いよいよ、キャンペーンも最終盤に。
第25ターン、すさまじい消耗と停滞をもたらした連合軍空軍の爆撃が、悪天候によってなくなると、ドイツ軍が息を吹き返します。
混戦状態になっていた中央部で、包囲したCCに2個相当の装甲師団が襲いかかり、8:1でこれを除去します。連合軍も増援を投入して、反撃を行いますが、大きな戦果はなし。

第26ターンもなおも攻勢を続け、両軍とも損害を受けるものの、戦線は膠着したかに見えましたが・・・。
事態が動いたのは、第27ターンでした。中央への執拗な攻撃で前線の部隊が消耗したところに、燃料不足から回復した第2・第116・Das Reich装甲師団の中核が7:1攻撃をかけ、これを壊滅します。中央に空いた穴を装甲と偵察部隊が突進し、MarcheとHottenまで数キロに迫ります。

第28ターン、勢いに乗ったドイツ軍は、包囲した敵を中心に、4箇所で猛攻を加えます。2個スタックや機甲連隊(CC)に打撃を与え、1ユニットを除去。のべ、6ダメージという輝きを見せました。

が、これに対する連合軍の反撃も、猛烈でした。持てる予備兵力をかき集めると、砲撃力に物を言わせて、正面から攻撃。Lehrの装甲擲弾兵連隊を10:1で壊滅させます。

第29ターン、ドイツ軍も一部で攻撃を続けるものの、もはや前進は見込めず。中央の戦線を安定させた連合軍は、機甲兵力をWerbomont方面に送り、空襲で混乱した歩兵を押し返し、2箇所でE(壊滅)を与えます。そのまま、戦闘後前進で一部の部隊を包囲し、Mahnay方面に圧力を加えます。

また、南部では戦略予備の第11機甲師団が投入され、再び、Ettebruckへの攻勢が始まります。

第30ターン、ドイツ軍はWerbomont近郊で包囲された部隊を救出しようと攻撃をかけますが、戦果はなし。が、前衛の歩兵がステップロスで時間を稼ぐ間に、予備兵力を投入して、前線を強化します。

第31ターン、消耗戦になりつつあるWerbomont近郊で、ドイツ軍は燃料切れから回復したLAH装甲師団・総統護衛旅団・第150装甲旅団を集中投入し、10:1で敵の機甲CCを撃滅!戦闘後前進で、Mahnayへの道を封鎖します。

第32ターン、中央での反撃が停滞しそうな頃、南部の連合軍が大きな戦果を上げます。数ターンに渡って、敵の前線兵力を消耗させた連合軍は、機甲師団と歩兵師団の集中で、行軍隊形の装甲擲弾兵連隊を捕捉し、これを撃滅!戦闘後前進で一気にEttebruckを奪還します。

また、中央では突出した敵装甲師団を包囲し、激しい砲撃を加えながら、これを撃退していきます。
北部でも一斉反撃を開始し、Spaから前進した部隊がドイツ軍歩兵を蹴散らし、Stavelotに到達します。

第33ターン、南北で起こった危機に、ドイツ軍は装甲師団を転用することを決断します。南部にはBastogne戦線を縮小し、Das Reich装甲師団を行軍モードで突破地点に向けます。北部では、最強のLAH装甲師団をMalmedy方面へと急行させます。
連合軍は、戦線の拡大を続け、北部ではついにTrois Ponteを占領します。残り3ターンとなったところで、後一箇所を奪還すれば連合軍の勝利、守りきればドイツ軍の勝利と、非常にタイトな状況に。

第34ターン、ドイツ軍は、行軍移動の甲斐あって、北部の突破口を塞ぐことに成功します。
南部でもClervauxへの道を装甲部隊で封鎖。このため、連合軍は攻撃の主軸をMerschへ向けますが、部隊の再転換に1ターンを要します。

第35ターン、北部では戦闘隊形に移行したドイツ軍ががっちりと防御線を形成し、一部では限定反撃を行い、さらなる前進を牽制します。
南部ではMerschをめざして、3箇所で攻撃をかけるものの、敵の防御砲撃により、比率が上がりきらず、損害はイーブンで前進ならず。このまま、時間切れか?
そして迎えた最終の第36ターン、ドイツ軍はTrois Ponteの奪還めざして、直接攻撃とStavelotへの牽制攻撃を行います。が、地形効果に阻まれて、2ダメージを与えたのみで、攻勢終了。後は、連合軍の攻撃を凌げば、(ゲーム上ですが)勝利が得られることに。

もはや、直接攻撃をかけられるVP地点はない連合軍ですが、一縷の望みをかけて、Mahnay前面の装甲・歩兵スタックに爆撃をかけます。これが、なんとDSP!
周囲から動ける部隊をかき集め、砲兵を投入した攻撃は、最高欄の10:1に(2/3の確率でEとなり、戦闘後前進でMahnayが手に入ります)。気合い十分で振ったdrは、ああ、無情にも[6]。敵部隊は全滅したものの、驚異の粘りで3ヘクス前進を阻止し、勝敗が確定しました。

勝利ポイント20以上…ドイツ軍の戦術的勝利
のべ、10日間に及ぶ、長い長い戦い(ソロプレイ)に終止符が打たれました。個人的な感想としては、古いゲームですが、十分にプレイアブルで、戦術的勝利な要素も多く、(途中の膠着を除けば)最後まで楽しめました。ただ、増援の投入と防御線の確立は経験値が必要で、それなりに練度がある人同士でないと、キャンペーンが一方的になるかと思います。
それでもなれれば、2日弱で終わるでしょうから、いつか、熟練のプレイヤーを募って、キャンペーンのチーム戦に取り組みたいですね。