今月のソロプレイは、勝手に高まっている砲撃戦から「プラン・オレンジ」(CMJ)です。前世紀末(!)に発売された仮想戦ですが、アヴァランチ・プレス社のGreat War at Seaシリーズの1作であり、艦隊戦の作戦・戦術級という珍しいアイテムです。あの時期に、よくぞ、こんなマイナーテーマをライセンスしたものだぁ(笑い)。
システムは、完全プロットの作戦ターンと、別マップに艦艇を配置して砲撃戦を行う戦闘インパルスに別れていて、作戦級ながら詳細な砲雷撃戦を行えます。
戦術システムはシンプルで、攻撃力1ごとに1drして命中値以上で命中。命中1ごとに命中箇所を決め、損害を適用します。drによっては、致命的命中や追加損害、火災などもあり。装甲は重装甲・軽装甲・未装甲の3種類で、主砲が当たると全て貫通し、副砲は軽装甲以下、小口径砲だと未装甲のみに被害を与えます。全艦に損害ボックスが用意されていて、ヒットを受けると、それをチェックしていきます。例えると、シンプルなツクダゲーム(?)でしょうか(笑い)。
今回はバトルシナリオ1「マニラ湾脱出」を演習してみます。フィリピンに侵攻した日本軍と離脱を図るアメリカ軍との戦闘であり、戦力には大きな差があります。日本軍が戦艦1隻・軽巡4隻・駆逐艦10隻に対し、アメリカ軍は軽巡1隻・駆逐艦7隻・砲艦1隻と圧倒的に不利です。捕捉されたら全滅は必至で、アメリカ軍は敵に一矢を報いられるかどうか?
セットアップですが、配置drの結果、以下のような進路を取ることに。
日本軍…外周エリア3から6へ
アメリカ軍…外周エリア5から1へ
日本軍…外周エリア3から6へ
アメリカ軍…外周エリア5から1へ

第1ラウンドは、日本軍が優速を生かして、敵艦隊に接近します。が、闇夜で敵発見は成らず。

第2ラウンドの第1 カプレットに、日本軍の前衛が敵まで2ヘクスに接近します。ここで、両軍は、巡洋艦と駆逐艦を発見し、中距離で巡洋艦同士が砲撃を開始します。
日本軍は4隻の軽巡が軽巡リッチモンドに集中砲撃を行い、3発の命中弾を与えます。これにより副砲が2門に減少し、船体損害が(開始時の1に加え)半分になります。結果、軽巡リッチモンドの速力は2に低下します。リッチモンドの砲弾も軽巡五十鈴の甲板を貫き、船体に1損害を与えます。

第3カプレット、アメリカ軍は艦隊をバラして、優速艦だけでも逃げ切りを図ります。これに対し、日本軍は軽巡及び駆逐艦隊が合流し、近距離の激戦に移ります。
まず、砲撃戦でリッチモンドが集中砲撃を浴びて、4ヒットを受けます。副砲が全壊し砲撃不能になり、船体も後1ボックスを残すのみと、大破します。また、クレソン級の第8駆逐艦隊が、敵の駆逐艦からの攻撃で1隻が沈没し、1隻が砲撃不能となります。対する日本軍は、木曾と球磨が1ヒットずつを受け、ともに副砲1基を失います。

続く、雷撃戦は猛烈な魚雷の撃ち合いになります。生き残ったクレソン級4隻が惜しげもなく全弾16発を発射。軽巡五十鈴が2発を被雷し、轟沈!球磨にも1発が命中するも、こちらは幸いにも不発に。
対する日本軍の水雷攻撃も熾烈を極め、這々の体の軽巡リッチモンドに2発が命中し、撃沈。さらに、無傷だった第7駆逐艦隊も触雷し、2隻が轟沈します。

この時点で、アメリカ艦隊は、駆逐艦2隻(うち1隻は砲撃不能)と砲艦サクラメントを残すのみに。もはや、まともな戦闘はできず、逃げるアメリカ軍駆逐艦を、日本軍の水雷戦隊が捕捉し、これを撃滅。

続く、第11カプレットに高速戦艦霧島も参加し、最後の武装艦サクラメントを撃破したことで、終了となりました。

両軍の損害は・・・
日本軍(12点)…五十鈴12点
アメリカ軍(61点)…リッチモンド19点、駆逐艦5隻40点、砲艦2点
で、日本軍の圧勝となりました。
日本軍(12点)…五十鈴12点
アメリカ軍(61点)…リッチモンド19点、駆逐艦5隻40点、砲艦2点
で、日本軍の圧勝となりました。

圧倒的な劣勢のアメリカ軍としては、軽巡1隻を撃沈できたので、まあまあかしら。導入用のお試しシナリオということで、こんなもんでしょう。