松戸名物のラーメンを堪能して戻ってくると、ちょうど軍神こと鹿内さんが来場。呑み会や昼食会では何度もお会いしており、その豊富な見識とウィットに富んだ表現で、いつも楽しい時間を過ごさせてもらっています。
 
が、実は、まだ、対戦の機会がなかったり(!)します(笑い)。その軍神さんから「なにか、プレイしましょうか?」とうれしいお誘いが・・・。早速、CMJ最新ハガキゲーム「ゲティスバーグ戦役」をインストしていただきました。
 
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このゲームを一言でいうと、猛烈な機動戦です。手持ちのカードを使って、北軍は2個軍団、南軍は1個軍団の移動をプロット。敵と同じエリアに進入し迎撃を受けると、(両軍とも)拘束されます。
 
では、いつ、戦闘になるか?移動時にいずれが先に機動するのか、両軍ともダイスを振って決定します(大きい方が先行)。この時、ゾロ目が出ると、即戦闘になり、ターンが終了します。
 
つまり・・・毎ラウンドごとに戦闘が発生する確率は、わずかに1/6なんです。南軍1個軍団あたりは、北軍の1.5-2倍の戦力があるため、つい、戦闘で押し切りたくなります。が、敵と同じエリアに進入しても、5/6の確率で戦闘準備のまま、膠着します。その間に、北軍が周囲から援軍を集め、気がつくと劣勢になることも・・・。
 
そのため、南軍はいつ、どこで戦闘を仕掛けるのかが、大きな決断になります。北軍にしても、数は多いものの軍団の戦力では劣るため、どの方面にどのくらいの兵力を送るのか、戦闘になったらどれを投入して交戦するのか、南軍以上に悩みます。戦闘では、勝者が敗者の退却先を決められるため、兵力集中が裏目に出ることも・・・。
 
一度の会戦で賭博を打つのではなく、常に敗北したときのことを考えて、予備を後置し、部隊を運用する。何ともタフな機動戦です。
 
10分のインストの後、経験値が必要な北軍を軍神が、個々の戦力で勝る南軍をmitsuが担当します。なお、マップはハガキを大きく拡大し(もはや、ハガキゲームとは呼べない?笑い)、ユニットは木製のトークンにデータを書き込んだ、鹿内オリジナルです(このトークンの雰囲気が抜群!)。
 
第1戦、第2戦は、様子見でじっくり進んだ南軍を、ミードを使って先手を打った北軍がシュナンドウ渓谷で封鎖し、そのまま、勝利。
 
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やっぱり、先手を取らないと、わかったので、3戦目は南軍も第1ラウンドからリーを投入し、シュナンドウ渓谷を突破します。そのまま、単独で機動戦を仕掛けるか迷った南軍は、ここでも慎重策を取って、後続を待ちます。
 
 
が、これが裏目に出て、2個軍団でゲティスバークを攻撃する頃には、北軍の主力がごっそり到着。史実もかくやの絵に描いた敗退になります。
 
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ならばと、APヒルが陽動でハリスバーグに向かうも、手練の北軍は完全無視をして、主力を持って、逆襲に出ます。
 
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ウィンチェスターに後退した南軍主力を、3方向から包囲攻撃し、ロングストリートとイーウェルを壊滅させ、盤石の勝利となります。
 
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う~ん、いくら南軍が優秀とはいえ、確率の低い戦闘に頼っていては、勝てないぞ!というわけで、4戦目はひたすら機動戦に持ち込んで、敵の隙を狙う作戦に。
 
早期にリーを投入してシュナンドウ渓谷を突破したロングストリートは、中央部に行くと見せかけて、電撃的にゲティスバーグを占領。ここでイニシアチブが続いたことで、集まってくる北軍の裏をかき、フレデリック・ハノーバー・ライツビルを踏破し、サドンデス勝利まで後1点に辿り着きます。
 
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この単独行に脅威を感じた北軍は、3個軍団を投入してロングストリートを抹殺しますが、この隙にイーウェルが手薄になったマナッサスを急襲します。戦力比は4戦力:2戦力で、十分に勝利の可能性がありましたが・・・ああ、南軍の攻撃は精彩を欠き、失敗。
 
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諦めない南軍は、2個軍団になっても機動戦で北軍を翻弄し続け、イニシアチブさえとれれば勝利という場面を2回作ります。が、ここ一番の軍神のdrは冴え渡り、先手を取らせず。メリーランド州を縦横に駆け回ったイーウェルが捕捉・撃滅されるに及んで、北軍の勝利が確定しました。
 
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惜しいところまで行ったけど、勝利はならず。この絶妙なバランスは、天下一品です。
 
このままで終わるのはもったいないので、今度は陣営を入れ替えて、mitsuが北軍、軍神が南軍で、第5戦(!)に突入します。いざ、行かん!勝利を手にするまで!
 
ところが、北軍になった途端、戦闘drが有利に・・・。リーを使って、ウィンチェスターに進んだ南軍を、第Ⅰ軍団が単独で撃退してしまいます。シュナンドウ渓谷に閉じ込められた南軍は、全力を持って北上を図りますが、北軍5個軍団の迎撃を受けて壊滅。今までの苦労がウソのような初勝利でした。
 
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ここまで、のっぴきならぬほど知恵を絞ってきた両者は、かなりヘロヘロ。最後の気力を振り絞り、最終の第6戦に入ります。
 
前回同様、単独で侵攻してきたロングストリートに対し、北軍はフレデリックス-ゲティスバーグのラインで封鎖をします。4個軍団を振り向けたことで、南軍は電撃的な突破を諦めます。
 
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と、今度は薄くなったワシントン方面に、APヒルとイーウェルの軍団を投入し、マナッサスを攻撃します。北軍は一気に勝負を付けるべく、1個軍団をシュナンドウ渓谷沿いに南下させ、退路を遮断。残った3個軍団で、南軍の主力を迎え撃ちましたが・・・ああ、ここで武運つたなく、敗走。退却は、アルディへ。
 
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ん?アルディ?なぜか、無防備な首都ワシントンを放り出して、名前も聞いたことのない寒村に敗走する北軍。そう、退却先は、勝者が決められるんだった!!次の行動でワシントン占領が確実になり、北軍がサドンデス負けでした。
 
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終わった頃は、ちょっと朦朧とするくらい、疲弊していましたが、いやー、面白かった!思ったように戦闘ができないあたりが、実に南北戦争らしくってGood。最近の中黒氏デザインのキレは、凄いです!
 
戦い終えて、一層、親しみを感じた軍神さんから、夜食の部までお誘いいただき、とても幸せな一日でした。もっとも、一番盛り上がったのは、尻怪獣アスラの話題だったような・・・(笑い)。対戦していただいたお二人に、心から感謝します。ぜひ、いつか、再戦を。