今月のソロプレイ第5弾は、「幻の八八艦隊」(アドテクノス)から、「史実」シナリオのシナリオ7「ジュットランド海戦Ⅱ」です。史実と言っても、前回のシナリオ6「第2次リッサ沖海戦」と同様に、実際に発生はしていませんが、十分に「起こりえた戦い」であります。
史実では、巡洋戦艦隊同士の遭遇戦で終了したジュットランド海戦で、そのまま、主力が激突していたら、という設定になります。イギリス海軍のグランドフリート34隻とドイツ海軍の高海艦隊26隻の合わせて60隻(!)が、北海の制海権を賭けて、凌ぎを削ります。
イギリス海軍は1.3倍という艦数で優り、かつ砲撃力に優れた新鋭戦艦を多数、揃えています。対するドイツ海軍は、兵力で劣りながらも、命中率の高さ(平均で+16%)と強靱な甲板装甲が武器です。よって、イギリス軍の戦術としては、命中率の向上と舷側装甲の厚さを生かすべく、見敵必戦で接近戦を仕掛けます。逆にドイツ海軍は、高い命中率と敵の薄い甲板装甲を狙うべく、なるべく距離を取って戦いたいところです。
第1ターン、先の作戦に沿ってイギリス軍は一斉回頭をすると、ドイツ軍に向かって突進をかけます。ドイツ軍も敵を射程に捕らえるため、本隊が一斉回頭をします。この時、アウトレンジが可能な38センチ砲搭載艦は、最大射程でドイツ海軍本隊を狙いますが、命中弾はなし。
唯一、有効射程内にいた両軍の巡洋艦隊同士が戦火を交え、ともに3発ずつの命中弾を出します。これにより、先頭艦のIndomitableが損傷しますが、後は装甲に弾かれて損害はなし。
第2ターン、急激に距離が縮まったところで、ドイツ軍は当初の計画通り、2回目の一斉回頭をして、長距離砲撃戦に移ります。射的距離ギリギリながら、ドイツ製の照準器による砲撃は精密を極め、なんと11発の命中弾を出します。これにより、先に損傷していたIndmitableはじめ、3隻の旧式艦が沈没し、2隻が中破します。イギリス軍も必死に撃ち返しますが、命中率の差と突進による射界の制限で、1隻を撃沈するのがやっとです(加えて、2隻が中破)。
第3ターン、なおも前進を続けるイギリス軍に対し、ドイツ軍は長大な単縦陣による一斉砲撃を浴びせます。通常射程に入ったことで、さらに命中率が上昇し、延べ14発の命中弾を出し、実に4隻を屠ります。イギリス軍も数を生かして火力で圧倒し、9発の命中弾で、先頭艦Lutzowを含む2隻を撃沈します。この時点での損害は、イギリス軍7隻:ドイツ軍3隻とダブルスコアに。ここで終了してもおかしくなかったのですが(58%の確率)、戦いは次ターンに。
第4ターン、ほぼ全ての艦艇が有効射程に入ったことで、命中率は同様だったものの、drが優れず、ドイツ軍10発、イギリス軍7発と命中数は低調に。巡洋戦艦同士の至近距離での砲撃戦でDerfflingerが沈没。逆にVon Der Tannの長距離精密砲撃がRevengeの煙突を直撃し、船体奥深くで爆発した砲弾により最強戦艦が轟沈します。両軍の損害は、イギリス軍8隻:ドイツ軍4隻に。と、8割強の確率で終了予定が、またも次ターンに。
運命の第5ターン、突進を終えたイギリス海軍主力隊が一斉回頭し、わずか1-2ヘクスの肉薄距離で、敵と猛烈な戦火を交えます。命中率・砲撃力とも上昇したことで、イギリス軍の数と砲撃力の高さが真価を発揮し、至近距離で10発の命中弾を与えます。すさまじい破壊力によって、ドイツ軍の厚い装甲も破られ、なんと5隻もの戦艦が轟沈されます(加えて、中破は2隻)。
対するドイツ軍も、イギリス軍を上回る14発の命中弾を出しますが、貫通力の低さから舷側装甲を満足に打ち抜けず、2隻の撃沈と2隻の中破に留まります。
と、ここで夜の帳が降りたことで(海戦終了値)、ゲームは終了。結果は・・・
[撃沈]
イギリス軍…10隻
ドイツ軍…9隻
[中破]
イギリス軍…3隻
ドイツ軍…2隻
と、かろうじてドイツ軍の僅差による勝利となりました。
イギリス軍…10隻
ドイツ軍…9隻
[中破]
イギリス軍…3隻
ドイツ軍…2隻
と、かろうじてドイツ軍の僅差による勝利となりました。
史実をもとに作っただけ合って、早期で終了すればドイツ軍有利に、長引いて接近されるとイギリス軍有利と、それらしい展開でした。
このソロプレイで、第一次世界大戦アイテムのプレイ率が、5割を越えました。そちらも更新したので、ご覧ください。
「戦争を終わらせるための戦争」は、地獄の総力戦!~第一次世界大戦アイテム
http://blogs.yahoo.co.jp/mitsu005jp/4861127.html
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