歴史・戦史研究「ちはら会」Zwei

Yahoo!ブログ終了に伴い、引っ越しました。

2014年02月

今年は例年になく寒さが居座っていますが、3月のちはら会の予定が決まりましたので、お知らせします。
 
[日時] 3月9日(日) 10:00-20:00
[会場] 菊間コミュニティセンター 2F ボランティアルーム 駐車場あり
八幡宿駅東口から「菊間団地」行きのバスに乗車、7箇所目のバス停「菊間第3」下車
[住所]
千葉県市原市菊間1870番地4
http://www.kikuma-cwc.jp/
[輸送]
10時前に京成ちはら台駅からの移送を行います。移送希望者は、前日までに掲示板「千葉会一門掲示板」への書き込みをお願いします(リンク参照)。希望者がいた場合は、京成ちはら台駅で9:55にピックアップします(京成千葉駅発9:34)。前日までに書き込みがなければ、直接、会場入りします。
[参加費]
無料
[持ち物]
ゲームとゆとりと常識
 
イメージは、春が近づくと、プレイしたくなるWWⅡの末期戦もの。世間では別れの季節ということで、史実での締めくくりをイメージするんですよね。
 
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そういえば、旧ブログから末期戦ジャンルも更新していなし、どこかで引っ張り出してみましょうか。とりあえず、「ゼローフ&キュストリン」(CMJ)か、「ベルリン’45」(CMJ)のIFシナリオなら、準備はできています。

松戸名物のラーメンを堪能して戻ってくると、ちょうど軍神こと鹿内さんが来場。呑み会や昼食会では何度もお会いしており、その豊富な見識とウィットに富んだ表現で、いつも楽しい時間を過ごさせてもらっています。
 
が、実は、まだ、対戦の機会がなかったり(!)します(笑い)。その軍神さんから「なにか、プレイしましょうか?」とうれしいお誘いが・・・。早速、CMJ最新ハガキゲーム「ゲティスバーグ戦役」をインストしていただきました。
 
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このゲームを一言でいうと、猛烈な機動戦です。手持ちのカードを使って、北軍は2個軍団、南軍は1個軍団の移動をプロット。敵と同じエリアに進入し迎撃を受けると、(両軍とも)拘束されます。
 
では、いつ、戦闘になるか?移動時にいずれが先に機動するのか、両軍ともダイスを振って決定します(大きい方が先行)。この時、ゾロ目が出ると、即戦闘になり、ターンが終了します。
 
つまり・・・毎ラウンドごとに戦闘が発生する確率は、わずかに1/6なんです。南軍1個軍団あたりは、北軍の1.5-2倍の戦力があるため、つい、戦闘で押し切りたくなります。が、敵と同じエリアに進入しても、5/6の確率で戦闘準備のまま、膠着します。その間に、北軍が周囲から援軍を集め、気がつくと劣勢になることも・・・。
 
そのため、南軍はいつ、どこで戦闘を仕掛けるのかが、大きな決断になります。北軍にしても、数は多いものの軍団の戦力では劣るため、どの方面にどのくらいの兵力を送るのか、戦闘になったらどれを投入して交戦するのか、南軍以上に悩みます。戦闘では、勝者が敗者の退却先を決められるため、兵力集中が裏目に出ることも・・・。
 
一度の会戦で賭博を打つのではなく、常に敗北したときのことを考えて、予備を後置し、部隊を運用する。何ともタフな機動戦です。
 
10分のインストの後、経験値が必要な北軍を軍神が、個々の戦力で勝る南軍をmitsuが担当します。なお、マップはハガキを大きく拡大し(もはや、ハガキゲームとは呼べない?笑い)、ユニットは木製のトークンにデータを書き込んだ、鹿内オリジナルです(このトークンの雰囲気が抜群!)。
 
第1戦、第2戦は、様子見でじっくり進んだ南軍を、ミードを使って先手を打った北軍がシュナンドウ渓谷で封鎖し、そのまま、勝利。
 
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やっぱり、先手を取らないと、わかったので、3戦目は南軍も第1ラウンドからリーを投入し、シュナンドウ渓谷を突破します。そのまま、単独で機動戦を仕掛けるか迷った南軍は、ここでも慎重策を取って、後続を待ちます。
 
 
が、これが裏目に出て、2個軍団でゲティスバークを攻撃する頃には、北軍の主力がごっそり到着。史実もかくやの絵に描いた敗退になります。
 
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ならばと、APヒルが陽動でハリスバーグに向かうも、手練の北軍は完全無視をして、主力を持って、逆襲に出ます。
 
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ウィンチェスターに後退した南軍主力を、3方向から包囲攻撃し、ロングストリートとイーウェルを壊滅させ、盤石の勝利となります。
 
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う~ん、いくら南軍が優秀とはいえ、確率の低い戦闘に頼っていては、勝てないぞ!というわけで、4戦目はひたすら機動戦に持ち込んで、敵の隙を狙う作戦に。
 
早期にリーを投入してシュナンドウ渓谷を突破したロングストリートは、中央部に行くと見せかけて、電撃的にゲティスバーグを占領。ここでイニシアチブが続いたことで、集まってくる北軍の裏をかき、フレデリック・ハノーバー・ライツビルを踏破し、サドンデス勝利まで後1点に辿り着きます。
 
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この単独行に脅威を感じた北軍は、3個軍団を投入してロングストリートを抹殺しますが、この隙にイーウェルが手薄になったマナッサスを急襲します。戦力比は4戦力:2戦力で、十分に勝利の可能性がありましたが・・・ああ、南軍の攻撃は精彩を欠き、失敗。
 
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諦めない南軍は、2個軍団になっても機動戦で北軍を翻弄し続け、イニシアチブさえとれれば勝利という場面を2回作ります。が、ここ一番の軍神のdrは冴え渡り、先手を取らせず。メリーランド州を縦横に駆け回ったイーウェルが捕捉・撃滅されるに及んで、北軍の勝利が確定しました。
 
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惜しいところまで行ったけど、勝利はならず。この絶妙なバランスは、天下一品です。
 
このままで終わるのはもったいないので、今度は陣営を入れ替えて、mitsuが北軍、軍神が南軍で、第5戦(!)に突入します。いざ、行かん!勝利を手にするまで!
 
ところが、北軍になった途端、戦闘drが有利に・・・。リーを使って、ウィンチェスターに進んだ南軍を、第Ⅰ軍団が単独で撃退してしまいます。シュナンドウ渓谷に閉じ込められた南軍は、全力を持って北上を図りますが、北軍5個軍団の迎撃を受けて壊滅。今までの苦労がウソのような初勝利でした。
 
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ここまで、のっぴきならぬほど知恵を絞ってきた両者は、かなりヘロヘロ。最後の気力を振り絞り、最終の第6戦に入ります。
 
前回同様、単独で侵攻してきたロングストリートに対し、北軍はフレデリックス-ゲティスバーグのラインで封鎖をします。4個軍団を振り向けたことで、南軍は電撃的な突破を諦めます。
 
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と、今度は薄くなったワシントン方面に、APヒルとイーウェルの軍団を投入し、マナッサスを攻撃します。北軍は一気に勝負を付けるべく、1個軍団をシュナンドウ渓谷沿いに南下させ、退路を遮断。残った3個軍団で、南軍の主力を迎え撃ちましたが・・・ああ、ここで武運つたなく、敗走。退却は、アルディへ。
 
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ん?アルディ?なぜか、無防備な首都ワシントンを放り出して、名前も聞いたことのない寒村に敗走する北軍。そう、退却先は、勝者が決められるんだった!!次の行動でワシントン占領が確実になり、北軍がサドンデス負けでした。
 
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終わった頃は、ちょっと朦朧とするくらい、疲弊していましたが、いやー、面白かった!思ったように戦闘ができないあたりが、実に南北戦争らしくってGood。最近の中黒氏デザインのキレは、凄いです!
 
戦い終えて、一層、親しみを感じた軍神さんから、夜食の部までお誘いいただき、とても幸せな一日でした。もっとも、一番盛り上がったのは、尻怪獣アスラの話題だったような・・・(笑い)。対戦していただいたお二人に、心から感謝します。ぜひ、いつか、再戦を。

先日、久しぶりに松戸の千葉会に行ってきました。本当は前日に行きたかったのですが、大雪の影響で電車はほとんど動かず。翌日は暖かい一日だったのですが、辿り着いた松戸にはかなりの残雪が・・・。
 
会場に入ると、千葉会の良心-下総さんをはじめ、数名の方がプレイをしていまして。珍しく人出の少ない例会だったようです。
 
そのうちのお一人、少将さんが声をかけてくれまして。昨年夏の茨城会でお会いして以来だったのですが「来るとお聞きしたので、ぜひ、対戦を」と。ああ、ありがたい申し出です。
 
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早速、少将さんのリクエストで「項羽と劉邦」(GJ)をインストしました。陣営は、少将さんが漢軍で、mitsuが楚軍です。
 
序盤、人材登用で張良を選んだ漢軍はセオリー通り、章邯軍を撃退し、咸陽を制圧します。これに対し、楚軍は「新王の出現」で武漢を封鎖。やむなく、漢軍は櫟陽を通って、洛陽に辿り着きます。
 
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一方の楚軍は、臨淄で思わぬ時間を取られたものの(継続戦闘で3手番!)、第2ターンに彭越を滅ぼします。別働隊の竜旦は薊を攻略し、補給を増やします。
 
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迎えた第3ターン、前ターンの「名士の仕官」で蕭何を得た漢軍は、洛陽にハイスタックを作ると、豊富な手札を使って、張耳を味方に引き入れ、黥布にまで調略の手を伸ばします。一方の楚軍は、竜旦を西進させ、鉅鹿を攻略。これでカード数は漢軍8枚:楚軍7枚となります。
 
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第4ターン、サドンデスを狙う楚軍が仕掛けます。項羽率いる主力がその圧倒的な軍事力で襄国を蹂躙し、張耳を滅亡させます。このままでは負けとなる漢軍は、奪還を試みますが、あまりの戦術能力の差に項羽との戦闘は断念。ならばと、洛陽の主力が榮陽経由で寿春を攻略し、補給地点を6箇所に止めます。
 
通常ならば継続するところでしたが、ここで楚軍はとっておきの「背水の陣」を投入。後がなくなった竜旦軍は決死の攻撃で、洛陽を攻略します。すでに予備を使い尽くしていた漢軍にはもはや奪還する手はなく、楚軍のサドンデスが確定しました。
 
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インストでしたが「面白いですね~」と満足していただいたようで、そのまま、第二戦に。
 
序盤は、ほぼ同じような展開。咸陽を攻略した漢軍は、今度は武漢に兵を入れ、次ターンに直接、洛陽を制圧します。一方、またも継続戦闘で3手番!と出遅れた楚軍は、彭越を撃破し、中央に主力を配置します。
 
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先に仕掛けたのは、またも楚軍でした。榮陽経由でなんと洛陽に殴り込み!陳平の知恵を借りて「夜襲」をかけ、5部隊を撃破。反撃で一旦は全滅するものの「伏兵」が効を奏し、さらに5ユニットが消滅。なんと、このターンだけで漢軍のフルスタックが1/3まで損耗します。
 
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両軍とも主力が消耗したので、しばらくは回復モードに。その間も、漢軍が豊富な手札を生かして「共に謀るに足らず」で種離味をパージしたり、「陳平出奔」をかけたりとありましたが、楚軍が「名士の仕官」を逆利用して韓信を最終ターンまで出させなかったこともあり、漢軍も動けず。
 
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再び、戦雲が起こったのは、第6ターンでした。調略合戦で張耳を中立化され、痺れを切らした漢軍は、なんと襄国に軍事侵攻!これを攻略してしまいます。そこから平原にいる項羽主力に「水攻の計」をかけますが、これは「計略の看破」で無効に。
 
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迎えた最終ターン、先手を取ったのは楚軍でした。王族相手に手間取っていた竜旦がここで鉅鹿を攻略し、補給エリア数で上回ります。必死の漢軍は、主力の韓信で項羽を拘束すると、別働隊を持って鉅鹿に侵攻しますが、竜旦の厚い壁を崩せず。
 
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やむなく、調略で黥布を味方に付けた漢軍は、苑経由で寿春に侵攻するものの、戦術値1の陳平では荷が重く、会稽から移動してきた范増によって、こちらも阻止されます。結局、このまま、楚軍が逃げ切り、連勝となりました。
 
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最後に、海軍提督kawaさんとプレイしたのが、古典的空母戦と言える「日本機動部隊」(CMJ)です。今回のシナリオは、ガダルカナル島の支配をめぐる中期戦を描いた、シナリオ8「南太平洋海戦」です。
 
このシナリオは、基本的に2回戦を行い、各海戦終了後に1回ずつ、地上戦の解決をします。両軍の兵力か補給量の少ない方がヒット値となり、両軍が1d6します。いずれかの軍が成功し、片方が失敗すると、飛行場の支配権が入れ替わります。このヒット値は、海戦の結果による航空優勢と艦砲射撃によって、修正されます。初めはアメリカ軍がヘンダーソン基地を支配していますが、最終的に保持している側がガダルカナル島を支配します。
 
日本軍には、正規空母2隻+軽空母3隻がありますが、投入できるのは両海戦を合わせて、4隻相当までです。対して、アメリカ軍の正規空母2隻は、いずれも損害を受けなければ、両海戦に投入可能です。艦艇数では日本軍が優っていますが、その分、アメリカ軍には豊富な陸上機と極めて優秀な補充能力があります。ちなみに、日本軍は航空機が消耗したり、中破以上の結果を受けたりすると、補充・回復はできません。
 
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今回は、日本軍(mitsu)対アメリカ軍(kawa)となります。日本軍の作戦は、第一戦に3隻相当の空母を投入し、ヘンダーソン基地を破壊するとともに、敵空母の撃沈または大破を狙います。セットアップは、翔鶴・瑞鶴・隼鷹・飛鷹の4隻をやや東寄りに配置。大和を含む艦砲射撃部隊をスタートラインCに配置します。一方のアメリカ軍は、スタートラインに沿って大きく広がって配置しています。
 
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序盤は、陸上機同士の戦いで幕を開けます。第3ターン、長駆、ラバウルから出撃した日本軍の陸攻隊が、ヘンダーソンに到達。F4Fが迎撃に上がりますが、最強の台湾航空隊(6戦力)を含む、3護衛機と空中戦になり、全滅します。敵戦闘機の脅威がなくなった陸攻隊は、対空砲火をものともせず、見事な投弾でヘンダーソン基地を中破します。
 
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第7ターン、生き残ったヘンダーソン基地の攻撃隊は、接近を続ける日本艦隊に攻撃をしかけます。輸送艦隊を艤装していた艦砲射撃部隊-第7艦隊でした。大和を含む高火力部隊のため、一番掩護の少ない先頭の五十鈴を攻撃。見事に、大破させます。
 
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同時刻、南下を続ける機動部隊は、発見したアメリカ艦隊に1空母の攻撃機を差し向けます。正体は、案の定、ピケットの駆逐艦隊。こちらは練度十分の雷爆同時攻撃を受けて、一瞬にして壊滅します。
 
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と、そのまま、主力の空母同士は接触せずに、夜を迎えます。
 
第10ターン、ガ島に忍び寄る第7艦隊に対し、アメリカ軍の1艦隊が接触してきます。3隻の戦艦を含む打撃部隊で、これが奇襲に成功!大和がいるとはいえ、重巡が主力の日本軍はだいぶ分が悪かったのですが・・・なぜか、アメリカ軍が砲火を分散し、単艦攻撃を実施。確かにdrによっては最大の戦果を期待できる戦術ですが、日本軍に比べ決して練度が高くないアメリカ軍にとっては、奇襲効果を生かすためにも集中射撃をする選択肢もありましたが・・・。
 
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案の定、drも振るわず、駆逐艦3隻を撃沈するに留まります。対して、日本軍は酸素魚雷を含む猛烈な反撃で戦艦1隻を中破、重巡3隻を撃沈破します。
 
イニシアチブを失ったアメリカ軍は、続く、夜間戦闘により、戦艦1隻を被撃沈、1隻を被中破、重巡3隻を失い、逆に第7艦隊に追われる羽目に。余裕を得た第7艦隊は、一旦、ガ島沖合に戻ると、艦砲射撃でヘンダーソン基地を壊滅させます。
 
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夜が明けた第15ターン、両軍は期せずして、お互いの水上部隊を空襲します。さすがに、戦艦は堅かったものの、両軍とも正規空母2隻ずつの攻撃隊により、大きな損害を受けます。
 
が、これは日本軍の計算の内でした。正規空母の攻撃隊は使用済みですが、未だ、軽空母2隻の艦載機がある!一方のアメリカ軍は、前ターンに発見されていたため、一旦、距離をおこうとしますが、攻撃隊の収容のため、海域に留まることに。このチャンスに、隼鷹・飛鷹の全攻撃機が、片方のTFに集中攻撃をかけます。その正体は、エンタープライズ!
 
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航空主導権を日本軍が取ったことも幸いし、十分な迎撃ができなかったアメリカ軍は、対空砲火を繰り出します。が、攻撃力に余裕のある日本軍は、対空陣の外輪にいる防空巡洋艦を先に血祭りに上げ、全滅させます。満を持して、ビッグEを狙った雷爆同時攻撃により、あの「不沈空母」が大破となります。
 
これで、空母数は4:1(実質は3:1)に。両軍とも、次の一撃にかけて、発進準備を整えます。ともに用意が終わった第18ターン、またも優位を取ったのは日本軍でした。索敵能力の低下で航続距離内に空母を見つけられなかったアメリカ軍に対し、日本軍は全ての艦隊を発見。
 
唯一残った「機動部隊」に対し、正規空母2隻の全力をぶつけます。スタックして強烈な対空砲火を見舞う戦艦によって、多大な損害を受けながらも、2回にわたって、ホーネットを攻撃。その結果、ホーネットを中破に追い込みます。二次被害の結果は・・・発着艦不能!
 
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事実上の勝敗は、この時点で確定しました。その後、艦載機を失い、逃げ惑うアメリカ艦隊を、機動部隊が執拗に追撃。夜の帳が降りるまでに、両空母をサンタクルーズ沖に撃沈しました。
 
[第1回戦の結果]
アメリカ軍…12点
日本軍…62点
で、日本軍の決定的な勝利に。
 
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これにより、十分な補給を受けた日本軍は、ヘンダーソン攻撃を敢行。海戦の士気が乗り移ったのか、見事にヘンダーソン基地を奪取します。
 
その結果、飛行場を失い、空母を喪失したアメリカ軍に、ガ島の奪還は不可能と判断し、日本軍の総合勝利となりました。

ああ、こんなへぼ記事なのに、字数オーバー!(なにやってんだか、笑い)というわけで、その2です。ここからは、通常のAARです。
 
mitsu…イギリス(赤)
kawa…フランス(青)
エンジョウ…オランダ(ピンク)
いの…ポルトガル(黄)
 
序盤、各国は、高収入を期待できる各帝国エリアを目指し、移民・軍隊を送り出します。もっとも近いニューファウンドランドには、オランダ(エンジョウ)が上陸し、幸運にも帝国を発見!多量の馬を献上して、友好関係を確立します。北米大陸にはポルトガル(いの)が向かいますが、探索すれど、帝都が見つからず。逆に敵対する村に手こずります。フランス(kawa)は荒地のブラジルに上陸し、インカ帝国を目指して、前進を続けます。イギリス(mitsu)は、最も遠く(その分、ライバルが少ない)マヤ文明に向かい、遠距離航海を続けます。
 
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中盤に得点を伸ばしたのは、オランダ(エンジョウ)。ニューファウンドランドに最大の植民地を作り上げると、儲けた金を使って大輸送船団を作り上げ、大量の金が狙える南米に出港!アマゾン越えに時間がかかっているフランス(kawa)を出し抜き、パナマ地峡から、インカ帝国の帝都を押さえてしまいます。ここでも大量の贈り物を使って、友好条約を結び、7金を手にします。あれ?嫌々参加したはずのエンジョウさんが、一番、乗ってるゾ!(笑い)
 
怒ったフランスは、帝都に立てたオランダの村を焼き討ち。ついでに帝都も抹殺して、大量の略奪を行います(なんと20金!)が、実は軍隊のスタック制限違反(2単位を5スタック)が判明し、この略奪は幻に・・・。
 
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一方、原住民の抵抗に手を焼いていたポルトガル(いの)は、やっとのことで帝都を発見。最終ターンに、友好条約を締結し、7金を手に入れます。イギリス(mitsu)も順調に探索と条約締結を進めますが、遠距離が祟って、移送が遅れます。
 
そして、最終ターン、各国は開発(植民)を進めるとともに、金の本国移送に力を入れます。ここで、本領を発揮したのが、ソロプレイで要領を掴んでいたイギリス(mitsu)でした。(ルフィー調に)「俺は海賊王になる!」前ターンまで秘かに増強していた海軍を使って、他国の船を襲撃。残念ながら拿捕はできませんでしたが、船を沈めて金を稼ぎます(1隻に着き1金)。
 
これに業を煮やしたオランダは、同じく海軍と輸送船に乗り込んだ陸兵を使って、邀撃部隊を編成。戦列を離れたイギリスの単艦を北米の沿岸に押し込め、攻撃をかけましたが・・・3:1の圧倒的優位だったにもかかわらず、なんとオランダ艦隊は全滅!女王陛下の海賊船は強かった!「イギリスの私掠船は、ハーロックか!」
 
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結局、この北米海戦で船の撃沈による黄金(3金)を獲得したイギリス(mitsu)が、32点(金)で勝利しました。ちなみに、イギリスの植民地(中米)からの金移送は距離に祟られ、本国までは回航できず。では、なぜ、勝利できたのか?
 
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このゲームでは、出港した船が本国に戻る度に、積み荷にかかわらず、他国に1隻に付き、1金ずつが手に入ります。大規模開拓には大量の船舶が必要になるので、普通はこの金を使って、船舶を建造し、植民を進めます。当然、後半になればなるほど、植民地からの利益が多くなるのですが、建造と金の回航には2-3ターン程度のタイムラグが生じます。
 
イギリス軍は、今回はほとんど追加の造船をせず、金をため込んでいました。そして、このタイムラグを狙って、勝利条件の30点を突破したのでした。展開上は、最も効果的な開拓を行っていたオランダ(エンジョウ)が優勢でしたが、1ターンの差で届かず。ちなみに後1ターン続いていたら、オランダの圧勝でした。
 
これについては、本国到着の船による金の収入を1/2にする(1隻に着き、1/2金)と、いいのでは、と思います。
ともあれ、「大こうかい(後悔)時代」と呼ばれる不幸なゲームを大改造の末、完遂!いやー、よかった、よかった!
 
驚いたのは、ツクダ病を疑っていたみなさんが、口々に「おもしろかった!」「十分、できるじゃない」挙げ句の果てには「馬マーカーが足りないから、増やして」と、まるで次の対戦を想定しているじゃないですか!!(笑い)
というわけで、本当に再戦したい(あるいはぜひプレイしてみたい)という奇特な同志がいたら、ご連絡ください(5人集まったら、馬マーカーの増産します、笑い)。

ちはら会でも100年に1回しかできないであろう(うそ)、「大航海時代」(ツクダ)のリプレイです。表題になぞらえて、「大改造!劇的ビ●ォーア●ター!」風に、ゲームの流れと「大改造」の様子、リプレイをお届けします。
 
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<扉をあけて、ちはら会会場の風景>80-90年代のシミュレーションゲームのブームの末期に、あるマルチゲームがツクダホビーから発売されました。そのゲームの名は、「大航海時代」。
 
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発見されたばかりの「新大陸」アメリカ大陸をめぐって、ポルトガル・スペイン・オランダ・イギリス・フランスが凌ぎを削る「謎解き冒険バラエティ」です。航海から上陸、探索、交渉、戦闘、植民などが、システムマックに表現された、楽しさ満載のアイテムになるはずでした。ところが・・・。
 
このゲームには、プレイヤーを遠ざける、ある問題が隠されていたのです。それは・・・<ピアノの乱打音>
 
最大の問題は、チェックシートによる極めつけの煩わしさでした。
 
ワクワク感を高めようと、新しい土地(ヘクス)に入った人々(ユニット)は、そこで捜索を行います。うまくいけば、そこここに村が現れたり、黄金いっぱいの帝都が現れたりします。原住民さんは、見知らぬみなさんを警戒してにらみつけたりしますが、お馬さんや大砲をプレゼントすれば、大丈夫。よろこんで金を差し出してくれます。時には襲いかかってきたりしますが、そんな時は武装兵や自警団が「やっておしまい!」と村ごと焼き払い。焼け跡には、ひょっとすれば、黄金(ぜに)が顔を出してくれることも・・・。
 
<ここで不協和音>原版では、なんとこれを、チェックシートで管理していたのです。しかも、全員で!!チェックすることが多すぎて、同じ場所をぐるぐる探したり(調べたヘクスを見失う)、「幻の村」が現れたり(上限の6個以上に探索)、酷いときには行きもしない土地が行ったことになったり(複数によるチェック間違い)。現地の冒険者はもちろん、本国のみなさんも大こんらん!
 
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さらに、探検隊のやる気を殺いでいたのは、貧相な古地図(マップ)でした。ハーフマップよりやや小さい地図には、無造作に塗りつぶされた、青・紫・緑・茶色のヘクス列。はっきり言って、これがすぐにアメリカ大陸とわかる人は、誰もいないはずです。
 
そして、最後は、数字(と頭)が入り乱れた治安値表。収穫時(秋の作物フェイズ)には修正が多すぎて、本当にどこまで味方なのか、敵なのか、途方に暮れるミステリー・テーブル!
 
あまりの居心地(コンポーネント)の悪さに、「大航海時代」は「大こうかい(後悔)時代」と呼ばれる不幸なゲームになっていたのでした。
 
「大こうかい時代」をなんとかしてほしい。ヤフオクで安いバッタゲームを掴まされた人々は、ある一人の「匠」に、大改造を依頼します。「匠」の名は・・・mitsu。
 
<ここで番組のテーマ曲>蝉の幼虫のように、15年も辺境戦線(ちはら台)でソロをしてきた「匠」。これまでプレイ不能と言われてきた数々の名作(うそ、迷作)を、わがままいっぱいの感性とカレーなべのようなしつこさで完遂してきました。やってやれないゲームなどない(うそ)!キャシャーンがやらねば(いや、ちはら会がやらねば!)誰がやる!!
 
「匠」が取りかかったのは、一番の問題だったチェックシート。「チェックが煩わしければ、いっそ、チェックをなくしてしまえば!」最もシンプルな発想の転換でした。そのために用意したのは・・・なんと、200枚に及ぶ大量のマーカーでした。探検したヘクスに片っ端から並べていくScoutedマーカー。それでも、たくさん並ぶと五月蠅いので、エリア全体が終わったら、華麗にArea Scoutedマーカーに変更します。赤と青のツートンカラーが美しい味方/敵マーカー。略奪するなら今でしょ!と機能的な略奪マーカー。プレイヤーは、あの煩わしかったチェックシートから解放されたのです。
 
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次に、著しくやる気を殺いでいた、貧相な古地図に手を入れます。大黒柱のべた塗りへクスは残したものの、各地域には史実に沿った地名をシール貼り!よくわからなかった帝国が「アステカ文明」や「インカ帝国」に生まれ変わったのです。これで「見知らぬ星の見知らぬ土地」が、みながよく知る北米/中米大陸に!さらに、ランダム決定の総ヘクス数を書き込む、親切設計まで・・・。
 
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数字が入り乱れた治安値表も、プレイヤーごとの管理シートに分割します。これで「自分の植民地」を手にしたプレイヤーは、モチベーションが上昇し、意欲的に現地開発に励むはず。加えて、収穫時の修正済みのマーカーも用意し、まさに至れり尽くせりの仕上がりに。
 
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大改造を終えた「大航海時代」。あとは、実践の時を待つばかりでしたが・・・。おかしなゲームをやらせたら日本一(?)と評判のあるちはら会で、ついにその時を迎えます。
 
朝一番で到着した「匠」は、一番目立つテーブルに、アイテムを並べ、やってくる来場者を待ち受けます。この「大航海ホイホイ」にかかったのが、常連のkawaさん。自身もヤフオクで値切り品を手にしていましたが、箱を空けただけで、そのコンポのひどさに断念していました。ところが・・・改造により、地名が記載されたマップを見て、表情が一変。「ああ、アメリカ大陸だったんだ!」(笑い)
 
次にやってきたのは、変わり種大好きのいのさん。「えー、こんなゲームあったの?」と近づくと、しげしげとコンポをいじり回します。かつて、妙な戦闘級ばかりプレイして「ツクダ王」?!と言われたいのさんは、明らかに興味を引かれながらも、ひょっとして「ツクダ病(全然ゲームにならない)」ではと、警戒を緩めません。そこで[匠」が取り出しのは・・・。
 
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<ここで明るく変調>なんということでしょう!「匠」が秘かに用意していた渾身のオリジナル総合結果表が姿を現したのです。あれほど、見にくかった図表類が、修整値も含めて一目瞭然に。しかも結果表は工程ごとに、美しく色分けされ、これなら異人さんもニッコリ!みなが幸せになる、総合結果表に生まれ変わっていたのです。
これでいのさんの表情が激変!「これ、やる~?」と見事にホイホイにかかったのです。
 
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kawa・いのに加え、嫌がる(?)エンジョウさんを加え、ついに「大航海時代」4人プレイが幕を開けたのです(次の記事に続く)。

2月に入ったばかりの日曜日に、第109回ちはら会が開かれました。しばらく参加がなかったkawaさん、いのさんが年明け最初の参戦。いつものTommyさん、エンジョウさんも駆けつけ、5名での例会となりました。
 
先日にプレイされたアイテムと戦績は、以下の通りです。
 
奉天大決戦(CMJ)5戦
 ●日本軍(エンジョウ)対ロシア軍(mitsu)○
 ●日本軍(kawa)対ロシア軍(エンジョウ)○
 ●日本軍(エンジョウ)対ロシア軍(Tommy)○
 ○日本軍(エンジョウ)対ロシア軍(Tommy)●
 ○日本軍(Tommy)対ロシア軍(エンジョウ)●
大航海時代(ツクダ) 
 ○イギリス(mitsu)・オランダ(エンジョウ)・フランス(kawa)・ポルトガル(いの)
日本機動部隊(CMJ)南太平洋海戦 ○日本軍(mitsu)対アメリカ軍(kawa)●
信長包囲戦(GJ)3戦
 ○織田(エンジョウ)対反織田(Tommy)●
 ●織田(エンジョウ)対反織田(Tommy)○
 ●織田(エンジョウ)対反織田(Tommy)○
 
イメージは、思わぬヘビーローテーションとなった「奉天大決戦」(CMJ)。両軍がブラインドで行う兵力分配が、スリリングな展開を呼びます。
 
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第一戦は、鴨緑江軍と第一軍に主力を置いた日本軍(エンジョウ)が、ロシア軍(mitsu)を翻弄し、奉天鉄道の遮断まであと一歩に迫る展開に。が、ここぞというタイミングで時間切れ。6ゾロが2回も出たのが大きかった!自分もエンジョウさんも「6出ろ魔神」だった故、ロシア軍の勝利です(笑い)。
 
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その後、面白さに填ったエンジョウさんが、kawaさんとTommyさんにインストをして、気がつけば5連戦でした。
 
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こちらも連戦となった傑作CDS「信長包囲戦」(GJ)。畿内を争う派手な展開でした。
 
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「日本機動部隊」(CMJ)と「大航海時代」(ツクダ)は、別記事で・・・。
 
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