歴史・戦史研究「ちはら会」Zwei

Yahoo!ブログ終了に伴い、引っ越しました。

2016年11月

後半となったところで、K村さんを誘って、槍隊ゲームNo1の「本土決戦1945」(GJ) をインストプレイしました。「レイテ湾強襲」システムを用いたデッキ構築型CDSで、きわめてゲーム化しにくい戦場をうまく表現していまして。
陣営は、連合軍(mitsu)対日本軍(K村)です。

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第1ターン、連合軍は定石通り、沖縄から近い九州進攻を狙い、日向沖に「アルマダ」を進攻させます。これに対し、日本軍は北九州の航空機部隊を使って奇襲をかけ、強力な新鋭戦艦群の対空砲火により3ユニットが撃墜されたものの、1ユニットが攻撃に成功し、軽空母1隻(0.5VP)を撃沈します。

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第2ターン、敵の航空攻撃の脅威がなくなったので、猛烈な艦砲射撃の後に、海兵隊を先頭に9個師団が、オリンピック作戦を発動します。沖縄から電撃戦を含む三度の爆撃の援護を受け、陸軍は無傷で上陸を果たし、南九州を制圧します。

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第3ターン、連合軍は主力艦隊を大胆にも瀬戸内海に侵入させ、またも艦砲射撃の援護で陸軍を北九州に進攻させます。これに対し、日本軍は航空機で反撃を行い、さらに軽空母1隻(0.5VP)を撃沈します。

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ここで帝国陸軍は北九州で乾坤一擲の反撃に出ます。精鋭戦車師団を含む6個師団で電撃戦による奇襲を仕掛けましたが・・・アメリカ軍をこれを見抜いていました。至近距離まで敵を引きつけると、猛烈な待ち伏せを実行!結果、1個師団を除き、全滅となり、攻勢は頓挫します。

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これで戦力が激減したので、アメリカ軍は空襲のみで北九州を制圧。そのまま、余勢を駆って山陽を攻め、機甲師団で電撃的にこれを占領します。日本軍は近畿の航空機でこの機甲師団を撃滅するのがやっとです。

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次は畿内進攻と日本軍がそれなり戦力を集めたのを見て、第4ターン、アメリカ軍はやっと完成した反応弾(核爆弾)を近畿に投下します。一瞬にして航空部隊が蒸発し、陸軍も被害を受けて退却します。そこへ、グアムに待機していた空挺師団が、共同攻撃で空挺降下を行い、占領します。

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西日本占領を果たした連合軍は、主力を房総沖に集結し、関東侵攻準備に入ります。

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第5ターン、雲霞のごとく集結した連合軍艦隊に対し、日本軍は帝都の航空機部隊を使って夜襲を敢行します。が、レーダーで察知した連合軍が夜間戦闘機で迎撃し、損害はなし空からの敵の脅威がなくなったところで、艦砲射撃-空襲のコンビで敵陸軍を削り、陸上部隊が九十九里に上陸します。手持ちカードが3枚まで減った日本軍は、有効な反撃ができず。

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第6ターン、物量に物を言わせる連合軍は、陸軍機による反復爆撃と空母機動部隊による空襲で帝都を焦土と化します。最後は、房総半島の陸軍が電撃戦で、東京を占領。と、ここに国体を発見し、サドンデス勝利となりました。

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日本軍はデッキ構築自体は悪くなかったのですが、投入するタイミングがやや早く、連合軍のカウンターをまともに食らうことになり、戦力の消耗を招きました。日本軍は戦力的には劣っていますが、先読みと適切な臨機行動で敵の進軍を遅らせたり、VPを獲得できたりします。自分もこれで両軍を指揮できたので、また、プレイしてみたいものです。「真珠湾強襲」好きのこまいふさんも、いかがですか?

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この日、かみさんからオアファーを受けていたのが「SEALORDS」(Strategy & Tactics)です。ベトナム南部のメコンデルタでのゲリラ戦、しかも主役はアメリカ軍河川部隊(ブラウンウォーターネイビー)で、デザインがミランダと聞いた時点で、文字通り「仕掛け地雷」か?と疑いましたが、ものは試しでインストプレイです。

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このゲームの基本はコマンドポイント(CP)で、これがある限り、何度でも部隊を動かせますし、強力な援軍を得たり、再編成をしたりできます。よって、アメリカ軍は強力な火力スタックを作り、索敵撃滅作戦を行うことが主になります。一方、解放戦線は偵察能力の高さを生かして待ち伏せをしたり、補給ジャンクを基地に運び入れて、VPを稼ぐことになります。当然、損害点数の設定は、アメリカ軍が解放戦線の2倍近くになります。

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もう一つの特徴がCRTで、最大火力でも味方が吹き飛ぶ「Z」や航空機が墜ちる「A」(場合によってはB52も!) が随所に有り、ランダム性が極めて高いです。よって、勝利のためには、アメリカ軍は敵の基地を叩き、部隊を撃破することが必要ですが、そうすればするほど、誤爆や誤射のリスクが高まります。で、VP設定はアメリカ軍に厳しく・・・う~ん、後は運に頼るしかないのか?!

陣営は、アメリカ軍(mitsu)対南ベトナム解放民族戦線(かみ)です。

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第1ターン、アメリカ軍は圧倒的な火力を生かそうと、海軍・河川部隊で第482基地(VP得点の高い解放戦線の補給ジャンクの目標地点)を強襲します。が、なんと、ここに地雷(機雷)!予想外の仕掛けに、なんと駆逐艦とPBR隊が撃沈されてしまいます。それでも射撃戦に持ち込めば勝機はあると攻撃をかけましたが、第2ラウンドに解
放戦線がB(Back)を出し、攻撃が頓挫します。

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やむなく、アメリカ軍は河川の強襲に備えていたPBRと歩兵の混成部隊を差し向け、なんとかここを占領します。が、あまりの損害に高VPを献上し、かつ、民間人に犠牲を出した(!)とのことで、さらに2点を追加してしまいます。かつ、部隊の再配置のためにさらにCPを消費する羽目になり、このハンディはあまりに大きかったです。

第2ターン以降も、似たような状況が続き、攻撃をかければ待ち伏せで損害が増加し、落ちた火力を補うために、CPを使用して空軍を要請するという悪循環に。なんとか拠点を取ったのが救いでしたが、敵に2または3VPを渡さないために、6VPとか8VPの損害を出すという、なんともベトナムらしい悲惨さです。

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極めつけは、デルタ中央にある街ロンソンの攻防戦。勝ちはないにしても意地は見せたいと、PBRに空中騎兵、工兵にB52まで動員してロンソンを攻めますが、せっかく取った先制の機会を「Z」(誤射)でつぶし、敵にはBを出される体たらく。それでも2回目の強襲をかけますが、敵も増援を送り込んでおり、攻撃失敗。あれほどあったCP(第1ターンに35)も、ほぼゼロになったところで、逆転は不可能と終了になりました。

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敗因としては、まず、第1ターンの海軍・河川部隊の強襲が、機雷により大損害を出して頓挫したのが、痛かったです。また、第2ターン以降も(索敵能力に長ける解放戦線が先手を取るのはやむなしとして)ほぼ同じ射撃回数で、アメリカ軍が味方撃ちの「1」を2回出してしまったのに対し、解放戦線はBack(退却)を3 回と、完全に流れが偏ってしまいました。

その結果、損害過多で解放戦線のVPが激増し、また、Backによる攻撃失敗でCPの消費が響き、部隊の増援に回せなかったのが、酷かった・・・。第1ターンを除き、アメリカ軍としては不適切な手ではなかったと思いますが、drの影響はいかんともしがたかったです。

まあ、ふんだんにベトナム戦争らしさは出ていますが、競技性は厳しいので、それでも楽しめるかどうか「プレイヤーを選ぶゲーム」というのが、かみさんとの感想でした。

ほどよく暖かい小春日和の日曜日に、第142回ちはら会が開かれました。事前の連絡で常連のTommyさんとkawaさんが欠席だったので、遠征組のDas Reichさん、初参加のかみさんの3人例会かと思いきや、エンジョウさんとK村さん、夕方にBIBIさんも駆けつけ、6人でゲームを楽しみました。

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先日にプレイされたアイテムと戦績は以下の通りです。

バルジ大作戦(CMJ) ●ドイツ軍(エンジョウ)対連合軍(Das Reich)○
スモレンスク攻防戦(CMJ) ●ドイツ軍(K村)対ソ連軍(Das Reich)○
太平洋戦史(CMJ) ●K村(日本軍)対エンジョウ(連合軍)○
本土決戦1945(GJ)  ○連合軍(mitsu)対日本軍(K村)●
SEALORDS(Strategy & Tactics)  ●アメリカ軍(mitsu)対南ベトナム解放民族戦線(かみ)○
Race for the Galaxy(Rio Grande)4戦
 ○エンジョウ・K村
 ○エンジョウ・かみ・BIBI・Das Reich
 ○エンジョウ・かみ・BIBI・Das Reich
 ○エンジョウ・かみ・BIBI・mitsu

作戦級の鬼-Das Reichさんが持ち込んだ「バルジ大作戦」(CMJ)。「うちでは広げられないので」と当初はなんとソロプレイ(!)予定でしたが、エポックマスターのエンジョウさんが来たので、対戦へ。Das Reichさん考案の中央超強化策で、連合軍がドイツ軍を「完封」でした。

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と、バルジの横で二面打ちとなった「スモレンスク攻防戦」(CMJ)。こちらも防御側のソ連軍(Das Reich)が勝利しました。

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その後、K村さんとエンジョウさんが「太平洋戦史」(CMJ)に突入し、連合軍が物量で日本軍を圧倒していました。

最後に、かみさん持ち込みの「Race for the Galaxy」(Rio Grande)を人を入れ替えながら4戦に。カードゲームにしてはエレメントが多く、コツが必要なアイテムで、手練れのエンジョウさんが3連勝をしていました。

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あっという間に、11月も下旬にさしかかっています。このまま、年の瀬、年明けになるんでしょうね~。今年最後のちはら会の予定が決まりましたので、お知らせします。

[日時] 12月4日(日) 10:00-20:00
[会場] 菊間コミュニティセンター 2F ボランティアルーム
八幡宿駅東口から「菊間団地」行きのバスに乗車、7箇所目のバス停「菊間第3」下車
[住所]
千葉県市原市菊間1870番地4
http://www.kikuma-cwc.jp/
[輸送]
10時前に京成ちはら台駅からの移送を行います。移送希望者は、前日までに掲示板「千葉会一門掲示板」への書き込みをお願いします(リンク参照)。希望者がいた場合は、京成ちはら台駅で9:55にピックアップします(京成千葉駅発9:34)。前日までに書き込みがなければ、直接、会場入りします。
http://yagi1964.bbs.fc2.com/
 [参加費]
無料
[持ち物]
ゲームとゆとりと常識

ここにきて、対戦がかなったのが「本土決戦1945」(GJ)。やっと展開が見えてきたので、ぜひ、年内にもう一戦したいな~。

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1月にアップした秀吉もののうち、プレイのできた「秀吉頂上決戦」(GJ)。「山崎」は数回プレイしたので、本丸の「賤ヶ岳」もいきたいです。

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一時はかなり話題になった「ドブゥノ大戦車戦」。おそまきながら、参戦を果たしたので、どなたかお相手はいませんかね~。両方とも、インストできます。

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で、次回に持ち込み予定の「SMALL WORLD」(DAYS OF WONDER)。2-6人でプレイできる、傑作ファンタジー・マルチで、基本は「群雄割拠」と同システムと言えば、わかるでしょう。各種族の特徴とランダムでくっつく特殊パワーの組み合わせで飽きのこない丁寧な作りと、美しいコンポーネントで、ぜひ、プレイしたい作品です。

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最後に、NACLさんを誘って、「槍隊リスト」ベスト3の「本土決戦1945」(GJ)をインストプレイしました。最新のGJ誌の付録で、その名の通り、起こりえたかもしれない日本本土決戦を描く、仮想戦です。陣営は、mitsuが日本軍を、NACLさんが連合軍を担当します。

エリア式のアルンヘムシステムに、CDSを組み合わせたもので、「レイテ湾強襲」(GJ)のルールを踏襲しています。損害の適用方法やデッキ構築型になるなど、変更はありますが、前作をプレイした方なら、比較的スムーズに対応できると思います。

第1ターン、連合軍は空母機動部隊・戦艦打撃部隊・上陸部隊をまとめた「アルマダ」を、日向灘に向けます。史実通り、九州制圧を狙う作戦です。これに対し、日本軍は北九州に配置した航空機で、夜間奇襲を敢行し、敵のCVL2ユニットを撃破します(1VP獲得)。

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第2ターン、戦艦部隊の艦砲射撃で南九州にクレーターを開けますが、これを想定していた日本軍は、すかさず、補給で回復。ならばと、沖縄の航空部隊で空爆を行い、約半数の帝国陸軍部隊を消耗させたところで、7個師団が上陸を行います。これに対し、日本軍は、待ち伏せをしかけ、2個師団を壊滅させます(1VP獲得)。

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第3ターン以降、連合軍は、艦砲射撃と陸軍機による空爆、空母機動部隊の空襲で、南九州の占領を目論みます。あまりの火力の反復に、きっと桜島が変形するほどの打撃に。が、日本軍は壊滅覚悟で航空部隊を送り込み手番を消費させたり、退却-後方での回復-前線への復帰と中国地方からの増援などにより、部隊を消耗させながらも占領を許しません。

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第5ターン、業を煮やした連合軍は、増援の中継地点である近畿に、禁断の反応弾を炸裂させます。これにより航空機4ユニットが昇天したものの、単独のカード使用だったので、次の他番で日本軍が奪還します。

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と、完全な膠着になったため、日本軍有利で終了となりました。

「レイテ湾強襲」と比べても連合軍の火力は圧倒的なものの、空爆と艦砲射撃の損害割り振りが防御側の任意になり、また、連合軍も日本軍の攻撃に備えて防御カードを入れざるを得ない事情があります。よって、タイミングを見計らって、うまくコンボにしないと、日本軍の無限ローテーションに阻止されることも・・・。

今回は、お試しインストでしたので、ぜひ、再戦したいものです。

第二戦は、会場を見て回っていたはねはねさんにお願いして、「ドブゥノ大戦車戦」(CMJ)を対戦しました。はねはねさんは、かつて、このアイテムのテストプレイヤーを務めていまして、初対戦としてはもっともありがたいお相手に。陣営は、厳しめのドイツ軍をはねはねさんが、数で優位に立つソ連軍をmitsuが担当します。

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早速、セットアップをしていたところ、「なんか、ユニットが薄いような・・・」とはねはねさん。なんと、製品版になってからプレイしたことがなかったそうで!それでも、昔取った杵柄とやらで、さくさくとドイツ軍の配置を進めます。

第0ターン、ドイツ軍のセットアップを見たソ連軍は、敵の戦略移動を封じるために、接敵されないギリギリの位置に、初期部隊を前進させます。

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第1ターン、ドイツ軍は、ブロードィに2枚スタックを籠城させると、ドブゥノとクレメニェツの双方を狙える中央に、主力を進出させます。ソ連軍は、ドブゥノ東方から1つめの機械化軍団を投入とともに、前衛部隊をクレメニェツに撤収させ、二重戦線を張ります。

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第2ターン、はねはねさんが首をひねっていたのですが、突然「思い出した!」。第1ターンに、空軍による移動妨害を忘れていて、そのせいでドブゥノ方面で、地形効果の高い森林地帯に戦線を張られてしまったそうです。おかげで、ノービスでもなんとか戦えることになりましたが・・・。

はねはねさんは、ドブゥノ方面に主力の1/3を、クレメニェツ方面に2/3を投入し、ソ連軍の戦力を削りながら、敵の反応を待ちます。

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ソ連軍は、迷ったものの、戦略的な選択肢を残すために、クレメニェツ方面の南方から、二つ目の軍団を投入します。かつ、少しでも圧力をかけるため、中央付近で自動車化歩兵大隊に反撃を行い、これを撃滅してしまいます(+1VP)。

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第3ターン、ドイツ軍は冷静にVPを計算すると、ストイル川から南部一帯に戦線を張り、早くも防御態勢に移ります。

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ソ連軍は最後の軍団をブローディ方面に投入すると、中央で反撃を続行します。2カ所の攻撃で、6:1攻撃が成功し、さらに2個部隊を撃破し、+3VPを獲得します。

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全ての増援が出切ったことを確認したドイツ軍は、第4ターンに逆襲に出ます。北端及び南端中央でソ連軍を攻撃し、戦線に穴を開けると、ここでBlitz!北部では、突破へクスへの回廊を確保し、南部中央を制圧し、ブロードィとクレメニェツを完全に分断します。

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続く、第5ターンに、ドイツ軍は戦闘-移動を選び、この優位を推し進めます。

もはや、敵の撃破以外に勝機がなくなったソ連軍は、東部全域で反撃に出ます。ドイツ軍は空軍を投入して、防御を行いますが、ソ連軍のアントライドの引きがよく、第6ターンまでに装甲2個を含む5個ユニットを撃破し、かつ、突破へクスの奪回に成功します。

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と、この時点で、ドイツ軍の獲得予定VPをソ連軍が上回ったため、ソ連軍の勝利となりました。

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まあ、2年近くのブランクのおかげで、勝ちをもらったような対戦でしたが、終了後にソ連軍の作戦案を提示していただき、次の対戦が楽しみになりました。はねはねさん、どうもありがとうございました。

ギリギリまで予定が立たず、どうしたものかと思っていましたが・・・前日の夜半に目途が付き、船堀タワーへGO!今年も、猿遊会に行ってきました。

お昼過ぎに着くと、二会場に分かれて、年に一度の方々が、思い思いのアイテムを広げており。積み木の南北戦争あり、巨大なシシリー島あり、ハードな砂漠伝説あり、ちょっと酔っ払った(?)ジェットランドあり。一日しかなく、例え、途中まででも、楽しめれば勝ちと、いつもの楽しい雰囲気に満ちあふれていました。

早速、主催のたかさわさんが声をかけてくれまして、プレイヤー募集中の通称「トラトラ」-「TRIUMPH&TRAGEDY」(GMT)に参加することに。第二次大戦をモチーフにした枢軸軍・西側連合軍・ソ連軍の3人マルチです。

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基本は行動ポイントカードを消費して、移動-戦闘を行う、シンプルなシステムですが、もう一つの資源カードで生産力を上げたり、行動ポイントカードに付随する外交能力を使用して衛星国を広げたりすることも、有効です。ゲームの開始は、なんと1936年から。そう、戦争をしなければならないわけではなく、「平和」の名の下に政治的影響を広げたり、中立国に「進駐」したりして、国力を増強します。

アメリカが参戦すると強力な西側連合軍をNACLさんが、優秀な戦力と内線の利を生かしてイニシアチブを握るドイツ軍をドンデモブラウさんが、辺境で漁夫の利を狙うソ連軍をmitsuが担当します。

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1936年は、ドイツと西側連合軍は、工場を建てまくり、生産力の向上に努めます。同時に多数の外交カードを持つドイツは、中央ヨーロッパとトルコに触手を伸ばし、同盟国を増やします。一方、ソ連軍は軍備増強の傍ら、歩兵の自動車化カードが2枚来たので、すぐさま、開発。まどろっこしい外交はソ連らしくないと、いきなり、フィンランドとバルト三国に「進駐」し、これを衛星国にします。さらに、イランにも侵攻し、バクー油田を押さえます。

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1937年、ドイツと西側連合軍は軍備を増強し始めるとともに、ドイツ軍はさらに外交でトルコを衛星国にしてしまいます。前ターンに軍事進駐をしたソ連軍は、VPチットを引けなかったので、このターンはおとなしく工場生産と軍備増強に努めます。

1938年も基本は前ターンと同様の流れに。このまま、平和裏にゲームが進むかと思いきや、気がつけばドイツ軍がかなりの戦力をため込んでいるよう。

と、1939年、とうとう、ドイツが史実通りに宣戦布告をします。が、ターゲットは東ではなく、西側連合軍。いきなり奇襲でパリを陥落させると、デンマークを取るついでに、なんと北海の制海権を掌握。そのまま、秋にゼレーベを発動し、イギリスに侵攻します。

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戦争はまだと思っていた西側連合軍は、完全に虚を突かれました。なんとかロンドンは死守したものの、次ターンの陥落は必至ということで、ドイツ軍の勝利となりました。

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もし続いていたら、戦力十分とは言えないまでも、順番によってはソ連軍らしく、中央ヨーロッパとポーランド、東プロイセンへの侵攻をするつもりでした。逆転は無理でも、焦られるくらいにはなったかも。

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今回のソ連軍は、実質、「ソロプレイ」でしたが、インストとしては十分で、楽しさや定石が垣間見られました。あれだけシンプルに外交・生産・戦争を描けるとは、発売後すぐに売り切れになったのも頷けます。また、機会があれば、ぜひ、プレイしたいものです。

お相手をいただいたNACLさん、トンデモブラウさん、どうもありがとうございました。

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