今月のソロプレイ第2弾は、シンプル水上砲撃戦の「大艦巨砲主義」(GJ)JUTLAND1916 シナリオです。装甲巡洋艦同士の遭遇戦であり、ユトランド沖海戦の前哨戦にあたります。

参加戦力はイギリス軍6隻に、ドイツ軍が5隻。個艦性能を見ると、砲撃力ではイギリス軍が優り(14inch:12inch)、防御力ではドイツ軍が上回ります(装甲値2:3)。なお、高海艦隊の優秀性を表して、ドイツ軍の射撃drは+1です。
なお、プレイでは、見栄えのよい「幻の八八艦隊」(AD)のユニットと「DESTROYER CAPTAIN」(CMJ)のマップを援用しています。
第1ターン、先手を取ったイギリス軍が、ドイツ軍の頭を押さえるところから、ゲーム開始となります。ドイツ戦列先頭のリッツオウに対し、6隻が集中砲撃を行います。14inch砲32門、12inch砲12門、計48門の砲弾がリッツオウを襲い、副砲2門を破壊し、船体に2ダメージを与えます。

第2フェイズ、丁字戦法を嫌ったドイツ軍は左に回頭し、反航戦に移ります。イギリス軍は先頭艦のリッツオウに、ドイツ軍は最後尾のインディカファブルへ砲撃を集中します。

第4フェイズ、射程外に出たイギリス艦は、120度の回頭を行い、敵に近づく方向で反航戦に。

第6フェイズ、集中砲撃を浴び続けたインディカファブル船体が限界に達し、イギリス軍初の沈没艦となります。
第9フェイズ、今度はドイツ軍に被害が・・・先頭艦で損害を受け続けたリッツオウが撃沈されます。と、イギリス艦でも次の標的となったライオンが、上部構造物を全て破壊され、行動不能に陥ります。

第10フェイズ、ドイツ軍も転舵し、最長距離の反航戦に移ります。ここまでを終えて、両軍とも1隻ずつが沈没し、イギリス軍のもう1隻が行動不能になりました。

第2ターン、第2ファイズに、最後方でイギリス軍前列艦の攻撃を受けたフォン・デア・タンが、こちらも上部構造物を破壊され、行動不能になります。

第5フェイズ、今度はイギリス軍のタイガーが行動不能となり、これで稼働艦は3:3のイーブンになります。

第7フェイズ、ここで一旦、射程外に出た両軍は、右回頭を行い、反航状態に。

お互い、落伍した行動不能艦を狙って、砲撃を浴びせ続け、第9フェイズにフォン・デア・タンが、第3ターンの第1フェイズに、ライオンとタイガーが沈没します。

と、イギリス軍が一斉回頭を行い、単横陣となって距離を縮め、ドイツ軍との決戦にでます。ドイツ軍としてはここまでの損害はほぼイーブンだったので、離脱もあったのですが、進路を変えず、敵が接近してくる最中に痛打を浴びせんと試みます。

第4フェイズ、イギリス軍が有効射程に入ったところで、一気に勝負を決すべく、今度はドイツ軍が一斉回頭します。第5フェイズ、両軍は同航戦に戻り、決戦の火ぶたが切って落とされます。
第6フェイズ、イギリス軍の砲撃が冴え渡り、モルトケを凄まじい集中砲撃が襲います。わずか2ターンで13発の命中弾を受けたモルトケが撃沈!

第9フェイズ、このままでは一方的にやられると戦慄したドイツ軍は、ここで一か八かの接近戦を行うべく、一斉回頭!両軍の距離は危険なレベルまで縮まります。
第4ターン第1フェイズ、近距離での砲撃は、両軍に驚異的な損害をもたらします。7発の直撃弾を食らったニュージーランドが一気に行動不能に。お返しとばかりに集中射撃を浴びたザイドリッツが船体を破壊され、撃沈!ドイツ軍の生き残りは、デアフリンガー、ただ1隻に。

巡洋戦艦同士の遭遇戦は、もはや、生き残りを賭けた殲滅戦に。至近距離から容赦なく撃ち合う砲撃により、第3フェイズ、プリンセスロイヤルが艦橋に直撃弾を喰らい(上部構造物を全て破損)、行動不能に陥ります。これで、両軍とも稼働艦は1隻ずつ!
第5フェイズ、決着を付けたのは、ロイヤルネイビーのジョンブル魂でした。自身も船体に4ダメージを受けながら、クィーン・メリーが強力無比の14inch砲をたたき込み、が、デアフリンガーの艦橋を破壊!沈没こそ、免れたものの、全艦が行動不能(実質上の沈没)となったことで、ゲームは終了となりました。

戦いの結果は・・・
[沈没]
イギリス軍…ライオン/タイガー/インディカファブル
ドイツ軍…リッツオウ/デアフリンガー/ザイドリッツ/モルトケ/フォン・デア・タン
[行動不能]
イギリス軍…プリンセス・ロイヤル/ニュージーランド
[損傷]
イギリス軍…クィーン・メリー
VPでは、
イギリス本国艦隊119点:ドイツ高海艦隊89点
で、イギリス軍の勝利となりました。
[沈没]
イギリス軍…ライオン/タイガー/インディカファブル
ドイツ軍…リッツオウ/デアフリンガー/ザイドリッツ/モルトケ/フォン・デア・タン
[行動不能]
イギリス軍…プリンセス・ロイヤル/ニュージーランド
[損傷]
イギリス軍…クィーン・メリー
VPでは、
イギリス本国艦隊119点:ドイツ高海艦隊89点
で、イギリス軍の勝利となりました。
ドイツ軍としては、接近戦を挑んだのが裏目に出た形でした。第3ターンの時点では67点:66点とほぼ同等だったので、一度、距離ができた時にドイツ軍が離脱していれば、いい勝負だったかと思います。でも、砲撃命中の優秀さを考えると、やってみたくなるんですよね~。
ともあれ、これにより、第一次世界大戦アイテムのプレイ率が3割を超えました。ジャンル別記事も更新しましたので、合わせてご覧ください。