新潟から来場した蒼き臥龍さんから対戦予約を受け、傑作CDS「HANNIBAL」(Valley Games)を対戦しました。

序盤、カルタゴ軍にろくなカードが来ず、蒼き臥龍さんは、慎重に兵を進めます。恐る恐るアルプスを越えたにもかかわらず、消耗のdrは6!対照的にローマ軍には、マイナー/メジャーキャンペーンはじめ、かなり有利な戦略カードが来ていて、早期の迎撃も考えましたが、せっかくのゲームを破綻させないためにも、自重することにします。

代わりに第2ターンにP.Scipioをヒスパニアに送り、迎撃に来たHasdrubalと戦闘に入ります。待ってましたと「スペイン兵の脱走」をするものの、惜しくも撤退で躱されます。さすがに援助がないと厳しいので、一時、マッシリアに退却し、様子見に。


続く、第4ターンに「ヌメディア騎兵の脱走」が来たので、今度はNeroをアフリカに派遣します。カルタゴ市からは距離があり、Hannoが来る前に西ヌメディアの支配をひっくり返せるはずでしたが、ああ、まさかOP3の「強行軍」!慎重派とは思えない速度で急行したHannoによって、先端が開かれ、未だ、支配PCのないローマ軍は全滅の憂き目に遭います。

一方、HANNIBALは、第2ターン以降、予備隊のGisgoとともに、北イタリア慎重に兵を進めます。ローマ軍もほぼ同等の兵力で迎撃し、ローマの盾Fabiusまで投入します。一度でも勝利できれば、形勢は大きく動くはずでしたが・・・ああ、6連戦に悉く敗北!基本に忠実に戦闘をしているはずなのに、なぜか、イニシアチブが取れない。逆に、カード運の悪さを戦闘で凌ぐカルタゴに、一時はエトルリアまで支配される羽目に。

この序盤から中盤の勝ち切れなさが、終盤に入って響くことに・・・。
第6ターン、Africanusが登場し、コンソルにMarucellus、プロコンにFabiusと盤石な陣容となります。ここで、キャンペーンアタックができれば、Hannibalの討ち取りも十分に可能でしたが、前半の戦略カードとは打って変わって、のべ4ターンで1枚しか来ず。それでも、通常の攻撃で Hannibalを追い詰め、なんとかイタリアから撤収させることに成功します。


が、ここにきて、戦略カードの引きが完全に逆転。カルタゴ軍の怒濤の叛乱カードや外交攻勢に、まともにOP3がないローマ軍は防戦一方に。最終ターンになんとか支配地域を10:8にしたものの、最後の2枚でシラクサの叛乱と外交でひっくり返され、逆転負けに・・・とほほほ。

う~ん、あと1ターン、遅かった。今回、蒼き臥龍さんが「敵のCUのいるスペースには迎撃できない」というルールを十二分に活用し、かなり緻密な迎撃をしていたことが、参考になりました(特にGisgoの迎撃が凄かった)。次回から、使わせてもらおうっと。
また、膠着しがちな戦局を打開するため、臥龍さん推奨の「戦闘に参加できる総兵力は10CUまで」をやってみました。確かに、ハンニバルのイタリア進入やローマの逆襲で、戦局は動きやすくなると感じました。が、個人的にはこれまでのルールが長かったので、やっぱり違和感がありまして。オリジナルのままでも「難局に立ち向かうハンニバル」ぽくっていいかなとも思います。
最後に、ルールの適用「間違い」を一つ。
「プロコンソル軍が、コンソル軍のいるエリアを通過する場合、コンソル軍より大きな兵力を率いていけない」と指摘を受け、「えっ、今までずっと間違っていた?!」と焦ったのですが・・・AARを書くのに確認してみたら、
18.3「プロコンソル軍が、コンソル軍が5CU 以上あり、コンソル軍より規模が大きい場合、通過して移動できる」と、今まででよかったよう。今回は、プロコンによる迎撃に苦労したので、次は「正規」の波状攻撃でHannibalを討ち取ってみましょう。