歴史・戦史研究「ちはら会」Zwei

Yahoo!ブログ終了に伴い、引っ越しました。

2015年06月

第一戦がまさかのドローで早めに終わったので、ちょうど観戦していたはねはねさんを誘って、夢のバルジ二連戦をすることができました。陣営も久しぶりにmitsuがドイツ軍を、はねはねさんが連合軍を担当します。いやー、ここ数年、ほぼ連合軍ばっかりだったので、ぜひ、ドイツ軍で「突破」を実現したかったんですが・・・。

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第1ターン、ドイツ軍は鹿内ギャンビットを実現すべく、中央部に3個装甲師団を投入します。第一戦闘はほぼ想定通りに進み、中央の進撃路を封鎖する2個連隊を撃破。

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第二攻撃で隘路をふさぐオプション・リトリートの消耗した1個連隊を、4:1で撃滅・・・できるはずだったんですが、まさかのCont!そればかりか、第1SS装甲師団の4:1攻撃もContとなり、ああ、早くも突破に失敗。

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これを見た連合軍は、犠牲部隊を巧みに配置して、前線に二重戦線を引きます。!!これは自分が一度も取ったことのない作戦です。前線が1枚のため、消耗は激しいですが、次々に増援を投入して、ドイツ軍の突破を防ぎ、イギリス軍到着まで時間を稼ごうという、ミルフィーユ作戦か?

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ならば、正面から歩戦共同の消耗戦を仕掛け、出血多量で戦線を維持できなくさせるのみ!第2ターン以降、ドイツ軍は中央から北部のほぼ全域で高比率攻撃をかけ、敵を撃破していく・・・はずでしたが、どうにもdrが今ひとつ。Contが出たり、D1でオプション・リトリートで逃げたりと、思いの外、粘られます。

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南からの空挺増援も到着し、第5ターンはじめでも、北部でまだ戦線を維持しています。まずい!これでは敵の思うつぼか?!

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が、さすがに、これが連合軍の限界点でした。第一次攻撃で中央と北部で同時に穴が開き、装甲師団がすかさず突破!一瞬、スパとヴィルヴィレを堕とそうかと思いましたが、小さな勝利に拘わってはいかんと、考え直し・・・。イギリス軍の介入を防ぎ、北端からの大突破を目標にするため、あえて3へクス以内に近寄らず、後方への突進・展開をします。

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連合軍は、イギリス軍を投入できず、やむなく、ミューズ川付近に戦線を張ります。

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第6ターン、これまでの憂さをはらさんと、逃げ遅れた敵を撃破すると、スパとヴィルヴィレを占領。主力はミューズ川に突進し、消耗した装甲連隊を北端から突破させます。同時に第5装甲軍を中央に引き戻し、マルシェを占領。北から南までほぼ切れ目のない戦線を引きます。

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反撃を考えていたはねはねさんは、十分な兵力がないことから断念します。この時点で、3都市を占領し、サンビットとバストーニュを包囲、北端を含む突破と敵の撃破で70点後半の目算が立ったため、ドイツ軍の判定勝ちとしました。空軍を有効に使えば、バストーニュを維持できる可能性はありますが、ドイツ軍が歩戦共同を心がけたため、装甲師団に損害が少なく、後2ターンで厚い戦線を突き崩すのは、かなり困難という判断になりました。

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初期突破に失敗したり、サンビットとバストーニュに3ユニットで籠もられたり、と、ふつーのバルジになってしまいましたが、とりあえず、兵力集中の原則は機能してよかったです。お相手いただいたはねはねさん、どうもありがとうございました。

「レイテ湾強襲」(GJ)を終えると、すぐさま、Das Reichさんが、「バルジ大作戦」(CMJ)を並べ始めまして(笑い)。「北の防人」作戦を発動以来、連合軍が4連勝となっており(対Das Reich戦は3連勝)、突破作戦を胸に、作戦級の鬼が立ち塞がります。

陣営は、当然、Das Reichさんがドイツ軍を、mitsuが連合軍を担当します。次々と対戦相手が見つかるのは、うれしいのですが、きっと向こうが勝つまで許してもらえないんでしょうね(笑い)。

第1ターン、ドイツ軍の攻撃は、北部の消耗だけを目的として、究極まで洗練された一撃となります。最も北部の森林地帯に第1SS師団を派遣し、歩兵との連係攻撃で、第2歩兵師団の1個連隊を撃破。そのまま、深い森を突っ走り、第99歩兵師団の1個連隊を4:1で撃滅します。第6SS装甲軍正面の攻撃も成功し、3:1の第二次攻撃でEX2ながら、4ユニットの撃破に成功します。

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また、第5装甲軍でも中央の装甲3個師団の集中攻撃で、見事に突破口を開きます。

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北部から中央部でのべ6ユニットを失った連合軍は、兵力不足からシェーネアイフェル高地の出口を2枚スタックで封鎖するのが、やっとです。

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第2ターン、ドイツ軍は一気に北部を突破すべく、ハイトを敵戦線の背後に降下させます。これが見事に決まり、唯一の2枚スタックが包囲されます。防御力は9戦力ながらも、正面からSS装甲師団が襲いかかり、二回の攻撃でこれを殲滅してしまいます。

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中央部では、スコルツィーニ特殊部隊を先頭に、第5SS装甲軍が西進し、トロワポンへ到達します。

もはや、通常の防御が不可能と悟った連合軍は、早くもスパ前面まで防衛線を後退させます。

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第3ターン、事実上、捨て駒にされた第9歩兵師団を半包囲しながら、ドイツ軍はスパ前面に辿り着きます。一方、第5SS装甲軍はなおも西進を続け、ウェルボンモンの機甲1個連隊を包囲殲滅します。

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北部が崩壊の危機に呻吟する頃、南部でも大きな戦果が挙がります。4個機甲連隊が守るバストーニュ・ドームをFB/FG旅団が強襲し、1:1(D2!)でこれをこじ開けてしまいます。そこから流れ込んだ装甲部隊が、4個連隊を丸々と包囲し、バストーニュに隣接して空挺増援を不可能にしてしまいます。

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この時点で、北部戦線を最低眼で維持しながら、中央部からの突破に対応する「北の防人」作戦は崩壊し、連合軍は9割、敗北を覚悟しましたが・・・。

ここまでかとあきらめたかけた、その時、連合軍に奇跡が起こります。バストーニュ近郊で包囲されていた機甲連隊が、ダメ元で1:1攻撃を実施したところ、ピンゾロ(D1R)!これにより、包囲を脱した2個連隊がバストーニュに逃げ込んで、間一髪、占領を免れます。

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まだ、神様が勝負を捨てるな、ということか?!勇気を得た連合軍は、スパもヴェルヴィエも放棄して、戦線濃度を上げると、ヴェストル川(!)に防衛線を引きます。長年、バルジをしていますが、第3ターンにここまで追い詰められたのは、初めてです。

第4ターン、ドイツ軍はなおも攻撃の手を緩めず、エルブ付近で戦線を突破します。連合軍はやむなく最終防衛線のリエージュ-エルブ-北端の半円陣地を構築します。

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一方、南部では、突出したFB旅団に対し、連合軍が初の反撃を行います。歩兵までつぎ込んだ3:1攻撃が成功し、敵を撃破するとともに、バストーニュの包囲を一時的に打ち破ります。

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第5ターン、ドイツ軍は連合軍にとどめを刺すべく、北端の2枚スタックに強襲をかけますが、Contとなり、押しとどめられます。ならばと、南部で薄くなっていたヌシャトーを強襲しますが、これも失敗。

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連合軍は、待望のイギリス軍増援を経て、やっと滅亡の淵で踏みとどまったに見えましたが・・・。

第6ターン、強力な打撃力を維持したまま、第6SS装甲軍が、一蹴の隙を突いて、リージュ西部のイギリス軍歩兵を撃破!そのまま、西からリエージュに突入し、これを包囲します。また、装甲1個連隊がミューズ川沿いに突進し、北部の部隊を一時、丸々と包囲下におきます。

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が、ここから、連合軍は猛烈な巻き返しを開始します。まず、焦点の北部では唯一残ったNへクスから増援の機甲師団が突撃し、ミューズ川沿いの装甲1個連隊を撃破します。また、中央部ではイギリス軍の機甲旅団が、戦略移動と第二次攻撃でマルシェを奪還します。南部でもヌシャトーに取り付く装甲連隊を包囲し、これを奪還直前まで辿り着きます。

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ドイツ軍は、ユニットの除去と北端からの突破でVPを稼いだため、なおも70点台前半を確保できる見込みで、予断を許さない展開でした。が、ここで、まさかの軍管区ミスが発覚!北部から第5SS装甲軍が突破して、戦線が入り乱れてしまい・・・。

「北の防人」作戦を打ち破り、初めて勝利の間際まで来ていたドイツ軍には、痛恨のドローとなりました。が、「十分、撃破できることがわかりました。次は、勝ちます!」と、Das Reichさんの意気はなおも高く。ならば、こちらも意地の「北の防人」で受けましょう!

梅雨の変わりやすい天候の土曜日に、三ヶ月ぶりに松戸の千葉会に行ってきました。季節柄か、参加者はやや少なめでしたが、会場では「Path of Glory」(GMT)やASL、「メッツ攻防戦」など、千葉会らしいアイテムがプレイされていました。

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自分は、この日の初戦にこまいふさんと約束をしていた「レイテ湾強襲」(GJ)をプレイしました。前回のちはら会で対戦したフィリピン決戦のCDSです。今回は、mitsuの希望で日本軍を、こまいふさんがアメリカ軍を担当します。

日本軍の作戦は、手堅く序盤の特攻で、敵上陸船団を叩くことです。レイテによるイニシアチブ保持とカード差が少ない序盤に、水上艦隊によるレイテ湾突入と小沢艦隊によるアウトレンジ空襲を狙います。上陸船団は海上では1ヒットで撃沈できる上に、1.5VPを獲得できる「大票田」。史実で連合艦隊が計画した通り、艦隊全滅上等の特攻作戦です。ここで一定の得点を稼いでおけば、あとは得意の時間稼ぎで、作戦的勝利をもぎ取れるはず。

第1ターン、空母による空襲の後、レイテ島への上陸を開始したアメリカ軍。と、先に3枚のカードを使わせたところで、おもむろに栗田艦隊が出撃します。補給を使った南方迂回で、早くもスリガオ海峡に突入します。ここにはアメリカ軍水上艦艇が待ち構えていましたが、「全世界は知らんと欲す」でクリアし、次ターンの突入態勢を整えます。

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第2ターン、想定通り「天佑を確信し~」がやってきて、栗田艦隊が悲願のレイテ湾突入に成功します。敵は「謎の反転」を試みましたが、日本軍は前ターンから大切に保持していた「第3艦隊はいずこにありや?」を投入し、見事、攻撃に成功します。

「全砲門、開け!」にっくきマッカーサーの上陸船団を捉えた栗田艦隊は、猛烈な砲撃により4ユニット(4個連隊)の船団の撃破に成功します。

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想像以上の大損害に怒り心頭のアメリカ軍は、残った陸上戦力の緊急上陸を続けながら、栗田艦隊に猛烈な空襲を浴びせます。数回にわたる航空攻撃により、ついに大和/武蔵を残すだけに・・・。

と、動けぬ栗田艦隊が敵の空襲を引きつけている隙に、今度は小沢艦隊がエンガノ沖に進出し、アウトレンジ攻撃を試みます。敵航空母艦をすり抜けて、輸送船団に到達した航空隊はさらに1ユニットの船団撃沈に成功します。

アメリカ空母部隊は慌てて小沢艦隊を叩きますが、辛くも生き残った千代田隊がここで「カミカゼ」を実行!全滅と引き替えに、敵軽空母2隻を道連れにします。これにより、日本軍のVPは8.5点に到達します。

第3ターン、やっと先手を取ったアメリカ軍により、大和が壊滅します。後は、持久戦法に向け、マニラに航空機をスタックさせ、敵の動きを牽制します。

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と、ここで上陸を急ぐアメリカ軍が、致命的なミスを起こします。陸上部隊をASWの護衛なしで、ダバオ湾に・・・。雲霞のごとき敵船団を発見した、日本海軍の潜水艦部隊が一斉に襲撃に入ります。一昼夜に及ぶ攻撃の結果、あの水上特攻を上回る5ユニットの船団を撃破!フィリピン攻略部隊にとどめを刺したのは、ドン亀と揶揄された伊号潜水艦でした。

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この時点で、日本軍のVPは16点に達し、サドンデス勝利となりました。カード巡りにもよりますが、周到にそして大胆にかけた特攻の成功が大きかったです。サドンデスはたまたまですが、仮に最終ターンまでいっても、8.5点分を加算するのは、相当、難しいかったかと。

寡兵ながら奇襲による一発逆転を狙う日本軍と、大兵力ながら細心の運用を求められるアメリカ軍の構図がよくできていると思います。ご要望があれば、いつでもお相手しますよ~。

今月のソロプレイ第4弾は、日露戦争アイテムから、追加シナリオの「蔚山沖海戦」です。戦争初期に時には太平洋まで進出して海上交通路の攪乱を計ったウラジオストック艦隊を、苦心惨憺の末、上村艦隊がついに捕捉した戦いです。

主砲の砲撃力と舷側装甲では日本軍が圧倒し、逆に副砲火力と耐久力ではロシア軍に分があります。史実では、中距離戦に終始したため、日本軍が有利に戦いを進め、装甲巡洋艦リューリックを撃沈します。が、距離があったため、残り2艦のヴァイタルパートは打ち抜けず、大破状態ながらも、ウラジオストックへの逃走に成功しています。

このシナリオでは、日本軍がウラジオストック艦隊の進行方向を押さえる形で、スタートします。よって、ロシア軍の選択肢としては、
a)史実通り、距離を開けて砲撃戦を行い、(敵艦の速度が落ちるなど)状況を見て、北方への突破を計る。
b)主砲の砲撃力の差(5:2以上)を埋めるべく、近距離に接近して砲撃戦を行い、強引に北方への突破を計る。
の二つが考えられます。

a案だと、両軍の損害は少なめのため、砲撃結果によっては、突破の機会が来るかも知れません。が、ただでさえ不利な主砲の砲撃力差がまともに反映されるため、時間の経過は日本軍に有利になる可能性が高いです。

逆に、b案だと、副砲の砲撃力は同じため、当たり所によっては互角の損害を期待できます。ただし、命中率が増大するため、ヴァイタルパートを打ち抜ける主砲弾数では、やっぱり日本軍が有利でしょう。

また、ロシア軍がいずれかを望んでも、主導権を握っている日本軍がそれを覆すことは可能です。

第1ターン、主砲の命中率で劣るなら、副砲も含めた砲撃で、少しでも差を埋めようと、今回、ウラジオストック艦隊は、接近戦を選びます。日本軍も敵を撃沈するチャンスとこれを歓迎し、近距離での砲撃に移ります。4-5へクスでの砲撃戦は、いきなり、両軍に多くの命中弾を出します。

まず、旗艦ロッシアから順にウラジオストック艦隊が、出雲・吾妻・常磐を砲撃。のべで7.5inch主砲を6発、6inch副砲を11発、小口径の補助砲5発を、3隻に命中させます。結果、出雲は全主砲塔を破壊され、実質的な攻撃力を失い、2カ所で火災が発生します。吾妻はまだましで、副砲3基を破壊され、火災が発生。常磐は実質的な損害はなかったものの、間隙から飛び込んだ不運な一発により、艦長が戦死!次ターンの砲撃ができなくなります。

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対する日本軍の砲撃は、さらに壮絶でした。吾妻と出雲が敵旗艦ロッシアを、常磐がグロモボイを、磐手がリューリックを狙います。命中数は、7.5inch主砲を16発、6inch副砲を16発、小口径の補助砲11発の計43発!なんと、ロシア軍の倍で、なかでも、主砲は3倍近い命中数です。

これをまともに受けたロシア軍の損害は甚大でした。最も装甲が厚いロッシアこそ、副砲や魚雷発射管、MFCの損害はあるものの、船体自体は2損害と、軽微な損傷で済みましたが、2番艦グロモボイは船体に8損害と速力低下-7と沈没寸前に。最も装甲の薄いリューリックは、主砲塔4基が全滅し、副砲2基、船体2の損害を受けます。

第2ターン、甚大な損害を受けながらも、ロシア海軍を前進を続け、至近距離となったところで、転進。敵戦隊の後方をかすめる進路を取ります。ここ1-2ターンの砲撃は強烈でしょうが、うまく切り抜けられれば、そのまま、北端への突破が狙える進路です。

まず、旗艦ロッシアが至近距離で出雲に主砲4発の命中弾を与え、船体6損害を与えます。と、ここで発生した火災が、よりによって、延焼!結果、ギリギリだった船体損害が限界に達し、なんと装甲巡洋艦出雲が沈没してしまいます。グロモボイも3へクスの距離で旗艦吾妻を捉え、主砲塔1基を破壊します。

が、接近により攻撃力が増したのは日本軍も同様で、(指揮艦不在による)砲撃不可の常磐を除き、3隻が猛烈な砲撃を浴びせます。吾妻と出雲の集中砲撃を受けたロッシアが主砲4発、補助砲4発の命中弾を受け、船体に追加の4ヒットを受け、中破状態になります。と、このターンに密かに4へクスの距離で発射された日本軍の雷撃が、半死状態のロッシアに命中!轟音とともに水柱が上がり、旗艦ロッシアの船体が崩壊します(撃沈)。

さらに、実質的に攻撃力を失っていたリューリックにも、磐手の砲弾12発が命中し、艦橋を破壊します(操舵手・指揮官の死亡により、次ターンに強制的に60度回頭)。船体にも2損害と、火災により追加で2損害を受けます。

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第3ターン、予想以上の大損害にもはや這々の体のロシア軍は、僥倖を信じて、なおも前進をしますが・・・。

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ロッシアを撃沈した吾妻と代理指揮官を立てた常磐が、唯一攻撃力を維持するグロモボイに集中砲撃を浴びせます。グロモボイも吾妻に意地の2発を命中させ、主砲塔を全滅させましたが、速度1の低速が祟り、のべ18発(!)を一身に受け、撃沈。同様に、浮かぶ標的艦と化したリューリックも、磐手の正確無比な射撃(命中修整-95!)により、ついに限界点を超え、沈没。一か八かの接近戦は、やはり砲撃力で勝る日本軍に有利に働きました。

それでも、勝利条件上は、ロシア軍が出雲を撃沈しているため、両軍とも条件を満たせず、「引き分け」でした。日本軍も史実以上の戦果を上げたとはいえ、次にバルチック艦隊との決戦を控えていることを考えると、やむ無しでしょう。

 なお、このリプレイにより、日清・日露戦争アイテムのプレイ率が8割を超えました。そちらもご覧ください。
http://blogs.yahoo.co.jp/mitsu005jp/11320675.html

続いて、今月のソロプレイ第3弾は、日露戦争アイテムから、追加シナリオの「旅順港外の遭遇戦」です。第3軍による旅順攻撃が迫る中、ロシア太平洋艦隊が守備隊の援護のため、戦艦リトヴィザンを含む4隻の艦隊を出撃させ、封鎖を行っていた春日・日進の装甲巡洋艦と戦闘になります。史実では、機雷を恐れて、両軍とも遠距離砲戦に終始し、実質上の損害はほとんどありませんでしたが、このシナリオでは掃海により接近戦を可能としています。

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第1ターン、敵を発見した日本軍は、速度を上げると、敵に接近をし、7へクスの距離で砲撃を開始します。中距離と初弾ということから、装甲巡洋艦日進とBayanがともに1発ずつを命中させます。日進の砲撃は、装甲に弾かれて効果なし。一方、Bayanは春日の副砲1基と魚雷発射管を吹き飛ばします。

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第2ターン、両軍は6-7へクスの距離をとって、同航戦に移ります。日本軍は、装甲巡洋艦春日が、巡洋艦Askoldの主砲塔1基を吹き飛ばし、速度-2とします。又、砲門は少ないものの、三景艦の橋立が、果敢にも戦艦Retvisanに副砲を命中させ、船体1損害とMFCを破壊します。

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一方のロシア軍は、2隻の巡洋艦が橋立を攻撃し、船体1、副砲1基の損害を与えます。また、射撃好調の装甲巡洋艦Bayanは、前ターンに続き、春日に2発を命中させ、船体1、速度-1とします。

第3ターン、続く同航戦で、徐々に両軍の命中率が上がってきます。日本軍は装甲巡洋艦が計8発の命中弾を出し、Bayanには厚い装甲で弾かれたものの、装甲の薄い巡洋艦Askoldに主砲塔2基、船体1、速度-2の追加損害を与えます。また、橋立がまたも戦艦Retvisanに主砲を命中させ、なんと前部砲塔を破壊してしまいます。

が、ロシア軍の逆襲も強力でした。2隻の巡洋艦に加え、MFCの破損のため、目標を変えたRetvisanの砲撃が、橋立に集中し、計9発の命中弾を受けて、沈没します。両軍を通じて初の沈没艦となります。

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第4ターン、高速で敵の前方を取った日本軍は、第5ターンに丁字戦法をとるべく、北に転進します。近距離で縦射をとった日本軍の砲撃は正確で、主砲・副、砲・補助砲合わせて、10発の命中弾を出し、AskoldとBayanの兵装に大きな損害を与え、Askoldを大破に追い込みます。

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一方、射界の限られたロシア軍は、巡洋艦が6発の砲弾を春日に命中させますが、6inch砲では装甲を抜けず、MFCを破壊するのがやっとです。

第6ターン、艦橋を破壊され、円周運動となったAskoldを、春日が追いかけるとともに、丁字を嫌って、日本軍の後方に出ようとしたロシア軍に対し、日進が180度回頭を行い、果敢にも同航戦を挑みます。

春日が砲撃でAskoldを沈没寸前にし(残り1HPのみ)、日進は至近戦で装甲巡洋艦Bayanの全砲塔を吹き飛ばし、戦不能にします。

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が、ロシア軍もすれ違いざまに戦艦Retvisanが春日に10発の命中弾を与え、こちらも全砲塔を破壊してしまいます。また、日進も船体1に速力-5のダメージを受け、火災が発生します。

第7ターン、攻撃力を失い、やむなく退避に移った春日を、悲劇が襲います。修整を終えたRetvisanの砲撃が突き刺さり、速度は2に低下し、船体も後1HPにまで削られます。まだ、かろうじて、逃げるチャンスがありましたが、ここで発生した火災が船体に燃え移り、ああ、ついに総員退艦命令が下ります。この瞬間に、貴重な決戦兵力を撃沈したロシア軍の戦略的勝利が確定しました。

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が、一応、最後までやりきろうと、最終第8ターンに。僚艦2隻を失った日進は最後の力を振り絞り、敵艦に正確な砲撃を撃ち込みます。前ターンからのべで22発と叩かれ続けた巡洋艦Palladaが、ついに沈没。さらに、沈没前に春日が意地で命中・発生させた火災が延焼し、退避中だったAskoldも轟沈となりました。

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と、ここでゲームエンド。結果としては、
<日本軍> 装甲巡洋艦春日、巡洋艦橋立
<ロシア軍> 巡洋艦Askold、Pallada
が撃沈となり、VP的にも戦略的にもロシア軍の勝利となりました。

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7月のちはら会は5日(日)の予定でしたが・・・業務の都合で当初の開催ができなくなりました。急遽ですが、以下のように日程を変更させてください。参加予定のみなさまには、ご迷惑をおかけしますが、ご協力をよろしくお願いします。
 
[日時] × 7月5日(日) 10:00-20:00 → ○ 7月26日(日) 10:00-20:00 
[会場] 菊間コミュニティセンター 2F ボランティアルーム 駐車場あり
八幡宿駅東口から「菊間団地」行きのバスに乗車、7箇所目のバス停「菊間第3」下車
[住所]
千葉県市原市菊間1870番地4
http://www.kikuma-cwc.jp/
[輸送]
10時前に京成ちはら台駅からの移送を行います。移送希望者は、前日までに掲示板「千葉会一門掲示板」への書き込みをお願いします(リンク参照)。希望者がいた場合は、京成ちはら台駅で9:55にピックアップします(京成千葉駅発9:34)。前日までに書き込みがなければ、直接、会場入りします。
[参加費]
無料
[持ち物]
ゲームとゆとりと常識

こちらは、最近、はまりだしたB級から、「ラグナロック作戦」(ツクダ)。ツクダでは珍しい作戦級の銀英伝で、その名の通り、帝国軍による同盟両侵攻を描きます。次回、kawaさんと対戦予定で、ゆるゆると準備を進めています。

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もう一つは、旧GJ誌に掲載された「戦略級銀英伝」。その名の通り、生産から移動、戦闘が含まれており、かつ、戦闘では戦術的要素も取り入れていて、熱狂的な人気があるとか。こちらも未プレイなので、近いうちに行ってみたいですね。

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今月のソロプレイ第2弾は、「日本海決戦1905」(GJ) から本命のシナリオ2「決戦、対馬海峡」です。言わずと知れた、日露戦争の海でのクライマックスを描いたもので、両軍とも6個艦隊ずつの大艦隊(ロシア軍は実質5個艦隊)が激突します。

序盤、ロシア軍は旧式の第2・第3戦隊を戦闘にマップ上に進入してきます。この隊は、すぐに回頭をすると、南東方向に進路を変えます。本命の第1戦隊と第6戦隊は未だ登場せずに、日本軍の出方を見ます。敵を発見した連合艦隊第1・第2戦隊は、見敵必戦とばかりに、東郷ターンをかけると、第2・第3戦隊の頭を押さえる形で、同航戦に移ります。

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回頭を終えた第1戦隊の集中射撃はすさまじく、第2ターンには戦艦オスラビアが中破し、翌第3ターンにはシソイヴェリキーも特殊損害を受けて11ヒットで中破します。

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その後も、南東へ進むロシア軍の第2・第3戦隊を、主力の第1・第2戦隊と増援の巡洋艦・駆逐隊が叩き続け、第5ターンには戦艦シソイヴェリキーがついに沈没、第3戦隊旗艦のニコライⅠ世も中破となります。

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が、この時、本命の第1戦隊を含むバルチック艦隊は、北東へ進路を取り、突破へとひた走ります。

これを逃がさじと、第6ターン、ロシア軍の第2・第3戦隊を、第2戦隊(装甲巡洋艦)と第5戦隊(三景戦隊)に任せると、連合艦隊第1戦隊は最大戦速で敵主力の捕捉に向かいます。同時に第3・第4・第6の巡洋艦・駆逐隊戦隊群は、編成替えで単縦陣を組み、後方から敵主力に迫ります。

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第8ターン以降、第2戦隊と第5戦隊がロシア軍の第2・第3戦隊と死闘を繰り広げ、出雲と浅間が中破するのと引き替えに、装甲の厚い戦艦や海防艦に損害を与えます。

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一方、連合艦隊第1戦隊は敵の第1戦隊と、巡洋艦・駆逐隊戦隊は第4・第5・第6(輸送艦)の戦隊と砲火を交えます。第8ターン、第1戦隊が敵旗艦スワロフを大破させると、第9ターンにはアレクサンドルⅢ世に13ヒットの猛烈な砲撃を浴びせ、翌ターンにこれを撃沈してしまいます。

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連合艦隊旗艦の三笠も、敵の反撃により中破の損害を受けますが、与えた打撃では明らかに日本軍が有利です。

また、巡洋艦・駆逐隊戦隊は主に輸送船とその護衛艦に攻撃を集中し、のべで15ヒットを与えます。が、決して日本軍の損害も少なくなく、第4戦隊の全ての軽巡が中破となります。

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終盤の第12ターン、損害を浴びながら東端にたどり着いたロシア軍第1戦隊が、旗艦をぼろぼろにされながら東端からの離脱に成功します。また、同時に第4・第5・第6(輸送艦)も最大戦速で突破に加わります。

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第13ターンからは、残った敵旧式艦隊に対し、連合艦隊が全力で撃滅に向かいます。敵主力攻撃を終えた第1戦隊と巡洋艦・駆逐隊戦隊が、死闘を繰り広げてきた第2戦隊・第5戦隊に合流し、猛攻を加えます。

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第14ターンに、沈没直前のナワリンを先頭にかろうじて離脱したものの、敵の第2戦隊はほぼ半壊。

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3ターンに渉って、砲撃を浴び続けたロシア海軍第3艦隊が全滅したのは、第17ターンでした。

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日本軍としては、かなり撃ち漏らしたかなと思いつつ、VP計算をしたところ・・・

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日本軍VP:151点
[撃沈]

 戦艦アレクサンドルⅢ世(30点)
 戦艦オスラビア(24点)
 戦艦シソイヴェリキー(18点)
 戦艦ニコライⅠ世(18点)
 海防艦ウシャコフ(15点)
 海防艦セニャーウィン(15点)
 海防艦アプラクシン(15点)
[中破]
 戦艦スワロフ(10点)
 戦艦ナワリン(6点)

ロシア軍VP:102点
[撃沈]

 軽巡厳島(9点)
 軽巡浪速(9点)
[中破]
 戦三笠(14点)
 重巡出雲(10点)
 重巡浅間(10点)
 軽巡高千穂(3点)
 軽巡明石(3点)
 軽巡対馬(3点)
 軽巡松島(3点)
 軽巡橋立(3点)
[突破]
 輸送船A(9点)
 輸送船B(11点)
 輸送船A (15点)

よって、49点差で、史実通りに日本軍の実質的勝利でした。連合艦隊の戦艦・装甲巡洋艦に沈没がなかったとはいえ、日本軍もボロジノとアリョールをほぼ無傷で逃がしているので、ちょっとした驚きでした。たぶん、史実の成果が良すぎたものとして、VPを設定しているのかしら・・・。

この作品は、今までありそうでなかったコマンドコントロールを重視しているため、大回頭直後は砲撃がしにくかったり、逆に砲撃中はほぼ直進しかできなかったりと、まさに艦隊運用を楽しめます。どのタイミングで転進あるいは接近するのか、考える要素も多いです。また、砲撃drの振り幅も大きく、運命の一発(または大スカ)を期待できるなど、運のしも良し。それでいて、慣れれば2時間強で終わる手軽さ。ぜひ、対戦もしてみたいものです。

今月のソロプレイ第1 弾は、日露戦争関連から「日本海決戦1905」(GJ)です。基本は1艦1隻の戦闘級で、日露戦争の勝敗を決定づけた同海戦を描きます。シークエンスは、イニシアチブ決定-2回の移動-回復-戦闘と戦闘級海戦ではよく見られますが、特徴は指揮ポイント(CP)を使ったコマンドコントロールです。

各艦は、いずれかの戦隊に属し、指定のCPを持ちます。これを消費して、速度変更、回頭、砲撃、特殊損害の回復を行います。この時、いわゆる単縦陣を組んでいると、グループごとに効率的なCP消費が行えます。戦隊CP以外に、いずれの戦隊にも使用できる艦隊司令部CPと逆に旗艦の属する戦隊しか使えない旗艦CPがあります。撃沈されるなど、旗艦の変更を余儀なくされると、しばらくは旗艦CPが使用できなくなる上に、第1戦隊(艦隊司令部)の場合、艦隊司令部CPも減少してしまいます。

戦闘は、各艦ごとに練度があり、命中判定-損害判定を行うもので、命中率は落ちるものの、戦隊の複数艦で砲撃にできる集中射撃や個別に照準に時間をかける精密射撃も行えます。当然のごとく、連合艦隊がバルチック艦隊より命中率で10%ほど、優秀です。

よって、基本的には、可能な限り単縦陣を維持し効率的な艦隊運動を行い、敵の旗艦を狙って攻撃をかけ、混乱の乗じて接近戦を挑む、といったところでしょうか?

今回は、練習シナリオと言える、S1「『 ドンスコイ』を撃沈せよ」です。ロシア艦隊の数少ない生き残りの重巡ドンスコイが、軽巡4隻に捕捉された設定です。ドンスコイは敵1隻を沈めるか、2隻を中破、または自身が小破で離脱すれば、勝利です。連合艦隊は、これを防いでドンスコイを撃沈を狙います。

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第1ターン、イニシアチブは自動的に日本軍です。先攻となったロシア軍は、CPをフルに使って、60度の回頭を2回行い、北端への離脱態勢に入ります。これを見た日本軍は、同じ方向に回頭し、単縦陣を組むと、全速力で追撃に入ります。

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第2ターン、全力で追い上げる日本軍は、集中射撃で3発の命中弾を与えます。が、射角が前方だったため、火力が半分となり、わずかに1ヒットにのみに。対するドンスコイも精密射撃で練度の低さをカバーし、明石に命中弾を与え、やはり1ヒットを喰らわせます。

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第3ターンも同様に、必死で追いすがる日本軍第戦隊とドンスコイが射撃戦を展開し、ともに1ヒットずつを与えます。そればかりか、ロシア軍の射撃が幸運にも弾薬の一部を誘爆し、明石には火災が発生します。

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すでに、脱出のできる北端は指呼の間に。第4ターン、日本軍は必死に消火に当たりますが、効果はなし。が、幸いにも延焼は免れます。消火活動に1CPを消費していたため、集中射撃はできなくなったので、先頭の明石が精密射撃を実施し、見事に命中。が、ドンスコイの厚い装甲に阻まれ、1ヒットのみ。

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この瞬間に、ドンスコイは中破に届かず、脱出が決定し、ロシア軍の勝利となりました。あと、1ヒットを与えられていれば、引き分けだったんですが・・・。

悔しいので、早速、第二戦に突入します。

第1ターン、先攻となったロシア軍は、第一戦と同様に、北端への離脱態勢に入ります。ここで日本軍は、単縦陣をあきらめ、明石と対馬を増速させ、早速、砲撃を開始します。

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日本軍は、同方向に回頭し、単縦陣を組むと、全速力で追撃に入ります。中距離でしたが、明石の攻撃は見事に命中!が、ドンスコイの装甲に弾かれ、戦果はなし。

第2ターン、2対1の同航戦に入った両軍は、敵に砲撃を行います。ロシア軍の精密射撃は7以下命中でしたが、外れ。対して日本軍は集中射撃で2発を命中させ、1ヒットを与えます。

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第3ターン、陣形より速度を重視したことで、早くも明石隊は1へクスの接近戦に移ります。ロシア軍も命中率が上がりましたが、またもや外れ。前日の惨敗ですっかりやる気をなくしたか?!対する日本軍は、またもや2発を命中させましたが、今度はドンスコイの装甲を破れず、効果なし。

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突破目前の第4ターン、ロシア軍は発砲を繰り返しますが、ああ、またも外れ。結局、1回も当てることができず。
日本軍は「百発百中!」の気合いとともに、またも2発を命中させます。結果は、2ヒット!が、ここまでのdrが冴えなかったため、後一歩(1ヒット)、及ばず。そのまま、ドンスコイは小破のまま、北端からの突破を果たしました。

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う~ん、せめてドンスコイを中破にと狙いましたが、二戦とも届かず。可能性はありましたが、ドンスコイの装甲に阻まれた形です。バランス的には、ロシア軍がやや有利かも。勝利条件を東端からの突破に限定すれば、まだま行けるかも知れませんが・・・。

ともあれ、基本的な流れが押さえられたので、次回は本命のS2「決戦、対馬海峡」に行きます。

こまいふさんが帰宅し、最後に3人で取り組んだのが、「Ships&Tactics」(同人3戦)です。80年代人気アニメの艦隊戦を描いた、一方変わった、カードマルチゲームです。

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各陣営ごとに8隻の主力艦船が用意されており、特徴に沿って砲撃をしたり、艦載機(モビルスーツ)を発進させたりして、敵を攻撃します。さらに、地球防衛軍では波動砲が使えたり、ジオン公国軍はミノフスキー粒子を散布できたりといった、特別ルールや艦載機や艦隊戦を有利にできるパイロット、衝角戦(ラム)等、見た目よりかなり精密なゲームです。

第一戦は、銀河帝国軍(mitsu)・地球防衛軍(エンジョウ)・地球連邦軍(kawa)で対戦。銀河帝国軍(mitsu)は最もVPが高く特殊ルールの多いヤマトを狙って集中攻撃をしこれを撃破すれば、地球防衛軍(エンジョウ)はお返しとばかりに拡散波動砲を撃ち込み、損害を与えます。地球連邦軍(kawa)はモビルスーツを出撃させ、損した艦船を狙って、VPを積み重ねます。最後は、アンドロメダがトリスタンに特攻してこれを拿捕しますが、ブリュンヒルトの反撃を受け、撃沈されたところで、ゲームエンド。落とした隻数は差はありませんでしたが、艦のVPが高かった銀河帝国軍(mitsu)が勝利しました。

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第二戦は、ジオン公国軍(mitsu)・地球防衛軍(エンジョウ)・銀河帝国軍(kawa)。先制した地球防衛軍(エンジョウ)はいきなり拡散波動砲を連射し、耐久力の低いジオン公国軍(mitsu)を半壊させます。トップを叩くのはマルチの鉄則で、ジオン公国軍(mitsu)が片端からモビルスーツを投入し、銀河帝国軍(kawa)は優秀な砲撃力にものを言わせ、地球防衛軍(エンジョウ)を削っていきます。

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地球防衛軍(エンジョウ)も艦載機を投入して反撃に出ますが、MSにことごとく迎撃されて宇宙の「七面鳥撃ち」に。結果、3隻まで減らすことに成功しましたが、序盤のリードが利いて、ジオン公国軍(mitsu)と地球防衛軍(エンジョウ)が同点勝利となりました。

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第3戦は、強すぎる地球防衛軍を外して、銀河帝国軍(mitsu)・地球連邦軍(エンジョウ)・ジオン公国軍(kawa)で対戦。それぞれの陣営にだいぶ慣れたところで、地球連邦軍とジオン公国軍はミノフスキー粒子を撒きまくり、近接戦闘に持ち込みます。エースパイロットの引きもよく、ガンダムに乗ったアムロやエルメスに乗ったシャアなどが縦横に駆け巡り、VPを重ねます。さらに南極条約で銀河帝国軍(mitsu)がレーザー水爆ミサイルを封じられたため、地球連邦軍(エンジョウ)優位でゲームが進みます。終わってみれば、耐久力が低い、地球連邦軍が初勝利となりました。

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人数にもよりますが、1プレイ30分強でプレイでき、ルール的にもマルチとしてギリギリいっぱいの要素が押し込められており、当時のアニメ好きなら熱中することは請け合いです。ゲムマで衝動的に買ったのですが、思っていた以上の良作で、エクスパンションキットも追加されているとか。パウチと同時に、次のゲムマで拡張してみたいものです。

お昼の後、対戦相手を入れ替え、kawaさんと久しぶりに「Run Silent,Run Deep」(3W)に取り組みました。ちはら会では十八番となっている、シンプルなシングルブラインドの潜水艦戦です。
 
このシナリオは、終戦間際の45年4月に大西洋上で起こった、UボートⅨ型とバックレイ級3隻の戦いです。Ⅸ型は、Ⅶ型よりも深度や魚雷数で上ですが、耐久力や速度はほぼ変わらず。対するバックレイ級は、ヘッジホッグやKガンを備えたUボートハンターであり、史実でもU-879が撃沈されています。

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陣営は、ASWに命をかけるkawaさんがアメリカ軍を、mitsuがドイツ軍を担当します。

第1ターン、U-879はすでに発見されており、かつ、探知drに+1ができます。が、アメリカ軍はドイツ軍の明け抜けの雷撃を恐れて、1隻のみがU-879 を探知範囲内に入れます。結果、いきなり、敵を失探することに。

姿を見失いうろたえるアメリカ軍に対し、第2ターン、U-879 の放った魚雷が襲いかかります。広角に放たれた魚雷の一発が、ルーベン・ジャイムスの至近に!が、からくも、駆逐艦ルーベンはこれを躱します。

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しばらく集中雷撃はないと見て取ったアメリカ軍は、速度を落として探知に入ります。第4ターン、ついにUボートの位置を突き止めます。

第5ターン、駆け寄ってくるであろう敵に対し、ドイツ軍は後部発射管で2発の魚雷を撃ちますが、敵の動きが予想以上に慎重だったため、命中判定までならず。さらに、第8ターンにも再装填なった前部魚雷を撃ち込みますが、これは護衛艦の対潜航行に躱され、効果なし。

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その後、しばらく、ドイツ軍は魚雷の再装填を、アメリカ軍は探知を続けます。そして、第12ターン、久しぶりにUボートの位置を割り出します。

第13ターン、そのまま、敵に駆け寄ると、必殺兵器ヘッジホッグを前方に発射します。と、これが見事に命中進路に乗りましたが、drに助けられ、効果なし。次ターンも猛烈な爆雷がU-879 を襲い、50fの差があったにもかかわらず、Kガンによって、1ヒットの損傷を負います。

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逆に、Uボート側も、ここで後部魚雷を発射します。これが援軍でやってきたジャック・ウィルケに命中します。沈没こそ免れたものの、駆逐艦ジャックは速度が半減してしまいます。

その後、しばらく、爆雷の音響に紛れていましたが、第16ターン、再装填を終えたU-879が、再び、雷撃を実施。2発の魚雷が損傷していた駆逐艦ジャックを捉えますが、ああ、drに恵まれず、戦果なし。これまで5発を命中範囲に収めていたにもかかわらず、命中はたったの一本のみで、いまだに3隻の駆逐艦が存在しています。

ピンチの後はチャンスあり、ほぼ同時に、Uボートが発見されます。これに対し、アメリカ軍は、高速での盲爆雷攻撃を多発します。Uボートは辛くもギリギリで躱していましたが、健全な2隻の駆逐艦による絨毯爆撃は、Uボートの進路を限定し、なかなか、雷撃のチャンスを持つことができません。

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そして、迎えた最終の第20ターン、イギリス軍は前ターンの探知を元に、駆逐艦を両側から回り込ませ、最後の爆雷を仕掛けます。狙いはほぼよかったのですが、潜水艦の向きを逃走と誤認していたため、爆雷はむなしく水中で炸裂するに止まります。

と、ここで、U-879が最後の魚雷を発射!速度の落ちていた駆逐艦ジャックを、三度捉え、ジャックはついに大西洋の藻屑と消えました。

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ドイツ軍は護衛艦の一隻を屠ったものの、そこまでが限界。また、アメリカ軍も3度の命中弾を出すも、drに恵まれず、わずか1ヒットに止まり、引き分けとなりました。

ともに、久しぶりで、初めのうちは雷撃や機動もぎこちなかったですが、中盤からは感覚を取り戻し、丁々発止の駆け引きができました。これで、このアイテムも全21シナリオのうち、20シナリオを対戦したことになります。残りは、最後の大型シナリオS7「SC104船団」です。近いうちに、ぜひ、対戦したいものです。

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