この日、予約していた対戦がこまいふさんとの「戊辰戦争」(同人GJ)です。以前、ソロプレイ記事でも書いたとおり、ありとあらゆる要素を詰め込んだ、このジャンルのラスボスアイテムで、先月に引き続き、対戦ができまして。今回は、こまいふさんの希望で幕奥軍を、mitsuが薩長軍を担当します。

まず、お楽しみ(?)の生き残りチェックですが、薩長軍は西郷吉之助と坂本竜馬が死亡したものの人斬り系の前線指揮官が多く生き残ります。が、これが仇になり、政府の組織は優秀な官僚が少なく、行動ポイントの獲得と軍の移動に苦労をすることに。逆に、幕奥軍は、近藤・土方・沖田の新撰組系が全滅するなど、官僚が多く、前線指揮官が不足気味になります。

次にセットアップですが、dr配置の幕府緒隊は、ノスタルジックに引かれたか、多くが日光に集結します。その他の会津兵は、周辺の峠におきます。
関東諸藩の動向としては、河越藩と高崎藩が幕奥軍になり、それ以外は薩長軍と順当なバランスになります。こまいふさんとしては、地元の土浦藩には味方になってもらいたかったようで、祈りながらdrしていましたが(笑い)、時流を読んだ藩の重鎮の結論は、薩長軍支持でした。
これにより、日本海の海上活動が可能になったので、薩長軍は4隻の艦船と長州の主力部隊を高田藩に配置します。

第1ターン、まず、行動ポイントの獲得で、幕奥軍は優秀な9ポイントを獲得し、薩長軍は7ポイントを獲得します。当然、この値では全く足りないので、大量の薩長札を刷ったところ、これが諸外国の反感をかって、外交でぼろ負けになります。
続いて、上旬の進軍ですが、まず、薩長軍が江戸ゲリラの討伐を試みます。最高の野戦指揮官の大村益次郎をこのために江戸に配置していましたが、なんと、6で失敗!さらに彰義隊の跋扈を許し、弾薬ポイントを削られるなど、苦しい展開になります。

それでも、薩長軍は貴重な行動ポイントを駆使して、出雲崎に海上輸送を行い、戦闘行軍で新潟へ。ここにはわずかに米沢藩兵1ユニットしかおらず、河川越しの不利上等で急襲し、新潟港を押さえます。これにより幕奥軍の弾薬購入ポイントが3に上昇します。
下旬となり、薩長軍は再度、江戸ゲリラの討伐を試み、今度は完全に排除に成功します。また、江戸を火の海にした仇(?)とばかりに、岩槻に陣取る新撰組別働隊と彰義隊に包囲攻撃を加え、これを殲滅します。
一方の幕奥軍は、仙台にいた海軍を出撃させます。ちょうど、日本海から回航した薩長海軍と遭遇戦が発生します。砲の口径では幕奥海軍の方が圧倒的に有利でしたが、なぜか砲撃はあたらず。逆に薩長海軍が砲弾を浴びせまくり、幕奥海軍旗艦の開陽を大破させます。これに焦った幕奥海軍が撤退したことで、はじめての海戦は薩長海軍の勝利となります。

第2ターン、いよいよ、大村益次郎を討伐軍司令官に配置換えしようとした矢先、イベント「派閥争い」で左遷されてしまいます。代わりに来たのは、人斬り岡田以蔵(!)。行政能力は皆無ですが、太刀一つで江戸を巡回すると、誰も不穏な動きをしなくなったとか。
進撃では、薩長軍は関西から兵力を前線に移動させる一方、薩摩隊主力を持って、要衝宇都宮を奪還します。
幕奥軍も前線に部隊を廻して、これに対抗する一方、海軍をもって再び、制海権奪取を目論みます。ここに第二次海戦が発生しましたが、あいかわらず、幕奥海軍の命中率が低く、薩長軍有利に進みます。そのまま、薩長軍が押し切り、2番艦の沈没と引き替えに(修理中の開陽を除く)敵艦隊の撃破に成功します。

第3ターン、こうなると薩長海軍による輸送が確実になり、別働隊が平潟に上陸します。同時に、迂回部隊が棚倉藩を落とし、じりじりと東北諸藩を攻略していきます。また、イベント「密使」で久保田藩も寝返り、会津城の士気値が低下します。

第4ターン、勢いに乗る薩長軍は、電撃的に郡山に進軍すると、そのまま、勢至堂峠を急襲し、奪取します。同時に世良修蔵率いる別働隊が三春藩を下し、幕奥軍の峠の修整を無効にします。

下旬になっても勢いは止まらず、薩長軍は孤立した棚倉・黒羽両部隊を殲滅し、二本松藩を攻略します。一方で新潟に増援が到着したため、田中新兵衛率いる北陸討伐隊は、新発田を経由して、北から会津に迫ります。

第5ターン、会津に危機迫ると慌てた幕奥軍は、前線から部隊を引き抜くと、会津盆地へ集結を始めます。薩長軍は、その間に日光を強襲して敵の反撃拠点をつぶし、会津を取り巻く峠に兵力を集中します。

下旬、残った行動ポイントを全てつぎ込んで、久保田・仙台・会津に攻撃をかけます。久保田は兵力が物を言って陥落し、久保田藩が薩長軍に寝返ります。が、仙台は頑強な抵抗を見せ、一時的に薩長軍が退却となります。

そして、愁眉の会津決戦は、両軍の激しい砲銃撃戦となります。幕奥軍にしては珍しく射撃能力のある部隊が多く、西洋化された薩長軍と互角に撃ち合います。が、残念ながら幕奥軍の指揮官が少なかったことから回復が遅れ、ついに会津城に敗走します。

鶴ヶ城に包囲された会津軍でしたが、まだ、外部に友軍がいることから降伏とはならず(確率は66%ながら、drが1)。次ターンに続きます。

第6ターンの上旬、鶴ヶ城の危機に、長岡にいた河井継之助らが会津盆地に突入してきます。同時に城からも主力が飛び出し、薩長軍と第二次会津決戦に雪崩れ込みます。指揮官も部隊数も薩長軍の方が多かったのですが、明暗を分けたのがガトリング砲でした。ここまで貯めに貯めた弾薬を惜しげもなく使い、河井継之助の指揮の下、次々に敵部隊を敗走させていきます。薩長軍も砲撃を繰り返して抵抗しますが、あまりの損害の多さに、やむなく撤退を選択します。
下旬、再び、陣営を整えた薩長軍が会津に侵攻し、第三次会津決戦が起こります。城側は再び、ガトリング砲を持ち出そうとしますが・・・ここで「豪雨」!会津盆地を巡る戦いは、酸鼻な白兵戦に突入します。両軍とも雨中での切り込みをかけ、損害が急増します。指揮官が少ない幕奥軍は、回復で不利でしたが、奇跡のdrを連発し、一歩も譲らず。が、最後は薩長軍の物量が物を言い、ついに会津隊が潰走します。

同時に、薩長軍は豊富な補給物資を使って、一度は撃退された仙台藩と北の要衝盛岡藩に強襲をかけ、これを占領します。
この時点で、会津藩は完全に孤立し、城内の士気はついに1まで低下。drは鶴ヶ城の士気値を越え、松平容保が領民の命の保証と引き替えに、降伏しました。時は10月末、降雪の直前のギリギリの勝利でした。

二月にわたり、濃密な戊申戦争を対戦でき、感無量です。せっかくなので、この波に乗って、幕末維新アイテムを続けてみたいものです。次は全国キャンペーンの「幕末維新始末」(GJ)あたりでしょうか。