今月のソロプレイ第二弾は、最近、熱の上がっているWWⅡ太平洋海戦アイテムから、「戦艦の戦い」(CMJ)のシナリオ8「第三次ソロモン海戦」です。ガダルカナル島への艦砲射撃を目論む帝国海軍と、それを阻止すべく派遣された太平洋艦隊の新鋭戦艦との夜間遭遇戦です。

戦艦同士の夜戦と言っても、日本軍は金剛級のいわゆる巡洋戦艦であり、アメリカ軍は精鋭の高速戦艦のため、まともに撃ち合っては勝ち目はありません。かつ、アメリカ軍には初期型ながらレーダーが備えられていて、視認距離によっては一方的に叩かれる可能性があります。

演習ソロでは、霧島と重巡2隻を南北に分離し、突破を試みたものの、日本軍が撃てない距離からレーダー射撃を浴びせられ、日本軍が惨敗したことがあります。
そこで、今回は全艦艇を一点に集中し、南北いずれからか突破を狙うことにしました。ちなみに突破VPのない駆逐艦隊と軽巡は敵戦艦に接近させ、星弾の発射や妨害砲撃でのマイナス修整などを行い、あわよくば雷撃を試みる予定です。

第1ターン、セットアップにより接近しすぎた帝国海軍の軽巡隊に、ワシントンとサウスダコタのレーダー射撃が降り注ぎます。40cm砲の威力により、いきなり、2W2Sの重損害を負います。

第2ターン、速力の落ちた軽巡に対し、アメリカ軍は北上して集中砲撃を浴びせます。戦艦の主砲・副砲に随伴の駆逐艦の砲撃も加わり、軽巡は海の藻屑と消えます。

サボ島の背後から飛び出して、接近する日本軍を避けるように、アメリカ艦隊は反転して距離を取ります。
第3ターン、またしても一方的なレーダー射撃で、日本軍の駆逐艦隊を叩きます。機関部をやられて、2ユニットとも速度が落ちます(1W1Sと1S)。

アメリカ軍が速度を落として、中央付近で遊弋するのを見た日本軍は、ここで主力の戦艦・重巡隊を、一気に南下させ、距離を取ります。
第4ターン、アメリカ軍はレーダー射撃で砲撃を行いますが、捕捉距離を外れていたため(-3drm)、戦果を挙げることができません。
ワシントンとサウスダコタは大きく左回頭をして、同航戦で敵主力を叩きに行きます。

第5ターン、敵に接近した駆逐艦が、先頭を行く敵重巡に星弾を発射。赤々と照らされた2隻に向かって、新鋭戦艦の主砲が火を噴きます。結果、愛宕を一発で撃沈!これが条約明け戦艦の威力なのか!?

第6ターン、このままでは危ないと判断した帝国海軍は、駆逐艦隊を突撃させます。副砲による甚大な損害を受けながらも、魚雷発射。確率は極めて低かったのですが(2d6で4以下)、これが見事に命中!サウスダコタに2W2Sの大損害を与えます。

一時的に戦力が半減したアメリカ軍は、なおも敵主力に接近し、砲撃を行いますが、drに恵まれず、戦果なし。霧島と高雄も激しく砲撃を浴びせますが、アメリカ戦艦の分厚い装甲に阻まれて、こちらも損害なし。
第8ターン、マップ端まで辿り着いた日本軍に対し、最後の砲撃を行い、莢叉までしましたが・・・空しく水面を叩いただけ。結果的に、霧島と高雄が無傷で突破を果たしました。

第9ターン、最後の駆逐艦隊を、アメリカ軍が撃破して、ゲーム終了となりました。

VP判定では・・・
日本軍:99点(突破80点、敵の損害19点)
アメリカ軍:72点(敵の沈没64点、損害8点)
史実を覆して、日本軍の勝利となりました。
日本軍:99点(突破80点、敵の損害19点)
アメリカ軍:72点(敵の沈没64点、損害8点)
史実を覆して、日本軍の勝利となりました。

作戦的には両軍とも大きなミスはなかったと思いますが、第6ターンの長距離魚雷命中とアメリカ軍drの低調が、この結果になったと思います。実質的に40分ほどですので、軽く一戦したい時には、よいシナリオかと思います。