歴史・戦史研究「ちはら会」Zwei

Yahoo!ブログ終了に伴い、引っ越しました。

2014年06月

そこそこ過ごしやすい梅雨が続いていますが、7月のちはら会の予定が決まりましたので、お知らせします。
 
[日時] 7月13日(日) 10:00-20:00
[会場] 菊間コミュニティセンター 2F ボランティアルーム 駐車場あり
八幡宿駅東口から「菊間団地」行きのバスに乗車、7箇所目のバス停「菊間第3」下車
[住所]
千葉県市原市菊間1870番地4
http://www.kikuma-cwc.jp/
[輸送]
10時前に京成ちはら台駅からの移送を行います。移送希望者は、前日までに掲示板「千葉会一門掲示板」への書き込みをお願いします(リンク参照)。希望者がいた場合は、京成ちはら台駅で9:55にピックアップします(京成千葉駅発9:34)。前日までに書き込みがなければ、直接、会場入りします。
[参加費]
無料
[持ち物]
ゲームとゆとりと常識
 
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イメージは、季節外れのバルジ大作戦。近いうちに、作戦級の鬼とガチ対戦かも・・・?!勝負は時の運ですが、せめて、寒気を催さないくらいの展開にしたいなぁ~(笑い)。Das Reichさんとの対戦は、痺れるほど壮絶なんですが、その分、充足感も半端でなく。持つべきものは、強くてゲーム愛に満ちた戦友です。
 
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しばらく絶版となっている「バルジ大作戦」も、JWCで再版予定のようですし、みんなでアルデンヌへ行こう!エンジョウさんあたり、どう?作戦インストもいけますよ~。
 
 

例会の最後に、後から駆けつけた山田さんを誘って、「RUN SILENT,RUN DEEP」(3W)を対戦しました。ちはら会では定番と言ってよいシングルブラインドの潜水艦戦です。シナリオは13「スカルピン、浮上せり」。帝国海軍(mitsu)がわずか吹雪級駆逐艦1隻で、アメリカ海軍の潜水艦スカルピン(山田)に立ち向かいます。 
 
ゲームは、スカルピンの側面に、中距離で漣が忍び寄るところからスタートします。第1ターン、幸運にもスカルピンを探知するも、爆雷を投下するには、あと一歩、足らず。
 
第2ターン、速度を上げて、漣は一旦、危険海域を離脱します。と、その直後に魚雷2発!さらに第3ターン、今度は射界を変えたスカルピンが1発の魚雷を発射しますが、これも漣のサイドステップで躱されます。が、発射数が少ないため、漣の方もそれほど速度を落とすことはできません。
 
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5-6の中速度で周辺海域を走る漣でしたが、第5ターン、敵の探知に成功します。正面!ジグザグ航行をしながら敵に接近する漣を、第6ターンについに魚雷が襲いますが、drに恵まれ、被害なし。
 
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ならば、反撃と、速度を上げた漣は、Kガンを含む14発の爆雷を見舞いますが、こちらもdrが優れず、戦果なし。終了後に確認したところ、2発が同深度で炸裂していたそうです。惜しかった!
 
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やられたらやり返せ、とばかりに第8ターン、今度はスカルピンが3発の魚雷を放ちますが、急旋回と急発進を繰り返す漣は、ギリギリでこれを躱します。
 
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この雷撃でおおよその敵の位置を推測した漣は、第10ターンに最大戦速に加速すると、再び、爆雷攻撃を実施。全く探知ができない予測攻撃でしたが、これが見事に命中します(Kガンが1ヒット!)。
 
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まさかの攻撃を受けたスカルピンは、距離を置くため、ひたすら反対方向へ直進します。時間がない漣も、速度を落とすことはかなり危険なため、時折、高速で爆雷を落としながら、周辺海域を駆け回ります。
 
両者とも、最後のターンにかけ、準備を進めます。迎えた第15ターン、スカリピンは前部発射管の4発を一斉発射!が、高速で動き回る漣を捉えることはできず、両者生存のまま、ゲーム終了となります。
 
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スカルピンに1ヒットを与えたことで、ゲーム的には帝国海軍の勝利となりました。まあ、戦史的には引き分けでしょうね~。それでも、たった1隻で3発の爆雷攻撃に成功したので(同深度爆発)、十分、満足です。初プレイの山田さんも楽しんでくれたようで、「次回もぜひ」と言ってくれました。
 
これで、「RUN SILENT,RUN DEEP」(3W)も太平洋海域と大西洋海域でそれぞれ2シナリオを残すところまで、来ました。大西洋海域には最大級のS7が残っているので、とりあえず、太平洋海域の方が早く進みそうです。ちはら会同志のみなさん、夏の例会あたりでいかがでしょう?

次の対戦の合間に、小1時間ほどあったので、HAさんを誘って、「ゲティスバーグ戦役」(GJ)をプレイしました。南軍はわずか3個軍団で、いつ、戦闘が起こるかわからないままならさの中、果敢に北部侵攻を行います。この思い通りならない感触が南北戦争にぴったりで、このところ、時間があると対戦しています。
 
第1戦は、南軍をHAさんが、北軍をmitsuが担当しました。第1ターン、南軍はリー・チットを使用し、電撃的にマナッサスを占領します。対する北軍は、これを押し返すとともに、フレデリック-ゲティスバーグに阻止線を張ります。
 
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第5ターン、ハリスバーグに進んだAPヒルを2個軍団で封鎖します。と、ここでロングストリートがフレデリックに進行しますが、これを予測していた北軍は3個軍団(8戦力で迎撃しましたが・・・まさかの敗北。
 
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第6ターン、ロングストリートは悠々とバルティモアに進行し、サドンデス勝利となりました。
 
う~ん、確率的には十分に守れる戦力を投入したのですが、こりゃ、厳しい~。
 
第2戦は、陣営を入れ替え、南軍をmitsuが、北軍をHAさんが担当です。第1ターンに電撃的にマナッサスを占領した南軍は、北軍に押し返されると、シュナンドウ渓谷沿いに北上します。
 
第3ターン、敵がロングストリートを迎撃するために前進してきた隙をつき、ユーエルがフレデリックを占領します。北軍は周辺を封鎖し、ユーエルを追い詰めますが、あと1ヒットが出ず、膠着状態に。
 
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と、今度はロングストリートが北辺を駆け抜け、ハリスバーグを占領します。北軍はカーライルに阻止線を築き、2個軍団で封鎖しますが、ロングストリートは果敢に攻撃。第6ターン、ついに北軍を撃破して、突破に成功します。
 
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そのまま、第7ターンにゲティスバーグを占領し、サドンデス勝利となりました。

お昼から、それぞれの組み合わせで対戦になります。HAさん、Wilさん、mitsuが残ったので、なにかできそうなものをと、「ドイツ戦車軍団」(CMJ)の両面打ちに入ります。二面打ちをするのは、じゃんけんに敗れたHAさんです(笑い)。
 
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mitsuの希望で「ハリコフ」となり、陣営はHAさんが決めました。ソ連軍(mitsu)対ドイツ軍(HA)となります。
 
序盤、ソ連軍は「敵の柔らかい鉄道線」を狙って、機械化部隊主力をひたすら西進させます。これに対し、ドイツ軍は前で守ろうとして戦線が伸び、渡河点付近が手薄になります。
 
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第3ターン、敵を迂回したポポフ戦車軍団が渡河点をスルーし、そのまま、主要鉄道線(2VP)を切断してしまいます。また、東端と中央部に強力な打撃を与え、装甲2ユニットを除去し、2個ユニットを包囲下におきます。
 
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圧力を受けたドイツ軍は、西への退却を行い、大幅に戦線を縮小。一部で増援による反撃を行い、ソ連軍の2ユニットを除去します。
 
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第4ターン、これに対し、兵力で上回るソ連軍は、南部で全面攻勢をかけます。迂回による包囲と戦闘後前進で次々と敵の装甲部隊を包囲し、撃滅していきます。
 
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ドイツ軍も突出した戦車軍団を包囲殲滅するものの、もはや主要鉄道線の奪還は不可能に。
 
第5ターン、包囲下にあったドイツ軍の2個装甲部隊を排除するとともに、南部では攻勢を続けます。一方、北部では到着したため、ハリコフ市街は半分のみの突入で諦め、防御態勢を引きます。
 
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第6ターン、部分的でも攻勢を続けるソ連軍と、反撃でイニシアチブを奪還したいドイツ軍が、激しく激突します。強力なSS装甲擲弾兵師団が北部で攻勢をかける一方で、南部と中央部ではソ連軍が執拗な攻撃を続行。
 
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両軍ともに損害が続出しますが、赤軍らしからぬ巧妙な戦闘指揮で、やや、ソ連軍が有利か?!
 
第7ターン、さすがに北部と中央部では、ドイツ軍の圧力が高まったために、全面的に防御態勢に移行します。が、南部でもなおも攻撃を行い、敵に損害を与えます。
 
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最終ターンも、ほぼ互角の戦いで戦線は停滞し、春の泥将軍の到来でジ・エンド。最後までイニシアチブを手離さなかった赤軍の健闘で、64点:27点とソ連軍の勝利となりました。
 
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尚、同時に両面打ちで「コンパス作戦」が行われ、こちらはイタリア軍が補給線を守りきって、勝利となりました。
また、その後、来場した山田さんとWilさんが「エル・アラメイン」に移り、2戦をしていました。
 
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珍しく朝から人が集まったので、駆けつけ一番に「謀略級三国志」(GJ)を5人でプレイしました。うち3人は、かつてプレイ済みだったので、mitsuのインストで、早々に開始となります。
 
第一戦のキャラクターは、以下の通り。
mitsu…法正
yagi…荀彧
HA…左慈
Wil…貂蝉
kawa…周喩
 
序盤は、それぞれの思惑を抱えて、各勢力へ仕官します。mitsu(法正)は、最強の魏を操って。成都への南下を開始(一見、魏将のように見えことを計算します)。kawa(周喩)は素直に呉へ仕官し、勢力拡張を図ります。よくわからないのが、yagi(荀彧)でなぜか蜀に仕官。後から聞いたら、わざと蜀を弱らせて、その後、魏に乗り換えるつもりだったとか。
 
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厳しかったのが、HA(左慈)とWil(貂蝉)。ともに自分からは勝利宣言ができないので、やたらと遊説を繰り返してカードを増やします。が、HA(左慈)は途中でmitsu(法正)の密報を受けて、正体が見破られたため、やむなく、密約を結ばざるをえなくなります(正体を露顕しない代わりに、mitsuを讒言しないこと)。
 
終盤、十分に蜀を弱らせたyagi(荀彧)が、魏に乗り換えると、mitsu(法正)とのダブル軍師となって、一気に領土が拡大します。そのまま、成都を電撃占領したところで、mitsu(法正)が勝利宣言し、覇権を確立しました。yagi(荀彧)はあと一歩届かずで、Wil(貂蝉)は乗り換え遅れで、惜しくも勝機を逃しました。
 
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慣れたところで、そのまま、第二戦に。
yagi…田豊
mitsu…荀彧法正
HA…姜維
Wil…張昭
kawa…諸葛亮(!)
 
策を弄して時間切れになった前回を反省し、今回は全員が比較的素直に(?)各陣営に仕官します。まず、mitsu(荀彧)が魏軍に入り、またも同じように南下政策をとります(またも法正か、と疑わせることに成功)。北平が勝利条件のyagi(田豊)もこれに加わり、北伐を開始。と、会稽を勝利条件とするWil(張昭)もこれに相乗りし(!)、なんと三人が魏軍の軍師という、偏った展開に。
 
こうなると、魏軍を阻止しなければと、kawa(諸葛亮)とHA(姜維)が蜀軍にてこ入れし、中原での激しい戦闘になります。
 
ここでmitsu(荀彧)が、kawa(諸葛亮と推測)に「挑戦の手紙」を叩きつけ、「西涼を取れ!」と無茶降りして、一旦、辞任させます。と、その隙をついて、yagi(田豊)が北平を制定し、勝利宣言!と、気がつけば、mitsu(荀彧)も条件を満たしていたので、期せずしてダブル勝利となりました。
 
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関東でも猛烈な雨が続いていますが、梅雨の合間を縫って、第113回ちはら会を開催しました。ここ数年は、参加者が5名程度だったのですが、今回は雨をものともせず、yagiさん、HAさんなどの遠征組や新しい常連さんのWilさんも参加し、総勢8名と賑やかな例会となりました。
 
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ちょうどゲームマーケット明けということもあり、新作もちらほら。今回は真面目な作戦級が主力で、ちはら会らしくない(?)真っ当な対戦でした(笑い)。
 
先日、プレイされたアイテムは、以下の通りです。
 
謀略級三国志(GJ)2戦
 ○mitsu(法正)・yagi(荀彧)・HA(左慈)・Wil(貂蝉)・kawa(周喩)
 ○yagi(田豊)・○mitsu(荀彧)・HA(姜維)・Wil(張昭)・kawa(諸葛亮)
ドイツ戦車軍団(CMJ) 4戦(3シナリオ)  
 ハリコフ ○ソ連軍(mitsu)対ドイツ軍(HA)
 コンパス作戦 ○イタリア軍(HA)対イギリス軍(Wil)
 エル・アラメイン ○連合軍(山田)対枢軸軍(Wil)
 エル・アラメイン ○連合軍(山田)対枢軸軍(Wil)
ぱんつぁー・ふぉー!(CMJ)3戦
 ○大洗(Tommy)対サンダース(kawa)
 ○大洗(Tommy)対サンダース(kawa)
  大洗(Tommy)対サンダース(kawa)○
バトル・フォー・ジャーマニー(CMJ) ソ連軍(HA)対米英軍(Wil) 中途引き分け
Empire of the Sun(GMT) ○連合軍(yagi)対日本軍(いの) 7ターン終了時
Pacific War(HJ) 珊瑚海シナリオ ○アメリカ軍(Tommy)対日本軍(kawa)
RUN SILENT,RUN DEEP(3W)S13 ○帝国海軍(mitsu)対アメリカ軍(山田)
ゲティスバーグ戦役(CMJ)2戦
 ○南軍(HA)対北軍(mitsu)
 ○南軍(mitsu)対北軍(HA)
 
イメージは、二つもプレイされた太平洋キャンペーン(とそのシナリオ)。「Empire of the Sun」(GMT)は二人とも久々のプレイということで、ゆっくり目でしたが、後半になると勘を取り戻して、激しいカードプレイが復活しました。連合軍を受け持ったyagiさんが寄り切ったようです。
 
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こちらは、セミビッグゲームの「Pacific War」(HJ) の珊瑚海シナリオ。両軍ともに攻撃機を繰り出すも、中々、ヒットせず。損傷したレキシントンが粘りを見せ、最後は連合軍(Tommyさん)が勝利したそうです。
 
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同じ組み合わせでプレイした最新アイテムの「ぱんつぁー・ふぉー!」(CMJ)。基本システムは、ちはら会でも一世を風靡した「ワールド・タンク・バトル」(CMJ)なので、サクサク、進んでいました。大洗学園を担当したTommyさんが2勝1敗と、勝ち越しでした。
 
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最後に、時間ギリギリまで対戦された「バトル・フォー・ジャーマニー」(CMJ)。両軍とも敵対するドイツ軍を攻めあぐね、同点で時間切れの引き分けでした。
 
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今月のソロプレイ第二弾は、「PANTHER」(ツクダ)の末期戦シナリオD「ティアガルデン」です。ヒトラー死亡後もなお、ベルリンの公園「ティアガルデン」で抵抗を続けるミュンヘベルク師団の生き残りと、ソ連軍の重戦車の掃討戦を描きます。題名の通り、登場する兵力は、ドイツ軍の猛獣シリーズに、ソ連軍が誇示する重戦車スターリンシリーズ、そしてPAKとT34となります。
 
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ドイツ軍には1輌ですが、強力無比なクーニッヒ・ティーガーがあります。その他は、栄光のティーガーⅠが4輌。ただし、燃料枯渇のため、移動できるのは3輌のみで、それも毎フェイズに1/6の確率で移動不能になります。これ以外では、発射速度と隠蔽性に優れたPAK(FLAK)が4門となります。AFVについては、弾薬搭載数のルールが適用されます。
 
対するソ連軍には、攻撃力では圧倒的な122mm砲を搭載したJSシリーズが7輌(!)も登場します。クーニッヒ・ティーガーにこそ、ラッキーヒットが必要ですが、それ以外は命中即昇天の破壊力を発揮します。中でもJSⅢの正面装甲はクーニッヒ・ティーガーでもほぼ撃ち抜くことは不可能です。また、突破を担うT34が5輌(76mm砲搭載型が3輌、85mm砲搭載型が2輌)がいます。
 
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勝利条件は、ソ連軍戦車の4輌以上の突破です。登場ヘクスは中央に固定されているので、考えられる作戦と配置は、以下の通りです。

[ソ連軍]
*重戦車は、敵の抵抗を排除しながら、中央の通りを西進する(一部は路外に迂回し、側面からの攻撃を狙うドイツ軍を制圧する)。
*T34は、南北いずれかの橋を通過し、突破を狙う。

[ドイツ軍]
*中央にクーニッヒ・ティーガーを配置し、防衛の要とする。また、その後方にFLAKとティーガーⅠを配置し、クーニッヒ・ティーガーを掩護させる。
*中央道路を突進して来るであろう敵の側面を突くため、北の草原内にPAKを隠蔽配置する。
*南部の橋付近には、ティーガーⅠの2輌を配置し、迂回してくるT34を迎え撃つ。
 
序盤、ソ連軍は当初の計画に沿って、盤内への移動を開始します。迂回をする高速のT 34を先頭に、中央道路を突進します。
 
これに対し、防衛の要であるクーニッヒ・ティーガーが発砲し、全力で駆け抜ける先頭のT34/76を一撃で撃破します。
 
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ソ連軍も移動中射撃(dr-3)の不利を承知で反撃し、T34/85がクーニッヒ・ティーガーに命中弾を出しますが、掩体壕の隠れた堅い砲塔に弾かれ、全く、効果なし。
 
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第2ターン、今度は最強のJSⅢが王虎に命中させますが、さすがの122mm砲弾を持ってしても、ドイツ軍最強戦車の装甲は破れません。
 
逆に反撃で、交差点で方向転換したT34/85を捉え、やすやすと側面装甲を撃ち抜きます。
 
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その後、近距離へ接近したJSシリーズ7輌(!)が、クーニッヒ・ティーガーに襲いかかります。3ターンまでにのべで6発の122mm砲弾が命中しますが、その悉くをはじき返します。
 
クーニッヒ・ティーガーは途中で2回の排莢不良を起こしながらも、目標を変更した初弾でJSⅡを捉え、またも一撃でこれを撃破。これで、ソ連軍の損害は3両目となります。たった1輌の虎の前に、前進を阻止されるソ連軍最強の重戦車隊!ああ、クーニッヒ・ティーガーは不死身の化け物か!?
 
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しかし、ついに終焉の時が・・・第5フェイズに放たれたJSの2発がともに砲塔に命中!このうち、1発が分厚い防盾を貫通し、蛮勇を振るったドイツ軍の猛獣に止めを刺しました。
 
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すかさず、重戦車隊は前進を再開します。一部は、草原に潜む対戦車砲を狩るために、方向転回をします。
また、同時期に南部への迂回をしていたT34隊に対し、南の橋梁を守るTIGERⅠが発砲し、戦車戦に入ります。
 
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第4ターン、南部のTIGERⅠに対し、中央のJSシリーズが方向を変え、掩護射撃を開始します。これに対し、今度は中央部の森に潜んだTIGERⅠが、重戦車の側面を狙って発砲!さらに、JS隊の一部がこれに応戦と、たちまちのうちに中距離の戦車戦が激化します。
 
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122mm砲と88mm長距離砲の激しい撃ち合いの結果・・・両軍の損害が急速に上昇します。第4ターンの第4フェイズにJSⅡmの放った一撃が、南部のTIGERⅠを撃破!続く、第5ターン、今度は別のJSⅡmの砲弾が中央森林のTIGERⅠを撃滅!
 
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と、このJSⅡmへ草原に埋伏していたPAK40の2門が発砲し、側面装甲を打ち破って、仇を討ちます。また、未だ、行動可能な唯一のドイツ軍戦車221号車が、中央西端の森から、迂回中のJSⅡを遠距離で捉え、これを撃破します。
 
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怒り心頭のソ連軍は、もう一両残ったJSⅡ230号車が、姿を現したPAK40に、暴力的な122mm砲を命中させ、1門を跡形もなく吹き飛ばします。
 
一方、当面の敵がいなくなった南部では、残り3輌となったT34が前進を再開します。装甲の厚いT34/85が、第5ターンの第4フェイズに渡河し、森に潜んだTIGERⅠの近距離砲撃を躱し、突破確実になります。
 
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続く、最終の第6フェイズには、今度はT34/76の2輌が橋に差し掛かります。これに対し、砲塔を回転させたTIGERⅠと森に潜んでいたFLAK37が臨機射撃を実行!221号車の88mm砲が、2両目の戦果を上げますが、もう1輌は突破確実に。
 
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押し迫ってきた第6ターン、時間がないソ連軍は、PAKに側面を晒しながらも、全速前進を開始します。
 
これに対し、北方に配置されたPAK40が800mを越える距離で、APCRを命中させます。命中箇所は、最も弱い車体下部。放たれた特殊徹甲弾が、JSⅡmの装甲を貫き、これを撃破します。
 
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ならば、お返しとばかりに、今度は中央で制圧任務に徹するJSⅡ230号車が、もう一つのPAKを122mm砲弾で撃滅します。
 
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迎えた最終ターン、もはや4輌の突破は困難になりましたが、ソ連軍がベストを尽くし、西端への突進を続けます。
 
中央道路を邁進したJSⅡmが、森林に隠れるTIGERⅠを発見したのは、第3フェイズでした。距離はわずかに100m!が、慌てた両戦軍は、照準が狂ったのか、命中弾なし。
 
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と、中央のPAKの制圧を終え、完全停車中だったJSⅡ230号車が、このTIGERⅠを発見します。500mの中距離から、緊急装填した砲弾を発射!確率はわずかに16.6%でしたが・・・これを見事に命中させます。脅威の122mm砲弾が虎の正面装甲を撃ち抜き、最後の抵抗を排除しました。この時点で、ソ連軍戦車3輌の突破が確定しました。
 
あとは、勝利条件に関与しない掃討戦のみに。2つのPAKと虎1輌を屠った殊勲のJSⅡ230号車が、最後の獲物にと、北部のPAK40に車体正面を向けます。と、この瞬間に、PAK40が絶望的な戦力差ながら、徹甲弾を発射します。低空を這うように伸びた弾道が、JSⅡの車体と砲塔の継ぎ目に命中!(なんと砲塔基部!)ソ連軍最優秀の戦果を上げた230号車を75mm砲のクリティカルヒットが吹き飛ばし、ジ・エンド。
 
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終わってみれば・・・
ソ連軍の突破3輌(T34/76、T34/85、JSⅡm)
で、1輌足りずに、ドイツ軍の勝利に。末期戦の最後を飾るに相応しい激戦でした。
 
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このソロプレイで、欧州戦線末期戦のアイテムの達成率が、6割を越えました。関連記事を更新しましたので、ご覧ください。

6月のなりまして、今月のソロプレイ第一弾は、「PANTHER」(ツクダ)を使った末期戦シナリオ「テンペルホフ空港」です。いわゆるツクダのタンク・コンバット・シリーズを使用したヒストリカル・シナリオで、T誌12号に掲載されました。
 
状況としては、弾薬不足に悩むドイツ軍が空港に戦車掩体壕を掘って、押し寄せるソ連軍を待ち受けるというもの。使用兵力は・・・
ドイツ軍:ヤクトティーガー×1台、ティーガー×2台、4号ラング×2台
ソ連軍:T34/85 ×3台、JSⅡ×3台
ドイツ軍にのみ、弾薬制限が適用されます。その結果、徹甲弾は・・・
ヤクトティーガー(R05)  4発(わずか!)
ティーガー(101) 28発
ティーガー(102) 34発
4号ラング(221) 14発
4号ラング(222) 9発
 
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ティーガーの砲弾は潤沢なものの、貫通力の高い4号ラングの1台が 9発、Stalinでもほぼ一撃で撃破できるヤクトティーガーがわずかに4発!自然と射撃を控えざるを得ず、ソ連軍に命中率が上がる中距離(1000m以下)まで突入されると、やっかいです。
 
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逆に、ソ連軍は、早期に距離を詰められるように、道路に沿って、6台を並べます。JSⅡは正面から、T34は敵の左側面への突入を狙います。
 
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第1ターン、建物の影から表れたT34に対し、Tigerが早くも射撃を開始します。第二斉射で、一発が命中しますが、厚い装甲に弾かれ、効果なし。
 
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第2ターン、同一目標への連続射撃により、ラングとTigerの砲弾がT34に命中しますが、装甲を抜けず。ただ、1250mの遠距離から放たれたラング(222)の一発が、旋回を終えたばかりのStalin(231)のキャタピラを吹き飛ばします(移動不能)。
 
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第3ターン、射程が1000m前後になったことで、ドイツ軍の命中精度が増し、命中弾が増加しますが、未だ、敵装甲を貫けず。
 
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逆に、T34(59)も一発をTIGERⅠ(101)に命中させますが、惜しくも防盾に阻まれて、効果なし。ここまで、命中弾は出るものの、ともに撃破されたAFVはなし。
 
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両軍が中距離となる、運命の第4ターン。距離を詰めたソ連軍が、足を止めて撃ち合いに入ったことで、戦闘は一気に激化します。
 
第1ラウンド、Tiger(101)がT34(59)のキャタピラに命中させ、前進停止。これで、移動不能になったソ連軍は、2台に。
 
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第2ラウンド、ソ連軍は有効射程に入ったものの、マイナス修整を嫌って、すぐに発砲せず、停止。この制動をかけたT34(57)に、もう一両のTiger(102)が射撃し、車体上部に命中。通常ならはじき返すところでしたが、88mm砲弾が装甲の薄いドライバーズハッチを貫通し、見事に撃破!(8.3%)
 
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第3ラウンド、今度は移動不能のT34(59)が、戦車掩体壕に入っていたTiger(101)の砲塔を吹き飛ばし、撃破!
 
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第4ラウンド、猛烈な勢いで再装填をしたTiger(102)は、今度は目標を変え、停止中のT34(59) を射撃。「クルツ、砲塔基部だ!」と言ったかどうか、見事、初弾命中をさせ、そこを直撃!撃破!まさに、黒騎士物語ばりの活躍です。
 
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第5ラウンド、今度は低車高のラング(221)がAPCRを発射し、T34(58) の薄い装甲を貫き、これでT34が全滅します。
 
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最終の第6ラウンドは、真打ちのJagd Tigerが850mに迫ったJSⅡ(230)に、貴重な徹甲弾を使用。貫通力26(!)という化け物じみた砲弾が、重装甲のStalinを貫き、一撃で撃破!
 
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わずか2輌に減ってしまったソ連軍。たった30秒の間に、両軍合わせて、5輌がヴァルハラ送りという凄まじい打撃戦になりました。
 
第5ターン、Tigerの2倍の装填時間を費やしたStalinが発砲。1250mという遠距離でしたが、122mm砲弾がL70(222)を貫き、一矢を報います。
 
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が、第3ラウンド、装填を終えたJagd Tigerが、JSⅡ(232) に初弾命中をさせ、重い砲塔を吹き飛ばして、撃破します。恐るべき、125mm砲!
 
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この後、ドイツ軍は3輌、ソ連軍は移動不能の1輌に減ってしまったため、戦闘は急速に鎮静化します。ドイツ軍が優秀な射撃力を生かして、5発の命中弾を出すものの、遠距離では、到底、Stalinの重装甲は貫けず、戦果なし。Stalin も長い装填時間が徒となり、命中弾を出せずに、ゲーム終了。結果、ドイツ軍が3輌生き残ったため、史実通りの勝利となりました。
 
イメージ 16
 
ちなみに、このシナリオでのドイツ軍の戦果は、
Jagd Tiger(R05)…JSⅡ 2輌を撃破
TIGERⅠ(102)…T34/85 2輌を撃破
L70 (221)  …T34/85 1輌を撃破
と、虎の活躍が目立ちました。
 
ソ連軍は、
T34/85(59)   …TIGERⅠ1輌を撃破
JSⅡ(231)  …L70 1輌を撃破
でした。

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