歴史・戦史研究「ちはら会」Zwei

Yahoo!ブログ終了に伴い、引っ越しました。

2017年09月

秋の過ごしやすい天候の元、自然いっぱいの千葉で、室内に籠もって(笑い)、一戦、いかがでしょうか?10月のちはら会の予定をお知らせします。

[日時] 10月7日(土)10:00-20:00
[会場] おゆみ野公民館 第2会議室
[住所]千葉市緑区おゆみ野中央2丁目7-6
[アクセス]
京成電鉄千原線「学園前駅」または「おゆみ野駅」から徒歩10分
または、JR鎌取駅発小湊鉄道バスでおゆみ野中央二丁目バス停降り、徒歩1分(20~30分おき)
[参加費] 無料
[持ち物]ゲームとゆとりと常識

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ハードアイテムが無理なので、「試練」の合間を見て、お手軽ばかりをプレイしています。その中でも、秀逸なのが「Down in Flames」!ものは試しと、軽めのキャンペーンをしてみたのですが、これが抜群に面白い!お互いにプロットで増援を選べるのと、どこを攻めるのかがキーポイントで、読み合いの要素が加わり、飽きの来ないサービス設計です。ぜひ、次回にバトル・オブ・ブリテンかドイツ本土爆撃をやってみたいです。

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こちらは、次回以降の予定です(いずれもおゆみ野公民館)。

第154回ちはら会 11月4日(土)10:00-20:00 第2会議室
第155回ちはら会 12月10日(日)10:00-20:00 第2講習室

残念ながら、開戦記念日は取れませんでしたが、絶対、競合ではないと思うぞ!(ちはら会以外で開戦記念日を意識している団体があったら・・・こわい!笑)

「群雄割拠」(WGJ)が一息ついたところで、せっかく埼玉から来てくれた作戦級の鬼Das Reichさんをお誘いしまして。「バルジはきついので、ハリコフはどう?」二つ返事で、対戦になります。

「これも、勝つとお金をくれるんですよね~」

だから、逆だって!お金をもらって、地方例会の凌ぎにするんです!(笑い)

陣営は、ソ連軍(Das Reich)対ドイツ軍(mitsu)です。

第1ターン、南部のソ連軍は、攻撃を控えます。そう、このdrによっては、第2ターンの増援が全く出てこれず、ゲームが崩壊することがあります。そこで、あえて、バランスを取るため、紳士的な対応を取ってくれまして。

「ここで決まっても、面白くないですからね。『第1ターンのソ連軍は、戦闘ができない』とすると、ドイツ軍も戦えると思います。」
 
人一倍、勝負に拘りますが、それ以上に対戦バランスを尊重する姿勢は、さすが、作戦級の頂点にたつ鬼教官です。

これで一息付けたドイツ軍は、南部に歩兵で戦線を張るとともに、遙か、西にいる3個歩兵師団を中央へ向かわせます。そう、こちらもDas Reichさんとaoさんが開発した、ハリコフ完全放棄-中央戦線強化策です。

第2ターン、ソ連軍は南部で猛攻を仕掛けるとともに、キーポイントになるイジェム屈曲部にポポフ戦車軍団を向かわせます。対するドイツ軍は、増援で二重戦線を引くと、快速の装甲増援を持って、屈曲部の遅滞戦術を狙います。

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第3ターン、ついにドネツ河を渡河したソ連軍は、東への延翼を続けるとともに、南部全体で攻撃に出ます。一気にDEの確率が上がる5:1を多用し、2ユニットを除去し、強引に戦闘後前進をかけます。

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これに対し、ドイツ軍は増援を投入して、反撃をかけ、4:1で1ユニットを、3:1で包囲して1ユニットをそれぞれ撃破します。

また、中央部では突出した敵の増援を、快速を生かして東から装甲連隊が、西からはSS装甲擲弾兵師団が挟撃し、2:1ながらこれを包囲殲滅します。

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第4ターン、ソ連軍は数を生かした猛攻を仕掛け、またもや2ユニットを撃破し、鉄道線への突進を続けます。

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これに対し、ドイツ軍は南部では突出した敵を手堅くたたくとともに、ハリコフに籠もる敵歩兵に対し、SS戦車軍団が包囲攻撃をかけ、3へクスを奪還します。

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と、ここでちょっとした「事故」(袖がひっかかった雪崩)が・・・で、時間切れ終了としました。VP計算をしたところ、奪還見込みも含めて、ソ連軍が10VP程度のリードであり、いまだ、ドイツ軍不利とは言え、4:6くらいのバランスにはなっていたかと思います。

一時は、8割以上、ソ連軍有利と思われていたこのアイテムだけに、第1ターンの攻撃制限だけで劇的なバランス改善です。もう、35年以上の「老兵」ですが、バルジと同様に「現役兵」として、十分に戦えますね~。バランス調整ルールとともに、CMJ誌あたりに、中央戦線強化策の投稿(バトルレポート)も有りかな・・・きっと、Das Reichさんが(笑い)。

最後に、結果に満足したDas Reichさんが、一言。

「これなら、連戦できますから、プロ(賭け)ハリコフにもってこいですよ」

ああ、みんな、プロバルジの話題から、おかしいぞぉー! (笑い)

「Down in Flames」と「信長包囲戦」で暖機した後で、Tommyさんを交えて、傑作シンプルマルチの「群雄割拠」(GJ)をプレイしました。

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ちなみに、「マルチでも行きましょうか」と声を掛けたのに、Das Reichさんはすかさず、「えっ、バルジですか!」と空耳レベルの中毒でした(もはや、お薬3日分?!笑い)。

第1戦は、mitsu・Das Reich・kawaの3人プレイ。大内-大友-朝倉-伊達と九州に寄った選択のkawaさんは、序盤こそ、伸びますが、その後、mitsuと九州の覇権争いになり、かつ、上洛も不発で76点に。北条-島津-関東公方-毛利と完全に地方廻りのmitsuは、一時的に九州で覇を唱えるものの、86点と追いつかず。

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上杉-織田-武田-龍造寺とVPの高い畿内・東海・関東を押さえ、かつ、最終ターンに29点を叩き出す猛攻により、Das Reichさんが91点で勝利しました。たった、一つ引いた上洛チットが7VP(!)というのも、大きかった。7

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第2戦は、Tommyさんが加わった4人プレイ。今川-上杉-三好と上洛ボーナスを目指したkawaさんですが、drが冴えず、かつ、Das Reichさんと畿内の争奪戦になったため、44点と伸びず。また、Tommyさんは、長宗我部-島津-毛利と地方勢力ばかりで、やはり48点と停滞。

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Das Reichさんは、織田-龍造寺-朝倉と、畿内と九州で手堅くVPを狙い、59点を奪いましたが・・・北条-関東公方-大友と、地方故に敵が少なかったmitsuが、誰も取りたがらない関東公方(と大量の天命チット)を引いたことで、62点で鼻の差で勝利しました。

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この日、最多の11戦となったのが、最も新しい空戦カードゲーム「Down in Flames」(CMJ)です。詳しくは「a-game」のサイトを見ていただくとして、1戦あたり10分から30分で終わるのが秀逸です(単機戦だと、5分なんてことも!)。

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まず、第1-6戦は、mitsuのインストでkawaさんとの連戦です。

第1戦は、初プレイを考えて、日本軍に分があるバランスにしてみましたが、ハリケーンⅡC(mitsu)対飛燕(kawa)とやはり性能差は圧倒的。一度、食いつかれると機体とエンジン性能で劣るハリケーンⅡC(mitsu)が飛燕(kawa)を振り切ることができず、そのまま、多数の命中弾を喰らって、日本軍の勝利に。

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第2戦は、敵討ちとばかりに、同世代のP47D(mitsu)対飛燕(kawa)の対決。先手を取ったP47D(mitsu)が高速性と馬力に物を言わせて、飛燕(kawa)を追い込み、強力な連射で飛燕(kawa)を撃墜。今度は、アメリカ軍の勝利になります。

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第3戦は、東部戦線に舞台を移して、Yak1(mitsu)対フォッケウルフA(kawa)の戦いに。ソ連空軍というと、緒戦の対応のまずさから一般の評価は低いのですが、このゲームではかなり使える機体でして。フォッケウルフA(kawa)に保持カード数と火力で劣ったものの、高運動性を存分に発揮してシザースを多用し、危なくなると切り抜け、逆に優位に。そのまま、必殺の一撃を送り込み、ソ連軍の勝利となります。

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第4戦は、ふたたび、太平洋戦線でF6F(mitsu)対零戦52型(kawa)の戦いに。火力は低いものの、馬力と連射性能で勝るF6F(mitsu)が、史実並みの高速機動を生かして、とにかく弾をばらまきます。高運動性の零戦52型(kawa)も逆襲を狙いますが、避けきれずに2連射が命中。と、脆すぎる装甲が祟って、これだけで撃墜となり、アメリカ軍が勝利しました。

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第5戦は、P61 ブラック・ウィドウ(mitsu)対雷電(kawa)の重戦闘機同士の戦い。お互いに高攻撃力を生かした撃ち合いになりますが、こうなると爆撃機を凌ぐ(!)の耐久力が生きて、「未亡人」の勝利になります。

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第6戦は、東部戦線でMiG3(mitsu)対Me109K(kawa)の戦いに。MiG3(mitsu)が巧みな機動と射撃で2ヒットを与え、判定勝ちを狙いましたが、さすがにKタイプはすごかった。高馬力と高速性を生かして、反撃に転じ、ミグを撃墜寸前に。最終ターンに追尾位置を取ったものの、手番が足りず、ソ連軍の判定負けに。

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ここまで、サシで十分に楽しかったのですが、空戦にはバトルロワイヤルが似合うと、4人プレイに。

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F4F(mitsu)・M109E(Tommy)・零戦21型(Das Reich)・ハリケーンⅠ(kawa)で、当然、弱いF4F(mitsu)とハリケーンⅠ(kawa)が狙われ、ハリケーンⅠは撃墜寸前になります。と、協調攻撃していたはずの零戦21型(Das Reich)がここで踵を翻し、エミール(Tommy)を標的に。M109E(Tommy)は高速を生かして逃げますが、運動エネルギーを失ったところを、格下のF4F(mitsu)に襲われ、3ヒット。結局、3人が3ヒットの引き分け勝利となり、ハリケーンⅠ(kawa)が負けでした。

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次は、チーム戦をやってみようと、スピット・ファイアⅠ×2(mitsu・kawa)対Me109E×2(Tommy・Das Reich)の対決に。まさにバトル・オブ・ブリテンのオーダーで、スピット・ファイアは救国の戦闘機になるはずでしたが・・・。Me109Eに先手を取られたのが祟り、高速戦闘で翻弄され、いいところなく、撃墜でした。

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続く、チーム戦はP51(mitsu・kawa)対Me262(Tommy・Das Reich)です。レシプロ最強のP51ならば、カードによってはなんとかなるかも、と淡い期待を寄せましたが、ジャット戦闘機の前では分が悪く、苦戦を強いられます。なんとか、根性でMe262の1機を撃墜寸前まで追い詰めましたが、これが限界点で、最後はP51がDown in Flames(火だるま)になって勝負あり。

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ここで一時、それぞれが別のアイテムを楽しみましたが、、例会終盤に性懲りもなく10戦目に突入します。史実に基づいた戦争後半の戦略爆撃を再現せんと、B24D×2・P47D(mitsu・kawa)対Me109G×2(Tommy)の邀撃戦です。先攻のグスタフは早速、B24Dの背後に回り込み、4ヒットを与えますが、当然のごとく、P47がこれを追尾し、3打撃を叩き込みます。僚機の危機を救え、ともう1機のMe109GがP47を追いかけ、それを別のP47が追い回すという、派手なドッグ・ファイトに。最後は、B24の対空砲火も効いて、Me109G×2が撃墜され、連合軍の勝利となります。

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最終第11戦は、さらに強力なB17×2・P47D(mitsu・kawa)対Me262×2(Tommy)の戦い。爆撃機の対空砲火と護衛機の攻撃に苦戦した経験を生かし、まず、シュワルベがP47狩りに走ります。

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こうなると、所詮、レシプロ機では太刀打ちできず、シュワルベ1機を損傷させたのを道連れに、P47は全滅します。が、ここで稼いだ時間が貴重で、最終ターン、Me262はありったけの火力をB17に叩き込みましたが、後1ヒットが足らず。

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いやー、面白かった!!システムがよくできていて、単機戦でも、複数機戦でも、爆撃機の邀撃でも、実にそれらしい過程になります。くるくるシザースを仕掛ける零戦に、馬力に物を言わせるP47、連射で撃ちまくるハリケーン、機体を軋ませながら性能限界を超えるMe262 などなど、脳内にまざまざと映像が浮かんできます。それでいて、シンプルでプレイアビリティの高い展開と、文句なしの面白さです。本当は、バーティカル・ロールとバレル・ロールの違いもわからないのですが(笑い)、それでもなんとなくイメージできてしまう秀逸さ!

余りに面白かったので、翌日にソロで(!)キャンペーンもしてみたのですが、これも選択増援にかなり頭を絞る内容でして、夕方からはじめて夜半まで、バトル・オブ・ブリテンを完遂してしまいました。正確には2016年版ですが、「このシミュゲ」候補No.1ですね~。一応、中黒さんには、年代を外れてもOKをいただいていますし、販促と言うことで許してもらえるかしら。

ともあれ、全キャンペーン制覇を目指して、みなさん、ご協力をお願いします。ついでに、中黒さんプロデュースで、Kometの追加カードなんて、いかが?!

ずっとじめついた天候だった関東で、久しぶりに晴れ上がった土曜日に、第152回ちはら会が開かれました。ちょうど茨城会とも重なっていたことも有り、いつもの常連さんと遠方からDas Reichさんと5名の参加者でしたが、なんと16 戦中、11戦が空戦アイテムという、シン(新)・ちはら会らしい例会となりました。

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先日、対戦されたアイテムと戦績は、以下の通りです。

信長包囲戦(GJ) 〇織田側(Das Reich)対反織田側(Tommy)
群雄割拠(WGJ)2戦
  mitsu・kawa・Das Reich〇
 〇mitsu・kawa・Das Reich・Tommy
Down in Flames(CMJ) 11戦!
 ●ハリケーンⅡC(mitsu)対飛燕(kawa)〇
 〇P47D(mitsu)対飛燕(kawa)●
 〇Yak1(mitsu)対フォッケウルフA(kawa)●
 〇F6F(mitsu)対零戦52型(kawa)●
 〇P61 ブラック・ウィドウ(mitsu)対雷電(kawa)●
 ●MiG3(mitsu)対Me109K(kawa)〇
 〇F4F(mitsu)・〇M109E(Tommy)・〇零戦21型(Das Reich)・●ハリケーンⅠ(kawa)
 ●スピット・ファイアⅠ×2(mitsu・kawa)対Me109E×2(Tommy・Das Reich)〇
 ● P51D (mitsu・kawa)対Me262×2(Tommy)〇
 〇B24D×2・P47D(mitsu・kawa)対Me109G×2(Tommy)●
 〇B17×2・P47D(mitsu・kawa)対Me262×2(Tommy)●
ハリコフ攻防戦(CMJ) ソ連軍(Das Reich)対ドイツ軍(mitsu)第6ターン引き分け
ミグ・アレイ(WaW) ●国連軍(Tommy)対共産軍(kawa)〇

イメージは、Das ReichさんのオファーでTommyさんが応えた「信長包囲戦」(GJ)。序盤、drに泣かされた織田側(Das Reich)でしたが、中盤から盛り返し、反織田側を圧倒したそうです。

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写真を取り忘れましたが、時期的に「危険が危ない」朝鮮戦争アイテムの「ミグ・アレイ」(WaW)もプレイされました。国連軍(Tommy)が優位を生かして、一時的に共産軍(kawa)を全滅させましたが、損害の多さが祟って、VP的には共産軍の勝利に。国連軍の損害VPは共産軍の2倍ということで、ただ、押し込めばいいわけでないあたりが、いとおかし。

この日一番の奇襲(サプライズ)は、ちはら会創設の盟友-小弓御所さんがおよそ11年ぶりに姿を見せてくれたことです。そもそも、ちはら会は、千葉会の松戸移転に伴って、千葉以南にもSLGの火を灯さんと、小弓御所さんと立ち上げた例会です。その後、事情により、遠ざかっていましたが、ブログを見ながら、ゲームの購入とソロ演習を続けていたそうで・・・。会場が近くなったことを契機に、再び、参加へ。ちはら会に盟友、帰る!

イメージは、カムバックのご挨拶でいただいた落花生煎餅。千葉らしい落花生の要素満載でした。ありがとうございました。

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この日は見学のみでしたが、今後はぜひ、一緒に日本史・現代戦アイテムの火を灯しましょう!

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