大和が敵を引きつけ続けたことで、速度が落ちていた長門と金剛は大きな損害を受けずに、後続します。

第9ターン、敵戦艦隊が大和に接近する隙に、突破ヘクスに近づいた長門と金剛は北東に転進します。気づいたアメリカ軍は、一斉に北へ転操舵し、2戦艦に砲撃を集中しますが、drが優れず、軽微な損害を与えるに留まります。ここに来て、日本軍のダメコンも光り、速度を維持。
第11ターンの大和に続き、第12ターンに長門と金剛が、ついに突破に成功します。

怒り心頭のアメリカ軍は、後続の巡洋艦を次々に血祭りに上げながら、唯一、残った大型艦-榛名に3隻が襲いかかります。戦艦ワシントンが至近距離で猛烈な撃ち合いをしながら、残りの2艦が急な転舵に備えて緩包囲し、集中射撃を加えます。

のべ、3ターンに渡る激しい砲撃を受けながらも、ダメコンと巧みな操艦であと東端に4ヘクスまで迫った榛名。が、第15ターン、北方から駆けつけた戦艦アラバマも加わったことにより、4隻の猛砲撃を受けて、ついに沈没。全ての日本艦艇がいなくなったことで、ゲーム終了となりました。

VP計算の結果は・・・
[日本軍]309点
敵艦の撃沈…62点
敵への損害…16点(CA1隻、DD2隻)
東端からの突破…231点(大和、長門、金剛、DD)
[アメリカ軍]274点
敵艦の撃沈…250点(榛名、CA6隻、CL1隻、DD1隻)
敵への損害…24点
となり、日本軍の勝利となりました。が、その差は35点ほどで、あの突破したDDが沈んでいれば、ほぼ均衡する状況でした。そういった意味では、バランスのとれたシナリオでしょう。
[日本軍]309点
敵艦の撃沈…62点
敵への損害…16点(CA1隻、DD2隻)
東端からの突破…231点(大和、長門、金剛、DD)
[アメリカ軍]274点
敵艦の撃沈…250点(榛名、CA6隻、CL1隻、DD1隻)
敵への損害…24点
となり、日本軍の勝利となりました。が、その差は35点ほどで、あの突破したDDが沈んでいれば、ほぼ均衡する状況でした。そういった意味では、バランスのとれたシナリオでしょう。
このプレイで「戦艦の戦い」(CMJ)の太平洋戦争シナリオは、全てプレイ済みとなりました。