「項羽と劉邦」の熱戦が終わったところで、箸休めに「ブーゲンビル・キャンペーン」(同人誌)をプレイしました。同人扱いではありますが、「このシュミゲがすごい!」に載ったクオリティの高いミニゲームで、デザイナーは最近、きれキレの中黒氏です。
このゲームの胆は、初期配置にあります。ブーゲンビル島では、主にVP地点は4つほどあり、北部・西部・東部・南部に均等に点在しています。数は多いけれど、質で劣る日本軍が、まず、ブラインドでセットアップします。この時、2枚のダミーがあり、これらを組み合わせて、敵の侵攻を予想し、初期配置をするわけです。
一方の連合軍は、個々の戦闘力では、日本軍を大きく凌駕していますが、序盤はわずかに3ユニットと、圧倒的に数が少ない。日本軍の配置を読み、これをどこに上陸させるかが、鍵になります。
第一戦は、mitsuが連合軍を、エンジョウさんが日本軍を担当します。第1ターン、強力無比な海兵隊は、北部に1つと、西部に2つと分散上陸をします。これが、ドンピシャ!日本軍は北部にダミーしか配置していなかったので、難なく、ボニス飛行場を確保し、VPをゲットします。

日本軍は、中央部の敵に兵力を集中し、反撃を試みますが、海兵隊ががっちりと防御陣を守りきります。
第4ターン、海兵隊から変わったアメリアル師団と第37師団が反攻に転じ、戦線は膠着へ。

第6ターン、今度はオーストリア軍が交替し、敵兵に圧力をかけます。4ユニットを撃破され、ほとんどが疲労状態になったところで、日本軍が投了し、連合軍の勝利となりました。

第二戦も、同じ陣営でプレイ。今度は、アメリカ軍は南部への上陸を敢行します。これまた、当たりで、少数の守備隊を撃破し、ブイン飛行場を占領!

そのまま、南部半分を制圧し、反撃失敗で、日本軍が3ユニットになった時点で、終了となりました。

第三戦は、陣営を入れ替えて、エンジョウさんが連合軍を、mitsuが日本軍を担当します。
先の反省から、北部と南部に十分な兵力を配置します(ただし、南部はダミーを使って、一部は見せかけに)。これを見たエンジョウさんは、南部上陸を断念し、中部のタロキナと北部へ上陸をかけます。

北部ではタリナに配置された一個連隊が前進防御で時間を稼ぐ間に、増援をタリナに上陸させ、これを難攻不落にします。一方、中部では、第1ターンの1個大隊を、タロキナ北方に逆上陸させ、飛行場の設営を妨害します(VPの阻止)。

連合軍が攻めあぐんでいる間に、増援を持って日本軍がタロキナ包囲網を引き、戦線は膠着。オーストリア軍登場でも逆転は不可能ということで、日本軍の勝利となりました。

非常の手軽なルールながら、事前の計画が問われる、中黒イズム満載のミニゲームでした。このあたりは、Bonsai Gamesの「NORWAY!」あたりに通ずるかも・・・。
後からよくルールを見たら、アメリカル師団と第37師団は、VPを献上することで(強襲ではない)海岸上陸を行える手もあったようなので、ぜひ、これを活用してみたいです。1ゲームは、10-20分程度。ちはら会のみなさん、次回あたりにいかがでしょうか?
別件で。
先日、立ち上げたばかりの帝国陸軍ジャンルですが、このプレイで早くも目標の割を達成しました。記事を更新しましたので、ご覧ください。
恵まれない帝国陸軍ものに愛の手を・・・ちはら会「マイナーアイテム救出(成仏?)作戦」