歴史・戦史研究「ちはら会」Zwei

Yahoo!ブログ終了に伴い、引っ越しました。

2016年02月

一時の寒さも和らぎ、少しずつ、春の気配が感じられるようになりました。3月のちはら会の予定が決まりましたので、お知らせします。

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[日時] 3月6日(日) 10:00-20:00
[会場] 菊間コミュニティセンター 2F ボランティアルーム 駐車場あり
八幡宿駅東口から「菊間団地」行きのバスに乗車、7箇所目のバス停「菊間第3」下車
[住所]
千葉県市原市菊間1870番地4
http://www.kikuma-cwc.jp/
[輸送]
10時前に京成ちはら台駅からの移送を行います。移送希望者は、前日までに掲示板「千葉会一門掲示板」への書き込みをお願いします(リンク参照)。希望者がいた場合は、京成ちはら台駅で9:55にピックアップします(京成千葉駅発9:34)。前日までに書き込みがなければ、直接、会場入りします。
[参加費]
無料
[持ち物]
ゲームとゆとりと常識

イメージは、たぶん、唯一ゲーム化された「春の目覚め作戦」(T誌付録)。泥の中をもがきながら突き進む第6SS装甲軍に対し、ソ連軍の満州侵攻並みの大兵力が現れて、攻勢開始ラインを蹂躙するという、きわめて「正しい」展開に痺れます。

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こちらが、東部戦線関連で、プレイ準備を進めている「CRIMEAN SHIELD」(3W)。本マップの中に、要塞攻略用の攻囲マップがあるのが特徴です。各ユニットがCSPという作戦能力値を持つ、という斬新なシステムですが、一々、これをマーカーで表すのが、かなり面倒そう・・・。まあ、ソロでもしてみます。

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例会の終盤に、K村さんとプレイしたのが、「スモレンスク攻防戦(ドイツ装甲軍団)」(CMJ)です。いわゆる「ドイツ戦車軍団」の流れを汲む作戦級で、非常にシンプルなシステムながら、予備の必要性を盛り込んだ傑作です。発売当初は、かなりプレイをしましたが、久しぶりの対戦となります。陣営は、ドイツ軍(mitsu)対ソ連軍(K村)です。

第1ターン、ドイツ軍は、スモレンスクとクリチェフ周辺の制圧を狙い、部隊を二分して攻撃をかけます。これに対し、ソ連軍は選択増援を全てDゾーンに集中し、クリチェフ死守の構えです。

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敵の撃破が結果的に土地の占領に繋がると考えたドイツ軍は、さらに増援をつぎ込んで打撃戦に移ります。両軍が二つの地域に兵力を集中したため、激戦となりますが、ドイツ軍が攻撃力の高さを生かして、徐々にソ連軍の兵力を減殺していきます。

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第4ターンには、クリチェフ周辺と北の固定増援地帯で二つのポケットができあがり、風前の灯火に。ソ連軍は、急遽、中央に部隊を廻し、キスラヴィッチを占領して、圧力を軽減しようとします。

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ドイツ軍は内線の利を生かして、南から部隊を引き抜くと中央に投入し、キスラヴィッチを奪還します。

第6ターンには、最低限の部隊でポケットの掃討を進めながら、先駆隊を西に向けます。第3装甲軍集団と協力して、ヤルティボを攻略し、第7ターンには、ロスラウリとポチノクに迫ります。

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と、スモレンスクを占領し、敵の反撃拠点を抑え、かつドイツ装甲部隊は無傷のため、逆転は不可能ということで、ドイツ軍の勝利となりました。

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久しぶりのスモレンスクでしたが、やっぱり面白かったです。 外線のソ連軍に対し、内線のドイツ軍と、両軍ともに兵力バランスの見極めが必要であり、いい意味で悩みの多いアイテムです。

お昼過ぎに、人が出そろったところで、お手すきの方を募って、「Ships  & Tactics」(グループ乾坤一擲)をプレイしました。ちはら会の常備アイテムとなりつつある、80年代アニメの艦隊戦です。陣営は、自由惑星同盟軍(Tommy)・銀河帝国軍(K村)・バッフクラン軍(mitsu)・マクロス陣営(エンジョウ)でスタート。

序盤、最も潜在能力が高い銀河帝国軍(K村)に対し、集中攻撃をかけますが、豊富な艦載機と防御カードが物を言い、これを撥ね除けます。特に、回避しにくいビーム兵器については、指向性ゼッフル粒子で返り討ちに遭わせる、見事な用兵です。

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と、痺れを切らしてマクロス陣営(エンジョウ)が、マクロスを前面に出します。こりゃ、ダイダロスアタックが来るぞ、と予測した3人が、攻撃の矛先を変えます。まず、バッフクラン軍(mitsu)がバルキリーの空中戦を生き延び、3機の重機動メカ・戦闘機でマクロスを攻撃します。が、味方への損害も辞さぬ、グルーバル艦長の全方位バリアで、戦果なし。と、艦載機が枯渇したところへ、自由惑星同盟軍(Tommy)がヤン指揮の飽和攻撃を成功させ、マクロスを沈めます。

怒り心頭のマクロス陣営は、銀河帝国軍(K村)に対し、ブリタイによる有人特攻(?)をかけますが、戦艦の主砲の射撃圏に誘い出され、死亡!いくら、巨人でも、そりゃ、そうだ。

と、静かに漁夫の利を狙う自由惑星同盟軍(Tommy) は、ここでシェーンコップ座乗のアーガトラムを、突進させます。さすがに拿捕は避けたい3者は、重機動メカに、主砲、ミサイルをたたき込み、なんとか、これを撃沈します。

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その後、戦力を消耗させた4者は、手頃な軽艦艇を狙って、しょぼい攻撃の連続に。やたらと標的にされたマクロス陣営のカードが尽きて、ジ・エンド。接舷戦闘こそ、成功しませんでしたが、効率よく、敵艦を沈めた自由惑星同盟軍(Tommy) が82点のダントツで勝利しました。

人が集まるまでとか、とりあえず軽く暖機をいったときに、重宝するのが「群雄割拠」(WGJ)です。もはや、ちはら会の定番アイテムとなっていますので、詳細は以前の記事をご覧ください。この日は、時間差で2戦が行われました。

第一戦は、エンジョウ・Das Reich・K村による3人プレイです。Das Reichさんは、三好・島津・長宗我部・朝倉を選択し、上洛及び地方での得点を重ねます。K村さんは、龍造寺・伊達と地方勢力でスタートダッシュに遅れましたが、後半に大内・今川を引いて追い上げるます。が、上杉・毛利・関東公方・大友と、基礎VPの高い関東と九州に勢力を伸ばしたエンジョウさんが、経験を生かして勝利しました。

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第2戦は、Tommy・エンジョウ・K村・mitsuの4人での対戦に。初プレイのTommyさんが、北条・毛利・織田と大兵力をタイミングよく引き、ゲームをリード。K村さんは上杉・伊達・島津と地方勢力中心で、また、mitsuは関東に偏った今川・関東公方・武田でVPが伸びず。エンジョウさんが三好・大友・龍造寺と上洛ボーナスと南蛮貿易で追い上げるも、Tommyさんのリードが圧倒的で届かず。そのまま、ビギナーズラックで勝利となりました。

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この日にプレイの予約をしていたのが、「ルントシュテットの戦い」(CMJ)です。かなり前にyagiさんに一度、インストを受けていたのですが、東部戦線アイテムの呼びかけに、少将さんが答えてくれまして。陣営は、枢軸軍(mitsu)対ソ連軍(少将)です。

第1ターン、枢軸軍は定番のハリコフ強襲を行い、これを陥落させます。

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と、次ターンは機動力を生かして、装甲軍団が南下し、メリトポリを奪取します。

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そのままの勢いで、やってきた「マンシュタイン」を使って、スターリノを攻略します。ここまではきわめて順調です。

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第4ターン、一気に押し切れるかとロストフを強襲しましたが、さすがにこれは無理。必死のソ連軍も「冬期反攻」で一時的にドイツ軍を押し返し、ハリコフを奪還します。

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すぐさま、ドイツ軍も反応し、装甲軍団を北上させると、再度、ハリコフを強襲し、これを再奪還します。

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が、さすがに主戦線は膠着気味なため、事態の打開をめざし、クリミア半島攻略に乗り出します。が、これは遅すぎました。「攻城砲」の購入が遅れており、かつ、drも優れずに、こちらも停滞。後から思うと、第6軍とルーマニア軍を使って、オデッサを攻略したできれば、確実に勝利できたのですが、あのときは気づかず。

第9ターン、ソ連軍が3カ所からスターリノへ攻撃をかけます。ここには消耗した装甲軍団と歩兵軍団がいましたが、ああ、drに恵まれず、敗退。この結果、ソ連軍がサドンデス条件を満たして、勝利となりました。

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第2戦は、陣営を入れ替えて、枢軸軍(少将)対ソ連軍(mitsu)での対戦となります。

第1ターンは、定石のハリコフ攻めをして、これを陥落させます。

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第2ターンは、ドイツ軍は早めに「攻城砲」をデッキに組み入れると、クリミア半島に侵攻を開始します。が、この攻城砲の廻りが悪く、かつ、せっかくの砲撃もスカとなり、攻略のめどは立ちません。

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第4ターン、ドイツ軍は矛先を南に向けて、メリトポリを陥落させます。

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その後の悪天候に阻まれ、時間がかかりましたが、第7ターンには、マンシュタイン効果でスターリノを陥落させます。

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そのままの勢いで、第8ターン、ロストフに迫るもソ連軍のスタックに阻まれ、戦線は膠着します。クリミア半島の攻略も進んでおらず、このままならソ連軍の勝利でしたが・・・。

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最終第10ターン、後がなくなったドイツ軍は、賭に出ます。もはや、セバストポリが落ちないと踏んだドイツ軍は、第6軍を動員すると、ルーマニア軍と共同でオデッサを攻撃します。確率は5割強で、これが落ちなければソ連軍の勝利は確定でしたが、第6軍が意地を見せ、これを占領します。

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と、さらに、装甲軍団をかき集めて、ロストフを強襲します。ここでもクライストの指揮が冴え渡り、ウクライナの要衝を確保することに成功します。

二つの賭を成功させたことで、今度はソ連軍が窮地に。いずれかの都市を奪還できなければ、敗北です。まず、強襲上陸を使って、アゾフ海越しに攻撃をかけ、消耗していたルーマニア軍を撃破したものの、戦闘に勝利できず、撤退。

となれば、残りはスターリノ奪還のみ。補給を確保するために、3ステップの1個軍団しか投入できず、かつ、障碍地形越しのため、確率はわずかに5.6%でしたが・・・気合いのこもったdrは、まさかのドイツ軍[1]とソ連軍[6]!結果、ソ連軍が奇跡のスターリノ奪還を果たし、勝利となりました。

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2月に入ってすぐの日曜日に、第133回ちはら会が開催されました。常連のTommyさん、エンジョウさんに加え、前回に引き続き、Das Reichさんと少将さん、K村さんが参戦し、のべ6人で、マルチも加えて、13戦(!)することができました。うち5アイテムが連戦という、充実ぶりでした。

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先日にプレイされたアイテムと戦績は、以下の通りです。

ルントシュテットの戦い(CMJ)2戦
 ●枢軸軍(mitsu)対ソ連軍(少将)○
 ●枢軸軍(少将)対ソ連軍(mitsu)○
スモレンスク攻防戦[ドイツ装甲軍団](CMJ) ○ドイツ軍(mitsu)対ソ連軍(K村)●
太平洋戦史(CMJ)2戦
 ○日本軍(Das Reich)対連合軍(K村)●
 ○日本軍(Das Reich)対連合軍(K村)●
常徳殲滅作戦(CMJ)2戦
 ○日本軍(Das Reich)対中国軍(少将)●
 ○日本軍(Das Reich)対中国軍(少将)●
群雄割拠(WGJ)2戦
 ○エンジョウ・Das Reich・K村
 ○Tommy・エンジョウ・K村・mitsu
江戸幕府の黄昏(GJ)3戦
 ○倒幕側(mitsu)対幕府側(少将)●
 ○倒幕側(エンジョウ)対幕府側(Tommy)●
 ○倒幕側(エンジョウ)対幕府側(Tommy)●
Ships  & Tactics(グループ乾坤一擲)
 ○自由惑星同盟(Tommy)・銀河帝国(K村)・バッフクラン(mitsu)・マクロス(エンジョウ)

今年の初参戦となった、エンジョウさんからいただいた、お土産。なんでも鴨川に行ってきたそうで・・・。疲れたときに、適度な甘さがよかったです。どうも、ごちそうさまでした。

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こちらは、少将さんが「見たい」(決してやりたい、ではなく!)とのことで、持ち込んだ「レッドサン・ブラッククロス」(アドテクノス)シリーズ。やっぱり、馬鹿でっかいマップが目立ちます。

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と、こんな色物なのに、作戦級の鬼Das Reichさんが設定書を読んでいるじゃないですか!「まあ、これも作戦級でしょう?(笑い)」

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Das Reich教官が、K村さんのリクエストで連戦していた「太平洋戦史」(CMJ)。オーストラリアが陥落するなど、2戦とも強力な「教練」だったようです。

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同じく、少将さんが「教育」を受けていた「常徳殲滅作戦」(CMJ)。残念ながら、節分の「鬼退治」は、返り討ちに遭ったようで・・・。そりゃ、「SLG界一の鬼」を相手じゃ、やむなしです。「誰か、(Das Reichさんに)二面打ちをさせてください!」だって(笑い)。

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mitsu持ち込みのCMJ誌最新作「スターリングラード救出作戦」(CMJ)を、K村さんと対戦しました。ポイント・トゥ・ポイントで描く「冬の嵐」作戦で、両軍とも補給ポイントをビッティングし、それを消費しながら、兵力隠蔽のユニットを行動させます。

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変わっているのは戦闘ルールで、修整した攻撃力の合計を敵の防御力に割り当て、dr×1/2を加えて、結果を出すというもの。防御力と同数で混乱、越えると壊滅で、回復にも補給ポイントを使用します。

状況によっては、砲兵またはスツーカの投入が可能です。戦闘に参加する敵スタックの全ユニットに対し、1d6して「5」で混乱、「6」で壊滅という、drによっては破壊的な結果をもたらします。希望により、ドイツ軍(K村)対ソ連軍(mitsu)で対戦します。

第1ターン、ドイツ軍はVerkne-Kumskiiに部隊を集結させると、共同攻撃でKrugliakovoを攻撃します。ここには地雷が配置してありましたが、ドイツ軍の突撃工兵が除去し、2ユニットを除去します。ソ連軍は慌てて、Samokhinの部隊を廻し、増援と合わせて、Krugliakovoを強化します。

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流れが変わったのは、第2ターンでした。なんとしてもKrugliakovoを落としたいドイツ軍は、再度、攻撃をかけますが、ここでソ連軍が阻止砲撃を実施します。これがよく当たった上に、防御射撃がうまくいき、わずか1個装甲連隊を残して、壊滅。

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すかさず、ソ連軍が逆襲に出て、これを撃滅!そのまま、戦車旅団が補給源のZalivskiiに突入して、サドンデス勝ちとなりました。

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第二戦も、さらにソ連軍の歩兵の優秀さが際立つ展開に・・・。第2ターン、三度(?)、Krugliakovoを攻めたドイツ軍を、ソ連軍砲兵が粉砕。と、ソ連軍が逆襲しd、第3ターン終了時に、主力がVerkne-Kumskiiに前進します。

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さすがに、ドイツ軍も同じ轍を踏まぬと、Zalivskiiにハイ・スタックを作りましたが・・・ソ連軍は躊躇なく、砲兵を投入。その結果、7ユニット中、5ユニットが混乱・壊滅するという、カチューシャの奇跡が起こってしまいます。

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川越えとはいえ、装甲ユニットが消滅したドイツ軍が耐えられるはずもなく全滅し、またもソ連軍のサドンデス勝ちとなりました。

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ミニゲーム故、あまりにもdrが偏ると、やむなしか?ただし、ソロをしたときにはドイツ軍が勝利したこともあり、それほどバランスは悪くないと思います。逆に、砲撃のdrが燃えること!燃えること!また、再戦をしたいものです。

この日の本命は、オファーのあった「バルジ大作戦」(CMJ)です。このところ、Das Reichさんに会うと、これしかプレイしていません(笑い)。まるで、「エポックバルジ友の会」(会員2名!)です。陣営は、ドイツ軍(mitsu)対連合軍(Das Reich)です。


連合軍のセットアップは、Das Reichさんの定番になるつつある「中央超強化策」です。第28歩兵師団の連続戦線を放棄し、1個連隊を中央街道沿いの森林に配置するもので、この布陣だと、どうあっても第1ターンの突破はできません。その分、クレルヴォ方面ががら空きですが、これは想定済みで、バストーニュさえ守れればよしという、思い切ったセットアップでしょう。

これに対し、ドイツ軍はいつもの中央から北部の消耗戦略ではなく、クレルヴォ方面に2個装甲師団を廻し、「南部突破」方針をとります。

第1ターンは、drはやや低調気味にスタートし、北でわずかに2ステップしか与えられず。が、南はほぼ想定通りに突破を果たします。第二次攻撃で中央に包囲した1個連隊に対し、5:1攻撃をかけますが、Ex2となり、早くもLehrが2ステップロスとなります。



連合軍はサン・ビットに2個連隊を籠もらせると、北部は足止め部隊で封鎖し、第二線に強化陣地を置きます。


第2ターン、北部は、巧みに配置された足止め部隊を除去するのがやっとで、ほとんど前進できず。中央は、増援も含めれば、第二次でサン・ビットの3:1攻撃が可能でしたが、戦果は少ないとみて、この案を放棄。かわりに、1個装甲師団強と増援の装甲旅団を中央につぎ込み、圧力をかけます。南部では、残りの装甲師団がバストーニュを包囲し、機甲連隊2個を拘束します。


これに対し、連合軍は果敢に限定反撃を実施し、サン・ビット包囲を一時的に破ります。


第3ターン、ドイツ軍は兵力のバランスを一気に北に傾けます。バストーニュの包囲とヌシャトー方面の圧力として1個装甲師団を拘置すると、残りを全て北部・中央戦線へ。第6SS装甲軍の攻撃は、堅い地形に阻まれ、戦果は少なかったですが、第5装甲軍と増援部隊がアムドレーブ河に到達し、一部がこれを渡河します。


連合軍は、それでも強気の姿勢を崩さず、なおもサン・ビットの一時解囲を行いますが、その分、北部・中央戦線は長くなり、どうしても兵力密度は薄くなります。


第4ターン、ドイツ軍は長大なアムドレーブ河戦線の配置ミスにつけ込み、第1次攻撃で2カ所で突破口を開きます。そこから装甲部隊が突出し、側面展開で2個連隊を包囲攻撃し、戦火を拡大します。一方、史実並みに抑え込まれていた第6SS装甲軍も、ここに来て盛り返し、マルメディに迫ります。

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連合軍は、次ターンにドイツ軍が増援投入を防ぐため、一時後退することを念頭に、スパ-ヴェストル河沿いに戦線を引きます。

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第5ターン、いつもならイギリス軍の介入を防ぐため、距離をおくところですが、戦略的な状況を考え、思案します。ヴェストル河の戦線が強力なため、おそらく、北部からの大突破は不可能。となると、都市占領が大きな比重を占めることに。早期に包囲したバストーニュと、兵力の少ないサン・ビットを占領できて、20点。が、ヌシャトーはがっちり守られているので論外で、第6SS装甲軍正面の兵力が後退に成功すると、ヴェルヴィエも占領できない恐れが・・・。となると、このターンの強行しかない!

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Das Reichさんがドイツ軍の後退前提で引いた戦線の隙を突き、強襲でスパを占領。そのまま、装甲旅団が背後に回り込み、ヴェルヴィエを占領しながら、北部の半数の戦力を包囲下におきます。同時に中央部では、占領は難しいことを知った上で、敵兵力の誘因のため、マルシェを包囲します。

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連合軍ターンに、大量の増援を得て反撃を開始しますが、機甲部隊が十分でないため、北部の一部と中央のマルシェ正面に止まります。中央は順当に平押しでマルシェの解囲に成功しますが、北部は反撃兵力自体が少なく、突破はしたものの、次ターンに逆包囲を受けるはめに。

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第6ターン、第5装甲軍と合流した第6SS装甲軍が猛攻撃を開始し、スパ周辺を制圧します。第二次移動で攻撃しないことを前提に、両装甲軍がミックスで防衛線を引きます。

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と、ここで、タイムアップ。ドイツ軍は大突破こそできなかったものの、作戦的な包囲を成功させ、4つの都市の確保と突破で、最大74点の可能性が残りました。後は連合軍がどれだけ効果的な反撃を行えるかで、全く予断を許さない状況です。おそらく第8ターンに、ギリギリ60点を死守するか、50点後半になるか、といったところでしょう。

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以前は、終日でほぼ勝負が付いていた対戦でしたが、両者とも技量が上がり、ありとあらゆる可能性を吟味し、「最善手」を打つため、「もはや一日では足りない」アイテムに!高度な駆け引きと戦略的思考を存分に駆使するため、ダレたプレイになるわけはなく、途中で終わろうが、勝負がつかなかろうが、それを越えた密度の濃い充足感に満たされます。今度は、系譜を取って、二日がかりでやりましょうかと、相談しています。きっちりやりきったら、「バルジの名人戦」と呼んでもらえるかしら?!(笑い)

1月末の寒冷の日曜日に、第132回ちはら会が開催されました。いつもの常連さんに加え、都内からDas Reichさんと少将さん、県内からK村さんも参加し、6つのアイテムを楽しみました。

先日にプレイされたアイテムと戦績は、以下の通りです。

バルジ大作戦(JWC) ドイツ軍(mitsu)対連合軍(Das Reich)第6ターン前半まで引き分け
スモレンスク攻防戦[ドイツ装甲軍団](CMJ) ●ドイツ軍(K村)対ソ連軍(kawa)○
DRIVE ON STALINGRAD(Decision Games) ○ドイツ軍(Tommy)対ソ連軍(kawa)●
スターリングラード救出作戦(CMJ)2戦
 ●ドイツ軍(K村)対ソ連軍(mitsu)○
 ●ドイツ軍(K村)対ソ連軍(mitsu)○
常徳殲滅作戦(CMJ)2戦
 ○日本軍(Das Reich)対中国軍(少将)●
 ○日本軍(Das Reich)対中国軍(少将)●
江戸幕府の黄昏(GJ)2戦
 ○倒幕側(少将)対幕府側(K村)●
 ○倒幕側(少将)対幕府側(K村)●

由緒正しき、ドイツ戦車軍団の流れを汲む「スモレンスク攻防戦」(CMJ)。初プレイのkawaさんが、光るセンスで寄り切り。

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同名のPGGシステムでなく、ボンバがデザインした新「DRIVE ON STALINGRAD」(Decision Games)。史実通り、ソ連軍(kawa)がドイツ第6軍を包囲したものの、枢軸同盟軍を攻撃しなかったために、ドイツ軍(Tommy)に余剰兵力ができ、見事に包囲環を食い破って、脱出。見事にドイツ軍の勝利となりました。

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少将さんが、作戦級の鬼-Das Reichさんに「常徳殲滅作戦」(CMJ)で二連戦。第一戦は、中国軍戦線に穴があり、2ターンで投了。第二戦は最終ターンまで粘り、敗退。次こそ、節分に鬼を退治だ?!

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傑作「Twilight Struggle」の直系で、今、話題の「江戸幕府の黄昏」(GJ)がちはら会に登場。倒幕側(少将)対幕府側(K村)で連戦し、二回とも薩長軍が勝利を収めた模様。

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おお、SLGの本流のWWⅡアイテムが、なんと5つも!しかも、ほとんどが正統派の作戦級ばかり。残りも最新のCDSと、時流に乗ってるじゃないですか?!古くて、珍しくて、へんちくりんな、いつものちはら会と大違い(笑い)。今年のちはら会はひと味違うぞ?!

で、もって、こちらが、ちはら会名物の新春お年玉!drが大きい順に、持ち寄った献品をゲットできるという、恒例企画です。

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今年は、軍事カレンダーに、ゲーム2点、関連書籍に、DVD+VHS(!)、茨城会から寄贈いただいた高級ビールに、携帯食料と、6人にしては十分なお年玉になりまして。


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勝負を決めるdr振りにも、自然と力が入ります。で、もって、目玉(?)のプレミアムビールは、常連のTommyさんがゲット!

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最後は、にこやかに全員で記念写真を取りました、とさ。

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東部戦線アイテムが、あまりにも膨大なため、更新記録専門の記事を立ち上げます。元のアイテムの紹介は、各記事をご覧ください。

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<2019/8/27の追記>

 前回の更新以後にプレイされたアイテムは、以下の通りです。

ドブゥノ大戦車戦(CMJ)★
ルントシュテットの戦い(CMJ)★ 
スターリングラード救出作戦-ヒューナスドルフ戦闘団の死闘(CMJ)★
マンシュタインの切り札(CMJ)★
PANZER WAFFE(CMJ)★
モスクワ冬将軍(翔企画)★
バルバロッサ(アークライト)★
俺のケツを舐めろ(天下布武)★

 また、新たに、追加・発掘されたアイテムです。

モスクワ電撃戦2(Bonsai Games)
バトル・フォー・ロシア(CMJ)
モスクワ攻防戦(学研)  
激闘!タイフーン電撃戦(GJ)
Roads to Moscow モジャイスクの戦い(CMJ)
Roads to Moscow ムツェンスクの戦い(CMJ)
ジューコフの戦争(CMJ)
第6軍を救出せよ!(CMJ)
マンシュタインの切り札(CMJ)
クラッシュ・オブ・タイタンズ(CMJ)
クルスク南方戦線・プロホロフカ1943(GJ)
ドイツ装甲戦闘団長-ドイツ装甲師団長モジュール(GJ)
赤軍戦車旅団長-ドイツ装甲師団長モジュール(GJ)
TANKS+(CMJ)
PANZER WAFFE(CMJ)
モスクワ冬将軍(翔企画)
バルバロッサ(アークライト)
俺のケツを舐めろ(天下布武)

 それに伴い、各記事のアイテム数が変更になります。

[ベールを脱いだ電撃戦~ポーランド戦役・独ソ戦仮想戦]3アイテム
[驚異的な祖国防衛戦~ソ・フィン戦争]3アイテム
[独ソ戦キャンペーン]7アイテム
[バルバロッサ戦役]12アイテム
[1941年]32アイテム
[1942年]22アイテム
[1943年]27アイテム
[1944年]7アイテム
[戦術・戦闘級]15アイテム

 これで、アイテム総数は128となり、プレイ済みは42です。次の目標は4割突破で、残り10アイテムです。

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