今月のソロプレイ第三弾は、「Battle for the Ardennes」(サンセット)のキャンペーン・シナリオです。バルジ戦役の正統派セミビッグゲームであり、まっとうなキャンペーンアイテムとしては古典であります。これまで、ミニシナリオで、入念なソロプレイと対戦をしてきており、今回のソロがその頂点にあたることでしょう。

キャンペーンだけに画像も多く、5 回に分けて、アップしていきます。

第1ターン、両軍とも(1ユニット以外は)移動ができないため、ドイツ軍は次ターンを見越した攻撃をかけます。
北部では、#1421の歩兵に連隊に対し、ダメ元で2:1攻撃をかけますが、最悪の[+1/-]となり、攻撃失敗。その分、#1022の装甲騎兵大隊への6:1攻撃が、きれいに決まって、E(撃滅)となります。

焦点のClervaux前面の渡河攻撃は、3:1ながら[6]が出て効果なしになります。その南のVuandenへの3:1の渡河攻撃は、最良の「-/2」に。どうも、drが極端な幕開けです。
このターン、唯一、移動可能なVielsamの機械化大隊は、後の道路封鎖を見越して、#0412へ派遣します。

第2ターン、移動を開始したドイツ軍が各地で猛攻を加えます。
北部では、再び、#1421の歩兵連隊に対し、HJが集中攻撃をかけ、5:1で[-/2]と、敵を撃破します。戦闘後前進で突進した戦車連隊が、#1321の歩兵の退路を遮断。ここにパイパー戦闘団を筆頭に7:1の猛攻をかけ、見事にE(撃滅)!

中央部では、前衛の#0116の第28歩兵師団の1個連隊を第560師団が包囲して、これを壊滅させます。また、先の攻撃で効果のなかったClervaux前面の渡河攻撃は、今度は6:1で決まって、渡河に成功します。前ターンに、渡河に成功した第5降下猟兵師団は、前面部隊と併せて、#1218の歩兵を側面攻撃し、これもE(撃滅)と戦果を上げます。

機械化部隊のみが移動可能となった連合軍は、道路の封鎖がやっと。かわりに、橋梁の爆破でドイツ軍の足を止めようとしますが、Clervauxなど2箇所で爆破に失敗します。

第3ターン、ハイトの空挺降下を#1814に行い、これが奇跡的に成功!道路を戦略移動で使えない連合軍にとっては、痛手です。
勢いに乗るドイツ軍は、北部でSS部隊が猛攻をかけます。正面で唯一の対抗部隊である第9機甲師団のCCに6:1をかけ、これを撃退し、戦闘後前進でエルゼンボルン尾根の背後に飛び出します。一方、Elsenborn前面の攻撃は、アメリカ軍の防御砲撃が効き(4:1→3:1に)、効果なし。シューネアイフェイル高地の第2師団への攻撃も、ステップロスで凌がれます。

中部・南部でも攻勢は順調で、装甲工兵が必死に架橋を行う中、渡河済みの前衛が非力な歩兵を押し込め、Clervauxを占領し、一部の歩兵がEttebruck側面に浸透します。

やっと、全部隊が移動できるようになった連合軍は、接敵した部隊を戦術移動で後退させながら、いくつかの部隊を捨てがまりで犠牲にしながら、道路を封鎖し、増援を待ちます。
唯一の反撃は、戦線後方のハイトに対するもので、9:1の包囲攻撃により、見事にE(撃滅)とします。

第4ターン、スコルツィーニの特殊部隊が活躍し、Elsenborn前面で浸透に成功します。すかさず、2個SS装甲師団が包囲攻撃をかけ、Elsenborn籠もる6戦力歩兵を、一撃で粉砕します。また、北翼の消耗した歩兵に集中攻撃をかけ、8:1でこちらも撃滅します。これにより、2個連隊が包囲下に取り残されます。

中央部では、後方に包囲された歩兵を砲兵で叩き、消耗させながら、交差点を占有する敵の足止め部隊に猛攻をかけ、大きく後退させます。

南部でも歩兵による堅実な攻撃で、Ettebruck前面の敵を撃破します。

もはや、中央部の戦線が維持できなくなった連合軍は、Bastogne-Houffalizeのラインに、大きく後退します。北部では、増援を注ぎ込んで、Malmedy-Trois Ponte-Vielsamの第一次防衛線を形成します。
