緒戦は、近藤さんと「Iron Bottom & Sunset Sky」(GJ)をインストプレイします。実は近藤さんは、このゲームのデザイナーでして。インストいただくには願ってもない環境です。

第一戦は、日本軍(近藤)対連合軍(mitsu)です。序盤、日本軍は豊富な物量に物を言わせ、積極的に島嶼上陸を仕掛けます。
米軍は、航空兵力を繰り出して、これを阻止しますが、航空機を消耗します。

そこへ日本軍空母からの空襲!CAPが少ない空母群が狙われ、ビッグEが撃沈されます。
アメリカ軍も負けじと、地上機も動員した空襲を敵空母に仕掛け、隼鷹・飛鷹を撃沈します。

同時に、敵の高速戦艦とサウスダコタの水上砲撃戦が起こり、史実とは逆にサウスダコタが撃沈!敵の金剛・比叡は大破に止まります。

なんとか日本軍の猛攻を凌いだアメリカ軍でしたが、これにより艦艇を大消耗します。こうなると、再度の上陸船団を防ぐ手立てはなく、ヘンダーソン飛行場が陥落し、ゲームエンド。日本軍の圧勝となります。

大敗はしましたが、それぞれの艦艇や戦闘がソロモン戦らしさを出していて、十分に楽しめます。
次は陣営を入れ替えて、日本軍(mitsu)対連合軍(近藤)で、第2戦に。

日本軍は序盤に圧倒的な戦力を生かそうとしますが、なぜか、上陸船団が来ない!
やむなく、空母戦に持ち込もうと、索敵と空襲を行い、敵空母1隻を撃沈します。が、米軍も航空機が消耗した隙を突き、果敢に反撃し、日本軍空母2隻を撃沈します。

このままでは、日本軍の負けになるところでしたが、最終盤に空母ホーネットを捕捉。越護衛機なしの基地航空隊が敵戦闘機と対空砲火をかいくぐり、必殺の雷撃!これが見事に命中し、ホーネットを撃沈!VP差わずかに1点の逆転劇で、日本軍の勝利となりました。

このゲームはカードという見てくれと大きく違って、極めて精密な海空(陸)戦となっています。索敵-制空戦闘-対空戦闘-雷爆撃がきっちり表現されており、さらに水上砲撃戦と地上戦闘が網羅されています(時には潜水艦戦も)。ゲーム的には「決戦ガダルカナル」(GJ)や「日本機動部隊」(CMJ)より、精密だったりします。
各機体や艦艇の性能をカードに織り込んでいるので、逆にチャートを見る手間がなく、プレイングはスムーズです。なまじ、カードになっているばかりに「異様に難しく」と評価されていますが、慣れれば30分かからずに、ソロモンキャンペーンができるわけで、もうちょっとプレイされてもいいかなと思います。
ともあれ、有効値や維持値などのあまりない概念や、(理にはかなっているものの)各戦闘工程が違うなど、煩雑な印象があるので、知っている人にインストしてもらうのが、一番かも。
ちはら会でも、全てのパウチが済んでいるので、ご希望の方にはインストできますよ~。