今月のソロプレイ第三弾は、北アフリカ戦線の第二弾で「AFRIKA!」(Bonsai Games)です。CMJ編集長の中黒氏がデザインした、北アフリカキャンペーンで、同人扱いの出版です。が、そこは、経験と繋がりを生かしたデザインになっていて、たった500円ながら、打ち抜きユニットと機能的なマップ、なにより1時間でキャンペーンが楽しめる秀作です。損害判定のルールがちょっとわかりにくいのですが、補給を核にしたアフリカ戦らしい、機動戦が楽しめます。
まず、第1ターンの補給は、ドイツ軍がロンメルチットだけに対し、連合軍は1Pt×4とかなり優位な状況です。このため、ドイツ軍は次ターン以降に賭けて、一切、行動しなかったのに対し、連合軍は2Aと9Ausをエル・アデムに後退させ、進撃路を遮断します。

第2ターンは、早々に補給終了が出て、イギリス軍が増援をトブルクに入れたくらいで、両軍とも動きはなし。ああ、ドイツ軍は全く活動できず!
第3ターン、やっと、届いた1Pt×2の補給を使って、枢軸軍がおっとり刀で前進します。連合軍は補給を使って、エル・アデムを要塞化し、鉄壁の守りに入ります。
第4ターン、ドイツ軍がついに攻勢に出ます。まず、1Ptを使って、21Pzと15Pzでエル・アデムを正面攻撃。ここで、2Aを3ターンに渡って消耗させます。

すかさず、歩兵で陣地を補強したイギリス軍に対し、DAKが勝負に出ます。ロンメルチットを使って、砂漠を迂回し、強襲をかけます。期待値的には十分、排除可能でしたが・・・drが冴えず、ギリギリのところで、イギリス軍が耐えきります。

と、その直後に、後方にいた2個歩兵師団がDAKの退路を遮断!壊滅こそ免れたものの、最大3ターンの消耗となります。

しばらくは足腰の立たない枢軸軍を尻目に、イギリス軍はビル・ハケイムまで前進し、盤石の防御態勢を引きます。

枢軸軍が再び、攻勢に移ったのは、第7ターンでした。回復なったDAKとイタリア軍機甲師団を砂漠から迂回させ、ビル・ハケイムを強襲。二度にわたる攻撃で、ついにここを奪取します。

ここで補給を使い果たしたDAKでしたが、第8ターンに届いた虎の子の1Ptを投入して、再び、要塞エル・アデムを迂回攻撃。これが見事に成功し、奪取してしまいます(ほとんど奇跡的なdrでした)。

慌てたイギリス軍は、後方に待機していた2個機甲師団を投入して、奪還を目論みましたが・・・DAKの先制射撃に打ちすくまされ、失敗。勝負は、第9ターンに。

ところが、いきなり、補給終了!!イギリス軍は反撃さえできず、ゲームエンドになりました。

VPを確認したところ、
イギリス軍…4VP(3スペース占領+1個ユニット撃破)
ドイツ軍 …18VP(8スペース占領+10個ユニット撃破)
で、枢軸軍の圧勝となりました。
イギリス軍…4VP(3スペース占領+1個ユニット撃破)
ドイツ軍 …18VP(8スペース占領+10個ユニット撃破)
で、枢軸軍の圧勝となりました。

が、第8ターンのエル・アデム攻撃が成功していなければ、スペース占領VPは大幅に違っていたはずで、かなり振れがあるなと感じました。北アフリカ戦らしいといえば、そうですね。