最後に、海軍提督kawaさんとプレイしたのが、古典的空母戦と言える「日本機動部隊」(CMJ)です。今回のシナリオは、ガダルカナル島の支配をめぐる中期戦を描いた、シナリオ8「南太平洋海戦」です。
このシナリオは、基本的に2回戦を行い、各海戦終了後に1回ずつ、地上戦の解決をします。両軍の兵力か補給量の少ない方がヒット値となり、両軍が1d6します。いずれかの軍が成功し、片方が失敗すると、飛行場の支配権が入れ替わります。このヒット値は、海戦の結果による航空優勢と艦砲射撃によって、修正されます。初めはアメリカ軍がヘンダーソン基地を支配していますが、最終的に保持している側がガダルカナル島を支配します。
日本軍には、正規空母2隻+軽空母3隻がありますが、投入できるのは両海戦を合わせて、4隻相当までです。対して、アメリカ軍の正規空母2隻は、いずれも損害を受けなければ、両海戦に投入可能です。艦艇数では日本軍が優っていますが、その分、アメリカ軍には豊富な陸上機と極めて優秀な補充能力があります。ちなみに、日本軍は航空機が消耗したり、中破以上の結果を受けたりすると、補充・回復はできません。

今回は、日本軍(mitsu)対アメリカ軍(kawa)となります。日本軍の作戦は、第一戦に3隻相当の空母を投入し、ヘンダーソン基地を破壊するとともに、敵空母の撃沈または大破を狙います。セットアップは、翔鶴・瑞鶴・隼鷹・飛鷹の4隻をやや東寄りに配置。大和を含む艦砲射撃部隊をスタートラインCに配置します。一方のアメリカ軍は、スタートラインに沿って大きく広がって配置しています。

序盤は、陸上機同士の戦いで幕を開けます。第3ターン、長駆、ラバウルから出撃した日本軍の陸攻隊が、ヘンダーソンに到達。F4Fが迎撃に上がりますが、最強の台湾航空隊(6戦力)を含む、3護衛機と空中戦になり、全滅します。敵戦闘機の脅威がなくなった陸攻隊は、対空砲火をものともせず、見事な投弾でヘンダーソン基地を中破します。

第7ターン、生き残ったヘンダーソン基地の攻撃隊は、接近を続ける日本艦隊に攻撃をしかけます。輸送艦隊を艤装していた艦砲射撃部隊-第7艦隊でした。大和を含む高火力部隊のため、一番掩護の少ない先頭の五十鈴を攻撃。見事に、大破させます。

同時刻、南下を続ける機動部隊は、発見したアメリカ艦隊に1空母の攻撃機を差し向けます。正体は、案の定、ピケットの駆逐艦隊。こちらは練度十分の雷爆同時攻撃を受けて、一瞬にして壊滅します。

と、そのまま、主力の空母同士は接触せずに、夜を迎えます。
第10ターン、ガ島に忍び寄る第7艦隊に対し、アメリカ軍の1艦隊が接触してきます。3隻の戦艦を含む打撃部隊で、これが奇襲に成功!大和がいるとはいえ、重巡が主力の日本軍はだいぶ分が悪かったのですが・・・なぜか、アメリカ軍が砲火を分散し、単艦攻撃を実施。確かにdrによっては最大の戦果を期待できる戦術ですが、日本軍に比べ決して練度が高くないアメリカ軍にとっては、奇襲効果を生かすためにも集中射撃をする選択肢もありましたが・・・。

案の定、drも振るわず、駆逐艦3隻を撃沈するに留まります。対して、日本軍は酸素魚雷を含む猛烈な反撃で戦艦1隻を中破、重巡3隻を撃沈破します。
イニシアチブを失ったアメリカ軍は、続く、夜間戦闘により、戦艦1隻を被撃沈、1隻を被中破、重巡3隻を失い、逆に第7艦隊に追われる羽目に。余裕を得た第7艦隊は、一旦、ガ島沖合に戻ると、艦砲射撃でヘンダーソン基地を壊滅させます。

夜が明けた第15ターン、両軍は期せずして、お互いの水上部隊を空襲します。さすがに、戦艦は堅かったものの、両軍とも正規空母2隻ずつの攻撃隊により、大きな損害を受けます。
が、これは日本軍の計算の内でした。正規空母の攻撃隊は使用済みですが、未だ、軽空母2隻の艦載機がある!一方のアメリカ軍は、前ターンに発見されていたため、一旦、距離をおこうとしますが、攻撃隊の収容のため、海域に留まることに。このチャンスに、隼鷹・飛鷹の全攻撃機が、片方のTFに集中攻撃をかけます。その正体は、エンタープライズ!

航空主導権を日本軍が取ったことも幸いし、十分な迎撃ができなかったアメリカ軍は、対空砲火を繰り出します。が、攻撃力に余裕のある日本軍は、対空陣の外輪にいる防空巡洋艦を先に血祭りに上げ、全滅させます。満を持して、ビッグEを狙った雷爆同時攻撃により、あの「不沈空母」が大破となります。
これで、空母数は4:1(実質は3:1)に。両軍とも、次の一撃にかけて、発進準備を整えます。ともに用意が終わった第18ターン、またも優位を取ったのは日本軍でした。索敵能力の低下で航続距離内に空母を見つけられなかったアメリカ軍に対し、日本軍は全ての艦隊を発見。
唯一残った「機動部隊」に対し、正規空母2隻の全力をぶつけます。スタックして強烈な対空砲火を見舞う戦艦によって、多大な損害を受けながらも、2回にわたって、ホーネットを攻撃。その結果、ホーネットを中破に追い込みます。二次被害の結果は・・・発着艦不能!

事実上の勝敗は、この時点で確定しました。その後、艦載機を失い、逃げ惑うアメリカ艦隊を、機動部隊が執拗に追撃。夜の帳が降りるまでに、両空母をサンタクルーズ沖に撃沈しました。
[第1回戦の結果]
アメリカ軍…12点
日本軍…62点
で、日本軍の決定的な勝利に。
アメリカ軍…12点
日本軍…62点
で、日本軍の決定的な勝利に。

これにより、十分な補給を受けた日本軍は、ヘンダーソン攻撃を敢行。海戦の士気が乗り移ったのか、見事にヘンダーソン基地を奪取します。
その結果、飛行場を失い、空母を喪失したアメリカ軍に、ガ島の奪還は不可能と判断し、日本軍の総合勝利となりました。