歴史・戦史研究「ちはら会」Zwei

Yahoo!ブログ終了に伴い、引っ越しました。

2014年10月

今月のソロプレイ第5弾は、「幻の八八艦隊」(アドテクノス)から、「史実」シナリオのシナリオ7「ジュットランド海戦Ⅱ」です。史実と言っても、前回のシナリオ6「第2次リッサ沖海戦」と同様に、実際に発生はしていませんが、十分に「起こりえた戦い」であります。
 
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史実では、巡洋戦艦隊同士の遭遇戦で終了したジュットランド海戦で、そのまま、主力が激突していたら、という設定になります。イギリス海軍のグランドフリート34隻とドイツ海軍の高海艦隊26隻の合わせて60隻(!)が、北海の制海権を賭けて、凌ぎを削ります。
 
イギリス海軍は1.3倍という艦数で優り、かつ砲撃力に優れた新鋭戦艦を多数、揃えています。対するドイツ海軍は、兵力で劣りながらも、命中率の高さ(平均で+16%)と強靱な甲板装甲が武器です。よって、イギリス軍の戦術としては、命中率の向上と舷側装甲の厚さを生かすべく、見敵必戦で接近戦を仕掛けます。逆にドイツ海軍は、高い命中率と敵の薄い甲板装甲を狙うべく、なるべく距離を取って戦いたいところです。
 
第1ターン、先の作戦に沿ってイギリス軍は一斉回頭をすると、ドイツ軍に向かって突進をかけます。ドイツ軍も敵を射程に捕らえるため、本隊が一斉回頭をします。この時、アウトレンジが可能な38センチ砲搭載艦は、最大射程でドイツ海軍本隊を狙いますが、命中弾はなし。
 
唯一、有効射程内にいた両軍の巡洋艦隊同士が戦火を交え、ともに3発ずつの命中弾を出します。これにより、先頭艦のIndomitableが損傷しますが、後は装甲に弾かれて損害はなし。
 
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第2ターン、急激に距離が縮まったところで、ドイツ軍は当初の計画通り、2回目の一斉回頭をして、長距離砲撃戦に移ります。射的距離ギリギリながら、ドイツ製の照準器による砲撃は精密を極め、なんと11発の命中弾を出します。これにより、先に損傷していたIndmitableはじめ、3隻の旧式艦が沈没し、2隻が中破します。イギリス軍も必死に撃ち返しますが、命中率の差と突進による射界の制限で、1隻を撃沈するのがやっとです(加えて、2隻が中破)。
 
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第3ターン、なおも前進を続けるイギリス軍に対し、ドイツ軍は長大な単縦陣による一斉砲撃を浴びせます。通常射程に入ったことで、さらに命中率が上昇し、延べ14発の命中弾を出し、実に4隻を屠ります。イギリス軍も数を生かして火力で圧倒し、9発の命中弾で、先頭艦Lutzowを含む2隻を撃沈します。この時点での損害は、イギリス軍7隻:ドイツ軍3隻とダブルスコアに。ここで終了してもおかしくなかったのですが(58%の確率)、戦いは次ターンに。
 
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第4ターン、ほぼ全ての艦艇が有効射程に入ったことで、命中率は同様だったものの、drが優れず、ドイツ軍10発、イギリス軍7発と命中数は低調に。巡洋戦艦同士の至近距離での砲撃戦でDerfflingerが沈没。逆にVon Der Tannの長距離精密砲撃がRevengeの煙突を直撃し、船体奥深くで爆発した砲弾により最強戦艦が轟沈します。両軍の損害は、イギリス軍8隻:ドイツ軍4隻に。と、8割強の確率で終了予定が、またも次ターンに。
 
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運命の第5ターン、突進を終えたイギリス海軍主力隊が一斉回頭し、わずか1-2ヘクスの肉薄距離で、敵と猛烈な戦火を交えます。命中率・砲撃力とも上昇したことで、イギリス軍の数と砲撃力の高さが真価を発揮し、至近距離で10発の命中弾を与えます。すさまじい破壊力によって、ドイツ軍の厚い装甲も破られ、なんと5隻もの戦艦が轟沈されます(加えて、中破は2隻)。
 
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対するドイツ軍も、イギリス軍を上回る14発の命中弾を出しますが、貫通力の低さから舷側装甲を満足に打ち抜けず、2隻の撃沈と2隻の中破に留まります。
 
と、ここで夜の帳が降りたことで(海戦終了値)、ゲームは終了。結果は・・・
[撃沈]
 イギリス軍…10隻
 ドイツ軍…9隻
[中破]
 イギリス軍…3隻
 ドイツ軍…2隻
と、かろうじてドイツ軍の僅差による勝利となりました。
 
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史実をもとに作っただけ合って、早期で終了すればドイツ軍有利に、長引いて接近されるとイギリス軍有利と、それらしい展開でした。
 
このソロプレイで、第一次世界大戦アイテムのプレイ率が、5割を越えました。そちらも更新したので、ご覧ください。
「戦争を終わらせるための戦争」は、地獄の総力戦!~第一次世界大戦アイテム
http://blogs.yahoo.co.jp/mitsu005jp/4861127.html

今月のソロプレイ第4弾は、「幻の八八艦隊」(アドテクノス)です。その名の通り、未完成に終わった弩級及び超弩級戦艦同士の戦いを描いた仮想戦アイテムです。史実の黄海海戦をデザインしたら、やたらとブラッディになってしまい、ならば時代(背景)を変えてしまえ(!)と、リデザインになったとか?!「システムが時代に合わなければ、時代をシステムに合わせる」(ルールブックより)なんて、違った意味で「すごい時代」だったんですね~。
 
システムは非常にシンプルで、移動-砲撃-雷撃を繰り返すだけ。当時は「Iron Bottm Sound」(HJ)や「IJN」(HJ)、「戦艦大和」(ツクダ)、などプロットが主流だったのですが、全くプロットをしない戦術級ということで、話題になりました。ルールが軽快な分、多くの艦艇を操れるため、最大80隻(!)近くの巨獣たちがガチンコでぶつかり合い、接触後の数ターンで恐ろしいまでの被害が出る、なんとも豪勢なアイテムです。
 
今回は、第一次世界大戦を背景にした、シナリオ6「第2次リッサ沖海戦」です。これまた、アドテクノスお得意の「起こりえた戦い」ですが、兵力的には史実を踏襲しています。
 
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海戦の主役はオーストリア・ハンガリー海軍とイタリア軍(!)という、非常に珍しい状況設定です。イタリア海軍は地中海を主戦場としているので、高速性と砲撃力に優れる一方、甲板防御力は低めです。
 
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対するオーストリア・ハンガリー海軍は、8隻と同数ながら、旧式艦が多く、苦戦は免れません。これを補足するのが、本邦初登場(かつ、おそらく最後の)トルコ海軍(!)でして。隻数は3隻で、基本命中率が4(16%)と低めですが、唯一、ドイツ軍同等の命中率を誇るYavuzが参戦します。そう、トルコの宣戦布告を促すために、乗員ごとトルコ海軍に編入になった元ドイツ海軍Gebenです。
 
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中盤にはイタリア海軍の第2艦隊と精強ドイツ艦隊が増援として登場し、最終盤には砲撃力だけは抜群のフランス海軍地中海艦隊(!)が参戦します。
 
第1ターン、イタリア軍を挟み込む形で、オーストリア・ハンガリー海軍とトルコ海軍が前進をします。舷側防御力に優れたイタリア軍も、甲板への命中を減らすために突進し、距離を詰めます。最大射程で両軍とも一斉に砲門を開きますが、元の命中率の低さ(28%)が祟り、命中弾は1発ずつに。トルコ海軍Yavuzが放った一撃が命中するものの、戦果なし。一方で、38cm砲搭載のCaraccilo級の砲弾がTegetthofを捉え、これを損傷させます。
 
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第2ターン、オーストリア・ハンガリー海軍の丁字戦法に真っ向から突っ込んだイタリア海軍が、2発の命中弾を出しますが、今度は戦果なし。対して、オーストリア・ハンガリー海軍唯一の36cm砲搭載艦のMonarchが、先頭のCaracciloを補足し、至近距離での猛砲撃でこれを撃沈してしまいます。
 
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第3ターン、怒り心頭のイタリア海軍は転進中の後続戦艦でもって、トルコ海軍を狙い撃ちます。3隻から放たれた砲弾が大落下角で甲板を撃ち抜き、Sultanを撃沈!さらに、MonarchとYavuzを損傷させます。
 
第4ターン、なおも激しい反航戦は続き、オーストリア・ハンガリー海軍のRadetzkyが至近距離での砲撃で撃沈!オーストリア・ハンガリー海軍も猛烈に撃ち返し、命中すれどもイタリア艦隊の厚い舷側装甲に阻まれて、戦果にならず。
 
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第5ターン、優勢に立ったイタリア海軍は、容赦なく同盟国海軍を叩き、Ferdinandと損傷していたYavuzを撃沈!この時点で、沈没艦は協商国軍が1隻に対し、同盟国軍は4隻になります。と、やっと登場したドイツ地中海艦隊が最大射程で発砲し、イタリア海軍第2艦隊の2隻に損傷を与えます。
 
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第6ターン、全軍が登場したドイツ地中海艦隊は、正確無比な砲撃をイタリア海軍第2艦隊に浴びせ、2隻を撃沈し、1隻を損傷させます。一方、イタリア海軍第1艦隊も逃げていくオーストリア・ハンガリー海軍に痛打を浴びせ、殿のZrinyiを撃沈します。
 
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第7ターン、フランス海軍が登場しますが、距離がありすぎて、しばらくは局外におかれます。ならばと、イタリア海軍第1艦隊は、矛先をドイツ地中海艦隊に向けます。相対的に低い命中率とドイツ艦の堅牢さから、損害は難しいと思われましたが・・・Caraccilo級の3隻の砲弾が、最強戦艦Badenと巡洋戦艦Mackensenのヴァイタルパートを撃ち抜き、これを一撃で轟沈してしまいます(そんなばかな!)。ドイツ軍の反撃も低調で、Alighietiを損傷するのがやっと。
 
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第8ターン、連合軍の砲撃は絶好調で、3発の命中弾により、今度はWurttenbergを損傷させます。目標をにっくきイタリア海軍第1艦隊に切り替えたドイツ軍は、恨みの砲撃でConte D Cavour を撃沈!一息ついたオーストリア・ハンガリー海軍も第2艦隊を攻撃し、Cario Duilioを轟沈します。やや、流れを取り戻したものの、沈没艦は協商国軍が5隻に対し、同盟国軍は7隻になります。
 
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第9ターン、最高の命中率を誇るドイツ海軍の砲撃は強力で、砲弾の嵐がイタリア海軍第1艦隊を襲います。結果、Conte D Cavour が撃沈され、Colonnaが損傷します。一方のイタリア軍も決死の反撃で、ギリシア海軍Salamisを撃沈し、沈没数差は変わらず。
 
第10ターン、損害と戦場に漂う硝煙により、両軍の命中率が若干、低下します。連合軍の砲撃は命中弾1発で、戦果なし。同盟軍はそれでも優れた砲戦技術を駆使し、やっと砲撃距離に入ったフランス軍の2隻を損傷させ、中破していたAndrea Doriaを撃沈します。両軍の沈没数は合計で15隻に達し、いつ、海戦が終了してもおかしくない状況に。
 
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第11ターン、傾いた流れは、一気に同盟国海軍に。ドイツ軍の正確な砲撃がColmboを損傷させ、フランス海軍の最新鋭艦Lyonを撃沈してしまいます。フランス海軍も数を恃みに必死に反撃を行いますが、命中率の低さと前方射界の制限により、ほとんど戦果は挙がらず。ついに、沈没数は8隻:8隻のイーブンになります。
 
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小康状態の第12ターンを経て、ゲームは第13ターンに突入します。フランス艦隊を挟み込むように機動した同盟国軍は、容赦ない砲撃を装甲の薄いフランス艦隊に浴びせます。猛烈な砲撃により、損傷していたDantonとCondorcetが沈没し、LilleとNormandieも損傷状態になります。フランス軍も意地の反撃で、Istavanを撃沈するも、そこまで。
 
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と、ここで海戦終了値により、ジ・エンド。沈没艦は、
協商国軍…10隻
同盟国軍…9隻
で、かろうじて同盟国軍の勝利となりました。
 
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ちょうどいい涼しさで、ゲームの秋を迎えています。11月はいつもの千葉会に加え、年に1回の猿遊会もあり、なんとか、時間を見て参戦したいものです。11月のちはら会の予定が決まりましたので、お知らせします。
 
[日時] 11月2日(日) 10:00-20:00
[会場] 菊間コミュニティセンター 2F ボランティアルーム 駐車場あり
八幡宿駅東口から「菊間団地」行きのバスに乗車、7箇所目のバス停「菊間第3」下車
[住所]
千葉県市原市菊間1870番地4
http://www.kikuma-cwc.jp/
[輸送]
10時前に京成ちはら台駅からの移送を行います。移送希望者は、前日までに掲示板「千葉会一門掲示板」への書き込みをお願いします(リンク参照)。希望者がいた場合は、京成ちはら台駅で9:55にピックアップします(京成千葉駅発9:34)。前日までに書き込みがなければ、直接、会場入りします。
[参加費]
無料
[持ち物]
ゲームとゆとりと常識
 
イメージは、最近のマイブームとなっている水上砲撃戦から「幻の八八艦隊」(アドテクノス)。この手のアイテムは、一度、ルールを覚えれば、様々なシチュエーションを楽しめるのが魅力でして。完全な仮想戦のプラン・レッドと、起こりえたかも知れないWWⅠの準史実シナリオをソロ演習しています。近々、今月のソロプレイに登場か?!
 
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もう一つは、NHK「坂の上の雲」DVDをレンタル中でして、「日本海海戦」(バンダイ)にも興味あり。テーマ曲の「Stand Alone」が脳内を駆け巡っています(あの久石譲氏が作曲)。古いゲームですが、どなたか、希望者はいませんかね?
 
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sawadaさんからは「ロシアン・キャンペーン2」(CMJ)のお誘いがあり、yagiさんからは猿遊会で「太平洋戦史トーナメント」に参戦してTシャツを持って行け!と脅され(笑い、うそ)、記念すべき「バルジ大作戦」(JWC)も再版され・・・と、早く定年を迎えたい今日この頃です(で「あと10年は戦える」と、家族は言っています、笑い)
 
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別件で・・・
 
(震災時の1回をのぞき)超低空飛行ながら、毎月、開催してきた辺境戦線「ちはら会」ですが、次回の12月例会をもって10周年を迎えることになりました。パチ、パチ、パチ!これまで支えてくださった常連のみなさん、千葉会系の戦友たち、県境を越えて参加してくださったゲーマー仲間たちのおかげです。
 
2015年1月の第120回例会を、10周年記念例会としたいと思います。個人的な案としては・・・
 
新春お年玉大会(みなさまからの献品+ちはら会贈呈品をdrでぶんどり!)
再版記念「バルジ大作戦」大会(もっともVP差で勝利した方が優勝)
 
みなさまからご希望をお寄せください。あと、お年玉向けの献品もお待ちしています。

午後に山田さんが参戦したところで、手の空いていたmitsuとkawaさんの3人で、「プラン・オレンジ」(CMJ)をインストしました。今月のソロプレイで紹介した仮想戦アイテムで、近いうちにプレイ予定のため、準備としてバトルシナリオを行います。
 
附属のバトルシナリオは、バランスや隻数に難があるので、作戦シナリオの一部から兵力をランダムに決め、「起こりうる海戦」にしました。今回は作戦シナリオ2「マッカーサーズ・リターン」からアメリカ軍の前衛と日本軍の本隊の対戦としてみます。日本軍(kawa・山田)対アメリカ軍(mitsu)です。
 
両軍に空母がいたので、航空攻撃を解決します。まず、攻撃機を持つアメリカ軍が優勢な敵艦隊に空襲を行います。まず、戦闘機同士の戦いは、アメリカ軍のF3Bが敵に1ヒットを与えます。日本軍の攻撃も同様に1ヒットです。これにより、護衛スクリーンを突破したAN1が攻撃機に襲いかかります。結果は1ヒットとなり、T4Mが1ステップロスに。これにより、雷撃が行えなくなったT4Mは2発の爆弾を投下し、うち1発が命中し、戦艦長門の船体にわずかながら損傷を与えます。
 
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続く、バトルシナリオでは、日本軍がイニシアチブを取ります。アメリカ軍は旧式戦艦と重巡を中央に、空母ラングレーと駆逐艦隊をその隣接ヘクスに配置します。対する日本軍は、そのラングレーに最寄りの登場列を選び、中央に戦艦隊を、両脇に軽巡及び駆逐艦隊を配置します。
 
第1ラウンドの第2カプレット、遠距離で敵を発見した日本軍の戦艦隊が、空母ラングレーに対し超長距離砲撃を加えます。射程ギリギリのため、砲撃力は75%だったにも関わらず、大落下角で飛来する巨弾がラングレーを捉え、わずか2発目の命中で太平洋の藻屑に変えます。
 
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続く、第5カプレットは、日本軍が敵主力の発見に失敗したため、アメリカ軍が一方的に砲撃をします。目標はこちらに肉薄してくる軽巡艦隊。さすがに主砲弾の破壊力は抜群で、軽巡多摩を轟沈!さらに古鷹、加古に損傷を与えます。
 
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このままでは済まさじと日本軍が前進し、第8カプレットに両軍が3ヘクスの距離で撃ち合います。ともに、中距離となったため、命中率は5-6に上昇します。日本軍戦艦の主砲が敵戦艦に集中し、重巡には生き残った軽巡が発砲します。アメリカ軍も負けじと打ち返しますが、2/3の隻数に加え、旧式戦艦対新鋭戦艦の差も大きく、砲撃力で約2倍の差があります。のべ14発の命中弾を受けた戦艦フロリダが船体損害のため、速度が1Sに低下し、ネヴァダも9発の巨弾を受けます。アメリカ軍の砲撃はせいぜい4発程度の命中です。
 
第11カプレット、さらに距離を縮めた両軍は、猛烈な撃ち合いを演じます。特に無傷のアメリカ軍戦艦が2隻ずつの日本軍戦艦に狙われ、同一目標の修正(砲撃力-50%)をものともせず、損害を重ねます。アメリカ軍の反撃はさらに低調となり、2発程度の命中のみ。
 
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止めを刺したのが、第14カプレットの日本軍による砲撃と水雷攻撃でした。まず、集中砲撃により、戦艦ユタが撃沈!さらに、最大戦速で突進した駆逐艦と軽巡が次々と魚雷を発射し、戦艦オクラホマに8発、ネヴァダに3発の命中弾を出します。砲撃ですでに損害を受けていたオクラホマが航行不能(DIW)になり、残りの全艦が1Sの状態に。
 
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砲数が激減し、移動力も落ちた旧式戦艦はただの標的扱いとなり、容赦ない日本軍の攻撃で、第2ラウンド以降、次々に沈んで行きます。最後の戦艦ネヴァダが沈んだのが、第5カプレットでした。
 
が、アメリカ軍もここで意地を見せます。生き残った駆逐艦による一斉雷撃!のべ36発の魚雷が水中に放たれ、なんと15発が戦艦長門に命中!驚異的な防御力を誇る連合艦隊旗艦も、すさまじい破壊力には耐えきれず、命中12発目でついに轟沈します。どうにか、白鳥の唄になれたか?!
 
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損害のシート管理や砲撃力の細かい調整、命中/損害の二段階の判定など、決してお手軽とは言えませんが、次はぜひ、海戦シナリオを試してみたいものです。
 
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この日の変わり種第一弾が、「日本機動部隊2」(CMJ)シナリオ2「烈風燃ゆ」です。マリアナ海戦の架空戦を描いたもので、その名の通り、日本海軍最強の戦闘機烈風が登場します。さらに最新鋭機天山を始め、未配備に終わった流星が投入できる、日本軍にとってまさに「夢」のシナリオです。
 
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ただ、それでもアメリカ軍の膨大な物量とVT信管に代表される高度な迎撃システムは、楽観を許しません。事前のソロ演習では、これだけの最新鋭機を投入しても、アメリカ軍に敗れていまして・・・。
 
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今回は、前回の史実シナリオと陣営を入れ替え、日本軍(mitsu)対アメリカ軍(kawa)で対戦します。
 
日本軍は、まず、事前の準備として、分割のできる前衛部隊を、空母、水上艦ともに分散し、これを囮に敵の攻撃軸を狂わせたり、逆にファイタースウィープを仕掛けたりといった手を狙います。もちろん、12個の艦隊マーカーは全部、本物にして使用します。敵がかかってくれなければ、成果は薄いのですが、単に空母を集中するよりも艦隊保全の意味からも有効です。また、見え見えであっても、複数の艦隊がいることで、もしや戦艦隊?と、敵にブラフをかける効果もあるはず。
 
この指針に沿って、編成した艦隊を北部を中心に配置します。と、一つだけ、遙か南の洋上に軽巡を配備し、敵の索敵圏外をグアムに向かって前進させ、勝利条件の戦艦隣接のブラフとします。敵もまさかと想いながらも、少なからずの兵力を割くことになるかも・・・。
 
序盤、両軍は敵を求めて接近をします。第4ターン、アメリカ軍は、ここ一番の索敵に失敗し、やむなく前衛のピケット重巡を航空攻撃で撃破します。一方の日本軍は、索敵には成功したものの、空母本隊には膨大なCAPがいることから、機動部隊本隊の攻撃を断念。代わりに突出していた戦艦隊を全力攻撃し、戦艦ワシントンとノース・カロライナを撃沈します。
 
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一夜明けた第6ターン、両軍は整備を終えた攻撃隊を、主力とおぼしき敵に向かわせます。
 
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まず、日本軍が第3群を捕捉し、対空砲火で甚大な被害を出しながらも不沈艦エンタープライズと軽空母サンジャシントを撃沈します。
 
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対するアメリカ軍は、航続距離の都合で、2群から成る攻撃隊を、日本軍の主力艦隊に投入します。そこに待っていたのが、精鋭の戦闘機群!最新鋭の烈風ではありませんでしたが、ベテランの乗る零戦64型は強力で、F6Fの護衛をかいくぐり、敵の攻撃隊の1/3を削ります。さらにまとまった対空砲火を受け、攻撃は一度のみに。アメリカ軍も然る者でこの虎の子の一撃を空母翔鶴に向け、見事に撃沈します。
 
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同時に、敵誘導のための囮-瑞鳳が発見され、これも1個空母群の攻撃で撃沈されます。
 
と、さらに敵の戦艦隊が水上戦を挑んできますが、これは罠でした。待ち受けていたのは、最強戦艦大和級2隻と金剛級2隻!まず、開始前の大和級のボーナス砲撃で、戦艦アラバマが撃沈!本戦では、敵も榛名を撃沈、金剛を中破と善戦しますが、残った2隻も中破となります。これで日本軍の撃滅VPは4.5隻となり、勝利目前になります。
 
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なお、この時、南方に軽巡が捕捉されて撃滅されますが、貴重な空母1個群と最新のアイオワ級を引きつけたことで、主海戦での優勢をもたらしました。
 
終了が見えて来た第8ターン、両軍は三度、艦載機を繰り出し、最後の勝負に出ます。まず、アメリカ軍が日本軍の戦艦隊を捕捉。ここで、大和級を仕留めれば、逆転勝利でしたが、強力な対空砲火と尋常でない防御力(撃沈には26ヒットが必要!)から、これを断念。やむなく、損傷した金剛を目標を変更し、撃沈します。アメリカ軍の撃滅VPは2.5隻に(4隻で勝利)。
 
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また、一か八かのトライを狙って、主力空母隊(瑞鶴、大鳳)にも1個空母群が攻撃をかけましたが・・・ああ、烈風の待ち伏せ!ヴェテランの駆る精鋭機の前に、攻撃隊は撃墜・帰還を余儀なくされ、攻撃できたのはわずかに半壊したドーントレスのみ。それでも空母に損傷を与えられる可能性はありましたが、対空砲火で手元が狂ったのか、戦果なしに。
 
続いて、日本軍が生き残った全攻撃隊を持って、先に叩いた空母艦隊に空爆をかけます。目標は軽空母プリンストン!二派に渡る流星の雷爆撃を浴び、プリンストンが炎上し、マリアナ沖に姿を消しました。
 
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この瞬間、日本軍の撃滅VPは6隻となり、勝利が確定しました。なんとか、勝利できたわけですが、両軍とも航空兵力の損害は甚大で、青ざめるほどでした。

[日本軍の損害] 
 戦闘機14ステップ、攻撃機25ステップ
[アメリカ軍の損害]
 戦闘機22ステップ、攻撃機12ステップ
 
午前中の練習の後、お昼から始めて3時間半は、実に濃密な対戦でした。さすがに、空母の運営にかなりの気を遣ったので、しばらく、休んでから、後半戦のシナリオにも挑戦したいものです。ぜひ、日本軍陸上機の担当者を募集しています~(笑い)。
 
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追記:プレイに当たっては、以下の明確化をしています。

「空中戦でA0の結果の場合、攻撃側は制限なく対艦攻撃に参加できる。」

台風が迫る中、激しい雨をものともせず、常連のみなさんと第117回ちはら会を開催しました。いつものkawaさん、Tommyさん、sawadaさんに加え、千葉会でよく合う山田さんも来場し、一風変わったアイテムを楽しみました。
 
先日、プレイされたアイテムと戦績は、以下の通りです。
日本機動部隊2(CMJ)シナリオ2「烈風燃ゆ」 ○日本軍(mitsu)対アメリカ軍(kawa)●
プラン・オレンジ(CMJ)オリジナル・バトルシナリオ ○日本軍(kawa・山田)対アメリカ軍(mitsu)●
ロシアン・キャンペーン2(CMJ) ○ソ連軍(sawada)対ドイツ軍(Tommy)●
HANNIBAL(Valley Games) ○ローマ軍(mitsu)対カルタゴ軍(sawada)●
 
イメージは、sawadaさん持ち込みの「ロシアン・キャンペーン2」(CMJ)。sawadaさんのインストで、Tommyさんが参戦し、1942年の序盤までプレイしていました。sawadaさんが守りきったよう。
 
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これだけ有名なアイテムなのに、ちはら会でプレイした常連がsawadaさんだけと判明!そう、いつかやろうと思って、伸び伸びになっていたんですよね~。冬に向かって、一つ、演習しましょうか。
 
もう一つは、開始時に第1ターンだけやって、そのままになっていた「HANNIBAL」(Valley Games)。独ソ戦を終えたsawadaさんと、もう1ターンだけ、いきましょうと思っていたら・・・。
 
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イタリア南部に侵攻したハンニバルが、ロングスとネロの連続攻撃を喰らって、なんと敗死!本当に2ターンで終了してしまいました。このゲームは、慣れるまでけっこうサドンデスがあるので、リプレイアビリティもよかったりします。茨城会でも盛り上がっているようですし、行くか、カルタゴ独り旅!ちょっと難易度は高いですが、インストも行けますよ~。
 
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今月のソロプレイ第3弾は、「プラン・オレンジ」(CMJ)からバトルシナリオ3「水平線の彼方に」です。空母艦載機による「初」の艦隊攻撃を描いたもので、通商破壊に出撃したアメリカ軍空母艦隊を、日本軍が空爆するシナリオです。専用ルールで追加になった航空攻撃ルールを使用します。
 
両軍の戦力は以下の通りです。
日本軍…AN2×4、B1M×6
アメリカ軍…F4B×2、CVレキシントン、CC×2、CL×3、DD×11
 
勝利条件は、空母レキシントンの撃破か速度の低下です。レキシントンは船体12ボックスを持っており、速度低下のためには通常は16ヒット以上を船体に与えなければなりません。これはほとんど不可能です。
 
日本軍の全攻撃が参加できたとしても、爆撃なら4発、雷撃なら2発程度が命中の期待値です。(わずかに1/18しかない致命的損害を除けば)爆撃だと2/36、雷撃だと5/36で、速力低下の結果となります。これに命中期待値を合わせると、爆撃だと8/36、雷撃だと10/36となるため、生き残った攻撃機は、可能な限り雷撃に回すことにします。
 
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まず、第1ステップで日本のAN2×4機とF4B×2機が空戦に入ります。ここでは、日本軍の技倆が上回り、一方的にF4Bをステップロスさせます。F4Bの制空突破はならなず。
 
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続いて、空母艦隊の対空砲火を行います。大型艦が3隻で小型艦5隻で対空力は11に。これを1/3(端数切り上げ)して、のべ4ユニットの攻撃機に砲火を当てます。結果、B1M×1機がステップロスします。
 
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無傷のB1M×5機が雷撃を、1機が爆撃を行います。その結果、魚雷1発、爆弾1発が命中します。速度低下の可能性は8/36でしたが・・・ああ、副砲に1ヒット、船体に1ヒットがやっと。
 
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空母レキシントンは小破で、アメリカ軍の航空機の損害が日本軍を上回ったため、結果は引き分けでした。まだ、艦隊航空戦術が未発達な時代でもあり、大型艦を沈めるのはかなりたいへんなようです。

今月のソロプレイ第2弾は、仮想戦の「プラン・オレンジ」(CMJ)から最大のバトルシナリオ2「アルマゲドン」です。
この仮想アイテムのクライマックスを描いた戦術級で、両軍合わせてすさまじい数の艦艇が凌ぎを削ります。その規模は、太平洋のジェットランド海戦と言ってもよいでしょう。

<日本軍>
戦艦…6隻
高速戦艦…5隻
軽巡…8隻
駆逐艦…33隻(11ユニット)
<アメリカ軍>
戦艦…8隻
巡洋戦艦…2隻
軽巡…4隻
駆逐艦…30隻(10ユニット)
アメリカ軍には、第2ラウンド以降の増援として、以下の艦艇が登場できます。
戦艦…3隻
重巡…2隻
駆逐艦…12隻(4ユニット)
 
この全艦について、砲力・船体耐久力・速度・雷撃力の管理をするわけですから、尋常ではない作業量です。さらに、砲撃・雷撃時にはどの艦艇がどれを目標にするのか、指定するわけで、大いに混乱します。このために追加の目標マーカーを作成し、指定を明確にし、プレイアビリティを上げています。
 
まず、セットアップですが、アメリカ軍は主力戦艦8隻を中央に配置し、南北の隣接ヘクスに巡洋戦艦及び軽巡、駆逐艦を配置します。続いて日本軍は、駆逐戦隊を目標に、南部に集中配置をします。
 
第1ラウンドの第2カプレット、日本軍は戦艦隊の長距離砲撃を実施し、初弾を駆逐艦隊に浴びせます。この超長距離砲撃によって、いきなり、駆逐艦4隻が沈没し、7隻が砲撃能力を失います。
 
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第3-4カプレット、低速故に動けぬ敵主力艦隊に対し、日本軍は全艦で突進をかけます。が、いまだ、主力艦隊まで3ヘクスに距離があり、日本軍の索敵は失敗。
 
対するアメリカ軍は発見に成功し、第5カプレットに日本軍の戦艦隊に一方的に砲撃を浴びせます。のべ7ヒットを命中させ、長門以下5隻の戦艦にそれぞれ1-3ダメージを与えます。主力を発見できなかった日本軍は、やむなく駆逐艦に砲弾を集中し、さらに1隻を撃沈、3隻を砲撃不能にします。
 
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続く、第6カプレット、アメリカ軍は軽艦艇を後退させ、代わりに巡洋戦艦隊を前進。これを見た日本軍は、水雷戦隊を先発させ、雷撃戦の準備に入ります。
 
第8カプレットの砲撃戦は、戦艦同士による超長距離砲撃戦になります。ここではアメリカ軍のdrが冴え、前回を凌ぐ10ヒットを命中させます。対する日本軍は7ヒットで、徐々に損害を与えるものの、両軍とも未だ、軽微な被害に留まります。
 
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第9カプレット、やっと主力(速力1)が移動可能になったので、アメリカ軍は増援の期待できる北西方向に後退。日本軍はこれを全力で追いかけ、第11カプレットは前回同様の超長距離砲撃戦に。ここでのdrは互角で、日本軍は10発を、アメリカ軍は9発の命中弾を出します。
 
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第12-13カプレットも、逃げるアメリカ軍に追う日本軍と同様の展開となり、第14カプレットの長距離砲撃を経て、第1ラウンドが終了します。
 
この結果、第1ラウンドの両軍主力の損害は
日本軍…主砲損害14、副砲損害10、船体損害9
アメリカ軍…主砲損害3、副砲損害8、船体損害10
となり、アメリカ軍が優勢ですが、もとより攻撃力・隻数とも日本軍が多いので、差が縮まった程度です。
 
第2ラウンド、50%の確率でしたが、ここでのアメリカ軍増援はなし。ならば一気に決着をつけんと、日本軍は水雷戦隊を先導に、敵への突進を行います。砲撃距離が中-近距離になったため、命中率が2-3倍になるとともに、砲撃力自体も上昇し、戦場は濃厚な砲煙に包まれます。
 
第2カポレット、日本軍が放った砲弾25発が命中し、インディアナとモンタナの機関を直撃!ただでさえ、低速な両艦の速力は1Sに低下します(これは、各ラウンドに1ヘクスしか動けない状態です)。さらに、戦艦尾張が単艦でウエスト・ヴァージニアに5発の命中弾を出し、クリティカル・ヒットを含め、甚大な被害をもたらします。
 
対するアメリカ軍の砲撃も熾烈を極め、なんと日本軍を上回る32発を命中させます。単純計算でも各艦に平均3発以上の命中であり、メリーランド、インディアナ、モンタナが全て致命的命中を与え、尾張、金剛が速力1に低下します。
 
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続く、5カプレットに両軍はさらに激しい洗礼を受けます。主砲弾の命中が日本軍で34発(!)を数え、テネシー、カリフォルニアが1Sに、コロラドに至っては航行不能(DIW)に陥ります。対するアメリカ軍も43発(!)という驚異的な命中弾を出し、陸奥、愛宕、比叡、榛名が速力1に、金剛がDIWとなります。同時に小艦艇同士の近距離戦も起こり、約1/3以上の駆逐艦が撃破されます。
 
真の破壊は、その直後に訪れました。砲撃を潜り抜けた駆逐艦、軽巡による一斉雷撃!その数は、日本軍が74発、アメリカ軍68発(!)という、史上最大の魚雷攻撃となります。速力が落ちていた艦も多く、放たれた悪魔の弾頭が次々と戦艦に命中します。
 
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その結果、コロラドが損害に耐えきれず、撃沈。さらにのべ36ダメージに及ぶ船体ダメージにより、カリフォルニア、メリーランド、ワシントン、ウエスト・ヴァージニア、モンタナの5隻がDIWに。一方の日本軍は巧みな操艦が冴え、船体ダメージは20に留まります。
 
まさに、史上最大の雷撃戦!このカプレットが終わった時点で
日本軍…DIW1隻、速度低下5隻
アメリカ軍…沈没1隻、DIW5隻、速度低下2隻
という、驚愕の結果となりました。
 
第8カポレット、損害のため砲撃力が落ちていましたが、近距離とDIWによる命中率の上昇で、両軍とも31発ずつの命中弾を出します。これにより、DIWだったカリフォルニア、インディアナが沈没。軽巡一隻と駆逐艦10隻も海の藻屑と消えます。日本軍の損害も甚大で、ついに金剛が沈没。続く、第二次雷撃により、長門も後を追います。
 
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第11カポレット、両軍の攻撃力はほぼ変わりませんが、低速力からDIWになる艦艇が続出したアメリカ軍が、不利な修整を受けるようになります。+16%の命中率追加は強力で、アメリカ軍の被弾26発に対し、日本軍は16発と明らかな差が生じ始めます。結果、ワシントン、ウェスト・ヴァージニア、テネシーが水没します。一方、日本軍の沈没は愛宕、比叡となります。
 
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以後、この状況は変わらず、第14カポレットに、モンタナとコンステレーションが、撃沈されます。
 
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第2ラウンドの両軍主力の損害は
日本軍…沈没4隻、DIW2隻、通常航行5隻
アメリカ軍…沈没8隻、DIW1隻、通常航行1隻
となり、アメリカ軍の生き残りはわずかに2隻に。
 
第3ラウンド、遅れていたアメリカ軍の増援が登場しますが、刻すでに遅し。速度が低下したアメリカ軍に対し、生き残りの日本軍7隻が集中砲火を浴びせ、第5カポレットまでに主力艦隊の全艦を壊滅します。生き残ったのは、船体への被弾を免れた駆逐艦1隻のみでした。
 
なんとか一矢報いようと、アメリカ軍の増援艦隊が日本軍への接近を開始しますが、巧みな艦隊運動で射程距離ギリギリを維持した日本軍は、超長距離砲撃で一方的に損害を与えます。
 
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第4ラウンドに入り、やっと有効射程に入ったアメリカ戦艦隊が砲撃を開始。これにより、DIWに陥っていた陸奥と紀伊が沈没します。が、ここまでの超長距離砲撃の損害がきき、第8カプレットに増援最強のネヴァダが沈没。
 
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第14カポレットには、フロリダも壊滅し、生き残ったユタも全砲塔を失って、この時点で残りの全艦の全滅が確定しました。
 
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両軍合わせて、戦艦25隻による大砲撃戦は、以下のVPで日本軍の勝利となりました。
日本軍…1536点
アメリカ軍…927点
 
アメリカ軍太平洋艦隊の残存兵力は、駆逐艦1隻のみ。連合艦隊も海戦には勝利したものの、主力艦8隻を失い、生き残ったのは高雄、榛名、加賀のみ。まさに、「強者どもが夢の後」でした。
 
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今月のソロプレイは、勝手に高まっている砲撃戦から「プラン・オレンジ」(CMJ)です。前世紀末(!)に発売された仮想戦ですが、アヴァランチ・プレス社のGreat War at Seaシリーズの1作であり、艦隊戦の作戦・戦術級という珍しいアイテムです。あの時期に、よくぞ、こんなマイナーテーマをライセンスしたものだぁ(笑い)。
 
システムは、完全プロットの作戦ターンと、別マップに艦艇を配置して砲撃戦を行う戦闘インパルスに別れていて、作戦級ながら詳細な砲雷撃戦を行えます。
 
戦術システムはシンプルで、攻撃力1ごとに1drして命中値以上で命中。命中1ごとに命中箇所を決め、損害を適用します。drによっては、致命的命中や追加損害、火災などもあり。装甲は重装甲・軽装甲・未装甲の3種類で、主砲が当たると全て貫通し、副砲は軽装甲以下、小口径砲だと未装甲のみに被害を与えます。全艦に損害ボックスが用意されていて、ヒットを受けると、それをチェックしていきます。例えると、シンプルなツクダゲーム(?)でしょうか(笑い)。
 
今回はバトルシナリオ1「マニラ湾脱出」を演習してみます。フィリピンに侵攻した日本軍と離脱を図るアメリカ軍との戦闘であり、戦力には大きな差があります。日本軍が戦艦1隻・軽巡4隻・駆逐艦10隻に対し、アメリカ軍は軽巡1隻・駆逐艦7隻・砲艦1隻と圧倒的に不利です。捕捉されたら全滅は必至で、アメリカ軍は敵に一矢を報いられるかどうか?
 
セットアップですが、配置drの結果、以下のような進路を取ることに。
日本軍…外周エリア3から6へ
アメリカ軍…外周エリア5から1へ
 
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第1ラウンドは、日本軍が優速を生かして、敵艦隊に接近します。が、闇夜で敵発見は成らず。
 
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第2ラウンドの第1 カプレットに、日本軍の前衛が敵まで2ヘクスに接近します。ここで、両軍は、巡洋艦と駆逐艦を発見し、中距離で巡洋艦同士が砲撃を開始します。
 
日本軍は4隻の軽巡が軽巡リッチモンドに集中砲撃を行い、3発の命中弾を与えます。これにより副砲が2門に減少し、船体損害が(開始時の1に加え)半分になります。結果、軽巡リッチモンドの速力は2に低下します。リッチモンドの砲弾も軽巡五十鈴の甲板を貫き、船体に1損害を与えます。
 
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第3カプレット、アメリカ軍は艦隊をバラして、優速艦だけでも逃げ切りを図ります。これに対し、日本軍は軽巡及び駆逐艦隊が合流し、近距離の激戦に移ります。
 
まず、砲撃戦でリッチモンドが集中砲撃を浴びて、4ヒットを受けます。副砲が全壊し砲撃不能になり、船体も後1ボックスを残すのみと、大破します。また、クレソン級の第8駆逐艦隊が、敵の駆逐艦からの攻撃で1隻が沈没し、1隻が砲撃不能となります。対する日本軍は、木曾と球磨が1ヒットずつを受け、ともに副砲1基を失います。
 
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続く、雷撃戦は猛烈な魚雷の撃ち合いになります。生き残ったクレソン級4隻が惜しげもなく全弾16発を発射。軽巡五十鈴が2発を被雷し、轟沈!球磨にも1発が命中するも、こちらは幸いにも不発に。
 
対する日本軍の水雷攻撃も熾烈を極め、這々の体の軽巡リッチモンドに2発が命中し、撃沈。さらに、無傷だった第7駆逐艦隊も触雷し、2隻が轟沈します。
 
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この時点で、アメリカ艦隊は、駆逐艦2隻(うち1隻は砲撃不能)と砲艦サクラメントを残すのみに。もはや、まともな戦闘はできず、逃げるアメリカ軍駆逐艦を、日本軍の水雷戦隊が捕捉し、これを撃滅。
 
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続く、第11カプレットに高速戦艦霧島も参加し、最後の武装艦サクラメントを撃破したことで、終了となりました。
 
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両軍の損害は・・・
日本軍(12点)…五十鈴12点
アメリカ軍(61点)…リッチモンド19点、駆逐艦5隻40点、砲艦2点
で、日本軍の圧勝となりました。
 
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圧倒的な劣勢のアメリカ軍としては、軽巡1隻を撃沈できたので、まあまあかしら。導入用のお試しシナリオということで、こんなもんでしょう。

ハンニバルの熱戦を終えたところで、クルーダウンとして、「アルンヘム!」(Bonsai Games)をmitsuのインストで対戦しました。守り方に経験が必要なドイツ軍をmitsuが、イニシアチブを持つ連合軍をsawadaさんが担当します。
 
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第1戦は、慎重に進む連合軍を、満を持して集結したドイツ軍が、グラーヴェで迎撃して、勝利。最終盤にはエリア11に埋伏していたSS(4戦力!)がこれを奪取し、全ての都市を補給切れにして、ドイツ軍の圧勝に。
 
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第2戦は、連合軍が飛行場を中心に部隊を増強し、前回よりも前進するものの、やっぱりグラーヴェで停滞。と、Wから背後にドイツ軍が浸透。これを放っておけず、連合軍は主力を引き戻して撃破したものの、時間切れで、やはりドイツ軍の勝利。
 
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第3戦は、陣営を入れ替えて華麗な突破を図りますが、史実通り、今度はナイメーヘンで迎撃され、奇跡は起きず。そのまま、ドイツ軍の勝利に。途中に含ませた空挺増援が、天候不順で4ターンに渡って辿り着かなかったのが、響きました。
 
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第4戦も、ほぼ同じプランで侵攻。唯一の違いは、空挺増援を最終盤に残しておいたことで・・・敵を全力で迎撃すべく、ドイツ軍はナイメーヘンとアルンヘムに集結。と、ここで、連合軍が空挺降下して、ナイメーヘンの背後を遮断し、孤立化させた上で、ナイメーヘンを奪取します。
 
同時に、オースタービーク飛行場に精鋭4個大隊が降下し、これを確保。ドイツ軍はSSを投入してこれを攻撃しますが、スタックしたフロスト大隊の逆襲を喰らって、なんとSSが壊滅。
 
時間ギリギリでアルンヘムを孤立化させた連合軍が、盤石の戦車攻撃で「遠すぎた橋」を奪取!遂に連合軍の勝利となりました。
 
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いやー、全然、クールダウンに成りませんでしたが(笑い)、とても楽しい連戦でした。Bonsai Gamesは、シンプルながら、コンセプトがしっかりしていて、どれも楽しめますが、この「アルンヘム!」はランダム的要素も絶妙で、ピカイチかなと思います。もうちょっと作戦研究して、このシュミゲあたりに投稿しようかしら・・・(笑い、同人誌に投稿できるの?)。

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