歴史・戦史研究「ちはら会」Zwei

Yahoo!ブログ終了に伴い、引っ越しました。

2016年10月

前回は残暑だったのに、今回は晩秋か初冬かと思うような冷え込みです。11月のちはら会の予定が決まりましたので、お知らせします。

[日時] 11 月13日(日) 10:00-20:00
[会場] 菊間コミュニティセンター 2F ボランティアルーム
八幡宿駅東口から「菊間団地」行きのバスに乗車、7箇所目のバス停「菊間第3」下車
[住所]
千葉県市原市菊間1870番地4
http://www.kikuma-cwc.jp/
[輸送]
10時前に京成ちはら台駅からの移送を行います。移送希望者は、前日までに掲示板「千葉会一門掲示板」への書き込みをお願いします(リンク参照)。希望者がいた場合は、京成ちはら台駅で9:55にピックアップします(京成千葉駅発9:34)。前日までに書き込みがなければ、直接、会場入りします。
http://yagi1964.bbs.fc2.com/
 [参加費]
無料
[持ち物]
ゲームとゆとりと常識

前回の茨城会・ちはら会でプレイした「秀吉頂上決戦」(GJ)がなかなか面白く・・・。まだ、本能寺決戦しかプレイしていないので、ぜひ、賤ヶ岳を対戦したいものです。

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久しぶりの連休を生かして、無謀にも3アイテムの準備を進めています。レジメ作りに、カードのパウチ、ユニット切り出しも、終了。あとは、希望があるものから、ソロします。どなたか、秋の夜長の対戦はいかがでしょうか?(希望優先順に記載)

本土決戦1945(GJ)

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ドゥブノ大戦車戦(CMJ)

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セルの死闘(CMJ)

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「ちょっとテストしたいものがあるので、つきあってくれない?」と千葉会会長yagiさんのお誘いで、先週の土曜日に都内某所のゲーム会に参加してきました。一応、内輪の会と言うことで、紹介上の名称は「ベテランRさんと秘密の部屋」(笑い)に。そういえば、かなり以前に参加して、ナポレオニックをプレイしたことを思い出しました。

よくネットではお聞きしていた、千葉会系とはまた別の方々が多数参加していて、フレッシュな刺激を受けてきました。

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こちらは、懐かしの「Panzer Leader」(AH)。ん?!どうもコンポーネントが違う?と見ていたら、なんと米国製の追加モジュールだそうで。アメリカの熱心な愛好者が作成し、ネットで配信したものをダウンロードしたとか。20個近くのユニットトレイに、原版を大きく越えた各国の戦車・装甲車・歩兵・火砲等が満載でした。

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フルマップ2枚分くらいに相当しそうな「モスクワ41」。積み木の話題アイテムのようで、いい意味で緊迫した空気が流れていました。

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「TUNISIA」ハードな作戦級ががっちりプレイされていて。

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こちらは、なんと、ご夫婦で(!)開発中の同人アイテム「海運級太平洋戦争」。

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海上輸送に主眼を置いた太平洋キャンペーンで、本土から脈々とシーレーンが繋がる様子が、新鮮でした。

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ちょうど、ソロモン海での攻防になっていて、「カダルカナルだけは渡さない!」という、連合軍(奥様!)の熱の籠もった発言にびっくり(笑い)。次回のゲムマに出展を予定しているそうで、ご興味のある方はMust Attackの「IIbさん」で検索ください。

で、自分はある東部戦線の作戦級CDSを、日がな一日、yagiさんと4連戦。最後になって、やっと戦い方がわかってきました。内容は、「業務上の理由」で、時期が来るまで「秘密」です。

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茨城組の午前中のアイテムは、、前回の茨城会で自分とTommyさんがプレイした「秀吉頂上決戦」(GJ)でした。羽柴軍(こまいふ)対明智軍(K村)、羽柴軍(にし)対明智軍(str)という組み合わせで、なんと二つの卓が並ぶ豪華さ。ともに、物量と行動力で勝る羽柴軍が勝利したようです。

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自分も例会の最後にTommyさんをお誘いして、「ちはら会の天王寺決戦」をすることに。羽柴軍(Tommy)対明智軍(mitsu)となります。

第1ターン、羽柴軍は先手で黒田・神子田隊を突撃させて、天王山を占領し、回復で防御態勢を整えます。これを予測していた明智軍は、津田隊で山崎の隘路を封鎖し、並河・松田隊を天王山に向けて牽制する一方で、最強の斉藤利三隊を宝寺南に進出させます。

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第2ターン、両軍とも兵力を前線に向かわせ、本格的な激突はなし。唯一、斉藤利三隊を宝寺北に前進させ、天王山への敵の援軍を妨害します。

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第3ターンも、羽柴軍は増援を投入し、前線兵力を増しますが、未だ、小競り合いのみ。対して、明智軍は秘かに天王山の兵力を増やし、逆襲のタイミングを待ち受けます。

第4ターン、戦局が動いたのは、このターンでした。天王山の秀長隊と池田隊が、宝寺北の斎藤隊を射撃と突撃で後退させます。が、これにより、敵が攻撃カードを使い切り、回復を秀長隊に使用した時点で、逆襲に出ます。

仕込んでおいた、突撃-回復-突撃のカードで、並河・松田・伊勢・諏訪・御牧の武将が猛攻を加え、黒田・神子田隊を敗走させ、天王山を奪取してしまいます。

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手札が6枚になったことで、回復と牽制攻撃が自在になった明智軍は、山崎と天王山方面で攻勢に出た羽柴軍を翻弄し、3ターンに渡って、敵を阻止します。前進すれば、射撃と突撃による逆襲で叩き出され、羽柴軍は膠着に陥ります。

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回復と射撃・突撃で強襲を続ける羽柴軍は、第8ターンにやっと山崎を占領します。が、次ターンに明智軍の先手で奪還は確実に。

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と、ここで、タイムアップ。残り4ターンしかないことを考えると、光秀を前線におくなど、ミスをしない限り、羽柴軍の勝利はほぼ不可能と言うことで、明智軍の判定勝ちとなりました。

この日ににしさんからオファーがあったのが、正体秘匿型のマルチ「謀略級三国志」(GJ)です。以前、茨城会に持ち込んだところ、かなりの評判をいただきまして。慣れれば、1時間強で終わる手軽さが受けて、なんとこの日は3連戦となりました。

まず、第一戦は、貂蝉(Tommy)・龐統(str)・法正(にし)・荀彧(kawa)・左慈(mitsu)・諸葛亮(K村)で、スタート。

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よほどのことがない限り、自分では勝利宣言にたどり着けない左慈(mitsu)は、はじめに魏陣営のフリをして、蜀を滅ぼし、呉を崩壊させるところまでたどり着きます。その後に得意の内部崩壊(群雄特攻)で、魏陣営を滅ぼして、あと一歩まで行きます。残りは、蜀のみ。ここで、一気に正体を明かし、縮地の法で諸葛亮(K村)が再興した蜀に入り込み、劉備特攻を考えましたが・・・。十分なカードがなく、様子見に。

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と、ここで不安定なはずの呂布を抱いた龐統(str)が、襄陽を墜として電撃的に勝利宣言!みな、あと、一歩届かず。と、ここで、同陣営にいたTommyさんが正体を明かします。なんと、貂蝉!「目の前のVPに目がくらんだ」龐統(str)を出し抜き、逆転勝利となりました。

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第二戦は、周瑜(にし)・陸遜(mitsu)・荀彧(str)・法正(Tommy)・田豊(K村)・司馬懿(BIBI)・張昭(kawa)の7人プレイ。今度は、素直に呉の発展を目指すと、にしさんとkawaさんも加わり、一気に拡大。結果的には、3人とも呉陣営だったんですが、誰かが貂蝉では?と疑った周瑜(にし)が張昭(kawa)をパージ!そのまま、周瑜(にし)・陸遜(mitsu)が多大な領土を獲得して、連盟による勝利となりました。ついていなかったのは、誤解で讒言を喰らった張昭(kawa)でしたね~。

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と、このまま、「ちばらき会の愉快な仲間たち」は、第三戦に突入。荀彧(K村)・程昱(mitsu)・左慈(Tommy)・華侘(BIBI)・龐統(kawa)・賈詡(にし)です。いきなり、「はずれ」の左慈(Tommy)と華侘(BIBI)の二人は、あっちに行ったりこっちに行ったりと放浪プレイ。程昱(mitsu)もいきなり魏陣営に入らず、敵対勢力に入っては内部の切り崩しで、魏の伸張を助けます。義理堅い荀彧(K村)が着実に領土を広げたところで、「自分からは決してバージしない」宣言をして、魏陣営に帰属。そのまま、荀彧(K村)・程昱(mitsu)コンビで押し切って、二度目のチーム勝利となりました。

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左慈や華侘といったアウトローなら仕方ありませんが、以前のように、一人勝ちを目指さない方が、協力プレイが成り立つことが見えてきました。こちらの方が効率的にも勝率的にも、また、サークル運営上も(?)いいかも。というわけで、今後も「みなさまのための出馬」を心がけます(笑い)。

この日にkawaさんと対戦予約をしていたのが、「ノルマンディ上陸作戦」(アドテクノス)です。今月のソロプレイで、上陸とその後の戦闘についてアップしましたが、今回は侵攻計画と防衛計画をブラインドで準備するフルオプションです。陣営は、連合軍(mitsu)対ドイツ軍(kawa)になります。

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上陸作戦準備は、1月1日からはじまり、1週間が1ターンになります。史実通り、6月6日に上陸となるわけではなく、連合軍の任意で上陸予定日が決定します。それまで、両軍はブラインドで侵攻計画と防衛計画を準備していくのですが、作業の遅れからスタッフ会議を開いて日程をずれ込ませることもできます。その分、ドイツ軍の防衛も厚くなるわけで、多少、未消化の分野があってもそのまま決行するのか、あるいは万全を期して延期すのか、判断が求められます。

ドイツ軍にしても、いつ上陸が始まるのか、不明のまま、陣地や砲台の構築か、野戦部隊(特に装甲師団)のノルマンディ配置要請か、を選択することになります。

今回の連合軍の作戦予定日は、史実より二週早い5月第3週にします。ここならば、史実を道標にするドイツ軍の裏をかけ、空挺降下を左右する月出こそ+1ですが、上陸の潮目は0のままです。

侵攻部隊としては、上記の理由から、空挺部隊を減らして上陸部隊を増強します。第一波の上陸海岸を6カ所にして、その後の補充能力を高めるとともに、後続師団を含めた総数は9個と史実と同様にします(10個師団となると、作業量が一気に+13となり、消化に苦労するため)。

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若干、上陸も早いので、空軍を8個、海軍を9個、DD戦車を7個と減少させ、作業量の縮減を図ります。いよいよ、ゲームスタート。

序盤、連合軍は、作戦会議を多用し、各スタッフの能力を高めます。最大の作業力のある上陸用舟艇と輸送システムに4スタッフ、海軍に3、その他多数は2で、なくても何とかなるDD戦車は1、空軍と訓練は0にしていたのですが、消化の基礎スピードを上げるため、第5ターンまでにそれぞれの上昇を計ります。

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第6ターンからは、将軍を各作業の指揮に送り、速度を上げて、作業を消化していきます。dr自体は低調気味で、輸送システムと人工港が遅れますが、他はどうにか作業を進めます。

序盤にまとめて将軍を投入した空軍は、第8ターンから生産可能になり、戦略爆撃による交通破壊が開始となります(ドイツ軍は以後、各ターンに1d6して1を出すと、交通破壊値が1上昇。ちなみに史実では2でD-DAYを迎えます)。

猛威を振るったのは、早々に4スタッフまで上昇させた「機密保持」でした。ドイツ軍に食い込んだスパイ網がデマゴーグを流し続け、途中からドイツ軍上層部の判断はカレー説一色になります。

後でわかったことですが、焦るロンメルは総統への陳情を繰り返し、若干の部隊のノルマンディ投入を認めさせたものの、あまりの頻繁さに顔も見たくないほど嫌われます(ヒトラーイニシアチブは6!)。

しかしながら、連合軍の作業drも振るわず、上陸予定2週間前になっても、未消化の分野が5つも残る状況に。敵の準備も進んでいないはずなので、決行するかどうか、かなり迷いましたが・・・ここは勇気を持って1ヶ月の延期とします。

史実のD-Day(6月6日)を過ぎ、そして、迎えた6月の第3週(第23ターン)に、ついに「彼らは来た!」。ノルマンディ上陸作戦が開始されます。

連合軍が全ての作業を終了し、万全で迎えたのに対し、ブラインドを開けたドイツ軍は史実以上に苦しい状況に。危機に陥ったイタリア戦線に3個ものPanzeを引き抜かれ、ノルマンディに投入できた装甲師団は、たったの二個?!イタリア戦線は何をしている!!

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しかも、交通破壊は3と、1/2の確率で部隊を投入できず、ブンむくれたヒトラーが装甲師団を足止めし、戦線もまともに張れない状況です。

当然、連合軍の上陸は、ほぼ完璧に実行されます。ユタビーチこそ、2回の上陸戦闘で橋頭堡の整備度がBとなったものの、他の海岸は全くの無風か1回の戦闘で上陸に成功します。

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第1ターン、連合軍は戦線を構築しながら、部隊を押し上げ、バイユーとカーンの歩兵師団を包囲攻撃します。
ドイツ軍は投入dr自体はよかったものの交通妨害が効き、満足に戦線を張ることもできません。

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これを見た連合軍は、第2ターン、数を生かして、カーン-サン・ローのラインに引き、第3降下猟兵師団を包囲します。

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ただでさえ少ない部隊を3つ失ったドイツ軍は、全域での戦線構築を放棄。接敵で転進不可能な歩兵を除き、全ての部隊を西方に撤収し、モントブールからカランタンを経て、サンロー-南端の戦線を引きます。

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これ以降は、西方での消耗戦が続きます。サン・ロー近郊での殴り合いが続く一方、連合軍は占領及び突破得点を得るべく、コタンタン半島で攻勢を続けます。

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ドイツ軍も一歩も引かず、戦線を維持しますが、連合軍17ポイントに対し、ドイツ軍5ポイントという補充能力の差が、ボディブローとなって戦力差を拡大します。

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頃合いよしと見た連合軍は、第5ターン、カランタンの攻略に乗り出します。湿地に籠もるとは言え、わずか1個連隊の高射砲部隊に、3個師団が襲いかかり、損害を与え、自殺攻撃を強要し、これを奪取します。

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同時に、北端の第709歩兵師団の掃討を終えた歩兵と機甲師団が一気に南下し、A端への道を確保します。

最終の第7ターン、この回廊から6個師団が突破。カランタン、バイユー、カーン2へクスの都市占領と合わせて、のべ14点を確保し、連合軍の戦略的勝利となりました。

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侵攻準備・上陸・地上戦闘とさすがに3つのステージのため、ルール量的には多めですが、それぞれは最低限に抑えられているため、進行自体はシンプルです。特に、侵攻(迎撃)準備・上陸については、ブラインドと相まって、抜群に面白いです。

が、地上戦闘はほぼNAWシステムで、あまりに簡単すぎて決して楽しいと言えないのが、残念です。もう1-2時間かかっても、倍量くらい充実した地上戦闘だったら、もっと評価も高かったと思います。

ともあれ、情報マーカーまで自作(!)したので、もう1回くらい、やってみたいですね。次はドイツ軍で・・・どなたか、いませんかね~。

秋にしても長雨の続く日曜日に、第141回ちはら会が開催されました。この日は、str会長はじめ、こまいふ突撃隊長、にし参謀長と、なんと、茨城トリオが参戦!str会長に至っては、西方から航空輸送後に南下するという、離れ業で到着しまして。

ちはら会の常連は3人だったので、あわや、例会ジャック(?笑い)の危機でしたが、K村さんとBIBIさんに参戦いただき、千葉の「牙城」(?)を死守できました。

イメージは、str会長から関西土産にいただいた、阪神Tigersタオルと、甲子園チョコパイ。我らが阪神Tigersファンには、たまらない贈り物!おお、これが茨城会の懐柔工作か?!(笑い)

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先日にプレイしたアイテムと戦績は、以下の通りです。

ノルマンディ上陸作戦(アドテクノス) ○連合軍(mitsu)対ドイツ軍(kawa)●
秀吉頂上決戦(GJ)天王寺決戦3戦
 ○羽柴軍(こまいふ)対明智軍(K村)●
 ○羽柴軍(にし)対明智軍(str)●
 ●羽柴軍(Tommy)対明智軍(mitsu)○
本能寺への道(GJ)3人プレイ2戦
 ○明智軍(K村)・羽柴軍(Tommy)・柴田軍(こまいふ)
   明智軍(K村)・羽柴軍(Tommy)・柴田軍(こまいふ)全員敗北
謀略級三国志(GJ)3戦
 ○貂蝉(Tommy)・龐統(str)・法正(にし)・荀彧(kawa)・左慈(mitsu)・諸葛亮(K村)
 ○周瑜(にし)・○陸遜(mitsu)・荀彧(str)・法正(Tommy)・田豊(K村)・司馬懿(BIBI)・張昭(kawa)
 ○荀彧(K村)・○程昱(mitsu)・左慈(Tommy)・華侘(BIBI)・龐統(kawa)・賈詡(にし)
Bahamut Gate(同人)2戦
 BIBI・kawa 2勝

こちらは、K村さん・Tommyさん・こまいふさんの3人プレイの「本能寺への道」(GJ)。第一戦は、先手を打って上様を成敗した、明智軍(K村)の勝利。

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第二戦は、お互いに牽制し合ってもたつく間に、上様が征夷大将軍になって、全員敗北に。

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例会終了前に、BIBIさんとkawaさんがプレイした「Bahamut Gate」(同人)。ゲムマで購入したという、協力型のファンタジーアイテムで、二連戦で連勝でした。二戦目はギリギリだったので、いいところで切り上げていました。攻勢限界点を超えないあたりが、さすがにゲーマー?!

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しばらく、なかった、今月のソロプレイを再開します。このところ、アップの記憶がないので、遡って調べたところ、なんと昨年の8月が最後の更新。終戦70年記念の樺太戦じゃないですか!
猛烈なソ連軍の砲撃!塹壕で頑強に抵抗する日本軍!~樺太1945(SA)
http://blogs.yahoo.co.jp/mitsu005jp/13266757.html

このところ、趣味に充てられる時間が減り続けていて、自宅でのプレイ時間が減ったのが原因です。それでも、憂さ晴らしがしたいので、隙があれば、遠征を仕掛けるようになり・・・。ちはら会名物の「妙なソロプレイ」が減るのは残念ですが、その分、対戦が増えていると、考えることにしましょうか。

ともあれ、今回のソロプレイも「妙な」オーバーロードもので、「ノルマンディ上陸作戦」(アドテクノス)です。このゲームは単なるノルマンディキャンペーンではなく、両軍はブラインドで上陸または迎撃準備を進め、D-DAYに明らかにするというプロットものです。システム上はソロには向かないのですが、そのあたりを配慮して、ソロ可能なシナリオが用意されています。上陸とその後の7日間だけの戦闘を扱っており、非常にシンプルな師団級のノルマンディ戦となります。

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上陸は、空挺降下-コマンド攻撃-艦砲射撃-上陸戦闘-後続上陸と、若干手間はかかりますが、全て事前の計画に沿って行うので、慣れれば30分を切ります。

その後の陸上戦闘の手順は、補給・補充-移動-戦闘を繰り返すシンプルなものです。特徴としては、機械部隊以外は強ZOCで、ドイツ軍のみヤーボ(+1移動力)の影響を受けます。

戦闘はマストアタックの戦力差で、もっとも不利な-3差でもB1(双方損害)があり、逆に有利な+6でも(包囲して)最大3ステップしか与えられません。損害は(3ヒット時を除き)後退で充当できるので、全滅させるためにはかなりの時間がかかります。戦闘に参加した全ユニットが同損害を受けるルールのため、複数のユニットで攻撃をすることの多い連合軍が、消耗しやすくなっています。

VPはバイユー、カランタン、サン・ロー・カーンに設定されていて、基本はここを巡る戦闘になります。オプションとして、連合軍は西への突破で、ドイツ軍は海岸堡(マルベリー)の破壊で、VPが追加されます。

まず、上陸侵攻ですが、夜間の空挺降下からスタートします。第82及び101空挺師団は、サン・メール・エグリーズの対空挺障碍により、戦力が半減する大損害を受けます。一方、イギリス軍の第6空挺師団は、1戦力の減少はあったものの、想定内の戦力で降下に成功します。

続いて、コマンド部隊が夜間上陸し、内陸の砲台破壊に向かいます。上陸自体は大成功で海岸防御陣地の反撃も躱しましたが、破壊に手間取り、#2209の2戦力砲台に1ヒットを与えたに止まります。

ならば、艦砲射撃でと、沖合の海軍が猛烈な砲撃を浴びせます。さすがにこちらは強力で、平均値以下だったにもかかわらず、ジュノー海岸の海岸防御陣地を吹き飛ばし、オマハ海岸の陣地をステップロスさせます。また、1カ所の砲台を撃破します。

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ここで、満を持して上陸が開始されます。アメリカ軍の海岸では最低1個のDD戦車が上陸し、先陣を切ります。また、イギリス軍では、ほとんどのDD戦車が上陸に成功し、歩兵師団が続きます。これに対する海岸防御陣地と砲台の反撃は無効となり、全海岸が1ラウンドの上陸戦闘で海岸堡を築きます。

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最後に、4つの後続師団がこれに追随し、上陸侵攻は成功裏に終了となります。

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ここから、7日間の陸上戦闘に移ります。第1ターン、連合軍は上陸に成功した部隊を前進させ、各地でドイツ軍を捕捉します。コタンタン半島の要衝サン・メール・エグリーズを空挺2個師団と第4歩兵師団で攻撃し、これをD2で撃退します(1ステップロスと1へクスの後退)。

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次にオマハ方面では、海岸近くにいた高射砲連隊を、2個師団で包囲して、2損害を与えます。また、中央の要衝バイユーをイギリス軍で包囲し、1損害を与えます。

そして、もっとも強力な敵がいるカーン前面では、第716歩兵師団を捕捉し、戦力差+6として、一撃でこれを壊滅させます。

ドイツ軍ターンは、まず、包囲された高射砲連隊が補給切れで除去されます。続いて、増援ですが、アルジャタンの2個装甲師団の投入に成功したものの、ヒトラーの干渉で移動力はわずかに1のみ。さらにアヴランシェの歩兵師団がことごとくdrに失敗し、参戦したのは(5個師団のうち)わずかに1個師団だけとなります。

やむなく、ドイツ軍は連続した戦線をあきらめ、サン・メール・エグリーズからカランタンへ薄い戦線を引きます。また、カーン方面では、増援の歩兵師団と第21装甲師団でカーン市街地南に防衛線を引きます。

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第2ターン、連合軍は後続師団を投入し、カーンの北を占領し、一部は南に渡って、カーン市街地を半包囲します。が、ドイツ軍は頑強に抵抗し、3個師団にA2の損害を与えます。

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また、西ではカランタンに急行した第1歩兵師団がこれを占領し、コタンタン半島を西へ向かって攻撃をかけ、これを後退させます。

ドイツ軍は、やっと到着した4個歩兵師団をもって、コタンタン半島からサン・ローを経由して南まで続く戦線を構築します。

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また、カーン方面では、3個装甲師団を投入して、突出した第51歩兵師団を攻撃し、包囲下におきます。

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第3ターン、イギリス軍は全力を持って、カーン方面で攻勢に出ます。ドイツ軍の巧みな地形利用に苦しみ、2つの戦闘でA2となる大損害を受けるものの、翼端にいる第12SS装甲師団を最大戦力差(+6)で攻撃し、3ヒットを与えます。

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ドイツ軍も反撃に出て、前ターンに包囲した第51歩兵師団を殲滅し、正面からの殴り合いに。

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一方、アメリカ軍担当地域では、両軍とも戦線の延長によって、兵力密度が低下しており、2カ所程度の小競り合いに終始します。

第4ターン、連合軍はかなりの戦力を消耗していましたが、イギリス軍で9戦力、アメリカ軍で6戦力という、強烈な補充能力を生かして、前線の部隊を回復させます。

カーン方面の戦闘では、相変わらず、敵より損害が多いもの、敵を拘束して、徐々に消耗させます。そして、包囲したヒトラーユーゲントを残り1戦力まで減少させます。

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一方、西方では、アメリカ軍が、増援の後続師団を投入して、再び、本格的な攻勢に出ます。VP地点のサン・ロー攻略に乗り出すとともに、A・B端からの突破に向けて、圧力をかけます。

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続く、ドイツ軍ターン、包囲から脱出できなかった第12SS装甲師団が、補給切れで降伏します。が、オドソン河南岸のカーン市街地は、第21装甲師団ががっちり守ります。

西方では、(マストアタックのため)フル戦力で接敵するアメリカ軍に苦戦し、サン・ローは危険な状態になり、また、戦線もじりじりと後退します。

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第5ターン、連合軍は西方での総花的な攻撃に移ります。延べ10個師団を投入し、7カ所での攻撃を実施。全般的にはA1が多かったものの、消耗戦上等で敵に張り付きます。そして、焦点となっていたサン・ローで最高のdrを出し、これを奪取します。

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東方では、カーンを中心とする敵の半円形陣地に全力攻撃をかけますが、A1×5ユニットという損害を受け、攻撃は頓挫します。それでも、敵に不利な戦闘を強要するため、前線に張り付きます。

ドイツ軍も一歩も引かずに補充を入れ、マイナス戦力差の戦闘に耐え、-2の戦闘で勝利する場面も。が、さすがに西方では敵に押されまくり、戦線に乱れが生じます。

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第6ターン、連合軍は混乱に乗じて、西方で包囲攻撃を仕掛け、1個師団を撃破し、もう一つを補給切れに追い込みます。これにより、敵は連続戦線を維持できなくなります。

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カーン付近では、相変わらずの激闘が続き、B1×3カ所と物量を生かした連合軍の攻撃が奏功し始めます。

ドイツ軍の装甲師団の戦力は2/3まで落ち、Aの損害が続出しますが、残り1ターンと言うことを考え、全滅上等で遅滞戦術に徹します。

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最終の第7ターン、連合軍は崩壊した西方から3ユニットが突破し、3VPを獲得します。

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さらに、5度目となるカーン攻撃を行い、市街地側面を守っていた第711歩兵師団を退却させ、第21装甲師団にB1の損害を与えましたが、カーンは墜ちず。と、ここでゲーム終了に。

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連合軍のVPを計算したところ、
都市の占領…8点
A/B端からの突破…3点
計11点により、連合軍の作戦的勝利となりました。

正直、このシナリオだけだと、腕のふるい所が少なく、面白いとは言いかねますが、システム理解の学習シナリオと考えれば、妥当なところかと。シナリオの展開も史実とは異なった形になりますが、大枠としてノルマンディ戦らしさを表現していると考えられます(師団級規模で、これだけシンプルなシステムでは、ヒストリカルの再現は無理でしょう)。

おそらく、フルオプションで、ありえたかもしれないノルマンディ戦を体験するのが、このゲームの「正しい在り方」かと。次回のちはら会で、kawaさんとフルオプションを予定しているので、そのAARをお待ちください。

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