ここ数年、休日出勤の影響で参加が遠のいている千葉会ですが、三連休の中日こそ、と11月の例会に参加してきました。会場の森のホールは、駅からのアクセスがやや不便なものの、自然に囲まれた静かな環境が魅力でして。広めの部屋を取ると参加者が少なめという、千葉会ジンクス(?)の通り、落ち着いた対戦となりました。
 
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まず、緒戦は「HANNIBAL」(Valley Games)を、研究し尽くしている喜多川さんと。カードドリブンの至宝と呼んでいいアイテムで、最近も猿遊会でプレイしまして。会長のyagiさんいわく、「同点でも勝てるカルタゴが有利」とのことで、ならば、ローマで意地を見せましょうと、mitsuがローマ軍、喜多川さんがカルタゴ軍で対戦です。
 
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序盤、アルプス越えを図るハンニバルに対し、徴兵でフル戦力となったプブリウスが先手を取って、キサルピアに侵攻し、ここの支配をもぎ取ります。退路がないキサルピアが危険と見たハンニバルは、ルグリア経由で北イタリアに進行します。
 
第2ターン、ローマの執政官はマルケルス!それでもハンニバルは、高い戦術能力を生かして、2回にわたって、マルケルスを退けます。が、不利を承知でパウルスがキャンペーン・アタックを敢行し、10ラウンドの引き分け(ハンニバルの撤退)で2戦力を消耗させます。止めは、マルケルスで、三度目の正直でカルタゴ軍を撃破し、ハンニバルは這々の体で撤退します。
 
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が、今回のハンニバルは、しぶとかった!マルケルスがキサルピアの部族制圧を進める間に、ヒスパニアですぐに兵を補充すると、再び、ルグリア経由で北イタリアへ。血気だけは盛んなネロが迎撃しますが、巧みな戦術の前に敗退。ルグリアでの徴兵に成功したことで、一時、エトルリアの支配をもぎ取ります。
 
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このまま、放置できないローマ軍は、第4ターンにネロとマルケルスの連続攻撃で、ハンニバルを消耗させ、再び、これを撤退させます。
 
この間に、キサルピアとルカニアの部族を鎮圧し、いよいよ、ローマ軍の外征かと思いきや・・・第5ターン、カルタゴ軍の外交が炸裂します。マケドニアのフィリップⅤ世の同盟に続き、シラクサの叛乱!シラクサ叛乱は、いずれは起こりうることで、鎮圧には手間がかかりますが、早期なら時間はあると、マルケルスが7戦力を率いて制圧に向かいましたが・・・。
 
連続して攻城戦を仕掛けますが、あまりにdrが酷く(どうしても4以上が出ない!)、ローマ軍が一方的に損害を受けます。それでも、陥落まで後一歩までいったものの、全滅覚悟で乗り込んできたハシュドルバルに大敗し、包囲に失敗。
 
ならばと、ハンニバルを撃退したアフリカヌスを南下させ、強行軍カードを駆使して、連続攻撃をかけるものの、ああ、drはまたも3以下!結局、シラクサが陥落したのは、のべで15回の攻撃をかけた最終ターンのことでした(平均なら、6回で落ちるはずなのに!)。この泥沼の攻城戦で丸々、2ターン分の戦略カードと9戦力に及ぶ兵力を使い果たしたローマ軍に、7度目のアルプス越えをしたハンニバルを押し返す力はなく、9:9の同点でカルタゴ軍の勝利となりました。
 
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う~ん、確かに戦略カードに恵まれなかった点は、あります。
カルタゴ領の叛乱カードが1度も来ない。
フィリップⅤ世は、最後まで中立化せず。
「伝令の捕獲」を2回喰らう。
満足にキャンペーンカードがない(よって、キャンペーン・アタックは1回のみ)。
あれ、思ったより、酷いな~(笑い)。
 
が、会戦では、果敢な連続攻撃で、ハンニバルを3度にわたり、敗退させるなど、できる手は打ってきました。それなのに一度も外征できずに敗北とは・・・とほほ。相手の喜多川さんも「なんか申し訳ないような・・・」と素直に喜べない(?)勝利だったようで。
 
最後に思い浮かんだのは・・・「勝ったのは、実はアルキメデス!」でした。かのシラクサの数学者が史実でもローマ軍を苦しめたように、艦隊を焼き尽くしたとされるソーラレイやアフリカヌスを禿にして士気を下げる生物兵器(?)を使ったに違いない!と、みなで大笑いでした。
 
蛇足に・・・
「迎撃時は、指揮官が率いる戦力は10CUを越えていいのでは?」というビックリな説が出まして。確かに、移動や撤退の項には明記されているのですが、迎撃には戦力規定が見あたらないんです。ただ、十分に準備をした通常移動でさえ10CUが限界なのに、敵の移動に対応する迎撃で20CUとか一度に動かせるのはあの時代ではありえないのでは、と思っています。どなたか、BGGあたりでご存じの方がいましたら、教えてくださいませ。