バルジを終えたkawaさんと最後にプレイしたのが、マイブームの太平洋海戦アイテムの「日本機動部隊」(CMJ)です。シナリオは追加ヴァリアントの「インド洋海戦」です。イギリス軍をmitsuが、日本軍をkawaさんが担当しました。
帝国海軍によるセイロン空襲を描いたシナリオですが、兵力差は圧倒的です。日本軍の5正規空母+1軽空母に対し、イギリス軍は2空母+1空母と半数以下です。しかも、ロイヤルネイビーは飛行甲板が装甲されていて頑丈なものの、搭載機は極端に少なく、全空母を合わせても、日本軍の正規空母の1.5隻分ほどしかありません。索敵数も6:4と日本軍に有利です。
唯一の優勢は艦隊数で、12:15です。最新版のルールにより半数以上は本物の艦隊でなければならなくなったため、日本軍は全てが機動部隊編成となります。対するイギリス軍は、3つの機動部隊に、隻数では有利な戦艦などを組織した水上艦隊を4つまで使用できます。

また、特別ルールにより、日本軍はスタートラインから第8ターンまでは一直線に進むことが義務づけられていて、大抵の場合、先手はイギリス軍がとれることになります。
まず、セットアップですが、日本軍はスタートラインに沿って、広く展開します。これに対し、イギリス軍は右翼に集中配備し、ダミーの数的優位を取ります。
前進する両軍が接触したのが、第8ターンでした。ともに、偵察機によって、「機動部隊」を発見!(ただし、日本軍の索敵は艦種誤認です)両軍とも発進準備に入ります。

第9ターン、イニシアチブをとったイギリス軍に対し、日本軍はゼロ戦によるCAPを上げて迎撃態勢を整えます。王室海軍はこのうちもっとも端にいた飛龍艦隊に、全攻撃機と護衛機を投入します。

ここに史上初の空母戦が開始となります。4ユニットの護衛戦闘機に対し、飛龍ゼロ戦隊が分割して迎撃に当たりましたが・・・drが極端に悪くイギリス軍の2損害と引き替えに、ゼロ戦が全滅します。脅威のなくなったアルバコアが対空射撃をものともせず、攻撃を行い、見事、飛龍を撃沈します。

ここで、戦場は夜間に。ダミーの復活により、お互いの位置が秘匿されますが、イギリス軍は戦艦と重巡による水上艦隊を突進させ、ダミーを除去していきます。この過程で空母を失った日本軍艦隊と接触し、戦艦同士が1隻ずつ沈没します。

と、深夜を廻った第13ターン、少なくなった艦隊マーカーで当たりを付けたソードフィッシュ隊(空母ハーミス所属)が出撃します。その先には蒼龍!低速で忍び寄った「買い物袋」が必殺の魚雷を撃ち込み、これを中破してしまいます(発艦不能)。


ここまでは一方的にイギリス軍有利で、空母数を4:3にまで縮め、二日目の夜明けを迎えます。

第16ターン、距離を置いたイギリス軍に対し、航続距離ギリギリから日本軍が攻撃を仕掛けます。これに対し、イギリス軍はCAPを派遣し、航空攻撃を牽制します。激しい空中戦により、攻撃ができたのは九九艦爆1ユニットのみ。しかも、目標は戦艦隊だった!(艦種誤認)やむなく、重巡に目標を切り替え、これを中破に。


第19ターン、今度は最右翼にいた「機動部隊」に、赤城・瑞鶴の連合戦隊が襲いかかります。が、これがまたもや艦種誤認!攻撃隊は、駆逐艦3隻を血祭りに上げますが、未だ、空母は見つからず。

水上艦隊を露払いにして反撃のタイミングを待っていたイギリス軍は、同時期に反攻に転じます。全ての攻撃機を投入した一点集中!直掩機の出払っていた翔鶴に対し、殊勲のアルバコアが次々に投弾し、見事、これを撃沈!
怒りに燃える日本軍は、夕闇の迫る第21ターン、ついにインドミタブルを発見します。
が、これまでの撃沈や発艦不能、戦闘による消耗などで、投入できたのは12火力のみ。対空砲火で照準を狂わされた攻撃隊は満足な投弾もできず、インドミタブルは中破に留まりました。

その後、夜間に水上艦同士の激しい砲撃戦があったものの、態勢は変わらず、ゲーム終了となりました。
両軍の損害は・・・
[日本軍]
沈没:空母2隻、戦艦2隻、駆逐艦4隻
大破:重巡1隻、軽巡1隻
中破:空母1隻
[イギリス軍]
沈没:戦艦2隻、重巡1隻、軽巡2隻、駆逐艦6隻
中破:空母1隻、戦艦1隻
VPは50点:29点で、イギリス軍の「大差の勝利」となりました。
[日本軍]
沈没:空母2隻、戦艦2隻、駆逐艦4隻
大破:重巡1隻、軽巡1隻
中破:空母1隻
[イギリス軍]
沈没:戦艦2隻、重巡1隻、軽巡2隻、駆逐艦6隻
中破:空母1隻、戦艦1隻
VPは50点:29点で、イギリス軍の「大差の勝利」となりました。

史実より2ヶ月早い奇襲となったわけで、こうなるとミッドウェイ海戦は起こらなかったでしょうね。また、日本軍も索敵と空母の護衛に力を入れるようになったかと。生き残った正規空母4隻が投入されることを考えると、南太平洋で史実以上の激戦が予想されます。
ともあれ、次は「ミッドウェイ海戦」あたりをプレイしたいものです。