ジャンル立ち上げの勢いに載せて、WWⅡ空戦ジャンルから「Operation Point Blank」(このシミュゲ)を持ち込みました。ちょうど、手隙だったエンジョウさんを誘って、インストプレイします。

このアイテムは、いわゆるドイツ本土航空戦を描いた戦略爆撃ゲームです。通常ならば、別紙プロットになるのでしょうが、さすがBonsai Gamesだけあって、ブラインドシートにユニットを奥だけで非常にプレイアブルです。
シークエンスは、制空戦と爆撃に分かれていて、連合軍が敵の空域を制圧または中立にできると、次ターンの空襲の選択肢が広がります。ドイツ軍はどこを敵に委ねるのか、あるいは敵の本命の爆撃がどこかを考えて、迎撃戦闘機を向かわせます。通常の連合軍は敵の制空権外のエリアを狙いますが、裏を突いて、損害上等で爆撃機の単独攻撃もできます。
勝利判定は最終ターンのVP次第で、連合軍がギリギリ届くか届かないかに設定されています。最もドイツ軍も、圧倒的な数の敵から損害を受けると、防衛バランスが崩れ、ほとんどの都市を焦土にされるかもしれません。
第一戦は、第8空軍(エンジョウ)対ルフトヴァッフェ(mitsu)の戦いです。第1ターン、連合軍は順当に戦力を集中し、エッセンとブレーメンを焼き払います。が、全体の制空エリア数はドイツ軍の方が多く、VPは0のまま。
第2ターン、連合軍は戦力を二手に分け、エリアⅠとⅡを爆撃します。ドイツ軍はエリアⅠでこそ、戦闘機によって被害を与えますが、マイハイムとデュッセルドルフが焦土と化します。

転機は第3ターンでした。連合軍は長距離能力のあるP51の全機を投入して、ベルリンのあるエリアⅣに進攻します。ここで半端は危険と、ドイツ軍は全ての迎撃機をこのエリアに投入します。それでも、先制権は連合軍が奪っており、P51が奮闘すればかなりの損害が見込まれましたが、7d6してヒットはわずかに1。ルフトヴァッフェの反撃で、戦闘機隊は全滅します。

さらに、護衛なしで突っ込んできたB24も全滅させ、連合軍に大損害を与えます。

それでも連合軍は意地になって回復したばかりのP51をⅣエリアに投入しますが、当然、制空権は取れず。
やむなく、連合軍はドイツ軍の防備の薄いエリアをゲリラ的に爆撃しVPを重ねますが、全体の制空エリア数をドイツ軍が押さえ続けることで、VPは伸びず。

結局、シュワルベを含む戦闘機を的確に配置し、後方エリアをほぼ守り切ったドイツ軍の勝利となりました。

「う~ん、考えることが多くて、面白い!」負けたはずのエンジョウさんがこれに填まって、同じ陣営で第二戦へ。
序盤、連合軍は兵力を分散し、護衛戦を付けて、生産工場を狙います。さらに第2ターンには、ドイツ軍の裏をかき、大挙、エリアⅣに進攻します。これによって、マグテブルクトとライプチッヒが焼け落ちます。が、それ以外の爆撃は迎撃機と対空砲火に祟られ、ほとんど戦果なし。


業を煮やした連合軍は、再び、ドイツ軍配置に裏をかき、エリアⅣに進攻。ベルリンを始め、このエリアの全都市が焦土と化しますが、その隙に他のエリアの制空権を取り返し、VPは足踏み状態に。

最終ターン、まだ残っているエリアⅠを狙ってくるはずという、ドイツ軍の読みが的中し、B24の編隊を捕捉。なんと、これを全滅させた時点で、勝利が確定しました。

もとから簡易プロット故の先読みが面白い上、制空権と爆撃を分けたことでブラフの要素も加わり、数回のプレイでは底が見えない楽しさがあります。さらに最善を尽くしたとしてもdrの振れによっては、状況が激変することもあり、よい意味でランダム性が高くなっています。両軍ともああでもない、こうでもないと悩ましく、あまりにユニットを動かしすぎて、二戦ですでにエッジが消耗し始めています(笑い)。これも売り切れる前に、「こまいふ買い」かしら・・・。
ちなみに、エンジョウさんはよほど面白かったらしく、終了間際まで、第8空軍(Tommy)対ルフトヴァッフェ(エンジョウ)で、対戦していました。
