この日の変わり種第一弾が、「日本機動部隊2」(CMJ)シナリオ2「烈風燃ゆ」です。マリアナ海戦の架空戦を描いたもので、その名の通り、日本海軍最強の戦闘機烈風が登場します。さらに最新鋭機天山を始め、未配備に終わった流星が投入できる、日本軍にとってまさに「夢」のシナリオです。

ただ、それでもアメリカ軍の膨大な物量とVT信管に代表される高度な迎撃システムは、楽観を許しません。事前のソロ演習では、これだけの最新鋭機を投入しても、アメリカ軍に敗れていまして・・・。

今回は、前回の史実シナリオと陣営を入れ替え、日本軍(mitsu)対アメリカ軍(kawa)で対戦します。
日本軍は、まず、事前の準備として、分割のできる前衛部隊を、空母、水上艦ともに分散し、これを囮に敵の攻撃軸を狂わせたり、逆にファイタースウィープを仕掛けたりといった手を狙います。もちろん、12個の艦隊マーカーは全部、本物にして使用します。敵がかかってくれなければ、成果は薄いのですが、単に空母を集中するよりも艦隊保全の意味からも有効です。また、見え見えであっても、複数の艦隊がいることで、もしや戦艦隊?と、敵にブラフをかける効果もあるはず。
この指針に沿って、編成した艦隊を北部を中心に配置します。と、一つだけ、遙か南の洋上に軽巡を配備し、敵の索敵圏外をグアムに向かって前進させ、勝利条件の戦艦隣接のブラフとします。敵もまさかと想いながらも、少なからずの兵力を割くことになるかも・・・。
序盤、両軍は敵を求めて接近をします。第4ターン、アメリカ軍は、ここ一番の索敵に失敗し、やむなく前衛のピケット重巡を航空攻撃で撃破します。一方の日本軍は、索敵には成功したものの、空母本隊には膨大なCAPがいることから、機動部隊本隊の攻撃を断念。代わりに突出していた戦艦隊を全力攻撃し、戦艦ワシントンとノース・カロライナを撃沈します。


一夜明けた第6ターン、両軍は整備を終えた攻撃隊を、主力とおぼしき敵に向かわせます。

まず、日本軍が第3群を捕捉し、対空砲火で甚大な被害を出しながらも不沈艦エンタープライズと軽空母サンジャシントを撃沈します。

対するアメリカ軍は、航続距離の都合で、2群から成る攻撃隊を、日本軍の主力艦隊に投入します。そこに待っていたのが、精鋭の戦闘機群!最新鋭の烈風ではありませんでしたが、ベテランの乗る零戦64型は強力で、F6Fの護衛をかいくぐり、敵の攻撃隊の1/3を削ります。さらにまとまった対空砲火を受け、攻撃は一度のみに。アメリカ軍も然る者でこの虎の子の一撃を空母翔鶴に向け、見事に撃沈します。

同時に、敵誘導のための囮-瑞鳳が発見され、これも1個空母群の攻撃で撃沈されます。
と、さらに敵の戦艦隊が水上戦を挑んできますが、これは罠でした。待ち受けていたのは、最強戦艦大和級2隻と金剛級2隻!まず、開始前の大和級のボーナス砲撃で、戦艦アラバマが撃沈!本戦では、敵も榛名を撃沈、金剛を中破と善戦しますが、残った2隻も中破となります。これで日本軍の撃滅VPは4.5隻となり、勝利目前になります。

なお、この時、南方に軽巡が捕捉されて撃滅されますが、貴重な空母1個群と最新のアイオワ級を引きつけたことで、主海戦での優勢をもたらしました。
終了が見えて来た第8ターン、両軍は三度、艦載機を繰り出し、最後の勝負に出ます。まず、アメリカ軍が日本軍の戦艦隊を捕捉。ここで、大和級を仕留めれば、逆転勝利でしたが、強力な対空砲火と尋常でない防御力(撃沈には26ヒットが必要!)から、これを断念。やむなく、損傷した金剛を目標を変更し、撃沈します。アメリカ軍の撃滅VPは2.5隻に(4隻で勝利)。

また、一か八かのトライを狙って、主力空母隊(瑞鶴、大鳳)にも1個空母群が攻撃をかけましたが・・・ああ、烈風の待ち伏せ!ヴェテランの駆る精鋭機の前に、攻撃隊は撃墜・帰還を余儀なくされ、攻撃できたのはわずかに半壊したドーントレスのみ。それでも空母に損傷を与えられる可能性はありましたが、対空砲火で手元が狂ったのか、戦果なしに。
続いて、日本軍が生き残った全攻撃隊を持って、先に叩いた空母艦隊に空爆をかけます。目標は軽空母プリンストン!二派に渡る流星の雷爆撃を浴び、プリンストンが炎上し、マリアナ沖に姿を消しました。

この瞬間、日本軍の撃滅VPは6隻となり、勝利が確定しました。なんとか、勝利できたわけですが、両軍とも航空兵力の損害は甚大で、青ざめるほどでした。
[日本軍の損害]
戦闘機14ステップ、攻撃機25ステップ
[アメリカ軍の損害]
戦闘機22ステップ、攻撃機12ステップ
午前中の練習の後、お昼から始めて3時間半は、実に濃密な対戦でした。さすがに、空母の運営にかなりの気を遣ったので、しばらく、休んでから、後半戦のシナリオにも挑戦したいものです。ぜひ、日本軍陸上機の担当者を募集しています~(笑い)。

追記:プレイに当たっては、以下の明確化をしています。
「空中戦でA0の結果の場合、攻撃側は制限なく対艦攻撃に参加できる。」