対戦相手を捜していたところ、作戦級の鬼-Das Reichさんから「バルジでも行きませんか?」とお誘いがありまして・・・。う~ん、バルジはOKなんですが、へろへろの仕事疲れに、Das Reichさんと闘うのは無謀!が、昼過ぎに、再び、お誘いいただいたので、ちはら会としては受けるしかない(ウソ!)と、今年初めてのSLG対戦をしました。

陣営は、前々回にコテンパにやられた連合軍をmitsuが、凶悪極まる(?)ドイツ軍をDas Reichさんが担当します。
まず、セットアップですが、連合軍はベストセットアップの変形で、第2歩兵師団をフルスタックにし、クレルヴォ前面を突破防止の1ヘクスずれで配置します。これに対して、ドイツ軍は第5装甲軍の2個装甲師団を中央に、1個装甲師団を南部に差し向けます。
第1ターン、ドイツ軍の先制攻撃は、快調に始まります。まず、第2歩兵師団への1:1攻撃で、D2!その後、ExやAoptが多かったものの、確実に連合軍に損害を与えていきます。

おかげで、ユニット移動が厳しくなりましたが、連合軍は北部ではなんとかスタック防御を守り、南部は生き残りで連続戦線を引いて、足止めをします。

第2ターン、北部では打って変わってdrが厳しくなり、ContとA2で、一時的に膠着となります。が、中央部では、増援を含む3個機械化師団が戦線をこじ開け、中央突破に成功します。

連合軍は、増援を注ぎ込んで、北部に半円形陣地を引き、南部は空挺師団到着までの時間稼ぎに入ります。
第3ターン、最北のエンショウで4:1攻撃を行いましたが、無用な力押しは不利と判断したドイツ軍は、サンビットを包囲下にして、第5装甲軍と増援の装甲部隊が、スコルッツーニの先導で中央部に大きく突出します。

これに対し、連合軍は空挺師団を含む増援を投入して、延翼運動に対抗しますが、北から中央部にかけて、かなり戦線の密度が低下します。
南部では、空挺師団がバストーニュに突入し、要塞化に成功しましたが、機動予備に回したい機甲グループは、スコルッツーニの妨害に懲りて、歩兵とともにヌシャトー・ドームに引き下がります(後ろに下がりすぎたことで、後の北部の危機に間に合わない状況になったのですが、この時は気づきませんでした)。

第4ターン、薄く伸びた連合軍の戦線を、ドイツ軍の集中攻撃が襲います。エンショウを抜けた2個装甲師団が、北部のルートを抑えていた歩兵を撃破し、オイペンを奪取します。また、北方の中央付近で、第5装甲軍が小突破に成功し、2個連隊を包囲し、トロワポンの背後に回り込みます。

増援が来ない連合軍は、なけなしの兵力を両端に投入して、形ばかりの戦線を引きますが、次ターンの突破は、ほぼ確実になります。投入すべき機動予備は、南部に下がったことが災いして、間に合わず。やむなく、中央部のルートを遮断している第5装甲軍の別働隊(消耗した1個装甲擲弾兵)を包囲殲滅するに留まります。

第5ターン、破断点を迎えた連合軍の北部戦線を、装甲師団が蹂躙し、ついにスパとヴィルビレが陥落します。
が、これにより、イギリス軍の投入が決定し、駆けつけたアメリカ軍の機動予備グループととともに、北部で反撃を行います。


また、中央部では、マルシェに居座るFB旅団に対し、イギリス軍とアメリカ軍のCCが緩包囲を行います。

第6-7ターン、北部及び中央部で、両軍が激しい消耗戦に突入します。ドイツ軍が装甲師団を集中して、リエージュに圧力をかければ、連合軍が側面から反撃を行い、一進一退の攻防となります。


正面からの強襲と小突破・小包囲があちこちで繰り返され、両軍の損失は鰻登りになります。
唯一の大きなVPの変動は、連合軍のマルシェの奪還で、それ以外は損害(特にドイツの装甲部隊)ばかりが累積します。

第8ターン、連合軍に待望の空軍支援が飛来します。すかさず、交通妨害がはじまり、ドイツ軍は追加移動力に苦労します。Das Reichさんは、不屈の精神でもって、攻勢を続行しますが、さすがに兵力の集中は厳しく、動きは緩慢になります。

が、連合軍もかなりの兵力を消耗しており、一時的に戦線を縮小して、限定反撃で敵の損耗をはかりましたが・・・。
ターン終了時に、VPを確認したところ、ドイツ軍が35点に届かないことが判明!前ターンにマルシェを奪還したことと、空軍の空中補給でサンビットとバストーニュが確保されたことで、ギリギリ、最低ラインを下回ったため、連合軍の勝利となりました。死力を尽くして、頭はヘロヘロで、お互いに見落としていましたね~。

連合軍は、機動グループを1ターン、遊兵化したり、2ユニットほど、不注意で包囲されるなど、細かいミスはありましたが、機動反撃と執拗な反撃で、どうにか負けずに済みました。だいたい、40ユニット近くを除去されていたわけで、勝利とは素直に言えませんです。ドイツ軍の損失も35VPを超える、恐ろしいまでの消耗戦でした。
ともあれ、無様な負けをしなくて、よかったです。このまま、バルジをしなければ、「Das Reichさんに勝った漢」でいられるかしら!(笑い)2012年の初頭を飾る濃密な対戦を、どうもありがとうございました。