GJ誌の最新作は、WWⅠをカードドリブンで表現した「東部戦線前進せよ」(GJ)です。いわゆるデッキ構築型CDSで、ターンごとのリソース枚数が決まっていて、史実に近い活動状況が設定されています。ただし、取りうる作戦は、それこそ、千差万別であり、心理戦も含めて、毎ターンの最善手を考えるのが、非常に楽しいアイテムです。
 
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先月の千葉会でプレイしたyagiさんが填っていまして・・・同システムの「西部戦線異状なし」を正月のオフ会でプレイ。その後、東部戦線への誘いを受けて、対戦となりました。
 
東部戦線の特徴と言えば・・・
有能ながら少数のドイツ軍
適度な動員力と継戦システムのオーストリア軍
数だけは多いが、消耗が激しく、使い勝手の悪いロシア軍
強力だけれど、数と展開が限られている、セビリア軍及び英仏軍
これに、いつ参戦するかわからない、中小国が加わります。
 
すでにこのアイテムを対戦したことのあるyagiさんは、同盟軍である作戦を立てて、対戦に臨みます。ミンスク及びベルグラード強襲です。mitsuが連合軍をつとめます。
 
第1ターン、ミンスクをめざすドイツ軍は、リトアニア侵攻し、ここを奪取します。ソ連軍はワルシャワ及びリトアニアの兵力をミンスクに後退させ、考え得る最善の防御策をとります。が、第2ターン、ミンスクに突入したドイツ軍のdrはめざましく(砲撃がバカ当たり!)、早くも重要都市を陥落させます。
 
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第3ターン、返す刀で向かった先は、セビリア。戦略移動でドイツ軍・オーストリア軍を突入させると、これまた、砲撃及び重点作戦が奏功し、ここを占領してしまいます。これで、ロシア軍の講和条件(ブレスト・リトフスク条約)が整ったのですが、肝心の戦略カードがこない!
 
と、その間に、英仏軍及びセビリア義勇軍がギリシアから反撃に転じます。同時にロシア軍は本国エリアから大量の増援を投入し、リガを奪還します。
 
第6ターン、参戦したルーマニア軍が、重点作戦+補給で無人のオーストリアに突入し、一時はブダペストとサラエボを占領!一気にVPを詰めます。
 
第8ターン、同盟軍はやっとブレスト・リトフスク条約を締結し、再反撃に出ます。が、第9ターンに毒ガスを使ってオーストリア軍を駆逐したイタリア軍が、クロアチアに侵攻し、ゲームは最終ターンにもつれ込む接戦に。
 
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第10ターン、ドイツ軍の攻勢でボスニアを奪還したものの、ブカレスト攻略はならず。ここで同盟軍のカードが尽き、連合軍が最後の一手を仕掛けます。目標は取られたばかりのブカレスト。その主役は・・・イタリア軍!8d6して「1」を5発出せば勝利という、無謀な賭は見事に失敗し(笑い)、再奪還ならず。
 
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その結果、累積VPは、なんと「0」で引き分け!これだけ展開の振れ幅が大きいアイテムでは、奇跡と言っていいでしょう。激戦の末のこの結末に、二人で大笑いでした。
 
第二戦は、陣営を入れ替えて、mitsuが同盟軍、yagiさんが連合軍で再戦。自分も基本はまず、ミンスク攻略から。ロシア軍になれていない隙を突き、第1ターンにこれを攻略。
 
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続く、第2-3ターンは、ドイツ軍の増援を中央に投入し、直接アプローチでワルシャワをめざします。重点作戦+重砲の共同作戦及び補給による再チャレンジは、極めて強力で、全力で守るロシア軍を正面から吹き飛ばし、ここも占領します。
 
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ロシア軍も、ゲリラ戦で一時、ダンチッヒとドレスデンに侵攻しますが、同盟軍の逆襲で壊滅。と、第6ターンにブレスト条約が締結され、ロシアが脱落。
 
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こうなると、セビリアとヴェネチアに封じ込められた連合軍では、侵攻は極めて困難となり、投了となりました。
ドイツ軍のミンスク電撃侵攻により、今は同盟軍の有利ですが、連合軍の返し手もぜひ、実践してみたいです。