この日の初戦が、こまいふさんと約束をしていた「レイテ湾強襲」(GJ)です。あの再現が難しいレイテ決戦(と言うよりフィリピン決戦)を、CDS+エリア式で描きます。複雑になりがちの三軍統制を、同一のフォーマットで取り纏めており、かつ、CDSの特長を生かして、特別ルールは全てカードに落とし込んでいます。
陣営は、こまいふさんの希望で日本軍を、mitsuがアメリカ軍を担当します。
序盤、アメリカ軍は、航空攻撃を多用し、レイテ島の敵兵力の削減した上で、上陸を急ぎます。対する日本軍は、先手でレイテへの増援を送り込むと、早くも小沢機動部隊をラモン湾へ進入させます。敵の航空攻撃から輸送船を守るために、ハルゼー機動部隊は間髪を入れず、空襲を実施し、伊勢・日向を除く空母戦力を殲滅します。

第2ターン、空母部隊が壊滅したため、日本軍は押っ取り刀で主力の戦艦隊がシブヤン海に出撃します。当然のように、ハルゼー機動部隊がこれを叩き、金剛・榛名と駆逐艦隊を撃破します。護衛艦艇がいなくなったところで、第3ターンに潜水艦攻撃を実施し、大和以下、全艦が全滅します。

と、この間に、アメリカ軍はレイテ島を攻略し、カード枚数を7:5にします。
敵主力がほぼ壊滅したため、ハルゼー機動部隊は早くもラモン湾に進撃し、補充でやってくる敵の航空機を先手必勝ですり潰していきます(可能な限り、反撃の芽を摘むため)。

その後、アメリカ軍は南部の諸島の攻略を進め、第5ターンにはダバオを攻略(カード枚数は8:4に)。同時に6個師団の大軍をミンダナオ島に上陸させます。
第6ターン、生き残った旧式戦艦を主力とする日本艦艇が、相打ち上等(VP狙い)で夜間にスリガオ海峡に突入してきます。まもなく発砲を始めようとした瞬間、先にアメリカ軍がレーダー砲撃を開始します。まさに史実と同じ「待ち伏せ」によって、日本軍最後の希望も粉砕されます。

後顧の憂いがなくなったアメリカ軍は、第7ターン、ラモン湾のハルゼー機動部隊が猛烈な空爆でマニラとリエンガンを叩きに叩き、陸軍の突撃と合わせてこれを攻略。この瞬間にアメリカ軍のサドンデス勝利となりました。

今回は、こまいふさんがほぼ史実通りの動きをしたため、経過もそれに近いものになりました。T部隊による空襲や神風、水上部隊の突入など、被害を受ける可能性もありましたが、それを見越して「待ち伏せ」や「謎の反転」を確保していたことが奏功し、望外の無血勝利となりました。
それにしても、複雑でバランスの難しいレイテ戦役を、これほどスマートに処理できていることは、驚きです。その上、日本軍が史実通りの作戦をとれば、ほぼ想定内の結果になるところも、秀逸。このシンプルな表現とゲームとして破綻させない手腕は、さすが「ふ~ら~中村」氏ですね~。
対戦でも想像以上に面白かったので、ぜひ、ご希望があれば、お受けしますよ~。
なお、この対戦で「太平洋戦争の陸海空キャンペーン」ジャンルが、5割を達成しました。そちらもご覧ください。
http://blogs.yahoo.co.jp/mitsu005jp/9527848.html
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